【2023年版】車を持たない方が賢いと言われる決定的な6つの理由

車のミニチュアとコストのイメージ画像

この記事では「車を持たない方が賢い」と言われ理由について解説します!車を保有する派、持たない派の違いや幸福度との関係とは?車を持たないことのメリット、デメリット、お金持ちや賢い人の判断はどうなのかまとめてご紹介します。

目次

車を持たない方が賢いと言われる6つの理由

車を持たない方が「賢い」という考えが浮上してきた背景には、現代の都市生活、経済、エコロジー、そしてテクノロジーの進化などさまざまな要因が関わっています。その代表的な6つの理由を説明します。

賢理理由1:購入費&維持費の節約!年間30-45万円が浮く

車の所有は、初期の購入費だけでなく、維持にも多額のコストがかかるもの。税金、車検、保険、定期的なメンテナンス、そしてガソリン代。これらの維持費が年間にどれくらいになるか計算してみたことはあるでしょうか。

実は軽自動車で年間30万程度、普通自動車で年間45万円ほどが平均とされています。これは、家族の生活資金、子どもの教育費、新しい趣味を始めるためのスタートアップ費用にもなるし、豪華な休暇を楽しむための資金としても使えますよね。車を持つことのデメリット1位は、「費用面」です。

賢い理由2:万が一の交通事故のリスクがない

車を運転することは、どれだけ慎重に行動しても、事故のリスクをゼロにすることはできません。事故を起こすことはもちろん、他人の過失によって事故に遭う可能性もあります。内閣府の発表では、2022年日本の年間の交通事故件数は「30万件」を超える数字になっています。

車を所有しないという選択は、このようなリスクを大幅に低減することができます。特に都市部では、公共交通機関が発展しているため、日常生活を送る上で車は不要とも言えるでしょう。

賢い理由3:ストレスが溜まらない!渋滞や運転中のイライラ回避

渋滞や前の車の運転マナーにイライラ、こんな経験は誰もが一度はしたことがあるはず。都市部の道路は特に混雑しやすく、予定通りの時間に目的地に到着することが難しいことも。

しかし、車を持たない生活を選べば、これらのストレスから解放されます。電車やバスを利用すれば定時に目的地に到着することができ、また、運転の疲れも感じることがありません。

賢い理由4:基本、運転中は何もできない(移動時間の消費)

車の運転中は、集中が必要で他のことに手を出すことはできません。しかし、公共交通機関を利用する場合、移動時間も自分のための時間として活用することができます。

読書をしたり、映像を見たり、仕事の準備をしたり…。移動中も有意義に過ごすことができるのは、車を持たない生活の大きな魅力の一つです。

賢い理由5:カーシェア(カーリース)で必要な時だけ乗れる時代

「車を持つ」という概念が徐々に変わりつつあります。今や、カーシェアリングやカーリースといったサービスが都市部を中心に普及しており、必要なときにだけ車を利用する文化が根付きつつあります。

これにより、大きな購入費用や維持費を抑えつつ、自由に車を利用することが可能に。スマートな移動の選択が増えてきました。

賢い理由6:時間が生まれる(駐車場を探す&持つ、渋滞待ちなど)

車を所有するということは、それだけで多くの時間が消費されることを意味します。駐車場を探す時間、定期的な車検やメンテナンスのための手間、そして渋滞に捉えられる時間… 。これらの「無駄な時間」をカットすることで、もっと自分のための時間や家族との時間を増やすことができます。

なんと、建設省の調査で明らかになった人の渋滞待ち時間は「年間42時間」言われています。渋滞の待ち時間は、時間帯や曜日、地域によって大きく異なります。調査によると、渋滞の待ち時間が最も長い時間帯は、夕方ラッシュ時(17時~19時)で、平均待ち時間は1時間あたり3.16分でした。

曜日別では、金曜日が最も長く、平均待ち時間は1時間あたり2.09分でした。地域別では、首都圏が最も長く、平均待ち時間は1時間あたり2.14分となっています。このように、車を持たないことで得られる時間は、あなたの生活の質を大きく向上させる要因となります。

これらの理由から、特に都市部での生活においては、車を持たない方が「賢い」という意見が増えているのです!

車を持たないことのメリット・デメリットを比較

車を持たないライフスタイルの比較

車を持たない選択が賢いとされる理由(車を持たないメリット)は、前の章で解説した通りです。ですが、車を持たないことで考えられる一般的なデメリットもあります。車を持たない生活のメリット、デメリットの比較はこの通りです。

メリットデメリット
・購入費・維持費の節約
・交通事故のリスク回避
・運転中のストレスがない
・移動時間の有効活用ができる
・カーシェアなどの利用ができる
・運転で消費される時間がなくなる
・移動範囲が制限される
・大きめの荷物が自由に運べない
・万が一の緊急時に移動手段がない
・交通の便が限られる地域では不便
・高齢者やお子様がいるご家庭では不便
・生活の自由度が制限される(天候の影響など)

車を持たないデメリット

それでは、車を持たないデメリットの詳細を見ていきましょう。

デメリット1:移動範囲が制限される

車を持っていれば、思い立ったときにドライブに出かけたり、リモートエリアを探検する自由があります。しかし、車を持たない場合、移動範囲は公共交通のアクセスや運行時間、または徒歩や自転車の距離に大きく依存します。

特に都市部から離れた場所や観光地、アウトドアスポットへのアクセスは難しくなることが考えられます。例えば、夜遅くの帰宅や週末の小旅行、家族とのピクニックなど、突発的な予定に柔軟に対応するのが難しくなります。

デメリット2:大きめの荷物が自由に運べない

家具や家電の購入、アウトドアやキャンプ、大掛かりなイベントやパーティーの際の荷物運びなど、大量や大きめの荷物を運ぶシチュエーションは案外多いものです。

車を持っていると、これらの大きな荷物も手軽に運ぶことができますが、車がない場合は配送サービスを利用するか、レンタカーを借りるなどの対応が必要になります。また、日常の買い物でも、一度にたくさんの荷物を買う場合や、重たいものを購入する場合、車がないと運ぶのが大変です。

デメリット3:万が一の緊急時に移動手段がない

緊急の場合、例えば突然の病気や怪我、家族や友人のピンチなど、すぐに移動が必要となる状況が考えられます。

車を持っていれば、すぐにその場所へ向かうことができますが、車がない場合はタクシーや公共交通を利用する必要があり、待ち時間や運行スケジュールに依存してしまいます。

このような緊急時に柔軟に行動できない点は、明らかなデメリットと言えるでしょう。

デメリット4:交通の便が限られる地域では不便

都市部や交通機関の発展しているエリアでは、車なしでも十分な生活が可能です。しかし、地方や郊外、山間部など、交通の便が制限されるエリアに住んでいる場合、車を持たない生活はかなりの不便を伴うことが考えられます。

公共交通機関の本数が少なかったり、最寄りの駅やバス停が遠かったりすると、日常の移動が難しくなります。特に、買い物や医療機関へのアクセスに困難を感じることが増えるでしょう。

デメリット5:特に、高齢者やお子様がいるご家庭では不便

高齢者や小さなお子様が家族にいる場合、車を持っていない生活は不便になるケースがあります。例えば、通院や学校・幼稚園・習い事への送迎など、日常の移動が多くなります。

公共交通機関を利用する場合、階段の昇降や乗り換えが困難になることも。また、突発的な体調不良などの際に迅速に対応するためにも、車があると安心です。

デメリット6:生活の自由度が制限されることも(天候の影響など)

車がない生活では、外出を計画する際、天候や公共交通機関のスケジュールを強く意識する必要が出てきます。雨や雪の日、特に悪天候時には外出を控えるか、移動手段を考え直さなければなりません。

これが、予定の自由度を制約する要因となることがあります。一方、車があれば、多少の悪天候でも比較的自由に移動できるため、予定や計画が立てやすくなります。

車を持つか持たないかの選択は、住む場所やライフスタイル、家族の状況などに影響されます!車を持つことは確かに自由度や利便性を高めてくれる一方で、維持費やエコロジー面での課題もあります。

車を持たないという選択をする際には、日常生活や趣味、生活スタイルに合わせて、上記のデメリットをしっかりと考慮することが重要です!

車を持っている人・持っていない人の違い

車を保有している人、保有していない人の割合とは?

日本自動車工業会の2022年度乗用車市場動向調査によると、乗用車世帯保有率は77.9%です。つまり、22.1%(約1/4)の世帯が車を保有していないことになります。この数字は、1990年の86.3%から徐々に減少しており、近年は20%前後の水準で推移しています。

車を保有していない家庭の割合は、世帯形態や地域によって異なります。世帯形態では、単身世帯が最も高く、30歳未満では6割以上が車を保有していません。地域では、都市部に比べて地方部の方が車を保有している家庭の割合が高い傾向にあります。

車を手放す人の代表的な理由は?

基本的には「お金」「生活の変化(引越しなど)」「廃車などのタイミング」などが代表的な手放す理由やタイミングとなっています。具体的な車を手放す人の理由は以下です。

車を手放す人の代表的な理由は?
・車が故障や事故で動かなくなった
・車の維持費が経済的な負担になった
・車のローンの支払いが苦しくなった
・引っ越しや転職で車の必要性がなくなった
・子供が乗れるようにするために大きな出費が必要になった
・結婚や出産で家族が増え、車のサイズやスペックが合わなくなった
・車が古くなって修理やメンテナンス費用がかさみ、修理をしてもまたすぐに故障するような状態になった

近年では、カーシェアリングやレンタカーなどの利用が拡大したことで、車を手放す人が増えています。また、都市部では公共交通機関が充実していることから、車を必要としない人も多くなっています。

車を持たない方がお金が貯まる?違いについて

先述した通り、車を持つだけで年間30〜45万円(毎月最低2.5万円〜4万円以上)の維持費、大型車や高級車にもなると更に年間維持費は大幅に嵩みます。所有するだけで、車両代、税金、保険料、ガソリン代、駐車場代などの維持費など。これらの費用は、車を所有しない場合に比べて大幅に削減できるため、車を持たない方がお金が貯まりやすいと言えるのは事実です。

もちろん「車を保有していない」ということは、他の移動手段(電車・バス)や、時にはカーシェアなどの出費が必要になるでしょう。それに比べても、最低でも月々2〜3万円程度、年間20〜30万円程度は、車を保有していないことで貯金額に回せると考えられるでしょう。この金額差は住む地域や、車の乗る回数、どの車種の車を保有しているかにもよります。

日本で車なしで生活できる都市、生活できない都市は?

一般的に、日本では車社会といわれています。しかし、公共交通機関が発達している都市では、車なしで生活することが可能です。

この日本の中でも、比較的車なしで生活できる都市としては、以下のような都市が挙げられます。(このエリアのすべての地域に当てはまるわけではありません)

比較的に車なしで生活ができる都市
・東京都23区
・名古屋市
・大阪市
・横浜市
・京都市
・神戸市
・札幌市
・仙台市
・福岡市

これらの都市では、鉄道やバスなどの公共交通機関が充実しており、通勤・通学・買い物・レジャーなど、日常生活に必要な移動をすべて公共交通機関で行うことができます。また、タクシーやカーシェアリングなどのサービスも利用できるので、車が必要な場合でも不便を感じずに済みます。

一方、車なしで生活するのが難しい都市としては、以下のような都市が挙げられます。

車がないと生活が厳しい都市の特徴
・郊外や地方の都市
・公共交通機関の便が悪い都市
・車がないと生活が困難な環境にある都市

郊外や地方の都市では、公共交通機関の便が悪い場合が多く、車がないと通勤や通学、買い物などが大変になります。また、公共交通機関があっても、バスの便が少ない、運賃が高い、などの問題がある場合もあります。さらに、車がないと生活が困難な環境にある都市も、車なしで生活するのは難しいでしょう。

車を持つ派!持たない派!に関連する質問まとめ(Q&A)

実はお金持ち(富裕層)は車を持たないは本当?

これは、一概にはどちらとも言えませんが、一部の富裕層では車を持たない選択をする人がいるのも事実です。

例えば、金銭面や車を運転する事へのストレス以外にも、車をステータスシンボルとして捉えない富裕層もいます。車よりも、旅行や趣味などの他のことにお金を使いたいという考え方です。

近年では、カーシェアリングやライドシェアなどのシェアリングエコノミーの普及も、富裕層が車を持たない理由の一つとなっています。これらのサービスを利用すれば、必要なときだけ車を利用することができるため、維持費を大幅に節約することができます。

車を持たない方が幸せ?幸福度との関係

結論から言うと、車を持たない方が幸せかどうかは、人それぞれです。車を持たない生活の方が幸せになるかどうかは、これまでのメリットとデメリットを比較して、自分にとって何が重要かを判断することが何より重要です。

例えば、環境問題に取り組みたいと思っている人は、車を持たない生活の方が幸せになるかもしれません。一方で、遠出や大きな買い物を頻繁に行う人は、車を持つ生活の方が幸せになるかもしれません。

また、車を持たないことで、時間やお金を他のことに使えるというメリットもあります。例えば、車を持たないことで得た時間やお金を、趣味や家族との時間に充てることで、幸せを感じる人もいるでしょう。

結局のところ、車を持たない方が幸せかどうかは、人それぞれです。人生のタイミング(年齢)によっても、持つ方が幸せのとき、持たない方が幸せのときと変わることがあるでしょう。ぜひ、本記事も参考に自分の幸福度と照らし合わせるキッカケにしてみてくださいね。

若者の車離れ状況は?もはや車離れは当たり前?

2022年時点における20代男性の自動車保有率は20.5%、20代女性の自動車保有率は10.8%と、1990年代と比べて保有率は半分以下のデータとなっています。

また、20代男性の運転免許取得率は91.3%、20代女性の運転免許取得率は86.9%と、依然として高い水準を維持していますが、免許率と車の保有率は一致しません。免許取得率も、1990年代と比べて低下傾向にあります。

若者の車離れは、自動車産業や自動車関連産業に大きな影響を与えています。とは言え「自動車」の減少は、交通渋滞の緩和や環境負荷の軽減など、社会全体にもメリットをもたらす可能性があります。

結論!車を持たないことをオススメできる人&オススメできない人

今までご紹介した、記事内容を踏まえて「車を持たない」そんなライフスタイルが向いている人と、向いていない人をお伝えします。

車を持たない生活をオススメできる人車を持たない生活をオススメできない人
・環境に配慮したい人!
・運転に自信がない人!
・車の維持費を節約したい人!
・移動時間を有効活用したい人!
・車を必要とする頻度が低い人!
・交通事故のリスクを下げたい人!
・歩きや自転車など健康的な生活を送りたい人!
仕事で車を使う必要がある人
・家族に高齢者や子供がいる人
・遠出や旅行をすることが多い人
・大きな荷物を運ぶ機会が多い人
・交通が不便な地域に住んでいる人
・プライベートでも仕事でも使用頻度が高い人
・維持費を理解して生活の自由度を優先したい人

このように、車を持たないことは、メリットだけでなく、デメリットもありますので、自分のライフスタイルやニーズに合っているかどうかをよく考えて判断する必要があります!

記事のまとめ:車を持たない方が賢い?

「車を持つか、持たないか」の選択は、結局のところ、現状のライフスタイル、価値観、生活環境、経済的な状況などの要因に基づいています!

都心で公共交通機関が充実している場所に住んでいる人にとって、車を持たない生活が経済的・環境的に賢明に感じられるかもしれません。一方、田舎や郊外で公共交通機関のアクセスが難しい場所に住む人にとっては、車を持つことが生活の質を高める重要な要素となるでしょう。

「賢い選択」とは、個人のライフスタイルや価値観、生活環境に合ったものを選ぶことです!どちらの選択もそれぞれのメリットやデメリットがあり、最も大切なのは自分の生活や価値観に合った選択をしてみてくださいね。

この記事の参考文献
内閣府
日本自動車工業会
渋滞が生活に及ぼす影響(建設省)

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