サウナの整うブームがうざい4大心理!本当の整う効果と勘違い

入浴後タオルで髪を拭く女性

サウナブームの「整う」がうざいと思う人がいる?サウナ嫌いな人、サウナーを迷惑を思う人の心理を解説!サウナの正しい入浴方法や時間目安、ヒートショック症状やめまいなど健康影響や消費カロリー、サウナに入るべきではない人について具体的にお伝えをしていますので、最後までご一読ください!

※本記事はランサーズクラウドワークスにて独自にアンケート調査(自称サウナ好き・サウナ嫌い10-50代男女47名)した内容を踏まえて執筆をしています(2023年9月)

この記事の結論
・サウナの整うブームはサウナ愛好家、サウナ嫌いの人が迷惑と感じている人がいる
・うざい理由として「本来のサウナが汚された」「マナーが悪い」「意識高いアピール」など
・サウナは正しく入浴すれば、長期的に期待できる健康効果(ダイエット効果)は期待大!
この内容を詳しく、記事で解説していきます!最後までお読みください。

目次

サウナで「整う」の本当の意味とは?

サウナの本当の「整う」意味とは?どういう感覚?

サウナで「整う」とは、サウナ→水風呂→外気浴(休憩)を繰り返すことで得られる、心身ともにリラックスした状態のことを指します。

サウナの「整う」「整った」感覚の具体例
・全身がポカポカする
・頭がスッキリする
・心が落ち着いてリラックスする
・幸福感や安堵感に包まれる
・入浴後、数十分間は身体がジワ〜と温かい感覚

サウナに入ることで、体温が上がり血流が良くなります。水風呂に入ることで、急激に体温が下がり、血管が収縮します。この温冷交代浴によって、脳内にβ-エンドルフィンやオキシトシン、セロトニンなどのホルモンが分泌されます。これらのホルモンには、リラックス効果やストレス解消効果、疲労回復効果などが明らかになっています。

サウナと自律神経との関係は?勘違いや逆効果ではない?

サウナが一部の人に「逆効果」と言われる理由は、入浴方法にあります!誤ったサウナ方法で「のぼせ」状態には注意が必要です。通常の正しい方法でサウナを活用することは、交感神経と副交感神経の両方を刺激することで、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

サウナに入ると、まず交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上昇します。これは、体を温めるため、血液循環を促進しようとする体の働きによるものです。サウナから出て水風呂に入ると、急激な温度変化によって副交感神経が優位になり、心拍数や血圧が下がります。この一連の流れが、自律神経のバランスを整える効果につながります。

また、サウナで発汗することで、体内の老廃物やストレスホルモンが排出され、自律神経の働きを正常化する効果も期待できます。

サウナ研究での効果のエビデンス一例
・6週間のサウナ入浴により、アレルギー性鼻炎のタイ人26人において、自律神経調節機能が改善したとの報告
・サウナの習慣は、自律神経を整えて血管の弾力性を増す効果があり、疲労回復や睡眠の質の改善、認知症、心筋梗塞などの心血管病の予防に有益と考えられている報告
・サウナに入ることで、脳内ホルモンのβエンドルフィンが分泌され、オキシトシンやセロトニン(通称:幸せホルモン)が上昇する
・サウナはストレスを発散する精神作用効果が期待されている
・サウナによって、半ば強制的に自律神経の振れ幅を大きく働かせ、そのあとに休ませることで血液の流れはよくなり、自律神経のバランスが整いやすくなる
※出典:時事メディカルプレジデント東京銭湯

「整う」とは誰が言い始めた?サウナブームはなぜ起きた?

「ととのう」というフレーズは、サウナ愛好家として知られる「濡れ頭巾ちゃん(プロサウナー)」が起源とされます。彼のサウナ後の至福の瞬間を形容するために使い始めた言葉。 「ととのう」は、サウナ後に感じる「心身のバランスがとれた状態」と語っています。

濡れ頭巾ちゃんは、サウナ愛好家で、サウナブームを象徴する言葉「ととのう」の生みの親。全国のサウナ施設を巡り、独自の目線で検証するブログ「湯守日記」を執筆しています。

この状態には、自律神経の均衡や、活動と休息のような異なる2つの状態がきちんと調和しているという意味合いが含まれます。 このフレーズは、濡れ頭巾ちゃんがSNSで「○○のサウナでととのった」との投稿を繰り返すことで、サウナ愛好者たちの間で急速に広まりました。

サウナブームの火付け役は漫画家(大阪出身)のタナカカツキ氏。 サウナでの体験談を漫画にした「サ道~マンガで読むサウナ道~」は、ドラマ化とともに広がり、サウナが再注目されるようになったのです。

現代のサウナブームの主な年齢層は?

サウナブームを牽引しているのは20代です!2022年2月の調査によると、サウナを利用する年齢層は、男女ともに20代が最も多く、次いで30代となっています。また、20代のサウナ利用者の割合は、2020年3月頃の15%から、2022年2月には32%と倍以上になっています。

このことから、現在のサウナブームは20代によって主導されていると言えるでしょう。20代がサウナに注目するようになった背景には、以下のような要因が考えられます。

20代のサウナブームの理由
・サウナの健康効果が注目されている
・サウナをテーマにしたメディアやコンテンツが増えている
・サウナを気軽に楽しめる施設が増えている
・おしゃれ(映える)なサウナ施設の急増
・ソロサウナより友人とのサウナ理由者も増えている

サウナは、血行促進やリラックス効果などの健康効果が期待できると言われています。また、サウナをテーマにしたメディアやコンテンツが増えたことで、サウナに興味を持つ人が増えました。

さらに、サウナを気軽に楽しめる施設が増えたことで、若い人でもサウナを体験しやすくなりました。今後も、サウナブームは20代を中心にさらに拡大していくことが予想されます。

ライフハック+編集長

この「ととのう」は、2021年の「ユーキャン新語・流行語大賞」でのノミネートを果たし、言葉が広がっています。

サウナの整うブームがうざい?意味不明?理由は?

サウナの整うブームがうざい(迷惑)と思う人の心理

サウナブームが広まる中、元々、サウナが大好きな愛好家からすると、うざいと思う人も一定数誕生しています。またサウナを全く利用していない人(お風呂だけの利用者)からも、そう感じている人がいます。サウナの整うブームがうざい(迷惑)と思う人の心理は、大きく分けて以下が挙げられます。

心理
サウナが本来持つ、楽しみ方が汚れている!

サウナはもともと、フィンランドなどの北欧で古くから親しまれてきた健康法。サウナで汗をかき、水風呂で冷やし、外気浴でゆっくり休憩する。そんなシンプルな楽しみ方が、本来のサウナの魅力だと考える人もいるでしょう。

しかし、サウナブームがきっかけで、サウナが流行のアイテムのように扱われるようになったと感じる人が増えています。サウナ飯やサウナグッズなどの商業的な展開や、サウナをテーマにしたイベントやメディアの露出が増えたことで、サウナが本来持つ雰囲気や楽しみ方が失われつつあるのではないかと感じている人もいるのです。

心理
サウナの利用客のマナーが悪い

サウナは、他の利用客と共用する施設です。そのため、マナーを守って利用することが大切です。しかし、サウナブームがきっかけで、サウナの利用客の中にマナーが悪い人が増えているという声が沢山取り上げられています。

具体的には、サウナ室や水風呂で大声で話す、タオルを敷かずに座る、サウナ室の温度を勝手に上げる、水風呂に長時間浸かるなど。このようなマナー違反によって、他の利用客の迷惑になるだけでなく、サウナの雰囲気を悪くしてしまうのです。

心理
サウナが落ち着いて利用できなくなった!

サウナは、これまでは中高年の男性が好むものというイメージが強かったかもしれません。しかし、サウナブームがきっかけで、若者や女性にもサウナが広く受け入れられるようになりました。

そのため、サウナが自分だけの特別なものではなくなったと感じる人もいるでしょう。サウナの混雑や、サウナに関する情報やグッズの氾濫などが、このような心理につながると考えられます。

心理
「意識高い系」「ミーハー」な態度がうざい!

そもそも、サウナが嫌いな人、サウナが苦手な人からは、サウナ好きが「意識高い系」や「ミーハー」だと感じる人もいます。サウナ好きの中には、サウナの楽しみ方を押し付ける人がいることもあります。

例えば、「サウナは10分以上入るべき」や「水風呂は冷たすぎるとダメ」などの意見を押し付ける人も。このような行為は、周囲の人から「意識高い系」や「ミーハー」な印象を与える可能性があります。

もちろん、すべてのサウナ好きが「意識高い系」「ミーハー」なわけではありません。サウナを純粋に楽しんでいる人も多くいます。

これら、サウナブームがすべて悪いことではありません。サウナの魅力が多くの人に知られ、サウナ文化がさらに広まっていくことは業界としては嬉しいことですよね。ただし、サウナ本来の魅力やマナーを守って、サウナをより良いものにしていきたいものです。

そもそも「サウナ嫌い」な人の代表的な理由は?

サウナが苦手・嫌いな人の理由は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

サウナが嫌いな理由1:熱さや乾燥が苦手

サウナ室は、一般的に70~90℃の高温で、湿度は20~30%程度の乾燥した環境です。熱さや乾燥が苦手な人は、サウナに入ると息苦しさや不快感を感じ、耐えられなくなってしまうことがあります。

サウナが嫌いな理由2:水風呂が苦手

サウナ室を出た後は、水風呂で体を冷やします。水風呂は、一般的に10~15℃の低温です。水風呂が苦手な人は、冷たさで体が震えたり、吐き気を催したりしてしまうことがあります。

サウナが嫌いな理由3:の雰囲気や文化が苦手

サウナは、リラックスや健康増進のために利用されることが多いですが、中には「サウナは気持ち悪い」「サウナ好きはうざい」と感じる人もいるのです。また、サウナには独特の文化やマナーがあり、それを理解できない人も苦手意識を持つことがあります。

これらの理由から、サウナが苦手・嫌いな人は、全体の約7割にも上るといわれています。サウナが苦手・嫌いな人でも、岩盤浴やスパなどの代替手段で、リラックスや健康増進を図ることができます。

サウナブームは一過性でいつまで続くの?終わりになる?サウナ人口の推移

2023年現在、終わる気配はなく施設は増え続けていて、サウナブームはまだまだ盛り上がりを見せています。2022年現在、日本では第3次サウナブームと言われています。以下の要因から、しばらくは続く可能性が高いと考えられます。

サウナブームが続く要因
・サウナの健康効果が広く認知されている
・サウナをテーマにしたコンテンツが人気を集めている
・サウナ施設の種類やサービスが充実している
・サウナ人口の推移

サウナには、血行促進や新陳代謝の向上、ストレス解消などの健康効果があるとされています。また、サウナをテーマにした漫画やドラマ、YouTubeなどのコンテンツが人気を集めており、サウナへの関心が高まっています。さらに、サウナ施設の種類やサービスも充実しており、さまざまなニーズに対応できるようになっています。

サウナ人口の推移

一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所(千葉県船橋市)は、「サウナの日」である3月7日に、「日本のサウナ実態調査2023」の結果を公表しました。

この調査は、今年1月に18~69歳の男性5015人と女性4985人を対象にインターネット上で実施されました。サウナの利用頻度に基づき、「年に1回以上」を「ライトサウナー」、「月に1回以上」を「ミドルサウナー」、「月に4回以上」を「ヘビーサウナー」として分類。この調査は2016年から始められ、温浴業界やサウナファンに有益なデータを提供しています。

2022年のデータによると、コロナの影響で利用者が減った2021年と比べ、ヘビーサウナーは255万人から287万人、ミドルサウナーは521万人から547万人、ライトサウナーは796万人から845万人へと、各カテゴリーでの利用者数が増加し、サウナ業界の回復が見られるという結果が示されました。(出典:株式会社共同通信社

これらの要因から、サウナは単なるブームではなく、日常生活の一部として定着していく可能性があると考えられます。

今後のサウナブームの見解

具体的には、以下の2つのシナリオが考えられます。

シナリオ1:定着化

サウナは、健康やリラクゼーションのための習慣として、日常生活に取り入れられるようになる。サウナ施設は、新たな価値や魅力を創出することで、さらなる成長を遂げる。

シナリオ2:新たなブームに移行

サウナは、新たなブームに移行する。サウナ施設は、流行のスタイルやトレンドを取り入れることで、新たな顧客層の獲得を目指す。

いずれのシナリオにおいても、サウナは今後も日本の文化やライフスタイルに欠かせない存在として、発展していくと考えられます。しかし、このブームもいずれピークを迎え、徐々に落ち着いていく可能性もあります。その場合、サウナの人気は依然として高いものの、現在のブームが続くような状況ではなくなることもあり得るでしょう。

サウナで整うことと死亡事故は?ヒートショックは危ない?

サウナ施設での死亡事故

2023年6月10日、栃木県日光市にある「日光サウナリゾート」で、25歳の男性利用客が施設内の池(冷水浴として利用)での事故により亡くなった。

このリゾートは、絶景を楽しめる屋外サウナとその隣の大きな自然池での冷水浴が人気のため、サウナ愛好家からの評価が高く、関東近県はもちろん、東北や関西からも訪れる客が多いという。

男性はサウナを出た後、すぐに池に入水。しかし、しばらくして彼の姿が見えなくなり、施設のスタッフが救急通報を行いました。池は最も深い部分で3メートルの深さがありました。(出典:Yahoo!ニュース

サウナでのヒートショック症状とは

サウナ ヒートショックとは、サウナ室内から水風呂に入ったり、外気浴に移ったりするなど、急激な温度変化によって体内の調整機能、特に血管の変動に対応できず、失神したり心筋梗塞や脳卒中といった健康被害を引き起こす現象です。

サウナ室内は高温のため、体は大量の汗をかいて体温を下げようとします。しかし、水風呂に入ると急激に体温が下がり、血管が収縮します。その結果、血圧が急上昇し、脳や心臓に十分な血液が供給されなくなることで、失神や心筋梗塞、脳卒中などの症状を引き起こす可能性があります。

サウナでのヒートショック症状の予防方法
・サウナに入る前に十分な水分補給をする
・水風呂に入る前にかけ湯をする
・水風呂に入る時間は長くしすぎない
・サウナと水風呂の交代回数を減らす
・サウナ室内で長時間過ごさない
・飲酒後のサウナは避ける

また、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの持病がある人は、かかりつけ医に相談してからサウナを利用しましょう。サウナは適切に利用すれば、健康に良い効果が期待できますが、無理や危険を伴う行動は避けましょう。

サウナで整う後にタバコは危険?注意点とは?

サウナ後のタバコは、以下の注意点があることを理解しておきましょう!

注意1:血圧の急上昇のリスク

サウナは、血管を拡張させるため、血圧が下がる効果があります。しかし、サウナ後にタバコを吸うと、血管が収縮するため、血圧が急激に上昇する可能性があります。これは、心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める恐れがあります。

注意2:呼吸器への大きな負担のリスク

サウナは、呼吸器を拡張させるため、呼吸が楽になる効果があります。しかし、サウナ後にタバコを吸うと、呼吸器が収縮するため、呼吸が苦しくなる可能性があります。また、タバコの煙には、ニコチンやタールなどの有害物質が含まれているため、呼吸器への負担が大きくなります。

注意3:脱水症状や熱中症のリスク

サウナは、脱水症状や熱中症を引き起こす可能性があるため、十分に水分補給をする必要があります。しかし、サウナ後にタバコを吸うと、脱水症状や熱中症を引き起こすリスクが高まります。また、タバコの煙には、吐き気やめまいなどの原因となる物質が含まれているため、体調不良を引き起こす可能性があります。

これらの注意点を踏まえて、サウナ後のタバコは、控えることが望ましいです。どうしても吸いたい場合は、サウナから出てから30分以上経ってから吸うようにしましょう。また、サウナで十分に水分補給をすることも大切です。

サウナが体に悪いと言われるのはなぜ?理由は?

サウナは、高温の室内で大量の汗をかくことで、さまざまな健康効果が期待できると言われています。しかし、一方で、体に悪いと言われる理由もあります。

理由1:脱水症状や熱中症のリスク

サウナでは大量の汗をかくため、脱水症状や熱中症のリスクが高まります。脱水症状を起こすと、めまいや頭痛、倦怠感などの症状が現れ、熱中症になると意識障害につながることもあります。

理由2:心臓や血管に負担がかかる

サウナで高温にさらされると、血管が拡張して血圧が下がります。その後、冷たい水風呂に入ると、血管が急激に収縮して血圧が急上昇します。この急激な血圧の変化は、心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まると考えられています。

理由3:持病が悪化するリスク

サウナは、高血圧や糖尿病などの持病がある人には注意が必要です。高血圧の人は、サウナで血圧がさらに上昇して脳卒中のリスクが高まることがあります。糖尿病の人は、脱水症状を起こしやすくなり、血糖値が急激に下がることがあります。

サウナを健康的に活用するポイント
・体調が悪いときは入らない
・水分をこまめに補給する
・サウナに入る時間を長くしすぎない
・水風呂に入るときは徐々に体を慣らす
・高血圧や糖尿病などの持病がある人は、医師に相談してから入浴する

サウナは、適切な利用方法を守れば、心身の健康に役立つ健康法です。しかし、無理をすると体に悪い影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

サウナで整うとめまいがする?整うこととめまいの違いは?

サウナにおける「整う」感覚とめまいは異なるもの。サウナで「整う」とはリラックスした状態を指し、一方でめまいは脳への血流減少により引き起こされます。このめまいは、急な温度の変化に伴う血圧の変動や、脱水状態による熱中症が原因となることがあります。

サウナ後に目眩が生じやすい人の特徴としては「交感神経が優位な人」「血圧が低めの人」「めまい・立ちくらみ症状が起こりやすい人」です。めまいや立ちくらみの症状がある場合は、サウナに入るのを控えましょう。

「整う」状態に近づいたときに、めまいが起こるケースもあります。これは、交感神経から副交感神経への切り替えがうまくいかず、一時的に血圧が下がってしまうことが原因と考えられています。

ライフハック+編集長

めまいが起こった場合は、ゆっくりと休憩し、水分補給をしましょう。めまいが酷い場合は、サウナから出て、安静にしましょう。

サウナの正しい入り方とは?サウナ入浴の手順やダイエット効果

サウナやめた方がいい人(利用してはいけない人)は?

サウナが身体に悪い!と言われる1つの理由としては、入るべきではない人に向けたメッセージです。サウナを利用してはいけない人をご紹介します。

持病がある人
・心臓病、高血圧、低血圧、動脈硬化、糖尿病、腎臓病、肝臓病、発熱、脱水症状など、持病がある人は、サウナの熱によって体調を崩す可能性があります。
・サウナは、ウォーキングなど軽い運動と同程度の負担が心臓にかかると言われています
・特に、心臓病や高血圧の人は、サウナの熱によって血圧が急激に変動し、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まるため、サウナの利用は控えましょう

体調が悪い人
・風邪やインフルエンザ、疲労など、体調が悪い人は、サウナの利用は控えた方がいいでしょう
・体調が悪い状態でサウナに入ると、体温が上がりすぎて体調を悪化させる可能性があります

妊娠中や授乳中の人
・妊娠中や授乳中の人は、サウナの熱によって胎児や赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります
・妊娠中や授乳中の人は、サウナの利用は控えた方がいいでしょう

飲酒後や薬を飲んだ後
・飲酒後や薬を飲んだ後は、サウナ利用は控えましょう
・飲酒後や薬を飲んだ後は、体温調節機能が低下しているため、熱中症や脱水症状などのリスクが高まります

記載の他にも、持病があり利用に不安がある人は必ず医師に相談しましょう。

サウナで「汗が出ない」のはなぜ?

サウナで汗をかくには、1回あたり約300~400mlの水分が必要だと言われています。サウナに入る前に湯舟に使って体温をあげておくと、汗をかきやすくなる可能性があります。サウナで汗が出ない代表的な原因は以下です。

理由
水分不足

サウナで汗をかくためには、体内に十分な水分が必要です。水分不足になると、汗の量が減ったり、汗がダラダラと流れ出なくなったりします。サウナに入る前後には、必ず水分補給をしましょう。

理由
新陳代謝が悪い

新陳代謝が悪いと、体内の老廃物や毒素を排出する力が弱まります。そのため、汗をかく量も減ってしまいます。新陳代謝を上げるには、運動や食生活の改善が効果的です。

理由
体温調節機能の低下

加齢や運動不足などによって、体温調節機能が低下すると、サウナで汗が出にくくなります。体温調節機能の低下を防ぐには、適度な運動や日々の生活習慣の改善が大切です。

理由
ストレス過多

ストレスによって交感神経が優位になると、発汗を抑制する作用が働きます。そのため、ストレスを感じていると、サウナで汗が出にくくなります。ストレスを溜めないように、リラックスできる時間や方法を見つけましょう。

サウナで汗が出ないと、体温調整がうまくできず、熱中症などのリスクが高まります。また、汗をかかないことで、汗に含まれる老廃物や毒素が体内に溜まってしまいます。サウナに入る際には、いきなり高温のサウナに入るのではなく、徐々に温度に慣らすことも試してみましょう!

サウナで帽子をかぶる(サウナハット)のはなぜ?

サウナで帽子をかぶる理由は、「のぼせ防止」「頭皮や髪の保護」が代表的な理由です。

サウナハットの目的1:頭の温度上昇によるのぼせを防ぐ

サウナ室内の温度は100℃を超えることもあるため、頭部は特に熱がこもりやすくなっています。頭の温度が上がると、のぼせや頭痛、めまいなどの症状を引き起こす可能性があります。サウナハットをかぶることで、頭部の熱を遮り、のぼせを防ぐことができます。

サウナハットの目的2:髪や頭皮を熱や乾燥から守る

サウナ室内の高温は、髪や頭皮にダメージを与える可能性があります。髪がパサパサになったり、頭皮が乾燥したりしてしまうことも。サウナハットをかぶることで、髪や頭皮を熱や乾燥から守ることができます。

また、サウナハットを被ると、サウナ室内での視界が遮られ、周りの目を気にせずにリラックスできるというメリットもあります。サウナハットは、ウールやフェルト、ポリエステルなどの素材で作られています。ウールやフェルトは断熱性に優れているため、のぼせを防ぐ効果が高いです。

ポリエステルは速乾性に優れているため、汗をかいても蒸れにくいです。サウナハットは、サウナ室内での必需品とも言えるアイテムと言えるでしょう。

サウナは何日おきが良い?

サウナの頻度については、一般的に週に2〜3回程度が推奨されています。これは、サウナには血行促進や免疫力向上、ストレス軽減などの効果がありますが、これらの効果を最大限発揮するためには、週2〜3回程度のサウナ入浴が必要と考えられているためです。

ただし、人によって適切な頻度は異なります。サウナに慣れていない人は、週1〜2回程度から始めるのが良いでしょう。また、サウナの時間を長くしたり、頻繁に入ったりすると、熱中症や脱水症状などのリスクが高まるため、注意が必要です。

サウナの入浴方法や時間の目安は?

サウナに入る時間の目安は、5~12分です。初心者の方は、5分程度から始めるのがおすすめです。サウナで「整う」ためには、サウナ、水風呂、休憩(外気浴)を1セットとして、2~3セット繰り返すことがひとつの目安とされています。

STEP
サウナ

目安は5~12分程度。初心者の方は、5分程度からスタートを。サウナに入る前に、しっかりと水分補給をしておきましょう。サウナ室に入る前に、かけ湯をして体を温め、サウナ室ではじかに座らずにタオルを敷いて座りましょう。サウナ室では、静かに過ごしましょう。

STEP
水風呂

サウナから出たら、すぐに水風呂に入りましょう。水風呂に入る時間は、30秒~1分程度が目安です。いきなり水風呂に入ると体に負担がかかるため、かけ湯をして体の表面の温度を下げてから入ること。汗を流すことも、大事な入浴マナーです。水風呂に入っても体が温かい場合は、もう少し長く入るように時間は調節しましょう。

STEP
休憩(外気浴)

水風呂から出たら、休憩(外気浴)をしましょう。休憩(外気浴)の時間は、5~10分程度が目安です。外気浴が難しい場合は、室内の椅子に座って休憩しましょう。休憩中は、体を冷やし過ぎないように、タオルで体を拭いたり、ブランケットを着たりしましょう。休憩をとることで、体温がゆっくりと上昇し、リラックス効果が得られます。

なお、サウナと水風呂の入浴時間は、体調や体質によって調整してください。また、体調が悪い場合は、サウナや水風呂の利用を控えましょう!サウナに入る際は、無理のない範囲で楽しみましょう。

サウナ1回の消費カロリーはどのくらい?長期ダイエットには効果あり?

サウナでのカロリー消費は、体重や使用時間、サウナの温度によって変わります。例として、体重60kgの方がサウナで10分間滞在すると、約15〜30kcalのカロリーが燃焼されるとされています。これに水風呂や外気浴を組み合わせても、3セットを行った場合は合計で大体100kcal程度の消費になります。

短期的な消費カロリーで見れば、運動効果は低いですが、長期的に見ればダイエット効果が見込めるとされています。その理由は「血行促進と新陳代謝アップ」。サウナに入ると、体温が上がります。体温が上がると、自律神経が刺激され、血行が良くなります。血行が良くなることで、全身の細胞が活性化し、新陳代謝がアップします。

新陳代謝がアップすると、エネルギーを消費しやすくなります。そのため、脂肪の燃焼が促進され、痩せやすい体質へと導くことができるという理論です。

ライフハック+編集長

サウナのダイエット効果は、すぐに現れるものではありません。継続してサウナに入ることで、長期的に痩せやすい体質へと導くことができるとされています。

サウナで「整う」ブームががうざい?関連する質問まとめ(Q&A)

サウナはうつ病に効果があるって本当?

うつ病を発症する人の数は年間約500万人と推計され、軽度から重度までの幅があります。新型コロナの影響による経済的困難や孤独感が増えてきたことで、うつ病のリスクも一段と高まってきていると指摘されています。

驚くことに、サウナがうつ病リスクの低減に役立つという研究結果が存在します(Mayo Clinic Proceedings, 2018年)。この研究によれば、週4~7回サウナを利用する人は、週1回しか利用しない人と比較して、うつ病のリスクが78%も低下するとされています。(出典:ダイヤモンドオンライン


サウナ効果により、交感神経と副交感神経が短期間で自然調整(スイッチ)されるため、自律神経が整い、精神的な安定を得ることができるのです。

サウナ発祥はどこ?日本人に合っているの?

サウナの発祥は、フィンランドのカレリア地方とされています。2000年以上前の古代フィンランドでは、食料を燻製するために、薪や石を燃やして煙を発生させる部屋が使われていました。この煙を出す部屋が、いつしか沐浴する場所へと変わっていった(自然健康入浴法)のです。

サウナは、フィンランドでは国民的な文化として親しまれています。フィンランドの家庭の約90%にサウナがあり、週に1回以上サウナに入る人が多いと言われています。

サウナは、日本人にも合っていると言えるでしょう。日本人は、温泉や銭湯で湯船に浸かって汗をかくのが大好きです。サウナも、湯船に浸かるのと同じように、体を温めて発汗させる効果があります。

日本で初めてサウナ(公衆・大衆向け)が設置されたのはいつ?

日本に初めて公衆サウナが導入されたのは、1951年(昭和26年)の東京銀座です。当時、オリンピック射撃代表選手だった許斐氏利氏が、メルボルンオリンピックでフィンランド選手団が利用していたサウナに感銘を受けて、東京温泉内にサウナを設置しました。

日本でのサウナの普及は、1964年(昭和39年)の東京オリンピックがきっかけとなりました。東京オリンピックでフィンランド選手団がサウナを持ち込み、日本でもサウナが注目されるようになりました。

その後、1970年代から1980年代にかけて、第一次サウナブームが起こりました。このブームは、高度経済成長期に人々の生活が豊かになったことや、健康志向の高まりなどが背景にあったと考えられます。

記事のまとめ:サウナブームや「整う」がうざい?

ここまで記事をお読みいただいてありがとうございます!ご紹介したように、一部のサウナ愛好家、またサウナ嫌いな人やサウナ利用をしない人からも「うざい」を思う人が一定数いることが分かります。

とはいえ、純粋にサウナを楽しんでいる人も大勢いることが事実ですし、2023年、2024年現在ははサウナブームがまだまだ続いている状況と言えるでしょう。本記事を参考に、少しでもサウナが好きな人、サウナが嫌いな人の気持ちを受け取ってみるキッカケとしてみてください!

本記事の参考文献

ダイヤモンドオンライン
日本サウナ・スパ協会
ティップネス
※本記事はランサーズクラウドワークスにて独自にアンケート調査(自称サウナ好き・サウナ嫌い10-50代男女47名)した内容を踏まえて執筆をしています(2023年9月)

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