【3ステップ】煤汚れに効果的!オススメの落とし方とは

キッチンで洗い物をしている女性

毎日の調理に使用している鍋やフライパンは、時間が経つうちに外側に煤がついて真っ黒になります。また、バーベキューなどの際に、洋服やグッズを炭や煤で汚してしまうこともあるでしょう。

ここでは、素材別の煤の落とし方のコツをご紹介します。






【3ステップ】煤汚れに効果的!オススメの落とし方とは


1)そもそも煤ってなに?主な成分って?

(1)煤とは

煤とは、炭化水素等の有機物が不完全燃焼した際に生じる、黒色の細かい粉末状の物質のことです。煙に混ざって飛び、鍋やフライパンなどに付着します。

(2)煤の主な成分

煤の主な成分は、大部分が炭素で、それ以外に微量の酸素、窒素、水素が含まれています。

(3)煤にも種類の違いがある?

煤の種類の違いとしては、火にかけた鍋やフライパンに付着する、炭素を主成分とする微粒子と、壁や天井等に付着しやすい、煤を含んだ煙が空気中のホコリと一緒になったものがあります。

2)煤を落とすのに必要なグッズ5選

(1)メラミンスポンジ

コンロでの調理中に、鍋やフライパンの外側に少しだけ付着した煤は、メラミンスポンジでこすり落とすことができます。ただ、煤が付いてから時間が経っていたり、何層にも重なった頑固な煤汚れは落ちにくいです。

(2)重曹

重曹や、重曹を含んだ洗剤も煤を落とすのに活用できます。ドラッグストアやスーパーで気軽に入手できます。注意点としては、アルミ製の鍋に使用すると化学反応を起こし、鍋が黒ずんでしまうので、使わないように気をつける必要があります。

(3)お酢

アルミ製の鍋の外側に付着した煤を落とすためには、酢が便利です。酢を薄めたお湯で煮沸し、放置してからこすり落とすと、煤汚れを簡単に綺麗にすることができます。普段料理に使っているものを掃除に活用できるので、試しやすいというメリットがあります。

(4)歯ブラシ

洋服や布製品に煤汚れをつけてしまった際に使えるのは、使い古しの歯ブラシです。煤は水に溶けない細かい粒子ですので、普通に洗濯する前に、歯ブラシで繊維の間に入った煤を取り除くと効果的です。服の繊維を傷めないように、必ず柔らかいタイプの歯ブラシを使うようにしましょう。

(5)クリームクレンザー

壁に付着した煤を落とすには、クリームクレンザーが便利です。キッチンの掃除等に使用しているものを、そのまま使うことができます。

3)鍋・フライパンの煤の落とし方を解説!ステップとは?

(1)STEP1:ちょっとした煤汚れはメラミンスポンジでこする

コンロの不完全燃焼が原因で、鍋やフライパンの外側に煤が付着してすぐの場合は、メラミンスポンジでこすり落とすことができます。ほとんどの鍋やフライパンの素材は問題ありませんが、傷をつけないよう念のため軽い力でこするようにします。

(2)STEP2:重曹を使ってスポンジでこする

煤汚れが付着してから時間が経過していたり、長期間使用した鍋やフライパンで、煤が分厚くなっている場合は、柔らかいスポンジに重曹を付けてこする方法が有効です。スポンジはある程度使い古したもので掃除すると、そのまま処分できるので後も楽です。

(3)STEP3:アルミ製の鍋は酢水で煮沸してからこする

外側に煤が付着したアルミ製の鍋が入る大きさの鍋に、水1.5リットルと45ccの酢を入れて沸騰させます。そこに鍋を入れ、5~10分ほど煮沸し、お湯が冷めるまで放置します。

煤のついたアルミ鍋が浮かんでしまわないように、中にも水を入れると良いでしょう。お湯が冷めたら、柔らかいスポンジで軽くこすると、煤を綺麗に落とすことができます。

フライパンの洗い物

4)付着する素材別の煤の落とし方の違いとは?

(1)洋服・布製品

洋服や布製品に付着した煤を落とすには、まず乾いたままの状態で、使い古しの歯ブラシで煤汚れの部分を軽くこすり、繊維の間に入った煤をできるだけ取り除きます。

その後、洗濯用の固形石鹸を煤汚れが付着した部分にこすりつけ、水を加えてもみ洗いし、しっかり泡立ったら、綺麗にした歯ブラシで再度煤汚れの部分を軽くこすり洗いします。ぬるま湯で丁寧にすすいだ後、洗濯機で洗います。

(2)部屋の壁

うっかりストーブから大きな炎を出してしまった時など、部屋の壁に煤汚れを付けてしまった時は、使い古しの歯ブラシでできるだけ煤を落としてから、クリームクレンザーをメラミンスポンジに少量含ませ、軽くこすります。煤汚れが落ちたら、綺麗な雑巾で拭き上げます。

5)煤を落とす場合の3つの注意点とは

(1)時間がだいぶ経過してしまったもの

時間が経過して、鍋やフライパンの外側にしっかりこびりついてしまった煤をメラミンスポンジで落とすのは、力と時間がかかるため、おすすめできません。あくまでもちょっとした煤汚れ、付着してすぐの場合に限ります。

(2)手袋の活用

火傷の危険を避けるため、鍋やフライパンが冷めた状態で掃除するようにしましょう。また、掃除用の手袋を着用すれば、素手に煤が付着して、別のものに汚れを移してしまうことを避けられます。

(3)力を入れすぎないように

洋服や布製品、壁紙等を傷めないよう、使い古しの歯ブラシでこする際には、必ず軽い力でこすることを忘れないようにします。煤汚れを落とすことはできても、変色や変質のためにかえってその部分が目立ってしまうことがないように、十分注意しましょう。

6)応急処置って?煤がついた場合にすぐにできる処置とは

鍋やフライパンの外側に煤がついた場合、直後であればまずは食器用洗剤とスポンジで洗ってみましょう。頑固にこびりついていなければ、この方法で綺麗になることもあります。

バーベキューの時など、服に煤や木炭の汚れが付着した場合、できる限り早く煤汚れを取り除くことがポイントです。キッチンペーパーを小さく畳んだものをブラシがわりに活用して、煤が付いてしまった部分を軽くたたくようにして、付着した煤を落とします。

7)洋服の場合クリーニングは依頼できる?

(1)どこに持っていけば良い?

通常のクリーニング店では、煤汚れに対応していない場合もあるため、シミ抜きに特化したクリーニング店を探す必要があります。最近は、インターネットで申し込み、洋服を郵送してクリーニング後に送り返してもらうことのできる店舗もあるので、まずはよくリサーチしましょう。

(2)相場・期間とは

シミ抜きに特化したクリーニング店では、通常のクリーニング代にシミ抜き料金が加算されます。一例では、ズボンのクリーニング代500円と、2cm四方の頑固な汚れを落とすコースで900円ほどかかります。

期間は、郵送する場合1週間~10日前後を目安にします。綺麗にしたい期日が決まっている場合は、店舗に相談することもできるかもしれません。

(3)依頼する際の注意点とは

煤は特殊な汚れのため、汚れ落としに対応している店舗が少なく、依頼しても結局落とせなかった、というケースも考えられます。また、郵送する場合はクリーニング代、シミ抜き料金に加えて送料もかかりますので、費用対効果を検討してから依頼することをおすすめします。






今回のまとめ

1)煤の主成分や種類の違いを知ろう

2)家にあるグッズで煤の汚れを落とせる

3)鍋やフライパンに付着した煤の落とし方のステップ

4)素材別の落とし方と応急処置を覚えておこう

5)クリーニング店に依頼するときの注意事項をチェック