
このコラムでは、飛行機で機内モードにしないとバレるのか?なぜ機内モードにする理由や必要があるのか、機内モードはいつから、いつまで設定する必要があるのかを解説します!また機内モードでできること、できないこと、事故の危険性、し忘れた場合の対処方法もお伝えしていきます!
・機内モードにしない状態はシステムによりバレています
・違反した場合は、航空法施行規則により50万円以下の罰金になる可能性も
・機内モードでも利用できるものがあり、機内Wifiを使えば不便が少ないです
この内容を詳しく、記事で解説していきます!最後までお読みください。
飛行機の機内モードとはなに?する理由や必要性とは
スマホの機内モードとはなに?機内モードにするとどうなる?
スマホの機内モードとは、スマホの通信機能を一括でオフにする機能です。日本の航空法施行規則第164条の16に基づき、飛行機内でスマートフォンやタブレットなどの電子機器を使用する場合は、離着陸時を含み、飛行機の機内では電波を発さない状態(機内モード)にする必要があります。
一般的には、スマホの設定アプリから「機内モード」をオンにすることで、ワンクリックで簡単に設定できます。機内モードに設定すると、以下の機能が使えなくなります。
・電話の発着信
・メール機能(Eメール・SMS)
・ブラウザ
・データ通信(LTE、3G、4G、Wi-Fiなど)
・アプリ(インターネット通信を必要とするアプリ)
・Bluetooth
・GPS(位置情報サービス) など
機内モードは、飛行機に乗るときに必ず設定する必要があります。また飛行機内だけではなく、映画館や会議室など周囲の人に気を遣いたいとき、データ通信量を節約したいとき、電波が弱い場所でバッテリーの節約をしたいとき、スマホをリセットしたいときにも有効です。
飛行機で機内モードにするのはなぜ?携帯を切るべき理由
一言で、飛行機の精密機器への悪影響(電波干渉)を防ぐためです。飛行機は、地上や衛星からの電波や管制塔との通信などによって、自身の位置とルートを割り出すなどして、何の目印もない雲の上を目的地へ向かって飛んでいます。
スマートフォンなどの電子機器から発する電波が、これらの通信に干渉しノイズが発生する恐れがあります。これにより、飛行機の位置を正確に把握できなくなったり、管制塔との通信が途絶えたりしてしまう可能性があります。
近年では、機内でWi-Fiサービスを提供する航空会社も増えています。この場合、機内モードにする必要はありませんが、他の乗客の迷惑にならないような配慮が必要です。
飛行機の機内モードは「いつから」「いつまで」しておくべき?
飛行機の中で電子機器を機内モードに切り替えるのは、飛行機のドアが閉まるタイミングから、着陸して滑走が完了するまでの間です。搭乗して座席に着いた時点では、すぐに機内モードに切り替える必要はなく、全ての乗客の搭乗が完了しドアが閉まるまで待って大丈夫です。
航行中の主なルールとしては、飛行機の外部への電波の発信を避けること。このために、離陸から着陸完了までの間、使用する電子機器は必ず機内モードに切り替える必要があります。
飛行機で機内モードにしないとバレる?しないとどうなるの?
飛行機で機内モードにしないと、電波はバレるの?必須なの?
結論から伝えると、バレています。機内モードは必須です。飛行機には、電波を検知する装置が搭載されているためです。具体的には「基地局による電波検知」「機内設備による電波検知」「GPSによる電波検知」などのシステムがあるためです。
この装置は、携帯電話やタブレットなどの電子機器が発する電波を検知し、機内モードにしていない機器を特定することができます。ただしシステム上はバレていますが、全ての乗客(端末)を1つ1つ確認することは、現実的には難しいと言えるでしょう。あからさまにスマホ(ネット利用)をいじっていると、客室乗務員から注意を受けるでしょう。
飛行機で機内モードにしなかった場合はどうなる?罰金がある?
飛行機では機内モードにするか、電源を切っておくことが義務付けられています。客室乗務員から注意を受けた場合、機内モードにするか、電源を切るように指示に従いましょう。指示に従わない場合は、航空法違反として罰金が科せられる可能性があります。
航空法施行規則第164条15では、飛行機内で携帯電話等の電波を発する機器を使用する行為を禁止しています。違反した場合は、50万円以下の罰金が科せられます。
また、航空会社によっては、機内モードにしなかった場合の罰則を定めていることもあります。飛行機で安全に移動するためにも、機内モードの使用を忘れずにしましょう。
飛行機の機内モードにしないと事故の危険性は?
結論として、機内モードにしないことで事故に影響した事例はまだありません。もし本当にスマホの電波が影響で事故が起こっていたケースがあれば、全ての航空会社が「携帯の持ち込み不可」をルールとしていることでしょう。
・機体の姿勢や位置を示すGPSやレーダーの誤作動
・エンジンや操縦システムの誤作動
・乗客や乗員の安全装置の誤作動
この理由で事故に繋がる可能性が0%ではないため、航空会社は離着陸時に電子機器の使用を禁止しているのです。国土交通省は2014年より、航空機内での電子機器使用についての一部制限の緩和を実施しています。
ただし、機内モードに設定した上で使用できる機器や、使用できる状況は航空会社や機種によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
飛行機の機内モードをし忘れた!どうするべき?
飛行機の中で機内モードを忘れてしまった場合、使用していないのであれば、罰せられることはありません。ただし、機内モードにしない状態での電子機器の使用(乗務員が注意をしても聞き入れない場合など)に関しては、「安全阻害行為」に該当するため規則が設けられています。

もしも飛行機の上の棚にスマホ(電子機器)を入れていて、機内モードにし忘れた場合は、近くの乗務員に申し出ましょう。乗務員の指示に従って、手荷物を取り出して電源を切るなど、適切に対処ができます。


機内モード設定で飛行機内でできることとは?
機内モードでも、スマホできることとは?
インターネット接続を必要としない機能は、機内モードでも全て利用ができます。
・ダウンロード済みの音楽コンテンツを聴く
・ダウンロード済みの動画コンテンツを視聴する
・ダウンロード済みの漫画コンテンツを読む
・ダウンロード済みの電子書籍を読む
・ゲームをする(オンライン以外)
・時計やカレンダーを確認する
・LINEメッセージを未読のまま読む(既に届いている未開封のもの)
・過去撮影した写真や動画を見返す
・PDF資料、Google関連資料などビジネス資料の確認
また機内モードにすると、データ通信がすべて遮断されるため、通信料がかかりません。また、バックグラウンドで通信を行うアプリについても、通信をシャットアウトできます。
飛行機でスマホを触ってもいい?利用できる電子機器は?
電波を発しない状態では、スマホを触ることは問題ありません。その他の電子機器として、タブレット、音楽デバイス、ノートパソコンも利用可能です。
日本国内線のほとんどの航空会社では、離陸時と着陸時を除いて、機内モードに設定したスマホの使用を許可しています。国際線では、航空会社や路線によって規制が異なる場合がありますので、事前に利用する航空会社のウェブサイトに目を通しておきましょう。
ANAの機内Wi-Fiで何ができる?
ANAの機内Wi-Fiサービスでは、離陸の約5分後から着陸の約5分前まで利用が可能です。ANAのウェブサイトやニュースサイトの閲覧、メールの送受信、LINEやTwitterなどのSNSの利用、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスの視聴、Amazon MusicやSpotifyなどの音楽配信サービスの利用、ANAオリジナルのゲームやエンターテインメントの利用などができます。
なお、ANAの機内Wi-Fiは、国内線では無料で利用できます。国際線では、フライト時間や座席クラスによって料金が異なります。





機内Wi-Fiを利用するには、機内モードをオンにした状態でWi-Fiの設定をオンにし、機内Wi-FiのSSID「ANA SKY Wi-Fi」を選択して接続します。その後、画面に表示される指示に従って、利用料金の支払いを行います。
飛行機で機内モードにしないとバレる?関連する質問(Q&A)
飛行機で機内モードにしなくていいのは?
機内モードは、携帯電話やスマホなどの電話回線のほか、Wi-Fi、Bluetooth、GPSなど、飛行機の運転や、管制システムなどに影響を与える可能性がある電波、すべての無線通信をオフにする機能です。
電波を発さない電子機器
電波を発さない電子機器であれば、機内モードにする必要はありません。たとえば、デジタルカメラやビデオカメラ、電子手帳、電子辞書、ゲーム機、電気シェーバーなどは、機内モードにせずに使用することができます。
機内モードにできない電子機器
一部の電子機器は、機内モードに設定できない場合があります。たとえば、一部の医療機器や、機内エンターテインメントシステムのコントローラーなどは、機内モードに設定できないことがあります。
飛行機の安全運航のためにも、機内モードの設定や電子機器の利用には注意しましょう。
機内でインターネットはできますか?ANAやJALは?
国内線機内でインターネットを利用できる航空会社は、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の2社です。両社とも、離陸後約5分後から着陸の約5分前まで、どちらも無料でインターネットを利用できます。両社の国内線機内インターネットには、以下の制限があります。
・一部の機材では利用できない
・動画の視聴や大容量データのダウンロード・アップロードには制限がある
・上空でのアプリのダウンロードはできない
飛行機モードでWi-Fiを使うとどうなる?通信量にメリットあり?
飛行機内でも、航空会社が許可している場合は、Wi-Fi接続を利用してインターネットにアクセスすることができます。
なお、飛行機モードでWi-Fiを使う場合、モバイルデータ通信を使用せずに、Wi-Fiのみでインターネット接続ができるため、バッテリーの消費を抑えることができます。航空会社によっては、機内Wi-Fi接続の利用に有料の料金がかかる場合があります。
・モバイルデータ通信量を節約できる
・バッテリーの消耗を抑えられる
・飛行機内での通信料金を節約できる
飛行機の中でスマホの充電はできますか?
ほとんどの航空会社の飛行機には、座席の下や横にコンセントやUSB充電器が備え付けられていて、充電が可能です!コンセントは日本の家電製品で利用可能なACコンセントです。USB充電器は、モバイルバッテリーやスマートフォンを充電するのに便利です。
ただし、離陸・着陸時や緊急時など、機内安全に支障をきたす可能性のある場合は、充電器の使用が禁止される場合があります。また、一部の航空会社では、座席にコンセントやUSB充電器が備え付けられていない場合があります。
国内線でも、航空会社や航空券のグレードを選べば、飛行機の中で充電できます。例えば、JALでは、国内線のプレミアムクラスとファーストクラスの座席にコンセントが備え付けられています。また、ANAでは、国内線のプレミアムクラスとビジネスクラスの座席にコンセントが備え付けられています。
機内モードにすると電話はどうなる?相手にどう伝わるの?
機内モードにすると、すべての通信機能が遮断されるため、電話も通じません。
・機内モードがオンの状態では、電話を着信することはありません
・機内モードがオン状態で相手に電話をかけると「電波が届かない場所にあります」というアナウンスで通話が切れます
・相手の発信側には「電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません」というアナウンスが流れます
・機内モードを解除すると、不在着信の通知が届きます
機内モードを使用する際は、重要な連絡が入る可能性がある場合は、事前に電話に出られないことを伝えておくとよいでしょう。



なお、機内モード中でも、110番(警察)、119番(消防機関)、118番(海上保安本部)への通話は可能です。
記事のまとめ:飛行機で機内モードにしないとバレる?について
ここまで、飛行機内での機内モードについてお伝えをしてきました!結論としては、機内モードは必須。罰則もあるほど、航空的に決まったルールなのです。
バレる、バレないではなくマナーやルールとして受け止めて、そのルールの中でスマホや他の電子機器で楽しめる方法を考えてみましょう。また機内Wifiを使用すれば、もっと楽しみの幅は広がります!