銀製品・シルバーアクセの黒ずみを確実に落とす手入れ術4選

シルバーアクセサリー

使い勝手の良いシルバーアクセサリーは、普段使いに最適です。しかし、使っているうちに黒ずみが生じたり、久しぶりに取り出してみると銀が黒ずんでいたりすることもあります。

シルバーアクセサリーの黒ずみを確実に落とすお手入れ術をご紹介します。






銀製品・シルバーアクセの黒ずみを確実に落とす手入れ術4選


1)そもそも黒ずみってどんな状態?

(1)黒ずみとは?

シルバーアクセサリーを含む銀製品の黒ずみは、なぜ生じるのでしょうか。それは、空気中にわずかに含まれている硫化水素が表面の銀と反応して、硫化という反応を起こすことが原因となっています。

また、人体から出る汗にも硫黄成分が微量ですが含まれており、肌と接している部分が黒ずみやすいのはそのためです。

(2)黒ずみにも種類がある?

銀の黒ずみは、もう一つ別の種類があります。それは、塩素系の漂白剤のように、塩素が含まれた洗剤等に接触することで生じる塩化と呼ばれるものです。もし、どんな方法を試してみても銀製品の黒ずみが落ちない場合は、塩化によるものと判断できます。

(3)黒ずみ除去の基本的な考え方とは?

硫化による銀の黒ずみは、中まで達するようなものではないので、もし全面が真っ黒に変色していても、適正にお手入れすれば元の美しい状態に戻すことができます。

2)黒ずみのメカニズムと根本的な原因とは?

シルバーアクセサリーを含む銀製品の黒ずみのメカニズムと根本的な原因は、空気中の硫化水素、汗や皮膚のタンパク質に含まれる硫黄分、水分中の二酸化硫黄と銀の表面が反応し、硫化銀の皮膜が作られることにより発生します。

3)シルバーアクセサリーの黒ずみのお手入れに準備したいアイテム

(1)アルミホイル

耐熱容器や鍋にアルミホイルを敷いて、黒ずんでしまった銀のアクセサリーを置き、黒ずみを取り除く作業をします。普段、料理に使っているものをそのまま活用できます。

(2)

アルミホイルの上に置いたシルバーアクセサリーに、塩と熱湯をかけることで、黒ずみを落とすことができます。どのご家庭のキッチンにも必ずある調味料ですので、気軽に試すことができるでしょう。

(3)重曹

家の中の様々な場所の掃除に重宝する重曹は、銀の黒ずみを落とす時にも活用できるので便利です。ドラッグストアやインターネット通販で、簡単に入手できるのも魅力です。

4)掃除の手順とは?黒ずみのお手入れ4STEP

(1)STEP1:耐熱容器にアルミホイルを敷く

熱湯を入れても大丈夫な、深さのある耐熱容器に、ちょうど良い大きさにカットしてくしゃくしゃにしてから広げたアルミホイルを敷きます。

(2)STEP2:シルバーアクセサリーをアルミホイルの上に置き、塩か重曹を入れる

黒ずんでしまった銀のアクセサリーを、アルミホイルの上に置きます。大さじ1杯程度の塩もしくは重曹を振りかけます。

(3)STEP3:熱湯を注ぐ

アクセサリーが十分浸る程度の量の熱湯を注ぎ、5~10分ほど置きます。

シルバーアクセサリーの黒ずみがひどい場合、またはいくつかのアクセサリーをまとめてお手入れする場合は、小さめの鍋にアルミホイルを敷き、塩か重曹を大さじ2杯程度入れて、熱湯で5分ほど煮込む方法がオススメです。

(4)STEP4:シルバーアクセサリーを取り出し、水ですすぐ

耐熱容器もしくは鍋からシルバーアクセサリーをお箸などで取り出し、水に浸けてしっかりすすぎます。塩分や重曹の成分がアクセサリーに残らないよう、丁寧にすすぐようにし、柔らかい布で水分を拭き取れば完了です。

シルバー系アクセサリー

5)要注意!掃除で注意することとは?

(1)塩化による黒ずみは専門業者に頼む

上記のステップを試しても銀の黒ずみが落ちない場合、硫化ではなく塩化が原因と考えられます。無理にこすり落としたりすると、シルバーに傷がついてしまうことも考えられるので、専門の業者さんに頼む方が良いでしょう。

(2)熱湯を使うので火傷に注意する

シルバーアクセサリーの黒ずみを落とす作業には、熱湯を使いますので、火傷には十分注意する必要があります。熱湯に浸けたり、煮込んだりしたアクセサリーは思いの外熱くなっているので、素手では決して触らないよう十分気をつけます。

6)アクセサリーの素材によってもサビとり方法が違う?

(1)いぶし加工のシルバーアクセサリー

いぶし銀の加工をしてあるアクセサリーは、上記のステップでお手入れをするとせっかくの風合いが失われてしまうので、専用のクロスで拭くか、シルバークリーナーで拭くようにします。

(2)パーツが付いているシルバーアクセサリー

ストーンやパールといったパーツが付いているアクセサリーは、熱湯に浸けたり、鍋に入れて煮込んだりすると、接着が弱くなって外れてしまったり、変色してしまったりするおそれがあります。やはり、シルバー磨きクロスやクリーナーを使い、丁寧に黒ずみを拭き取るのがコツです。

7)こんな時はどうしたら良い?傷や緊急時の対処方法

(1)アクセサリーの傷への対処方法

シルバーアクセサリーに傷がついてしまった場合、細かい研磨剤の入ったシルバーポリッシュ(銀製品専用のコンパウンド)を使って対処します。柔らかい布に、少量のシルバーポリッシュをつけて丁寧に磨いた後、綺麗な柔らかい布で拭きあげます。

(2)素材の剥がれにはどうしたら良い?

銀メッキのアクセサリーは、摩擦等でメッキが剥がれて、内側の地金が見えてしまうことがあります。メッキ調のスプレー等で応急処置をしたい、と思うかもしれませんが、うまくいかずかえって不自然になってしまうことも考えられるので、アクセサリーショップ等に相談するほうが良いでしょう。

(3)サビ防止のアイディアとは?

シルバーアクセサリーをたくさん持っておられる方や、頻繁に使う方であれば、アクリルケース等に見えるように収納し、定期的にアクセサリーの様子を確認して、黒ずみが生じていたらシルバー磨きクロスでお手入れする、という方法もあります。

アクセサリーに愛着が湧きますし、少しの変化にも気付きやすくなるのでオススメです。

(4)これはNG!お手入れでやってはいけないこととは?

シルバーアクセサリーのお手入れで注意すべきなのは、熱湯を使ったり鍋で煮込んだりする際に、独特のニオイが発生する場合があるため、換気が重要になります。換気扇のあるキッチンで作業をするか、窓を開けてお手入れをするように心がける必要があります。

8)シルバーアクセサリーを綺麗に保つポイント・メンテナンス方法とは

(1)上手な保管方法

シルバーアクセサリーは、空気に触れると黒ずみやすくなります。また、いくつかのアクセサリーをまとめて収納していると、傷もつきやすくなってしまいます。

100円ショップ等で販売されている、チャック付きの小さな密封袋を活用し、一つ一つ丁寧に収納しておくだけでも黒ずみにくくなります。

(2)黒ずみを予防するメンテナンス方法

シルバーアクセサリーを身につけた後は、収納する前に柔らかい布で拭くことを習慣づけましょう。化粧品や洗剤等に含まれている硫黄が付着しているので、それを拭き取ることで銀の黒ずみを予防することができます。






まとめ

1)銀の黒ずみの原因やメカニズムを知ろう

2)シルバーアクセサリーのお手入れに活用できるキッチンアイテム

3)簡単4ステップで銀の黒ずみをピカピカに

4)傷や緊急時の対処法を確認しておけば安心

5)シルバーアクセサリーを綺麗に保つメンテナンス方法