【5大ポイント】洋服についた血液の染み抜きの方法伝授

ワイシャツ

調理中にうっかり指を切ってしまったり、お子さんが外でケガをしたり、肌荒れをかきむしってしまったりと、洋服に血がついてしまうケースは毎日の生活の中でよく起こります。血液のシミを落とすための、洋服の染み抜きのコツをご紹介します。






目次

血液のシミがついたら?洋服の染み抜きのコツを解説

1)そもそも 血液の成分って?

血液が赤く見えるのは、鉄を含むタンパク質であるヘモグロビンという成分が含まれているからです。これが洋服に付着すると、赤い目立つシミになってしまうわけです。

2)血液の染みを落とすのに必要なグッズ3選

(1)食器用中性洗剤

普段キッチンで使用している食器用中性洗剤が、血液の染み抜きに効果的です。少量の原液をシミの部分につけて、指でつまむようにして洗い、汚れを落としてから水ですすぎます。念のため、目立たない部分で色落ち等がないかどうか確認してから使用します。

(2)油汚れ用台所用洗剤

油汚れ用の台所用洗剤も、血のシミを綺麗にするのに役立ちます。シミの範囲が広い時などは、スプレーで泡が出るタイプのものが使いやすいでしょう。染み抜きをしたい部分にスプレーし、しばらく置いてから水で洗い流します。

(3)酸素系漂白剤

上記の2つのグッズを使っても、まだ血のシミが残っている場合、漂白剤OKの素材や色の洋服であれば、酸素系の漂白剤を使うこともできます。できるだけ染み抜きをした後に、汚れが気になる部分に液体の酸素系漂白剤をなじませるか、粉末状の漂白剤を水に溶かしたものでつけおき洗いをします。

いずれのグッズも、普段台所や洗濯に使用しているものをそのまま活用でき、気軽に試すことができるので安心です。

3)洋服についた血液の染み抜き方法を解説!一般的な手順とは?

(1)STEP1:水で拭き取るか洗い流す

血液が洋服についてしまったら、できる限り早く水で濡らしたタオル等で拭き取るか、可能なら水で洗い流します。早ければ早いほど、綺麗に染み抜きができます。

(2)STEP2:食器用中性洗剤で洗う

食器用中性洗剤の原液を少量、血液のシミの部分になじませ、指先でつまむようにして洗い、染み抜きをします。その後水ですすぎます。

(3)STEP3:油汚れ用台所用洗剤を使う

血液の染み抜きをしたい範囲が広い場合などは、油汚れ用の台所用洗剤を泡状にスプレーし、10分程度おいて汚れが落ちたのを確認しながら、水ですすいでいきます。

(4)STEP4:酸素系漂白剤で染み抜きをする

酸素系漂白剤を使って洗うことのできる洋服であれば、少量の液状の漂白剤をシミが気になる部分になじませて10分ほどおくか、粉末状の漂白剤を定量どおり水に溶かしたものにつけおきをしたりして、染み抜きをし、水ですすぎます。

(5)STEP5:洗濯機で洗濯する

上記のいずれかの方法、もしくはいくつかの方法を組み合わせて血の染み抜きをしてから、通常どおり洗濯機で洗濯すれば完了です。酵素入りの弱アルカリ性洗濯洗剤を使うと、血液のシミをさらにすっきりと落とせる場合もあります。

4)付着する素材別に解説!シミの落とし方の違いとは?

(1)タオル生地

タオル生地の血の染み抜きをする際は、洗濯用もしくは洗面用の固形石鹸をシミの部分につけて、手でもむように洗ってからすすぎ、通常どおり洗濯します。

(2)革製品

革製品に血がついてしまった場合は、綺麗なタオルを水で濡らして固く絞ったもので水拭きしてシミを目立たなくさせた後、専用のクリーム等でお手入れをします。

(3)ポリエステル・シャツ、セーター

ポリエステルのシャツや、水洗い可能な素材のセーターは、上記のステップでご紹介した食器用中性洗剤を使って血の染み抜きをします。いずれも目立たない場所で色落ちや変質がないか確認することをおすすめします。

(4)スーツ、ネクタイ

スーツの血の染み抜きは、もし洗える素材のものであれば、食器用中性洗剤を使用して落とす方法が使えます。

ネクタイは、シルク素材の場合が多いので、心配な場合はクリーニングに出すほうが良いのですが、シミが小さかったりそれほど目立たないところであれば、色落ちがないか確認してから食器用中性洗剤で染み抜きをすることもできます。

(5)デニム生地、ジーンズ

デニム生地やジーンズ素材の場合、血の染み抜きをしたい部分を水で濡らしてから、食器用中性洗剤をなじませるようにします。独特の色や風合いが失われないように、事前に確認すると安心です。

5)血液のしみを落とす場合の注意点とは

血液の染み抜きをする際には、必ず水を使用し、お湯を使わないように注意する必要があります。前述のとおり、血液の赤い成分はタンパク質です。お湯を使って洗うと、タンパク質が固まってしまい、シミが落ちなくなってしまうのでじゅうぶん気をつけましょう。

また、洋服に血液がついてしまった時は、できるだけ早く洗い流すことが綺麗に染み抜きをする最大のコツと言えます。時間をおかず、可能な限り早く水洗いするよう心がける必要があります。

6)応急処置って?血液がついた場合にすぐにできる処置とは

外出先などで洋服に血液がついてしまった場合、まずはティッシュでしっかりと吸い取り、生地に残る血液をできるだけ少なくします。

外食中で、お店のトイレに行くことができれば、染み抜きをしたい部分に水と石鹸、ハンドソープなどをつけて拭き、濡らしたハンカチなどで石鹸の成分を拭き取っておいて、帰宅後にすぐ洗濯するとよいでしょう。

7)クリーニングは依頼できる?

(1)どこに持っていけば良い?

水洗いができない素材の衣類や、自宅で洗濯するには心配な衣類の場合は、通常のクリーニングの店舗に持って行くか、染み抜きも扱っている宅配クリーニングに依頼することができます。

(2)相場・期間とは

ほとんどのクリーニング店では、通常のクリーニング代プラス染み抜き料金で、血液のシミに対応してくれます。衣類の種類や素材、染み抜きの程度によって価格は変わってきますが、2000円~5000円前後が相場と言えます。宅配クリーニング店の中には、ごく小さなシミであればプラス料金がない場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。期間は実店舗で3~5日、宅配クリーニングは5~7日程度かかることがあります。

(3)依頼する際の注意点とは

血液のシミが付着してから時間が経っていると、クリーニングに出しても落としにくい場合もあり、シミが残ってしまうケースも考えられるので、事前に相談すると良いかもしれません。また、宅配クリーニングは費用が安くても、期間が長くかかる場合があるため、次に着る予定が決まっている服など、急ぐ場合は注意が必要です。

8)血液の染み抜きに関するQ&Aコーナー

(1)コーラやガリ(ガリの情報はありませんでした→大根おろし)が効くって本当?

意外な感じがしますが、血の染み抜きに実はコーラが活用できます。コーラに含まれているリン酸と炭酸の成分が、血液中のタンパク質を分解する作用があり、染み抜きに効果的なのです。つけおきしなければ色はつかないので、通常の洗濯の際にコーラを入れて洗います。

また、大根おろしに含まれるジアスターゼという成分が血液のタンパク質を分解してくれるので、もし家に大根があれば、すりおろして血液のシミの部分になじませる、という方法を試すこともできるでしょう。

(2)靴についてしまったら?対処方法とは?

パンプスなどの革靴に血液のシミがついてしまったら、できるだけ早く水拭きをしてシミを目立たなくさせます。その後、専用のクリーム等でお手入れをします。

(3)シーツについた時の解決策とは?

シーツやベッドカバーなど、すぐに洗って乾かせないアイテムに血のシミがついてしまった際は、綿棒に食器用中性洗剤をつけてシミの部分を叩くように拭き、水拭きをした後に乾いた綺麗なタオルで拭いて仕上げる、という方法で対処します。

(4)時間が経ってしまった場合のコツとは?

血液が付着してから時間がたった洋服を染み抜きする際のコツは、まず食器用中性洗剤を使ってつまみ洗いをした後、漂白剤OKの素材であれば、粉末状の酸素系漂白剤を水に溶かしたものにつけおきしてから、通常の洗濯をするほうほうがおすすめです。






まとめ

(1)血液のシミが赤いのはなぜ?その成分とは

(2)身近にあるグッズを使って血の染み抜きができる

(3)簡単5ステップで血の染み抜きに挑戦

(4)覚えておきたい注意点と応急処置のコツ

(5)特に気になるQ&Aをチェックしよう

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