【効果的】タンスのカビを撃退させるオススメの4手順
日当たりの悪い建物に住んでいたり、湿気の多い場所に家があったりすると、タンスにカビが発生してしまうことがあります。収納している服にもカビが移って、着ることができなくなってしまうかもしれません。
タンスのカビを効果的に撃退する手順を紹介します。
目次
【効果的】タンスのカビを撃退させるオススメの4手順
1)カビにも種類がある?
(1)そもそもカビとは?
カビは、菌糸という糸のような形状の細胞で構成される菌類で、胞子を飛ばすことで増殖します。湿気の多い環境を好む特性があるため、湿度の高い季節や室内環境で繁殖しやすくなります。カビが発生した家具等は劣化・変質したり、カビくさいニオイが付着してしまったりします。
(2)カビの主な3種類とは?
・青カビ
身近にあるカビの1種、青カビは、食べ物に良く発生するタイプのカビです。冷蔵庫の中に入れたままうっかり忘れていて、長期間経ってしまったパンや餅、みかんやヨーグルト等の乳製品に青カビが発生しているのを見ることがあります。
・黒カビ
黒っぽい見た目で繁殖力の強い黒カビも、身近にある代表的なカビの種類です。壁や家具、浴室、衣類等に発生し、乾燥にもある程度耐える強さがあるため、家の中で繁殖しやすいカビだと言えます。
・ススカビ
ススカビは、黒っぽい灰色で綿毛状になっているカビで、タンス等の家具と壁の間や、衣類、クーラーの内部等に発生することがあります。喘息の原因ともなりかねない危険なカビですので、できる限り早く、確実に撃退したいものです。
2)なんでタンスのカビは繁殖するの?3大原因とは?
(1)タンスと壁の間に隙間がなく、通気性が悪い
タンスのカビが繁殖する原因の1つは、壁にタンスをぴったりくっつけて置いていて、隙間がなく通気性が悪くなっていることがあります。
隙間にホコリが溜まらないように、またタンスの後ろに物が落ちてしまわないように、壁にぴったりくっつけて置きたくなるものですが、通気性が悪いと必然的に湿気が溜まり、カビが繁殖しやすい環境を作ることになります。
(2)洗濯していない衣類・乾ききっていない衣類を収納している
「少し着ただけだから」と、洗濯していない衣類をそのままタンスの引き出しにしまうと、汗や皮脂汚れがカビの餌となって、繁殖しやすい条件になってしまいます。
また、部屋干しした衣類や厚みのある生地を使っている服など、乾いていると思っても実はまだ水分をある程度含んだままの衣類を、畳んでタンスに収納すると、水分が蒸発しないままタンスの中にとどまり、湿度が高くなってカビの好む状態を作り出してしまうのです。
(3)タンスの近くに加湿器を置いている
タンスにカビが繁殖してしまうもう1つの原因として、タンスの近くに加湿器を置いて使っていることが考えられます。引き出しの隙間から、加湿器の湿気がタンスの中に入って、収納している服に湿気が吸収されたり、タンスと壁の間に加湿器の湿気が溜まってしまったりするからです。
3)事前準備を!タンスのカビ取りに準備したいグッズ3選
(1)消毒用エタノール
タンスのカビを殺菌するのに効果的なのが、消毒用エタノールです。ドラッグストアや薬局等で入手できます。カビ汚れを落とす前に、タンスに付着したカビを殺菌しておくと、毒性の強いカビ菌を室内に撒き散らすことを避けられます。
(2)使い古しの歯ブラシ
カビを殺菌した後、カビ汚れをタンスからこすり落とすために、使い古しの歯ブラシを使います。ブラシはできるだけ柔らかいタイプのものを選ぶようにします。消毒用エタノールを含んだ状態のタンスを、硬い歯ブラシでこすると、傷がついたり風合いが変質したりするおそれがあるので、あれば子供用の歯ブラシなどを使うと安心です。
(3)掃除機
タンスからこすり落としたカビ汚れを吸い取るのに、掃除機を活用します。エタノールで消毒・殺菌した後ではあっても、カビ独特のニオイが気になることもあるので、排気口からカビの粒子が出ない、目の細かいフィルターを使っている掃除機を選ぶと良いでしょう。
4)タンスのカビを撃退させる掃除の4ステップ
(1)ステップ1:消毒用エタノールで殺菌する
タンスのカビが発生している部分に、消毒用エタノールを吹き付けます。5~10分放置して、カビにエタノールを染み込ませ、しっかりと殺菌します。
(2)ステップ2:使い古しの歯ブラシでカビをこすり落とす
カビの殺菌が済んだら、タンスに付着したカビ汚れを、使い古しの歯ブラシ(柔らかいブラシのもの)でこすり落とします。一度に広い範囲を強くこするのではなく、軽い力で少しずつ落とすようにします。板材の木目に沿って、ゆっくりと動かすと効果的にカビ汚れを落とすことができます。
(3)ステップ3:掃除機でカビ汚れを吸い取る
歯ブラシでカビ汚れを落としたら、放置せずすぐに掃除機で吸い取ります。殺菌されているとはいえ、カビが室内に散らばるのを避けるため、吸引力が強くカビの粒子を排気口から出さないタイプの掃除機を使うと安心です。
(4)ステップ4:タンスを乾燥させる
カビが繁殖する要因のうち、最大のものが湿気です。そこで、上記のステップでタンスのカビを落としたら、最後にタンスそのものをしっかり乾燥させることが重要なポイントとなります。
小さくて、持ち運びできるサイズのタンスであれば、ベランダ等に置いて天日干しにすると、日光の消毒作用も加わるのでオススメです。大きくて簡単に動かせないサイズのタンスは、エアコンの除湿機能を用いて室内で乾燥させます。いずれの場合も、引き出しを全て取り出す、もしくは開け放った状態で乾燥させるようにしましょう。
5)要注意!カビ掃除で注意したい2つのこととは?
(1)部屋の換気と保護具を忘れない
タンスのカビ掃除の際に注意すべきことの1つは、部屋の換気をしながら作業することと、作業の前に保護メガネ、マスク、掃除用の手袋等の保護具を忘れずに着用することです。どんなに気をつけてカビ掃除の作業をしていても、ある程度カビ菌が飛散することは避けられません。
部屋を閉め切った状態で行うと、室内にカビが撒き散らされ、吸い込んでしまう危険性がありますので、必ず換気しながら作業するようにします。また、消毒用エタノールが肌に直接付着したり、目に入ったりすることを避けるために、保護具の着用を心がける必要があります。
(2)カビ汚れを雑巾で拭かない
もう1つの注意点は、カビ汚れを雑巾で拭かないことです。カビを綺麗に拭き取ろうとしたつもりが、実はカビ汚れをタンスの他の部分にも広げてしまうことになるからです。雑巾が濡れていても、乾いていても同じように広げてしまうため、雑巾ではなく使い古しの歯ブラシで少しずつこすり落とす方法が良いでしょう。
6)どんな使い方がよい?タンスを綺麗に使うメンテナンス方法
(1)カビを発生させないための日常のコツ
タンスを置く際に、壁との間に少し隙間をあけて置くようにすると、空気の流れができて湿気が溜まるのを防ぐことができます。
大きいタンスは、なかなか動かすことも少ないので、最初に配置する時に置き方を工夫し、カビの繁殖しにくい環境にすることが重要です。小さくて動かしやすいサイズのタンスであれば、掃除の際に移動させてタンスの裏側や下に溜まったホコリやゴミを掃除機で吸い取っておくようにします。
(2)衣類をしまっておくポイント
タンスの引き出しに衣類をぎっしり詰め込んでしまうと、通気性が悪くなってしまいます。また、その中に乾ききっていない衣類があると、蒸発しないまま中にとどまってしまうので、タンスの内側にカビが発生する原因となります。
引き出しに入れる衣類の量は適正に保ち、衣類をしっかり乾かしてから収納することを心がけると、タンスにカビを発生させず、綺麗な状態で使い続けることができます。さらに、乾燥剤や除湿剤を併用すれば、しっかりと湿気対策ができるでしょう。
まとめ
1)身近にある3種類のカビとは
2)カビが繁殖しやすい3大原因を知ろう
3)入手しやすい3アイテムでタンスのカビを綺麗にできる
4)シンプルな4手順でタンスのカビも怖くない
5)日々の簡単な心がけでカビの生えないタンスにするコツ