【銀閣寺の豆知識まとめ】観光が2倍楽しめる17の雑学紹介!

銀閣寺は、京都にある日本の仏教寺院であり、正式な名前は「東山慈照寺(とうやまじしょうじ)」です。銀閣寺は、室町時代の1460年に建立され、足利義政の別荘として建てられました。

美しい庭園や伝統的な建築様式、そして美しい風景が人気であり、観光名所として多くの人々を魅了しています。この記事では、銀閣寺の歴史や特徴、そして訪れる際のポイントについて紹介します!

目次

銀閣寺に概要について

正式名称東山慈照寺(とうやまじしょうじ)
宗派臨済宗相国寺派(りんざいしゅうしょうこくじは)
開基足利義政
文化財国宝・重要文化財・特別名勝・特別史跡・世界遺産
造り庭園 → 池泉回遊式庭園→ 書院造
参拝時間3月~11月:8時30分~17時
12月~2月:9時~16時30分
参拝料高校生以上:500円
小・中学生:300円
公式HP参拝時間、参拝料については銀閣寺の公式HPを参照ください

銀閣寺の基礎知識

そもそも銀閣寺とは?

銀閣寺は、日本の京都府京都市にある仏教寺院であり、正式な名前は「東山慈照寺(とうやまじしょうじ)」です。室町時代の室町幕府の将軍、足利義政の別荘として建てられました。銀閣寺は、美しい庭園や建築様式、そして周囲の景観が絶賛されており、日本を代表する観光名所の一つです。

銀閣寺の歴史

銀閣寺は、1490年に足利義政によって建てられました。当初は「銀閣」と呼ばれる予定でしたが、築地塀の一部しか銀箔が施されなかったため、「銀閣寺」と呼ばれるようになりました。建物は寺院としての使用を経て、一時的に別荘や茶室として利用されました。

銀閣寺は、焼失や改修などの歴史的な変遷を経てきましたが、現在の建物は18世紀に再建されたものです。建物は木造で、屋根には金箔が施され、銀閣寺の名前の由来となっています。建物自体は一部のみが公開されており、内部は非公開となっています。

周囲に広がる美しい庭園や枯山水の景観も魅力の一つです。四季折々の風景が楽しめ、特に紅葉の時期には多くの人々が訪れます。銀閣寺は、日本の文化や美を感じることができる場所として、観光客にとって魅力的な存在となっています。

銀閣寺と足利義政

銀閣寺(慈照寺)は、足利義政(あしかがよしまさ)と関係が深い寺院です。足利義政は、室町幕府第8代将軍として知られており、銀閣寺を自身の別荘として建立しました。

足利義政は銀閣寺を自身の隠れ家として利用し、文化や芸術の保護と奨励にも力を入れました。銀閣寺の建物や庭園は、当時の足利義政の趣味や美意識を反映しており、彼の文化的な影響を受けています。

足利義政はまた、茶道にも熱心に取り組んでおり、銀閣寺の敷地内には「義政庵」と呼ばれる茶室があります。茶道の名人である千利休もこの場所で茶の湯をたてたとされています。

足利義政の時代から現在まで、銀閣寺は多くの修復や再建を経験し、その美しさと文化的な重要性を保っています。銀閣寺は日本の歴史と文化に深く根付いた存在であり、多くの人々に親しまれています。

銀閣寺と金閣寺

銀閣寺(慈照寺)は、足利義政の別荘として建てられた室町時代の寺院であり、美しい庭園と建築様式が魅力です。銀閣寺は木造の建物で、屋根に金箔が施されています。

一方、金閣寺(鹿苑寺)は、室町時代に足利義満によって建てられた寺院です。金閣寺は、金箔で覆われた美しい三層の塔で知られており、日本を代表する観光名所となっています。金閣寺は池を取り囲むように建てられており、その美しい姿は写経や瞑想の場として利用されています。

銀閣寺と金閣寺は、いずれも京都を代表する寺院であり、観光客にとって魅力的な存在です。それぞれの建物や庭園は、歴史や文化的な価値を持ち、美しい景観を提供しています。しかし、銀閣寺と金閣寺は異なる場所に位置しており、それぞれ独自の歴史と特徴を持っています。

観光前に知っておきたい!銀閣寺にまつわる豆知識17つ

美しさを保つ工夫

銀閣寺の建物は、美しさを保つために特別な工夫がされています。屋根には金箔が施されていますが、一部のみに施されているのは、建物が華美になりすぎず、控えめな美しさを持つためです。

また、銀閣寺の建物は毎年塗り直され、美しさを保つための努力が続けられています。

未完成の謎

銀閣寺の建物は美しいと評されていますが、その美しさにはある謎があります。実は、銀閣寺の建物の内部は一部未完成のままであり、その理由や意図ははっきりとは分かっていません。

この未完成のままの部分が、銀閣寺の建物に独特の魅力を与えています。

銀閣寺の名前の由来

「銀閣寺」という名前は、建物の一部にしか銀箔が施されていなかったことに由来しています。当初は建物全体を銀箔で覆う予定でしたが、築地塀の一部のみに銀箔が施されることとなりました。

このことから、「銀閣」という名前が付けられることになり、最終的には「銀閣寺」と呼ばれるようになりました。

銀閣寺と松尾芭蕉

銀閣寺は多くの俳人や文人たちによって詠まれた俳句の題材となってきました。特に、松尾芭蕉の有名な句「露の世は 露の世ながら 鳥の世」は銀閣寺を詠んだものであり、銀閣寺と俳句の関わりを象徴する一句として知られています。

銀閣寺の宝物

銀閣寺には、多くの貴重な文化財や宝物が所蔵されています。その中には、足利義政の遺品や関連する仏教美術品が含まれています。中でも有名なものには、国宝指定を受けた「足利義政像」や「足利義満像」があります。これらの宝物は、銀閣寺の歴史と足利家のゆかりを物語っています。

文学との関連

銀閣寺は文学作品にも登場することで知られています。特に、小説「吉本ばなな」の作品「キッチン」において、主人公が銀閣寺を訪れる場面が描かれています。この作品を通じて、銀閣寺が日本の文学界にも影響を与えた存在であることが伺えます。

映画やドラマのロケ地

銀閣寺は、その美しい風景や歴史的な建造物から映画やドラマのロケ地としてもよく使用されています。有名な作品としては、映画「さくらん」やドラマ「花より男子」などが挙げられます。

銀閣寺の風景が作品の舞台として活かされ、多くの人々に親しまれています。

義政庵での茶会

銀閣寺には、茶室「義政庵(ぎせいあん)」があります。足利義政が茶道に熱心であったことから、この茶室では茶会が開かれることもあります。訪れる人々は、足利義政が愛した茶の湯の世界に触れることができます。

四季折々の風景の楽しみ

銀閣寺は四季折々の美しい風景を楽しむことができます。春には桜が咲き、夏には緑豊かな庭園が楽しめます。秋には紅葉が美しく、冬には雪景色が銀閣寺を彩ります。季節ごとに異なる風景を楽しみながら、銀閣寺の美しさを存分に堪能できます。

建物の名前の変遷

銀閣寺の建物は、当初は「銀閣」と呼ばれる予定でしたが、築地塀の一部しか銀箔が施されなかったため、「銀閣寺」と呼ばれるようになりました。

しかし、この名前は本来の名前ではなく、実際の寺院名は「慈照寺」です。そのため、銀閣寺は正式な名称ではなく、俗称として広く知られるようになったのです。

江戸時代の遊興地

銀閣寺は、江戸時代には遊興地としても知られていました。当時の人々は、銀閣寺の周辺で散策を楽しんだり、茶屋でのひと時を過ごしたりしました。また、銀閣寺の塔頭寺院の一部は、遊郭や遊興地として利用されることもありました。そのため、銀閣寺は歴史的な建造物だけでなく、当時の社交や娯楽の一部でもあったのです。

創建時と異なる構造

銀閣寺の建物は、創建時の建物とは異なる構造を持っています。元々の建物は足利義政の別荘として建てられましたが、後に火災や改修により構造が変化しました。

現在の建物は、18世紀に再建されたものであり、室町時代の趣を残しつつも、改修や修復が行われています。

銀閣寺の庭園の名前

銀閣寺には美しい庭園がありますが、その庭園には「東山渡り(ひがしやまわたり)」という名前が付けられています。この名前は、庭園が銀閣寺の本堂から東山の山々を眺めるように広がっている様子に由来しています。

武家屋敷として使われた

銀閣寺の塔頭の一部は、かつて武家屋敷として利用されたことがあります。特に「無鄰菴(むりんあん)」は、かつての足利家の別荘として使用されていました。このように、銀閣寺周辺には武家の文化や歴史も息づいています。

銀閣寺の設計者の正体

銀閣寺の設計者は一般には不明です。伝承によれば、建築家として知られる細川頼之(ほそかわ よりゆき)が関与したと言われていますが、正確な設計者の名前はわかっていません。

そのため、銀閣寺の建築に関する詳細な情報や設計の背後にある思想は、一部謎に包まれています。

二面性の役割

銀閣寺は、仏教の寺院としての機能と、観光地としての役割を兼ね備えています。一方で、大勢の観光客が訪れるため、静寂な雰囲気が求められる仏教寺院としての本来の目的とは一部異なる面もあります。

銀閣寺は、これらの異なる役割をバランスよく達成するように努めており、歴史的・宗教的価値と共に観光名所としての魅力を提供しています。

銀箔でない理由

銀箔は非常に貴重で高価な素材ですが、銀閣寺の全体的な屋根には銀箔が使用されていない理由にはいくつかの要素が考えられます。

銀箔は非常に薄く繊細な素材であり、屋根材として使用する場合、劣化や破損のリスクが高くなります。そのため、屋根全体に銀箔を施すことは、維持管理や修復の観点から実用的ではないと判断された可能性があります。

また、財政的な制約です。銀箔は高価な素材であり、大規模な面積に使用する場合、膨大な費用がかかることが予想されます。建物全体に銀箔を使用することは、財政的な制約を考慮すると難しいとされた可能性があります。

したがって、銀箔は銀閣寺の一部である築地塀や幾何学模様に使用されているものの、全体的な屋根には使用されていないと言えます。銀箔の使用範囲が限定されているのは、建物の維持管理や財政的な要素を考慮した結果と考えられます。

銀閣寺の美しい建物や風景を訪れる際には、これらの情報を思い出しながら、より一層鑑賞を楽しむことができるでしょう。

銀閣寺(慈照寺)と一緒に観光したオススメの観光名所

銀閣寺周辺には多くの観光地や寺院がありますので、以下にいくつかのオススメを紹介します。

高山寺(こうざんじ)

高山寺は銀閣寺から徒歩で約10分ほどの場所にあります。美しい庭園と歴史ある建物が魅力で、特に紅葉の時期には見事な景色が広がります。静かで落ち着いた雰囲気の寺院で、銀閣寺と合わせて訪れることをおすすめします。

清水寺(きよみずでら)

清水寺は京都を代表する寺院であり、銀閣寺からは車やバスで約30分程度の距離にあります。清水の舞台や美しい庭園が有名で、多くの観光客が訪れる人気スポットです。銀閣寺と清水寺の両方を訪れると、京都の寺院巡りをより楽しむことができます。

哲学の道(てつがくのみち)

哲学の道は銀閣寺から徒歩で約30分程度の距離に位置しています。この道は桜並木が広がり、春には桜のトンネルが形成されます。散策しながら自然や風景を楽しむことができるので、銀閣寺観光の一環として訪れるのもおすすめです。

銀閣寺の近隣のお寺

銀閣寺周辺にはさまざまなお寺があります。例えば、南禅寺(なんぜんじ)、永観堂(えいかんどう)、八坂神社(やさかじんじゃ)などが挙げられます。これらの寺院は歴史や風景の魅力を持っており、銀閣寺と合わせて訪れることで、より充実した京都の寺院巡りができます。

これらの観光地や寺院は、銀閣寺と一緒に訪れると、京都の魅力をより多角的に体験することができます。訪れる際には、周辺の観光地を計画に組み込んで、充実した旅をお楽しみください。

これらの寺院は、銀閣寺と関係が深い歴史的な寺院であり、銀閣寺の境内や近隣に位置しています。銀閣寺自体が日本を代表する観光名所となっているため、これらの寺院も一緒に訪れることで、より一層歴史や文化を感じることができるでしょう。

銀閣寺は観光客で賑わう場所ですので、早朝や平日の午前中など、比較的混雑が少ない時間帯を選ぶと、よりゆっくりと銀閣寺を楽しむことができます。早めの時間帯の訪問を検討してみましょう!

銀閣寺の豆知識(雑学)でよくある質問まとめ(Q&A)

結局、銀閣寺の何がすごいの?有名な理由はなに?

銀閣寺の凄さを厳選すると、3つ。
・東山文化の代表的な建築物
・二層構造の建築と庭園の美しさ
・世界遺産(古都京都の文化財指定)に登録されており、日本を代表する名所であること

東山文化の代表的な建築物

金閣寺が華やかな北山文化を代表する建築物であるのに対し、銀閣寺は質素で剛健な東山文化を代表する建築物です。

銀閣寺の観音殿は、黒漆塗りの外壁に金箔を施した金閣寺に対し、黒漆塗りの外壁に金箔を施さない、質素な外観が特徴です。

建築と庭園の美しさ

銀閣寺の中心となる観音堂は、禅宗仏殿風の上層と住宅風の下層からなる二層構造が特徴です。外壁は銀色に塗装されておらず、黒漆塗りで仕上げられていることから「銀閣」と呼ばれています。

東求堂は現存する日本最古の書院造りであり、その優美な姿は国内外から高い評価を受けています。また銀閣寺の庭園は、白砂と青苔が調和した「枯山水」の庭園です。禅宗の思想に基づいてつくられた庭園は、都会の喧騒を忘れさせてくれる静寂な空間で、わび・さびの美を究極までに体現したものとなっています。

世界遺産登録の日本を代表する名所

銀閣寺は、1994年に「古都京都の文化財」の構成資産として、世界遺産に登録されました。そのため、世界中から多くの観光客が訪れる、京都を代表する観光スポットとなっています。

銀閣寺の魅力は、その歴史や建築物だけでなく、四季折々の美しい景色も挙げられます。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、訪れる季節によって違った表情を見せてくれます。

このように、銀閣寺は歴史、建築、景観など、さまざまな魅力を兼ね備えた、世界に誇れる日本の文化遺産と言えるでしょう。

銀閣寺の一番の見どころはどこ?

銀閣寺の一番の見どころは、国宝の観音堂です。観音堂は、禅宗仏殿風の上層と住宅風の下層からなる二層構造が特徴的です。二層目は「潮音閣」と呼ばれ、観世音菩薩が安置されています。

銀閣寺の庭園も見どころの一つです。庭園は池を中心に回遊式に作られており、周辺には哲学の道もあります。庭園には、白砂の砂盛り向月台と、波紋を表現した銀沙灘があります。

銀閣寺は何の神様?

銀閣寺は、臨済宗相国寺派の寺院で、ご本尊は釈迦如来です。銀閣寺は、足利義政によって建てられたもので、義政は禅宗の思想に深く傾倒していました。そのため、銀閣寺には、禅宗の思想を体現した神様として、観音菩薩や龍神様などが信仰されています。

観音菩薩は、慈悲の心で衆生を救う仏様です。銀閣寺の観音堂には、観音菩薩像が安置されており、参拝者からは、安らぎや癒しを求めて訪れる人も少なくありません。

銀閣寺、作るのに何円かかった?(総工費は?)

銀閣寺の建設には、現在のお金で約60億円かかったと推測されています。銀閣寺は2階建てで、1階は書院造りの住宅「心空殿」、2階は禅宗様で観音菩薩を安置する仏堂「潮音閣」となっています。

銀閣寺に銀箔が貼られていない理由は、義政が途中で没した、財政上の理由で銀箔を貼れなかった、外壁の漆が光の反射で銀色に見えるなど諸説ありますが、真相は分かっていません。

銀閣寺は中に入ることはできますか?

銀閣寺(慈照寺)の銀閣(観音殿)の中に入ることはできません。通常は庭園の拝観のみで、銀閣の内部は非公開です。ただし、春と秋には期間限定で「特別拝観」というガイドツアーが行われており、通常は見学できない国宝の「東求堂(とうぐどう)」や「方丈(本堂)」などの内部見学が可能となります。

銀閣寺の観光所要時間は?何時間で回れる?

銀閣寺の観光所要時間の目安は、30分〜1時間程度です。銀閣寺は特別拝観期間を除けば、入場できる建物はありませんので、基本は敷地内を一周して、建物の外観を見学するのみとなります。庭園をじっくり参拝したい場合、ゆとりを持った時間配分を考えておきましょう。

銀閣寺の敷地は、広さ約10万平方メートルと、それほど大きくはありません。しかし、境内には、観音堂(銀閣)、東求堂、錦鏡池などの見どころが点在しています。

また、銀閣寺は京都の人気観光スポットの一つですので、特に観光シーズンは混雑が予想されます。余裕を持って訪れるようにしましょう。

銀閣寺を作るのにかかった時間は?何年で完成したの?

銀閣寺の建設は、応仁の乱後の1482年に始まり、1489年に完成しました。したがって、銀閣寺の建設に要した時間は7〜8年です。

具体的には、1482年に常御所が完成し、1485年に西指庵、1486年に東求堂、1487年に東山殿会所、泉殿(弄清亭)、1489年に銀閣(観音殿)が完成しました。

銀閣寺の見どころランキングは?

銀閣寺の見どころランキング
1位:銀閣(国宝)
2位:庭園(特別名勝・特別史跡)
3位:東求堂(国宝)

1位の銀閣は、銀閣寺の象徴的な建物であり、かつては観音殿と呼ばれていました。銀閣は、室町時代の書院造の様式をよく伝えており、平屋建てで、屋根は檜皮葺き、柱は檜材です。

2位の庭園は、足利義政が造営した池泉回遊式庭園です。錦鏡池を中心とする庭園には、白鶴島や大内石などの名石や、仙桂橋や仙袖橋などの石橋が配されています。

3位の東求堂は、足利義政が持仏堂として建立した建物です。東求堂には、阿弥陀如来像や足利義政像が安置されています。

また、番外編として、銀沙灘や向月台も見どころとして挙げられます。銀沙灘は、庭園の錦鏡池の白砂を表現した砂敷きであり、向月台は、錦鏡池の北側にある小島です。

銀閣寺には七不思議がある?

銀閣寺には「銀閣寺七不思議」と呼ばれる7つの不思議が言われています。

銀閣寺にまつわる七不思議
・銀閣寺垣
・八幡社
・向月台・銀沙灘
・東求堂
・袈裟型手水鉢
・錦鏡池と龍背橋
・諸候石

これらの不思議は、いずれも銀閣寺の歴史や建造物、庭園に関係するもので、訪れた人々に興味と驚きを与えてくれます。

例えば、1つ目の「銀閣寺垣」は、銀閣寺の総門から中門までの約50メートルの間に設えられた生け垣で、高さは5メートルにもなります。まるで樹木の壁に挟まれた細い路地のような雰囲気のする参道です。

その高さ5メートルほどもある生け垣によって作り出された空間に一歩入った途端、外界の喧騒から遮断され、厳粛さと静けさに包まれた参道は、あたかも現世と浄土の世界を結ぶアプローチのような雰囲気を醸し出します。

また、2つ目の「八幡社」は、銀閣寺の境内にある小さな神社で、足利義政の母、大覚寺統の崇光天皇の后である日野富子が祀られています。この神社は、義政が母親の供養のために建立したと伝えられています。

このように、銀閣寺七不思議は、銀閣寺の歴史や建造物、庭園に隠された謎や不思議を、訪れた人々に楽しく伝えるものと言えるでしょう。

銀閣寺にまつわる面白い話は?

銀閣寺の別名「鹿苑寺」の由来

銀閣寺の別名は「鹿苑寺」です。この名前の由来は、足利義政が愛した鹿を、寺院の境内に放し飼いにしたことから来ています。義政は、鹿を「鹿王菩薩」の化身と考え、鹿を大切にしていたと言われています。

銀閣寺の庭園に隠された「龍」の姿

銀閣寺の庭園には、錦鏡池と龍背橋があります。錦鏡池は、池の中央に島があり、その島に龍背橋が架かっています。この龍背橋の形状は、龍の背に似ていることから、「龍背橋」と呼ばれています。また、錦鏡池の水面に映る月は、龍の頭に見えると言われています。

これらの話は、いずれも銀閣寺の歴史や文化を物語るものであり、銀閣寺の魅力をより深く理解する上で、興味深いエピソードと言えるでしょう。

記事のまとめ:銀閣寺の豆知識について

ここまで銀閣寺にまつわるユニークな豆知識をご紹介しました。銀閣寺は、京都を代表する観光スポットとして、多くの人々に愛されています。ぜひ、一度は訪れて、その美しさを体感してみてください。

これから観光に訪れる場合、銀閣寺の歴史や美しい風景を存分に堪能できることを願っています!

この記事の参考文献について

銀閣寺HP
京都府
京都オフィシャルトラベルガイド
国立国会図書館

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