【おすすめ】木のカビ取りに試そう!3STEPとコツを解説
木のドアや窓枠、家具などにカビが生えてしまうと、見栄えが悪いだけではなく、耐久性に問題が生じたり、健康に悪い影響を及ぼしたりするので、一刻も早く対策を講じる必要があります。
ここでは、木のカビ取りのコツについてご紹介します。
目次
【おすすめ】木のカビ取りに試そう!3STEPとコツを解説
1)木につくカビにも種類がある?カビの2種類とその違い
(1)アオカビ
木に付着しやすいカビの1種が、アオカビです。抗生物質やチーズの発酵などに役立つ種類のアオカビもありますが、種類によっては木製の家具や建具に発生することがあります。
(2)ススカビ
木に付着するもう1種のカビは、ススカビです。空気中に多数浮遊しているため、外気に接することの多い木のドアや窓枠に発生しやすく、対策が必要です。
2)カビを放っておくことでの悪影響とは?
アオカビの中には、人間の腎臓に悪影響を及ぼす種類のものがあるため、室内の家具や建具に発生したアオカビを放っておくと、深刻な病気につながりかねず、危険だと言えます。また、ダニはカビを餌として繁殖するため、できる限り除去したいものです。
また、ススカビは長時間空中にとどまるため、木に付着したススカビが室内を漂い、アレルゲンになってしまうことが考えられます。アレルギー以外にも、稀に皮膚病や角膜炎、副鼻腔炎等の重い病気を引き起こす危険性のあるカビですので、放置せずに木のカビを取り除く必要があるでしょう。
3)カビの原因って?主な2大原因を理解しよう
(1)湿気
カビが発生する最大の原因は、湿気です。家屋の気密性が高くなると同時に、エアコンを利用することが多く、窓やドアを開けて家の中の換気や風通しをすることが少なくなっているので、室内に湿気がこもりやすくなっています。
特に、外気温と室内の温度差が大きくなる冬場は、結露が生じて木の窓枠にカビが発生するケースが見られます。
(2)家具の長期間の放置
また、木製の家具を壁にピッタリくっつけて置いていると、空気の流れが悪くなり、カビが発生しやすくなります。
一度設置した家具を移動させることはあまりないので、つい見落としがちですが、カビを放置することの危険性を考えると、定期的に家具の配置を見直すことも必要でしょう。
4)木のカビ掃除取りに必要なグッズ3選
(1)消毒用エタノール
木のカビ取りに必要なグッズの1つは、消毒用エタノールです。薬局やドラッグストアで、1000円前後で入手できます。カビの色素を落とすことよりも、滅菌・除菌に重点を置きたい方におすすめです。
消毒用エタノールは、木のカビに直接吹き付けてカビ取りを行うので、100円ショップ等で小さめのスプレーボトルを購入すると、効率良く作業できるでしょう。
(2)酸素系漂白剤
カビの色素が目立って見栄えが悪く、しっかり落としたい場合に使えるグッズが、酸素系漂白剤です。塩素系漂白剤よりは作用が穏やかとは言え、漂白剤を用いた木のカビ取りは木材を傷めやすいため、どうしてもカビをそのままにしたくない方は試してみてください。
(3)紙やすり
目の細かい紙やすりを使って、滅菌もしくは漂白後に木部を削ることもできます。ホームセンターで、様々な目の細かさのサンドペーパーを入手できます。
注意点としては、賃貸物件では行いにくい方法であることと、ある程度紙やすりの使用に慣れている方でないと加減が難しいこと、そして削った部分が変質する可能性が高く、他の部分と異なった見た目になり、かえって目立ってしまうことが考えられます。
5)ステップ解説!木のカビ取りの3つの手順とは?
(1)ステップ1:消毒用エタノールで木に付着したカビを滅菌する
木にカビが付着してしまった部分に、スプレーボトルに入れた消毒用エタノールを吹き付けます。10~15分ほどそのまま置き、スプレーした部分が乾燥してから、乾いた綺麗な布で拭き取ります。
(2)ステップ2:酸素系漂白剤でカビの色素を落とす
消毒用エタノールを使用して木のカビ取りをしても、黒いカビの色素が残って目立っている場合、酸素系漂白剤を用いたステップに進みます。
酸素系漂白剤を染み込ませたキッチンペーパーでカビの部分を覆い、15分程度置き、水分が乾くまで待ちます。
(3)ステップ3:目立つカビを紙やすりで削り落とす
酸素系漂白剤が乾いた後、さらに徹底的にカビの色素を落としたい時には、目の細かい紙やすりで削り落とします。
軽い力で、丁寧に削ることを心がけます。カビ取りをした部分だけが目立ちすぎないよう、周囲も少し削るようにすると良いでしょう。
6)木の種類によっても掃除方法が違う?
(1)パイン材
根強い人気のカントリーテイストを醸し出すパイン材は、木質が柔らかいため傷が付きやすいという特性があります。カビ取りをする際には、消毒用エタノールでの滅菌にとどめ、木を傷めやすい漂白剤や紙やすりの使用は避けます。
(2)チェリー材
ツヤのある木質と、時間が経つとともに色が濃く変化していくチェリー材の家具も人気があります。耐水性、耐久性に優れている木質のため、漂白剤を塗布したり紙やすりで少し削ったりしても、目立ちにくいでしょう。
(3)オーク材
耐久性の高さと加工のしやすさが人気で、家具に広く用いられているのがオーク材です。落ち着いた色合いのため、和室用の家具にも洋室用にも幅広く取り入れられています。
もともと斑が入ったような、まだらになっている部分があるのが特徴です。漂白剤や紙やすりを用いたカビ取りにも対応できる素材です。
7)ここに注意!カビ掃除で注意する2つのこと
(1)薬剤の乾燥を
木のカビ取りをする際、消毒用エタノールを用いる場合も、酸素系漂白剤を用いる場合も、必ず塗布した薬剤が乾燥してから、拭き取ったり紙やすりで削り取ったりする等の次のステップに移るように心がけます。
まだ湿った状態で拭き取ろうとすると、かえってカビの胞子を広げてしまいます。また、紙やすりをうまくかけることもできないためです。
(2)マスク・メガネ・手袋の着用を
もう1つの注意点は、カビや薬剤を吸い込んだり、直接手で触れたりする危険を避けるため、必ず使い捨てのマスク、掃除用の手袋、保護メガネ等のグッズを着用することです。
家の中にカビや薬剤の成分が充満すると、お子さんやペットにも悪影響が及ぶため、換気も忘れずに行う必要があります。
8)カビから守ろう!木を綺麗に使う日々のポイントとは
木製の建具や家具をカビから守って綺麗に使うためには、日々行える掃除やメンテナンスが重要です。窓枠のカビを防ぐためには、寒い時期に結露防止用のシートを貼って事前に予防したり、結露してしまったらすぐに拭き取って乾かしたりする対策ができます。
家具をカビから守るためには、毎日換気をきちんと行うことや、湿気の多い部屋にはできるだけ大きな家具を置かないこと、どうしても置かなければならない場合は、壁から5cm程度離して置くことを心がけましょう。
週に1度は、湿気の溜まりやすい窓枠やドアの下部、家具の裏などをチェックして、カビが発生していないかどうか確認し、もしカビが付着していたらすぐに除去する習慣をつけると、カビが広い範囲に発生してしまうことを避け、木を綺麗に保つことができます。
今回のまとめ
1)木に付着するカビの種類と、人体に及ぼす悪影響を覚えておこう
2)カビが発生する原因を知れば対策も考えやすい
3)木のカビ取りに使えるグッズを揃え、3ステップでカビを除去しよう
4)木材の特性に合わせたカビ取りの方法
5)日々のちょっとしたメンテナンスで、木をカビから守ろう