銀製品・シルバーアクセの黒ずみを確実に落とす手入れ術4選

シルバーアクセサリー

使い勝手の良いシルバーアクセサリーは、普段使いに最適です。しかし、使っているうちに黒ずみが生じたり、久しぶりに取り出してみると銀が黒ずんでいたりすることもあります。シルバーアクセサリーの黒ずみを確実に落とすお手入れ術をごします

目次

そもそも黒ずみってどんな状態?

黒ずみとは?

銀製品やシルバーアクセサリーの黒ずみは、銀が空気中の硫黄と化学反応を起こして黒い硫化銀を形成する現象を指します。

この反応は時間と共に進行し、銀製品の表面に黒ずみや斑点が現れます。この黒ずみは酸化銀と混同されることがありますが、銀は酸化すると灰色になります。

また、人体から出る汗にも硫黄成分が微量ですが含まれており、肌と接している部分が黒ずみやすいのはそのためです。

黒ずみにも種類がある?

薄い黒ずみ

これは銀が硫黄とわずかに反応した結果で、製品全体がややくすんだ色合いになります。これは通常、拭き取りや磨きで簡単に除去できます。

深い黒ずみ

これは銀が硫黄と長期間反応した結果で、製品の表面が黒くなります。この深い黒ずみは、特殊なクリーナーまたはプロフェッショナルな手入れが必要になることがあります。

黒ずみ除去の基本的な考え方とは?

硫化による銀の黒ずみは、中まで達するようなものではないので、もし全面が真っ黒に変色していても、適正にお手入れすれば元の美しい状態に戻すことができます。

黒ずみのメカニズムと根本的な原因とは?

シルバーアクセサリーを含む銀製品の黒ずみのメカニズムと根本的な原因は、空気中の硫化水素、汗や皮膚のタンパク質に含まれる硫黄分、水分中の二酸化硫黄と銀の表面が反応し、硫化銀の皮膜が作られることにより発生します。

シルバーアクセサリーの黒ずみのお手入れに準備したいアイテム

アルミホイル

銀の黒ずみ(硫化銀)をアルミニウムに移動させるために使用します。この方法は化学反応を利用しています。アルミホイルに銀製品を置き、その上に熱い重曹と塩の水をかけると、アルミニウムと硫化銀の間で反応が起こり、銀製品から黒ずみが取り除かれます。

普段、料理に使っているものをそのまま活用できます。

アルミホイルの上に置いたシルバーアクセサリーに、塩と熱湯をかけることで、黒ずみを落とすことができます。どのご家庭のキッチンにも必ずある調味料ですので、気軽に試すことができるでしょう。

重曹

家の中の様々な場所の掃除に重宝する重曹は、銀の黒ずみを落とす時にも活用できるので便利です。ドラッグストアやインターネット通販で、簡単に入手できるのも魅力です。

手袋

一般的にゴム製やラテックス製の防水性のある手袋が適しています。洗剤や化学薬品から手を保護し、また滑り止めの効果もあるので、滑りやすい湿った物品を取り扱う際に安全です。作業中は常に適切な保護具を着用しましょう。

掃除の手順とは?黒ずみのお手入れ4STEP

STEP1:耐熱容器にアルミホイルを敷く

アルミホイルは容器全体に広げ、アクセサリーがアルミホイルに直接触れるようにします。熱湯を入れても大丈夫な、深さのある耐熱容器に、ちょうど良い大きさにカットしてくしゃくしゃにしてから広げたアルミホイルを敷きます。

STEP2:シルバーアクセサリーをアルミホイルの上に置き、塩か重曹を入れる

黒ずんでしまった銀のアクセサリーを、アルミホイルの上に置きます。大さじ1杯程度の塩もしくは重曹を振りかけます。

STEP3:熱湯を注ぐ

アクセサリーが十分浸る程度の量の熱湯を注ぎ、5~10分ほど置きます。

シルバーアクセサリーの黒ずみがひどい場合、またはいくつかのアクセサリーをまとめてお手入れする場合は、小さめの鍋にアルミホイルを敷き、塩か重曹を大さじ2杯程度入れて、熱湯で5分ほど煮込む方法がオススメです。

STEP4:シルバーアクセサリーを取り出し、水ですすぐ

耐熱容器もしくは鍋からシルバーアクセサリーをお箸などで取り出し、水に浸けてしっかりすすぎます。塩分や重曹の成分がアクセサリーに残らないよう、丁寧にすすぐようにし、柔らかい布で水分を拭き取れば完了です。

要注意!掃除で注意することとは?

石付きのアクセサリー

石付きのアクセサリーやアンティークのアクセサリーの場合は、石が劣化したり、加工が傷んだりする可能性があるので、この方法は避けてください。

難しい場合は専門店へ

アクセサリーが高価や感情的な価値がある場合は、専門の宝石商や銀製品クリーナーに相談することをお勧めします。

部屋の換気を

作業を行う際は必ず手袋をはめて保護し、作業後は部屋をよく換気してください。

塩化による黒ずみは専門業者に頼む

上記のステップを試しても銀の黒ずみが落ちない場合、硫化ではなく塩化が原因と考えられます。無理にこすり落としたりすると、シルバーに傷がついてしまうことも考えられるので、専門の業者さんに頼む方が良いでしょう。

熱湯を使うので火傷に注意する

シルバーアクセサリーの黒ずみを落とす作業には、熱湯を使いますので、火傷には十分注意する必要があります。熱湯に浸けたり、煮込んだりしたアクセサリーは思いの外熱くなっているので、素手では決して触らないよう十分気をつけます。

アクセサリーの素材によってもサビ取り方法が違う?

いぶし加工のシルバーアクセサリー

いぶし銀の加工をしてあるアクセサリーは、上記のステップでお手入れをするとせっかくの風合いが失われてしまうので、専用のクロスで拭くか、シルバークリーナーで拭くようにします。

パーツが付いているシルバーアクセサリー

ストーンやパールといったパーツが付いているアクセサリーは、熱湯に浸けたり、鍋に入れて煮込んだりすると、接着が弱くなって外れてしまったり、変色してしまったりするおそれがあります。やはり、シルバー磨きクロスやクリーナーを使い、丁寧に黒ずみを拭き取るのがコツです。

こんな時はどうしたら良い?傷や緊急時の対処方法

アクセサリーの傷への対処方法

シルバーアクセサリーに傷がついてしまった場合、細かい研磨剤の入ったシルバーポリッシュ(銀製品専用のコンパウンド)を使って対処します。柔らかい布に、少量のシルバーポリッシュをつけて丁寧に磨いた後、綺麗な柔らかい布で拭きあげます。

素材の剥がれにはどうしたら良い?

銀メッキのアクセサリーは、摩擦等でメッキが剥がれて、内側の地金が見えてしまうことがあります。メッキ調のスプレー等で応急処置をしたい、と思うかもしれませんが、うまくいかずかえって不自然になってしまうことも考えられるので、アクセサリーショップ等に相談するほうが良いでしょう。

サビ防止のアイディアとは?

シルバーアクセサリーをたくさん持っておられる方や、頻繁に使う方であれば、アクリルケース等に見えるように収納し、定期的にアクセサリーの様子を確認して、黒ずみが生じていたらシルバー磨きクロスでお手入れする、という方法もあります。

アクセサリーに愛着が湧きますし、少しの変化にも気付きやすくなるのでオススメです。

これはNG!お手入れでやってはいけないこととは?

シルバーアクセサリーのお手入れで注意すべきなのは、熱湯を使ったり鍋で煮込んだりする際に、独特のニオイが発生する場合があるため、換気が重要になります。換気扇のあるキッチンで作業をするか、窓を開けてお手入れをするように心がける必要があります。

シルバーアクセサリーを綺麗に保つポイント・メンテナンス方法

定期的なクリーニング

定期的にシルバーアクセサリーを掃除してください。使用後に柔らかい布で軽く拭き、皮脂や汗を取り除くと良いでしょう。また、黒ずみが見えるようになったら、先程説明した方法などを使ってきちんと掃除しましょう。

化学物質から避ける

シルバーアクセサリーは、化学物質に反応して黒ずむ可能性があります。したがって、化粧品、洗剤、塩水、塩素水などの化学物質に接触させないように注意してください。

シャワーや料理をするとき、プールや海に入るときなどは、アクセサリーを外すことをお勧めします。

上手な保管方法

シルバーアクセサリーは、空気に触れると黒ずみやすくなります。また、いくつかのアクセサリーをまとめて収納していると、傷もつきやすくなってしまいます。

100円ショップ等で販売されている、チャック付きの小さな密封袋を活用し、一つ一つ丁寧に収納しておくだけでも黒ずみにくくなります。また、アクセサリー同士が接触しないように分けて保管すると、傷がつきにくくなります。

黒ずみを予防するメンテナンス方法

シルバーアクセサリーを身につけた後は、収納する前に柔らかい布で拭くことを習慣づけましょう。化粧品や洗剤等に含まれている硫黄が付着しているので、それを拭き取ることで銀の黒ずみを予防することができます。

まとめ

1)銀の黒ずみの原因やメカニズムを知ろう
2)シルバーアクセサリーのお手入れに活用できるキッチンアイテム
3)簡単4ステップで銀の黒ずみをピカピカに
4)傷や緊急時の対処法を確認しておけば安心
5)シルバーアクセサリーを綺麗に保つメンテナンス方法

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