タイプ別に解説!水性ペンキの落とし方と3つの注意点
DIYや子供の夏休みの工作をしたりして、水性ペンキが付いて困ってしまった。なんていうことはないでしょうか。
今回は、そんな水性ペンキをうまく落とす方法について、ご紹介します。
目次
タイプ別に解説!水性ペンキの落とし方と3つの注意点
1) 種類の違いを理解しよう!水性ペンキの7種類とその違い
シンナーを使わないので、火災の危険性も少なく、刺激臭も少ないので、室内で使うにはとても適しています。しかも、一度乾いてしまえば、耐水性になるという優れものです。
水性塗料は、顔料・樹脂類・溶剤に分けられます。さらに顔料は、ステイン系塗料と造膜系塗料に分けられ、ステイン系塗料はさらに、水性ステインと油性ステインに分けられます。
水性ステインは水によく溶けます。ステイン塗料とは、木目を残したまま高級感ある素材に替えることのできる優れものです。水性塗料は、水に溶けやすく、水道水で洗え、匂いは少なく、密着度は普通で、光沢は出にくいという特徴があります。
2) 水性ペンキを落とすのに必要なグッズ4選
(1)ぬるま湯&中性洗剤
乾く前なら、手についたものでも洋服についたものでも簡単に落ちます。手について乾いたときは、ぬるま湯でスポンジなどを使いながらこすり落とすと良く取れます。あとは、クリームを良く塗って、手をケアしてくださいね。
(2)スポンジ&中性洗剤
ぬるま湯に服を浸して、中性洗剤を付けたスポンジでたたき洗いをすると、塗料が浮き、良く取れます。間違っても、ゴシゴシこすると、傷んでしまうので気つけてください。
ペイントは、しみこんでしまうと完全に落とすのが難しいので、汚れても良い服を着ておくことをお勧めします。
(3)シャンプー
髪の毛についた場合は、乾く前なら水のみで落ちますが、乾いた後でも、シャンプーに含まれている界面活性剤が、ペンキを落ちやすくしてくれるため、心配する必要はありません。
もし、取れにくいようなら、シャンプーを髪の毛になじませて、数分置いておくことをおすすめします。
(4)水&布&ヘラ
床についた乾く前のペンキは、水を付けた布で拭き落とすことができます。もし乾いてしまったら、ヘラなどで軽くこすって、塗料を剥がすと良いです。ゆっくり軽くしないと、床を傷つけてしまう恐れがあるため、慎重にお願いします。
3) 水性ペンキの落とし方を解説!場所によっての処置の違い
(1)服
1:ついてすぐの場合
水をぼろ布などにしみこませ、裏側にぼろ布をあてて、表面から叩くようにして取っていきます。その後、洗剤で水洗いしてください。
2:乾いている場合
硬い塗料を柔らかくするために、お湯に浸し、塗料が柔らかくなったら、もんだり爪先で削り取ったりします。その後、洗剤で水洗いをしてください。
(2)壁
ペイント薄め液を試してみて、ダメなら、エナメルシンナー。これでもダメなら、ラッカーシンナーの順番で、ウエスにしみこませて拭いてみてください。
時間が経つと余計に取れなくなるので、早めの処置をお願いします。こすりすぎると、壁の塗料まで落ちてしまいますので、ほどほどにしてくださいね。
(3)床
マニキュアの除光液をいらなくなったタオルにしみこませ、そのタオルをペンキで汚れた部分にかぶせ、叩いて汚れを落とします。これだけでOKです。
ゴシゴシと力を入れてこすると、床に傷をつけてしまう恐れがあるので、優しくこすり落としてください。
(4)車
誤って、車についてしまった場合は、車の修理屋さんに頼むのがベストです。自分で無理にしてしまっては、車本体の塗装まで剥げてしまう可能性もあります。ここは迷わず、プロにまかせましょう。
4) 要注意!水性ペンキを洗濯するうえでの3つの注意点とは?
ペンキがついてすぐの場合は、簡単に落ちます。しかし、時間が経ってからは、注意しなければいけないことがあります。
(1)洗浄力の強い、食器用洗剤
デリケート素材、天然染め、濃い染色のものなどの場合は、生地の傷み、変色、色抜けなどを起こす場合があるので、注意が必要です。
(2)クリーニングに出す
ペンキが完全に乾いてしまっている場合や、デリケート素材などで家庭での染み抜きが無理な場合は、ためらわずにクリーニングに出してください。
(3)洗い方
ペンキの付いた衣類を水につけてから、スポンジに中性洗剤を付けて叩くように落としていきます。この時に、ジャブジャブ洗ってしまうと、水性ペンキが付いたところからシミが他のところにまで広がってしまう恐れがあるため、注意してください。
5) 水性ペンキがついてしまった場合にできる応急処置とは?
とにかく速攻、水で洗い流しましょう。汚れが付いてから、2時間以内に対処できるかが、シミを残さないための勝負の時間です。
下地に問題のない場合は、塗装用シンナー、ペイント薄め液などでサッと一拭きしましょう。
6) クリーニングや専門家に相談できる?相場や注意点とは?
(1)相場とは
価格の相場は、物によって、だいたい3000円~7000円と幅広いです。ただし、普通のクリーニング屋さんでは、ペンキは落ちないとお断りされてしまうことが多いと思います。
その場合は、専門の染み抜きのお店に依頼すると良いです。インターネットで検索すると、でてくるので、依頼してみてください。クリーニングに出す場合は、自分では何もせずに完全にプロにお任せしてしまう方が、綺麗になって帰ってくることが多いようです。
(2)専門家に依頼する際の注意点とは
ペンキが付いた直後なら、タオルを下に敷き、中性洗剤をつけて、上から叩くという応急処置をしておくと、服へのダメージが抑えられます。
しかし、シンナーなどを付けてしまっては、かえって輪ジミなどができて、逆に落ちにくくなることもあるので、してはいけません。専門の染み抜きの専門店に依頼してみましょう。
今回のまとめ
1) 種類の違いを理解しよう!水性ペンキの7種類とその違い
2) 水性ペンキを落とすのに必要なグッズ4選
3) 水性ペンキの落とし方を解説!場所によっての処置の違い
4) 要注意!水性ペンキを洗濯する上での3つの注意点とは?
5) 水性ペンキがついてしまった場合にできる応急処置とは?
6) クリーニングや専門家に相談できる?相場や注意点とは?