本コラムではガスコンロのバーナーキャップの掃除方法をご紹介!バーナーキャップの油汚れ、重曹、オキシクリーンやクエン酸の使い方は?キャップの変色(腐食)の原因や対処方法、交換時期やタイミングの目安、ステンレス製の掃除方法、寿命を延ばすコツなどお伝えしていますので、最後までご一読ください!
バーナーキャップとはどこのこと?種類の違いとは?
バーナーキャップとは
バーナーキャップとは、ガスコンロのバーナーの上にセットされる、炎が出る部分のキャップのこと。メーカーによってはバーナーヘッドとも呼ばれます。
バーナーキャップの役割は、空気とガスを混合して、炎を作り出すことです。バーナーキャップには、ギザギザの溝が付いており、これが空気とガスを混ぜ合わせる役割を果たしています。バーナーキャップは、油汚れや吹きこぼれなどの汚れが付着しやすいため、定期的に掃除する必要があります。
バーナーキャップの種類の違い
バーナーキャップは、コンロによって大きさが異なります。また、材質も数種類あります。アルミ製のバーナーキャップは耐久性に優れ、軽いという特徴がありますが、ステンレス製のものは独特の美しい光沢と質感、サビへの強さを持つ一方、ガスの炎の熱で変色するという特性があります。
アルミ製のバーナーキャップであれば、水分を吸収しにくいため、食器用中性洗剤で掃除した後、水気を拭き取ってから元の位置に取り付け、すぐにコンロを使用することができます。
ステンレス製のバーナーキャップの場合は、変色対策も考慮に入れると、ステンレス専用のクリーナーで掃除するのが良いでしょう。
汚れを放置すると、炎が出にくくなったり、不完全燃焼の原因になるため注意しましょう!
バーナーキャップにはどんな汚れがついている?
焦げ付き
バーナーキャップにつく汚れの1つが、焦げ付きです。うっかり目を離していて、料理がふきこぼれてしまった後にきちんと掃除ができていないと、次に加熱した際に焦げ付いてしまいます。
食品や調味料
調理中に食品や調味料がこぼれてバーナーキャップに付着することもあります。焦げ付く前に掃除すれば、比較的簡単に落とすことができます。
油汚れ
炒め物や揚げ物をする際に飛び散った油汚れは、バーナーキャップにも溜まっていきます。これも焦げ付く前に台所用中性洗剤や油汚れ用洗剤で掃除をすれば、落とすことができます。
バーナーキャップ掃除に準備したい一般的なアイテム
食器用中性洗剤
バーナーキャップの汚れを掃除する際に、食器用中性洗剤を使います。食品や調味料、油汚れが付着してすぐであれば、普段食器洗いに使っている中性洗剤で落とすことができます。
使い古しの歯ブラシもしくは金属ブラシ
バーナーキャップの溝や穴の部分の目詰まりなど、細かい箇所を掃除するには、使い古しの歯ブラシ、もしくはヘッドの小さい金属ブラシが活躍します。金属ブラシは100円ショップで、3本ほどがセットになって販売されているので、簡単に入手できます。
柔らかい布(使い古しのタオル等)
バーナーキャップに付着した汚れを落とすのに、使い古しのタオルなど、捨てても構わない比較的柔らかい布を使うと便利です。タオルを適当な大きさに切り、バーナーキャップの焦げ付き等を落としてから、中性洗剤や歯ブラシを使って掃除すると効率が良くなります。
掃除の手順を紹介!バーナーキャップの掃除の4STEP
STEP1:柔らかい布でバーナーキャップを拭く
バーナーキャップの掃除をする際は、まず五徳を外し、バーナーキャップを取り外して、使い古しのタオルを適度な大きさに切ったもので拭きます。ここで食品汚れや油汚れ、焦げ付きをある程度落としておくと、この後のステップにスムーズに進むことができます。
STEP2:歯ブラシか金属ブラシで目詰まりを取り除く
バーナーキャップを水で濡らし、目詰まりを歯ブラシや金属ブラシで取り除きます。溝や穴の部分を丁寧に掃除すると、詰まっていた汚れがなくなり、点火不良や炎の不揃いが解消されます。
STEP3:食器用中性洗剤で洗う
スポンジか柔らかい布に食器用中性洗剤をつけ、バーナーキャップを洗います。焦げ付きがひどい場合は、ぬるま湯で中性洗剤を薄めた中に5分ほどつけおきしてから洗うと良いでしょう。
STEP4:しっかり乾燥させる
洗剤をキレイに洗い流したら、バーナーキャップの表面の水気を使い古しのタオル等で拭き取り、斜めになるように置いて、中に入った水を出しながらしっかり乾燥させます。元の位置に取り付け、五徳を戻せば完了です。
要注意!バーナーキャップの掃除での注意点とは
掃除グッズの繊維を残さない
バーナーキャップの穴や溝などの細かい部分を掃除する時に、歯ブラシや金属ブラシの毛、布やスポンジの繊維等が隙間に挟まって残ってしまわないよう、十分注意しましょう。
目詰まりを取り除くはずが、かえって点火不良の原因となってしまいます。竹串や爪楊枝でも掃除できますが、先が細く折れやすいので、気をつけて作業することも大切です。
水気を残さない
バーナーキャップを掃除した後は、必ずしっかりと乾燥させてから取り付けるようにします。水気が残っていると、やはり点火不良や不完全燃焼、炎の変色等を引き起こしてしまうからです。
バーナーキャップの交換時期の目安は?いくら?
バーナーキャップの交換時期の目安
バーナーキャップの交換時期は、メーカーによって異なりますが、一般的に5年程度が目安です。また、以下のような症状が見られたら、早めに交換することをおすすめします。
・火力が弱くなった
・火が不安定になった
・バーナーキャップが変形した
・バーナーキャップが汚れた
バーナーキャップが汚れている場合は、中性洗剤で洗浄することも可能です。ただし、変形や破損している場合は、交換が必要です。
バーナーキャップの交換費用
ガスコンロのバーナーキャップの交換費用は、一般的に1,000円~3,000円程度です。バーナーキャップは消耗品のため、経年劣化や使用による傷や汚れによって交換が必要になることがあります。また、バーナーキャップがひび割れていたり、変形していたりする場合は、火災の原因になるため、早めに交換の判断をしましょう。
もしバーナーキャップの交換が不安な場合は、メーカーや販売店に相談すると、交換作業を依頼することができます。
バーナーキャップを綺麗に保つポイント・メンテナンス方法とは
バーナーキャップを綺麗に保つには、やはりこまめな掃除が最も有効です。ご紹介したとおり、シンプルなステップと身近なグッズで掃除することができるので、〜1ヶ月に1回程度、取り外してメンテナンスすると、不完全燃焼や点火不良を心配することなく使えるので安心です。
100円ショップで3本セットの金属ブラシを買っておくと、気が付いた時に簡単にバーナーキャップの掃除ができるので、キッチンに常備しておくことをオススメします。
バーナー キャップ掃除に関連する質問まとめ(Q&A)
バーナーキャップの焦げ付きの掃除方法は?
・ガスコンロの元栓を閉め、機器が冷え切っていることを確認する
・バーナーキャップを外す
・重曹100gと水50mlを混ぜ合わせて、重曹ペーストを作る
・バーナーキャップ全体に重曹ペーストを塗る
・10〜15分ほど放置する
・歯ブラシで汚れをこすり落とす
・ぬるま湯で洗い流す
重曹はアルカリ性のため、油汚れや焦げ付きを落とす効果があります。重曹ペーストをバーナーキャップ全体に塗って放置することで、汚れがふやけて落としやすくなります。また、以下のような方法でも焦げ付きを落とすことができます。
・クエン酸水を浸け置きする
・セスキ炭酸ソーダを溶かした水で洗う
・メラミンスポンジでこする
ただし、これらの方法はバーナーキャップの素材によっては傷つける可能性があるため、注意が必要です。バーナーキャップの焦げ付きは、定期的に掃除することで防ぐことができます。2〜3週間に1回程度を目安に、軽い汚れであれば台所用中性洗剤で洗い、焦げ付きが気になる場合は重曹ペーストを使って掃除しましょう。
バーナーキャップの掃除で「重曹」を使う方法とは?(煮る・つけ置き)
バーナーキャップの焦げ落としに重曹を使う場合、重曹を煮る方法も試すことができます。重曹には研磨作用があり、細かい粒子で汚れを削り落とす作用です。そのため、焦げ付きなどの頑固な汚れも落としやすくなります。
・鍋に水と重曹を用意する(水1Lに対して重曹大さじ2杯が目安)
・鍋にバーナーキャップを入れて火にかける
・沸騰したら火を弱めて5分ほど煮る
・火を止めて一晩放置する
・冷めたらバーナーキャップを取り出して、汚れをこすり落とす
重曹には油汚れや焦げ付きを分解する効果があります。煮ることで重曹の効果がより高まり、頑固な焦げ付きも落とすことができます。つけ置き掃除では、五徳がしっかりと入る大きさのお鍋を選びましょう。
鍋に重曹を入れる前に、水を沸騰させてしまうと吹きこぼれる可能性があるので、注意が必要です。焦げ付きがひどい場合は、煮る時間を長くしたり、歯ブラシでこすり落とす際は力を入れたりしてみましょう。
バーナーキャップの掃除で「オキシクリーン」を使う方法とは?(煮る)
オキシクリーンは、酸素系漂白剤です。酸素の力で汚れを分解して落とすので、油汚れや焦げつきなどの頑固な汚れにも効果的です。
・ガスコンロの元栓を閉めて、機器が冷え切っていることを確認する
・五徳を外して、バーナーキャップを取り出す
・洗面器などに40℃〜60℃のお湯を張り、オキシ溶液を作る
・お湯4ℓにオキシクリーン計量スプーン1杯が目安
・バーナーキャップをオキシ溶液に浸す
・30分〜1時間ほど放置する
・歯ブラシやスポンジで汚れをこすり落とす
・水でよくすすぐ
・バーナーキャップを十分に乾かす
ただし、オキシクリーンは熱湯に溶かすと効果が半減してしまうので、40℃〜60℃のお湯を使うようにしましょう。また、オキシクリーンは金属を腐食させる可能性があるので、金属製のバーナーキャップの場合は、使用前にメーカーの取扱説明書をよく確認してください。
バーナーキャップの掃除は、汚れがついてしまったらできるだけ早く行うのがおすすめです。汚れがひどくなると、オキシクリーンでも落ちにくくなってしまいます。
ガスコンロのバーナーキャップが外れない?原因や掃除方法は?
バーナーキャップが取り外せない場合、油汚れの固着やキャップの腐食・変形などが原因となることが多いです!このような状況であれば、キャップの修理や交換が検討されるでしょう。
掃除方法は、目詰まりを取り除いた後、重曹水を染み込ませた古布でキャップを丁寧に拭き取ります。その後、水で十分に洗浄し、乾燥させることが大切です。定期的なお手入れを行うことで、長期的なトラブルを予防することができます。
バーナーキャップが変色(腐食)した!どうすれば良い?
ガスバーナーの変色は、主に以下の理由が考えられます。
原因1:熱による変色
ガスバーナーは、燃焼によって高温の炎を発生させます。この炎によって、ガスバーナーの表面が熱せられ、変色することがあります。特に、ガスバーナーの頭部やノズル部分は、熱に直接さらされるため、変色しやすいです。
原因2:汚れによる変色
ガスバーナーは、使用中に油や汚れが付着します。これらの汚れが熱によって酸化されると、黒色や茶色に変色することがあります。また、汚れが付着したまま放置すると、酸化が進んで、さらに変色がひどくなる可能性があります。
原因3:素材の劣化による変色
ガスバーナーの素材は、金属やプラスチックなど、様々なものが使用されています。これらの素材は、長期間使用していると、劣化によって変色することがあります。特に、金属は、酸化や腐食によって変色することがあります。
ステンレス製のバーナーキャップは、専用のステンレスクリーナーを使用して、ラップを利用しながら綺麗に掃除することがおすすめです。もしキャップが目詰まりしている場合には、ブラシや針金を使用して清掃しましょう。また、キャップが変形していないか定期的にチェックすることも大切です。
ステンレス製のバーナーキャップの掃除方法は?
ステンレス製バーナーキャップの掃除には、以下の点に注意が必要です。
ステンレス製バーナーキャップは、アルカリ性の洗剤や酸性の洗剤を使用すると、変色やサビの原因になることがあります。そのため、洗剤は中性洗剤のみ使用するようにしましょう。
軽い汚れは中性洗剤で落とすことができます。しかし、こびりついた汚れは中性洗剤では落としにくい場合があります。そのような場合は、専用クリーナーを使用すると効果的です。ステンレス専用クリーナーはホームセンターでも購入可能です。
ステンレスに適した成分で作られているため、傷や変色を防ぎながら、汚れをしっかりと落とすことができます。
洗浄後は、十分に乾燥させてから取り付けるようにしましょう。洗剤が残っていると、点火不良や不完全燃焼の原因になることがあります。
記事のまとめ:バーナーキャップの掃除方法について
ここまでバーナーキャップの汚れの掃除のコツをご紹介しました。バーナーキャップは、使用頻度にもよりますが、最低でも月1回の掃除が目安です!揚げ物など油汚れが多くなる料理をした後は、その都度掃除をするとよいでしょう。
バーナーキャップをきれいに保つことで、ガスコンロの使用寿命を延ばすことができます。また、安全面からも定期的な掃除を心がけましょう!