スーツパンツの洗濯方法!手洗い・洗濯機・洗濯頻度や干し方とは

スーツをハンガーにかける女性

この記事ではスーツのパンツを正しく洗濯する方法をご紹介します!そもそも、スーツは洗濯機で洗っていいの?洗濯タグの確認方法、洗濯機の手順、干し方のポイントとは?

またスーツ素材についた、白い汚れの落とし方、洗濯表示がない場合、誤って洗濯不可スーツを洗ってしまった場合の対処方法まで、ご紹介してますので最後までご一読ください!


目次

スーツにも素材の種類がある?クリーニングの違い

スーツのパンツは正式になんていうの?

スーツのパンツの正式名称は「スラックス」。スラックスは、ジャケットや制服などのジャケットとセットアップで着用するパンツのことを指します。語源は英語の「Slack(緩み)」が由来です。

スーツのパンツは、ビジネスシーンで着用されることが多く、フォーマルなイメージがあります。しかし、最近ではカジュアルなシーンでもスラックスを着用するファッションも増えてきました。

スーツのパンツには、タック(プリーツ)の有無や、ベルトループの有無、サイドポケットやピスポケットの形状など、さまざまな種類があります。タックが多いほどゆったりとしたシルエットになり、タックが少ないとスッキリとしたシルエットになります。

ウール100%のもの

スーツの素材の種類で代表的なものが、ウールです。生地が柔らかいので着心地が良く、吸湿性に優れているので湿気や汗を上手に逃してくれます。クリーニング店に依頼するのが最も安心ですが、「ドライマークの衣類が洗える」と表示されているおしゃれ着用洗剤を使い、丁寧に作業をすれば、自宅で洗うことも可能です。

ポリエステル素材

もう1つ代表的なスーツの素材が、ポリエステルです。ウールと混紡されていることが多く、独特のしゃりっとした生地が魅力で、ストライプ等の柄がはっきり出る、という特性があります。

価格は、ウール100%のスーツより割安なので、買い替えを検討しやすいでしょう。ただし、生地の織り方によっては熱がこもって湿気が逃げにくく、汗がたまりやすいというデメリットがあるため、着る季節や用途に合わせて選ぶことが必要になってきます。

スーツの汚れに洗濯機を使う前にできる掃除は?

スーツがひっかくと白くなるのはなぜ?

スーツでよく見かける「白い」線のようなもの。スーツがひっかくと白くなるのは、繊維の表面が毛羽立ち、光の反射が多くなるためです。スーツは主に綿、ウール、化繊などの繊維で作られています。

これらの繊維は、着用や洗濯による摩擦によって、表面が少しずつ毛羽立ってきます。毛羽立つと、光が繊維の隙間から反射しやすくなり、白く見えるようになります。

毛羽立ちを抑えるスプレーやクリームを使用すると、白化現象の予防に効果的です。ただし、これらの製品は、繊維の表面をコーティングするため、通気性が悪くなることがあるため注意して使用してみましょう。

洗濯機を使う前にできる掃除方法とは?

その他、スーツのズボンに少しだけシミや汚れがついてしまった、という場合は、手洗いや洗濯機でまるごと洗濯する前に、その汚れだけを落とすことを試しましょう。下記に詳述しますが、汚れの種類に合わせて、中性洗剤やアルコール等を使い、シミを広げないよう気をつけながら手で汚れを落とすようにします。

付着した汚れ別にできる掃除方法とは?

汗染み

夏場は特に気になるのが汗染みです。汗染みが目立っている部分を、水を含ませた綺麗なタオルで静かにたたくようにし、汗を吸い取ります。スプレーで再度水をかけてから、乾いた綺麗なタオルでそっとたたいて水分を取り除き、ハンガーに吊るして風通しの良い場所に干します。乾いてからブラッシングをすればOKです。

水溶性のシミ

食事の時に、しょうゆやソース、ケチャップ等の水溶性のシミが付着してしまうことがあります。その際は、まず水で濡らした綺麗なタオルで汚れをできるだけ拭き取ります。シミが広がらないよう、周りから内側に向けてたたくようにして取り除いたら、中性洗剤を水で薄めたものをタオルに含ませ、静かにたたきながらシミが薄くなるまで繰り返します。

その後、水を含ませたタオルで洗剤分を拭き取り、乾いたタオルで水分を吸い取ったら、風通しの良い場所に陰干しをして、乾いてからブラッシングをして仕上げます。

油性の汚れ

マヨネーズやドレッシングといった油性の汚れは、乾いた布でできるだけ汚れを拭き取ってから、アルコールを少し含ませたタオルで軽くたたきます。汚れが落ちたら、水で濡らした綺麗なタオルでアルコール分を落とし、乾いたタオルで水分を吸い取ってから陰干しします。

スーツのズボン

スーツのズボンの洗濯に必要なグッズ3選

「ドライ」衣類が洗えるおしゃれ着用洗剤

スーツのズボンの洗濯に必要なグッズの1つが、ドライマークの衣類も洗うことができる、おしゃれ着用洗剤です。ほとんどのスーツの洗濯表示には、ドライマークが付いていることが多いので、それに対応している洗剤を使えば安心です。スーツのズボン以外のおしゃれ着にも使えるので、ドラッグストア等で入手しておくと良いでしょう。

洗濯用ネット

スーツのズボンを洗濯機で洗う際には、必ず洗濯用のネットに入れる必要があります。ネットに入れる際に、あまりにも小さくたたむと折りじわや型崩れの原因となるため、三つ折り程度の大きさを入れることができるネットを用意することをおススメします。100円ショップでも様々なサイズの洗濯用ネットがあるので、簡単に入手できます。

ズボン専用の洗濯ハンガー

スーツのズボンを型崩れさせずに干すために、ズボン専用の洗濯ハンガーを使うと便利です。インターネット通販等で、500円~1000円前後で様々なタイプのズボン専用ハンガーが販売されているので、自宅の干すスペースに合ったものを選ぶことができます。

自宅でスーツのズボンを正しく洗濯する4ステップ

ステップ1:目立つシミや汚れを落とす

スーツのズボンを手洗いしたり、洗濯機で洗ったりする前に、上記の方法を参考にして、シミの種類に合わせた方法で、目立つ汚れを落としておきます。

ステップ2:手洗いする

スーツのズボンを手洗いで洗濯する場合は、洗面器や洗面台のシンクに水を入れ、定量のおしゃれ着用洗剤を溶かした中に、裏返して三つ折りにしたズボンを入れ、静かに手で押し洗いします。10~15分ほど漬けたら、水を2~3回変えてすすぎ、洗濯ネットに入れて洗濯機で1分ほど脱水します。

ステップ3:洗濯機で洗う

スーツのズボンを洗濯機で洗う場合は、三つ折り程度にして洗濯ネットに入れます。水流の弱い「手洗いコース」等を選択し、手動で設定できる場合は脱水を1分ほどに短縮してセットします。水の量に合ったおしゃれ着用洗剤を、ズボンに直接かからないように気をつけながら投入し、脱水が終わったらすぐに取り出します。

ステップ4:形を整えて干し、乾いたらブラッシング

できるだけ早く洗濯ネットから取り出し、ズボン専用の洗濯ハンガーに形を整えて干します。日陰で風通しの良い場所を選んで干すと、比較的短時間で乾きます。

乾いたらブラッシングをして表面を整え、折り目をはっきりさせたい場合はアイロンをかければ完了です。

洗濯機

スーツを洗濯をする場合の注意点とは?

洗剤による色落ちがないか事前に確認する

スーツのズボンを洗濯する前に、裏側の目立たない場所に洗剤を少量つけて軽くこすり、色落ちや変質がないかどうか確認しておく必要があります。色落ちしてしまってから後悔しても遅いので、必ず事前にチェックしましょう。

高級素材との混紡はクリーニング店へ

シルクやカシミヤなどの高級素材が混紡されているスーツのズボンは、自宅で洗濯するよりもクリーニング店に依頼する方が無難です。繊細な素材なので、洗濯の仕方によっては縮みや変質、変色が生じるケースが考えられるからです。

スーツを長く愛用するためのメンテナンスのコツ

スーツのパンツの洗濯表示(洗濯マーク)とは?マークの意味の違いは?

スーツのパンツの洗濯表示(洗濯マーク)は、スーツのパンツの洗濯方法や注意事項を示すものです。洗濯表示は、衣類の裏側や内側に付いているタグに記載されています。スーツのパンツの洗濯表示には、以下の4つのマークがあります。

洗濯機で洗濯可

洗濯機で洗濯できることを表すマークです。洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れて、弱水流で洗います。

手洗い可

手洗いで洗濯できることを表すマークです。手洗いで洗う場合は、ぬるま湯で押し洗いします。

水洗い不可

水洗いできないことを表すマークです。水洗いすると、縮みや変形などの原因になる場合があります。

ドライクリーニング可

ドライクリーニングできることを表すマークです。ドライクリーニングは、水洗いできない衣類を洗濯する方法です。

その他、洗濯表示の数字として、洗濯の温度や水流の強さが記載されています。また細かな洗濯表示の注意書きが記載されているタグもあるため、チェックしましょう。スーツのパンツを洗濯する際は、洗濯表示をよく確認して、正しい方法で洗濯するようにしましょう。

スーツのズボンを洗濯機でそのまま洗ってもいいの?注意点は?

スーツのズボンを洗濯機でそのまま洗っても良いかどうかは、スーツの素材や洗濯表示によって異なることを理解しましょう!

ウォッシャブルスーツ

ウォッシャブルスーツは、洗濯機で洗えるように設計されたスーツです。洗濯表示に「洗濯機で洗える」マークが付いているので、そのまま洗濯機で洗うことができます。

洗濯機で洗えるスーツ

洗濯機で洗えるスーツは、洗濯表示に「洗濯機で洗える」マークが付いていますが、洗濯機の使用方法に注意が必要です。洗濯機の標準コースではなく、手洗いコースやドライコースで洗いましょう。また、洗濯ネットを使用すると、型崩れや傷みを防ぐことができます。

手洗いスーツ

手洗いスーツは、洗濯表示に「手洗い」マークが付いています。洗濯機で洗うと型崩れや縮みなどのトラブルが発生する可能性があるので、手洗いしましょう。

スーツを自宅洗濯機で洗う注意点(ポイント)
・洗濯表示を確認する:洗濯表示を確認して、洗濯機で洗えるかどうかを確認する
・洗濯ネットを使用する:洗濯ネットを使用すると、型崩れや傷みを防ぐことができます
・洗濯コースを間違えない:洗濯機の標準コースではなく、手洗いコースやドライコースで洗う
・洗濯物の量を調整:洗濯物をまとめすぎると、型崩れやシワの原因になるため、洗濯物は少なめに
・脱水時間を短くする:脱水時間を短くすることで、型崩れやシワを防ぐことができます

スーツのズボンを洗濯機で洗うと、クリーニングに出すよりも手間がかからず経済的です。ただし、洗濯表示を確認して、正しい方法で洗うことが大切です。

スーツパンツの洗濯に洗濯ネットを入れなくてもいい?

スーツを洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れて洗いましょう!

洗濯ネットに入れて洗う意味や目的(効果)
・スーツパンツの型崩れを防ぐ
・他の洗濯物と擦れて傷つくのを防ぐ
・洗濯機の故障を防ぐ

スーツパンツは、ウールやポリエステルなど、繊細な素材で作られているものが多いため、洗濯ネットに入れることで型崩れや傷みを防ぐことができます。

また、洗濯機の強い水流や他の洗濯物との擦れからスーツパンツを守ることもできます。さらに、洗濯機の故障を防ぐ効果も期待できます。洗濯ネットは、スーツパンツのサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。

スーツのパンツはどれくらいの洗濯頻度?毎日は?

スーツのパンツは、毎日洗濯するのは避けたほうがよいでしょう。頻繁に洗濯すると、生地が傷んで型崩れや縮みなどの原因になります。

スーツパンツの洗濯頻度目安
・夏場:1~2週間に1回
汗をかきやすい体質の方や、外回りが多い方は、夏場は1週間に1回程度洗うのもよいでしょう。

・冬場:1シーズンに1~2回
着用頻度が少ない方は、冬場でも1シーズンに1回程度洗うだけでも問題ありません。

スーツのパンツを長持ちさせるためにも、適度な洗濯頻度でメンテナンスしましょう。

スーツのズボンはどうやって干す?干し方は?

スーツのズボンを洗濯した後は、洗濯機の中に放置せず、すぐに取り出して、形を崩さないよう気をつけながら、ズボン専用の洗濯ハンガーに干します。ハンガーのタイプによっては、裾の方を上にして、折り目を整えたまま干すことができるものもあり、型崩れを防ぐことができるでしょう。

スーツのズボンを干す際は、風通しの良い日陰で陰干しをするのが重要。直射日光は生地を傷める恐れがあるため避けましょう。日陰での乾燥が心配な場合は、ハンガーに乾いたタオルを掛けておくのも良い方法です。

スーツのズボンを干す手順
・ズボンを裏返して干す
・ポケットなど乾きにくい部分を外に出し、筒状になるように干す
・ファスナーやホック、ボタンを全て開ける
・ウエスト部分を丸ハンガーのピンチで挟む
・シワになった部分を伸ばし、センタープレスの折り目に合わせて折る
・裾の部分をはさんで吊り干しにする
・腰の部分を上にして、両手で軽く叩いてシワを伸ばす
・乾いたらアイロンをかける

スーツは乾燥機は使用せずに、干しましょう。風通しの良い日陰がない場合は、バスタオルで覆って干す方法もあります。

スーツパンツのアイロンがけのコツ

スーツのズボンのファスナーを外した状態でアイロン台に置き、腰の後ろ側からスチームを使いながらアイロンをかけます。アイロンの温度は中温(140度前後)で、当て布をします。

その後、片足ずつアイロン台に乗せて真ん中部分に折り目をつけます。スチームと当て布を使ってかけた後、スチームを使わずに再度プレスして仕上げます。

ハンガーに吊るしてから全体的に見て、しわの残っている部分にスチームを当てれば完了です。慣れれば5分前後で行うことができるので、ぜひ日頃のお手入れの一環に取り入れてみてください。

スーツの効果的な保管方法

スーツのズボンは、着用した後すぐにクローゼット等にしまうのではなく、ハンガーに吊るして室内の風通しの良い場所に置き、汗を蒸発させてからしまうようにすると効果的。少しのシミや汚れもそのままにせず、きちんと綺麗にしてから保管すれば、綺麗な状態を長く保つことができます。

スーツのメンテナンスのコツとは?

同じスーツのズボンを続けて着ると、どうしても傷みや汚れがひどくなりがちですので、できれば3着程度を交互に着回すことをおススメします。

日々のお手入れは、スーツを長持ちさせるために最も重要なポイントです。帰宅したら、以下のようなお手入れを習慣づけましょう。

スーツを長持ちさせるメンテナンスのコツ
・ポケットの中身をすべて出す
・ハンガーにかける
・ブラッシングをする
・シワがある場合はシワ取りスプレーをする

この他、「毛玉取り」や「撥水加工」もポイントです。毛玉取りは、スーツの表面にできた毛玉を取り除くための作業。毛玉取り機や毛玉取りブラシを使って、定期的に毛玉を取り除きましょう。撥水加工は、雨や汚れをはじきやすくする加工です。撥水加工をすることで、スーツを汚れや水濡れから守ることができます。

クリーニングが安心?スーツのクリーニング料金や期間

平均的な費用・期間は?

チェーンのクリーニング店であれば、スーツ上下セットで1000円~2000円程度が相場。ほとんどの場合、2〜3日でクリーニングが完了し、引き取りに行くことができます。

クリーニングの種類は、ドライクリーニングとウェットクリーニングの2種類があります。ドライクリーニングは、石油系溶剤を使って洗う方法で、ウェットクリーニングは、水を使って洗う方法です。水洗いできないスーツは、ドライクリーニングのみとなります。

スーツの素材は、ウール、ポリエステル、麻、レーヨンなどがあります。ウールは水洗いすると縮む可能性があるため、ドライクリーニングが一般的です。ポリエステルや麻は、水洗いしても縮みにくく、ウェットクリーニングでも洗うことができます。レーヨンは、水洗いすると縮む可能性があるため、ドライクリーニングがおすすめです。

スーツの汚れ具合によっても、料金は変動します。汚れがひどい場合は、通常よりも料金が高くなる可能性があります。

依頼する上での注意点は?

スーツのズボンに汚れが付いていて、シミ抜き等のオプションがついたり、シルクやカシミヤといった高級素材が混紡された繊細な素材のものだと、価格がもう少し高くなり、期間も長くかかる可能性があります。次に着用するのはいつか、予定に間に合うかどうかを確認してからクリーニング店に依頼したほうが無難です。

実は家で洗えるスーツもある?

ご紹介してきたとおり、ポリエステルとウールの混紡素材のスーツであれば、洗剤を上手に選んで自宅で洗濯することも可能です。ただ、どんなに注意深く洗濯しても、色落ちや風合いを損なってしまうことも考えられるので、長く着たい大切なスーツや、こだわりの素材やデザインのものは、クリーニング店にお願いすると安心です。

スーツパンツの洗濯に関連するよくある質問(Q&A)

スーツのズボンにつく白い汚れはなに?落とし方は?

スーツのズボンにつく白い汚れには、主に「汗ジミ」「摩擦による白化」の2つの原因があります。

汗ジミは、汗に含まれる塩分が繊維に付着して白く見えるものです。汗をかいたままスーツを放置しておくと、汗ジミができやすくなります。スーツのズボンは、着用や洗濯による摩擦で繊維の表面が毛羽立ちます。そうすると光の反射が多くなるため、白く変化して見えます。

汗ジミの落とし方

汗ジミは、できるだけ早く落とすことが大切です。放置しておくと、汗ジミが染み込んで落ちにくくなります。

・汚れた部分を水で濡らします
・中性洗剤を薄めた液に浸けおきします
・汚れ部分を軽くたたき洗いします
・水で洗い流します

摩擦による白化の落とし方

摩擦による白化は、クリーニング店に依頼するのがおすすめです。クリーニング店では、特殊な薬剤や機械を使って、繊維の表面を整えて汚れを落とします。自宅で落とす場合は、以下の方法を試してみてください。

・汚れた部分にクリームクレンジングやメイク落としを塗ります。
・指の腹で軽くこすります
・水で洗い流します

摩擦による白化は、完全に落とすのが難しい場合があるため、落ちない場合はクリーニング店に依頼しましょう。

スーツの洗濯で「洗濯表示がない」ときは?

スーツの洗濯表示がない場合は、水洗い不可と判断するのが一般的です!スーツの洗濯表示は、衣類の素材や洗濯方法を示すために付けられているもの。洗濯表示がないと、スーツの素材や洗濯方法がわからないため、自宅で洗濯するのは避けたほうがよいでしょう。

スーツを自宅で洗濯する場合は、洗濯表示を確認して、洗濯機洗い可や手洗い可のマークがあるかどうかを確認してください。洗濯表示がない場合や、水洗い不可のマークがある場合は、クリーニングに出すようにしましょう。

雨でスーツのズボンが濡れた時はどうしたらいい?

雨でスーツのズボンが濡れた場合は、以下の手順で対処しましょう。

STEP
タオルで水滴を拭き取る

まず、乾いたタオルで水滴を拭き取ります。このとき、強くこすりすぎると生地を傷めるので注意しましょう。

STEP
泥や汚れを落とす

泥や汚れが付いている場合は、水で濡らしたタオルで拭き取ります。汚れがひどい場合は、洗剤を溶かした水で洗い流します。

STEP
ハンガーにかけて陰干しする

タオルで水滴を拭き取ったら、ハンガーにかけて陰干しします。日光に当てると生地が傷むので、注意しましょう。

スーツのズボンは、水に濡れるとシワになりやすいので、ハンガーにかけるときはシワを伸ばしておきましょう。スーツのズボンは、濡れたまま放置するとカビや臭いの原因になるため、なるべく早く乾かしましょう!

コインランドリーでスーツは洗える?

結論から言うと、コインランドリーでスーツを洗うことは避けた方が良いでしょう!スーツの素材や状態によっては、縮みや型崩れ、色落ちなどのダメージを受ける可能性があります。

コインランドリーの洗濯機は、家庭用洗濯機よりも大きな水量と回転力で洗濯を行うため、デリケートな素材のスーツにはかなり負担がかかります。また、乾燥機は高温で乾燥するため、スーツの縮みや型崩れの原因となるためNGです。

水洗い不可のスラックスを洗濯してしまった!縮んだパンツは復元する?

誤って洗濯NGタグを洗濯してしまった場合、「縮みや型崩れの可能性」「色落ちの可能性」「見た目の風合いの変化」など変わってしまう恐れがあります。以下の対処を見ておきましょう。

「水洗い不可」スラックス素材別の違い

・ウール素材
ウールは水に濡れると縮みやすい素材です。洗濯してしまった場合は、すぐに取り出して、形を整えながらタオルで水気を拭き取ります。その後、陰干しして乾かしましょう。もし、すでに洗濯機で洗ってしまった場合は、縮みがひどい可能性があります。その場合は、クリーニングに出すのがおすすめです。

・ポリエステル素材
ポリエステルは水に濡れても縮みにくい素材です。洗濯機で洗っても問題ありませんが、洗濯表示を確認して、洗濯機の設定を間違えないようにしましょう。

・コットン素材
コットンは水に濡れると縮む可能性がある素材です。洗濯機で洗う場合は、洗濯表示を確認して、ウールやポリエステル素材と同じように、洗濯機の設定を間違えないようにしましょう。

もしスーツが縮んでしまった場合、クリーニング店によっては、スーツの縮み復元を行っている場合もあります。近隣のクリーニング店に依頼をしてみましょう。

記事のまとめ:スーツパンツの洗濯について

ここまで、スーツパンツの洗濯方法や注意点をご紹介してきました!スーツパンツを洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。型崩れを防ぐためには「洗濯ネット」の活用が必須です。洗濯頻度にも注意し、干し方のポイントを守って、愛用スーツを清潔に長持ちさせていきましょう!

この記事の参考文献

オーダースーツKASHIYAMA
オーダースーツSADA
洋服の青山

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