【カビ掃除】壁にこびりつくカビ退治!5ステップを解説
模様替えや引越しの際に、長年置いてあった家具を移動させると、壁にカビが生えていて、掃除しなければならないことがよくあります。
完全に元どおりにするのは難しくても、ぜひ綺麗にしたいですね。壁にこびりついてしまったカビを掃除するためのコツとステップを紹介します。
目次
【カビ掃除】壁にこびりつくカビ退治!5ステップを解説
1)壁につくカビにも種類がある?カビの2種類とその違い
(1)黒カビ
壁につくカビで最も一般的なのが、黒カビです。湿気がこもりやすかったり、結露が発生してじめじめした状態が続いている壁に繁殖しやすいタイプです。多少の乾燥状態に耐性があると考えられ、空気中からも検出されます。
(2)ススカビ
もう1種類、ススカビがあります。やはり湿度の高い環境で繁殖しやすく、結露が発生しやすい壁に付着します。胞子がとても軽いため、空気中に飛散しやすく浮遊時間が長い傾向にあり、アレルギー等の原因となりやすいため、早めの対策が必要でしょう。
2)カビを放っておくことでの悪影響とは?
壁のカビを掃除せずに放っておくと、少しずつ奥まで、また広い範囲に繁殖して広がっていきます。
壁の表面だけではなく、ボードや断熱材等にも生えてしまう危険性があります。そうなると、表面のカビを綺麗に掃除しても、時間とともに再発してしまい、何度も掃除を繰り返さなければなりません。
また、健康への害も深刻です。アレルギー性鼻炎を引き起こしたり、肺炎や喘息の原因にもなりかねません。特に、お子さんや高齢の方がおられる家庭では、可能な限り早く壁のカビを掃除して、このような病気の発症を避けたいものです。
3)カビの原因って?主な原因とは?
(1)結露
壁にカビが生える2大原因のうちの1つは、結露によるものです。特に冬場に生じやすい結露は、外気温と室内温度の差が大きくなると発生し、湿気を好むカビにとって最適な繁殖環境となってしまいます。
(2)湿度・湿気
もう1つの原因は、空気が滞って湿度が高くなる場合です。部屋の隅や、天井との境目等、空気の流れが悪い場所の壁にはカビが発生しやすくなります。さらに、家具を壁にぴったりとくっつけて設置すると、必然的に空気が滞り、やはりカビが生じる原因となるでしょう。
4)壁のカビ掃除に必要なグッズ4選
(1)カビ取り用洗剤
ドラッグストア・スーパー等で入手できます。雑巾に少量含ませ、カビをふき取るようにして使います。
注意点として、壁の種類やクロスの色等によっては使えない場合があるので、説明を事前に確認しましょう。また、子供やペットへの影響を考え、掃除の際には必ず換気することも大切です。
(2)除菌用アルコール
これもドラッグストア・スーパー等で簡単に購入できます。カビ取り用洗剤が使えない壁に効果的です。雑巾に含ませてふき取ったり、壁に直接スプレーして、少し時間を置いてからふき取る方法もあります。
(3)メラミンスポンジ
100円ショップ等で手軽に入手可能です。水で湿らせてから、壁のカビを軽くこすって掃除します。洗剤やアルコールを使いたくない時におすすめですが、壁の素材によっては使えない場合があるので要注意です。
(4)掃除用手袋
ドラッグストアや100円ショップ等で手に入ります。カビ取り用洗剤は成分が強力なものも多いので、手荒れを防ぐためにも常備しておくことをおすすめします。使い捨てタイプなら、掃除の後捨てるだけなので簡単です。
5)ステップ解説!カビ掃除の5つの手順とは?
(1)ステップ1:色落ち、変色等がないか目立たない場所で確認する
カビが生えている壁を掃除する前に、目立たない場所で、洗剤やアルコールによる色落ち、変色、変質等がないか必ず確認します。掃除した箇所が逆に目立ってしまうことを避けるためにも、この手順は必ず行なうようにしましょう。
(2)ステップ2:雑巾に少量含ませてカビをふき取る
カビ取り用洗剤、もしくは除菌用アルコールを雑巾に少量含ませ、壁のカビ汚れをふき取ります。汚れがしぶとい場合、何度か掃除する必要があるかもしれません。
(3)ステップ3:しぶといカビ汚れには除菌用アルコールをスプレーする
ふき取っただけでは落ちない時は、除菌用アルコールをカビが生えている壁とその周囲にスプレーします。
カビの根は見えない部分にも広がっている恐れがあるので、カビが発生している部分だけではなく、もう少し広い範囲に噴射すると効果的です。5~10分ほど置き、その後ふき取ります。
(4)ステップ4:メラミンスポンジでこすり落とす
カビ取り用洗剤や除菌用アルコールを使っても落ちない場合、水を含ませたメラミンスポンジで壁のカビをこすり落とします。その際も、目立たない場所で色落ち、変質等がないか確認してから行なうようにします。
(5)ステップ5:綺麗な布でしっかりふき取る
最後に、綺麗な布で壁に残った水分をしっかりふき取ります。
6)壁の種類によっても掃除方法が違う?
(1)壁紙(クロス張りの壁)
壁紙やクロスを張った壁の場合は、上記のカビ取り用洗剤、除菌用アルコールを使用する方法で掃除をします。
ただし、水分が多すぎると壁紙が剥がれる原因になりかねないので、少量を雑巾に染み込ませてふくように心がけましょう。また、掃除後に水分が残らないようきっちりふき取ることも重要です。
(2)珪藻土の壁
珪藻土の壁は、湿気をある程度コントロールする機能がありますが、カビが生えてしまうこともあります。
珪藻土は薄い土の層で、水に弱い性質があるため、カビ取り用洗剤や除菌用アルコール、水分を含んだメラミンスポンジでこするのは避けます。場合によっては専門家に依頼する必要があるでしょう。
(3)コンクリートの壁
おしゃれな雰囲気が人気で、室内にも使われることがあるコンクリートの壁は水に強いので、カビ取り用洗剤や除菌用アルコールを染み込ませたキッチンペーパーで、湿布をして掃除することが可能です。
30分程度放置してから、綺麗な布できちんとふき取るようにします。
7)ここに注意!カビ掃除で注意する3つのこと
(1)壁の脱色に注意
カビ取り用洗剤は作用が強いため、壁が脱色したり、壁紙が変質してしまうおそれがあります。必ず掃除の前に、目立たない場所で確認してから作業しましょう。
(2)手荒れに注意
また、カビ取り用洗剤や除菌用アルコールを使う際は、手荒れを防ぐために掃除用手袋をします。部屋に洗剤やアルコール分がこもってしまわないよう、換気をしっかりした状態で掃除を行なうことも大切です。特に、小さなお子さんやペットがいる部屋の壁を掃除する場合は要注意です。
(3)水を残さないように
さらに、壁のカビ汚れをこすり落とせば掃除は終わり、と考えるのではなく、洗剤やアルコール、メラミンスポンジから出た汚れを含んだ水を、綺麗な布でふき取ることも忘れないようにしましょう。
この時、汚れた雑巾等でふくと、せっかく綺麗にした壁をまた汚してしまいかねません。必ず綺麗な布を用意しておくようにします。
8)カビから守ろう!壁を綺麗に使う日々のポイントとは
カビの栄養となってしまうほこり等を除去するために、カビが生えやすいと予想できる箇所や、以前にもカビが生えた壁の近くは、日常の掃除の際から意識して、念入りに行なうことが大切です。
家具の下や裏、隙間はなかなか掃除しにくいですが、カビの害を防ぐためにも、動かせる家具は動かして丁寧に掃除をすることがポイントとなります。また、大きな家具を設置する際には、壁との間に3~5センチ程度の隙間を開け、空気の流れを作って湿気が溜まりにくいようにすると、壁をカビから守ることができます。
特に、一度置いたらほとんど移動させないタンスやチェスト、冷蔵庫等を設置する時にはこの点を意識しましょう。壁にカビが生える原因の1つである、冬場の結露対策も重要です。カビの発生を防ぐことができれば、必然的に壁のカビを掃除する必要もなくなりますので、日々の掃除や結露対策を怠らず、こまめに行なうことがポイントです。
今回のまとめ
1)壁に生えるカビには種類と原因がある
2)カビ取り用洗剤、除菌用アルコール、メラミンスポンジ等、手に入りやすいグッズで壁のカビを掃除できる
3)5つの簡単なステップで壁のカビを綺麗に掃除
4)壁の種類を見極めて、最適な掃除方法を選ぶ
5)普段の掃除や家具の配置、結露対策で壁のカビ掃除を楽にしよう