ペットロスはうざい?飼い主の気持ち・乗り越え方【23年版】

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ペットロスは本当にうざいの?本記事では飼い主の心理、気持ち、性格、ペットロスになりやすい人の特徴をお伝えします。ペットロスになった人への声の掛け方、接し方、実際に乗り越える方法(対策・対処法)とは。

ペットロスで辛い飼い主さんにも、身近にペットロスなった人がいる方にも、特別な記事として参考にしてください!

※本記事はランサーズにて独自にアンケート調査(愛犬・愛猫を飼ったことがある20-50代男女23名)した内容を踏まえて執筆をしています(2023年9月)

目次

ペットロス症候群とは?なりやすい人の特徴

ペットロスとは?ペットロス症候群の症状(体調不良)は?

この記事の結論として、「ペットロス」は誰にでも起こりうる正常な症状です!ペットロス(ペットロス症候群)とは、ペットを失うことで生じる悲しみや喪失感のことを総称して指します。

ペットは家族の一員として、私たちに愛情や癒しを与えてくれます。そのため、ペットを失うことは、私たちにとって大きな喪失体験であり、悲しみや喪失感、孤独感、怒り、罪悪感など、さまざまな感情を経験します。

ペットロス症候群の症状は、人によってさまざまですが、一般的には以下が代表的なものです。

ペットロス症候群の症状の特徴
・悲しみ、嘆き
・怒り、イライラ
・罪悪感、自責の念
・不安、焦燥感
・孤独感、寂しさ
・食欲不振、過食
・不眠、疲労感
・頭痛、吐き気
・息切れ、めまい

ペットロスは、誰にでも起こり得る自然な感情です。ペットを失った場合は、無理をせず、自分らしく悲しみを乗り越えてください。

ペットロス症候群は9割もいる?一番辛いことは?

アンケート調査では、犬を飼っていた人の約9割がペットロスを経験しているのが事実です。もちろん、ペットロスの悲しみや不安の大小は人それぞれですが「悲しみを抱く人」は、これだけ多くいらっしゃるのです。

ペットロスで一番辛いのは、ペットとの別れの寂しさと喪失感です。この悲しみで、意思とは関係なく涙が止まらなくなる人もいるのです。悲しみ、怒り、罪悪感、気分の落ち込み、食欲不振、睡眠障害など。人によっては重症化すると「うつ病」「不安障害」「パニック」「幻覚症状」など発症することも報告されています。それだけ、ペットロスの辛さは大きなものなのです。

ペットロスになると情緒不安定になる?どんな気持ち?

ペットロスになった場合「情緒不安定になる人」もいます。ペットは家族の一員として生活を共にしてきた存在であり、その死は大きな喪失となって心に跳ね返ってきます。そのため、悲しみや怒り、不安、孤独感など、さまざまな感情が渦巻き、情緒不安定な気持ちになることがあります。

この情緒不安定感は、ペットの年齢や死因、飼い主とペットの関係性などによっても、症状の程度や経過が異なります。飼い主の悲しみは、一番そばにいた飼い主にしかわからないほどの痛みや悲しみを抱えていることもあるのです。

もし周りにペットロスを抱えている人がいる場合、寄り添って考えてあげたいものですね。

ペットロスになりやすい人の特徴

誰もがペットを亡くすことは経験しますが、その人の性格やペットとの関係性によって、ペットロスになりやすい人とそうでない人に分かれます。ペットロスになりやすい人の特徴としては、以下が挙げられます。

ペットロスになりやすい人の特徴
・ペットを中心とした生活を送っていた方
・一人暮らしで、1匹の愛犬と暮らしていた方
・予期せぬ突然の別れをした方
・最期の瞬間に立ち会えなかった方
・ペットの死後、サポートしてくれる人が周りにいない方
・真面目で責任感が強い性格の人
・感受性が豊かな人
・感情の起伏が激しい人
・世間体を気にする人(ペットと過ごしている人の印象が強い人)

上記のような特徴があります。特に性格で真面目で責任感が強い人は、ペットの死を自分の責任だと感じ、罪悪感を抱くことが強い傾向があります。無理をせずに、自分なりのペースで悲しみを受け入れることが大切です。また、周囲の人に支えを求めることも重要です。

ライフハック+編集長

ペットロスを抱えている人にしか分からない、深い悲しみを抱くことがあります。そして世間では、これだけ多くの方が、ペットロスになっています。ペットロス症候群は、誰にでも起こり得る正常な反応と言えますね。

ペットロスがうざいと感じる方へ!飼い主への対応は?

ペットロスがくだらない!理解できない!と思う人もいる?

一定数、ペットロスが理解できない!深く深く、生活に支障をきたしてまでペットロスの人を見るとくだらない、と思ってしまう人もいるようです。

ペットロスが理解できない(理解しにくい)人の特徴
・ペットを飼ったことがない
・家族を失ったことがない
・人やペットに依存しておらず、一人で自立した生活を送ってきた人
・生活に支障をきたしてまで、依存していることが受け入れられない
・身内にペットロス症候群の人がいて、ペット第一優先で素っ気ない対応を取られた経験があるなど

ペットロスに共感できない人は、このような特徴を抱えている場合があります。実体験では、「愛犬が亡くなってから、家族そっちのけでずっとペットのことしか考えていない。普段の生活や仕事にも何も手付かずで、流石に嫌気がさしている。」といった体験談もあります。このようなケースの場合、確かにペットロス者への理解度は薄まると考えられますね。

確かにペットロスは、人間の死(愛犬・愛猫とのお別れ)を経験したことのない人には理解しにくいものかもしれません。しかし、ペットも人間と同じように、私たちの生活にかけがえのない存在であり、かけがえのない絆を築くことができます。

ペットロスがくだらないと思う人がいるかもしれません。ペットロスは、決してくだらないものではないと言えるでしょう。ペットロスは、大切なペットを失ったという「喪失感」や「悲しみ」で、誰もが経験しうる自然な感情だからです。

ペットロスになると性格が変わることも?

自覚症状がなくても、不安の真っ只中の場合、性格に影響を及ぼすことがあります。ペットロスによって性格が変わるかどうかは人によって異なりますが、症状が重度で長引く場合、性格に影響を与える可能性は否定できません。

ペットロスによって性格が変わる事例
・悲しみや怒り、不安などの感情がコントロールできない
・食欲不振や不眠などの身体症状が出る
・机に集中して座っていられない(ソワソワしてしまう)
・人と接するのが億劫になる(外に出たくなくなる)
・色々なことへのやる気が一気に下がる(家に閉じこもる)
・会話の受け答えが素っ気なくなる
・会話に集中ができず、ボーッとしているような状態
・自分の自信を無くしてしまう場合も

このような症状が長引くと、自信を失ったり、孤独感や孤立感を感じたりするようになります。性格(日常生活)に影響をきたす場合、感受性が豊かで、感情の起伏が激しい人にこのような傾向があります。ペットの感情に共感しやすく、亡くなった際の悲しみを人一倍感じてしまうからです。

ペットロスの人(飼い主)にかける言葉は?

ペットを亡くした飼い主は、大切な家族を失った悲しみと喪失感に包まれています。そのため、ペットロスの人にかける言葉は、まずその悲しみを共感し、受け入れることが大切です。具体的には、以下のような言葉をかけてあげると良いでしょう。

ペットロスの人(飼い主)にかけたい言葉(例)
・○○ちゃんが亡くなったと聞いて、私もとても悲しくなりました
・○○ちゃんと過ごした日々は、きっと○○さんにとってかけがえのない日だったと思います
・○○ちゃんも、○○さんと過ごせてとても幸せだったと思いますよ
・○○さんが、毎日○○ちゃんのことを大切に過ごしていたこと、とてもよく知っています
・○年間、○○ちゃんと過ごした思い出でいっぱいですね。とても大切な時間でしたね
・私でしたら、どんな話も聞きますね。泣いても大丈夫ですよ
・最期まで思ってくれて、きっとも○○ちゃんにも想いが届きますね
・これだけ○○さん愛された○○ちゃんは、きっと天国から笑顔で見守ってくれますね
・○○ちゃんのご冥福をお祈りしています

励ましの言葉をかけたくなるかもしれませんが、ペットロスの人は、励ましよりも、まずは悲しみを受け入れてもらいたいと考えています。

ただし、あまり生前の飼育状況を知らない状況で「沢山遊んでもらった」「いっぱい一緒に過ごした」「大切に育てていた」という言葉を選んだ場合、人によっては「飼育状況を知らないのに…」と変な風に捉えてしまう方もいるかもしれません。「安易な励ましの言葉」は、かえって追い詰めてしまうこともあるため、言葉選びには注意をしたいものです。

逆にペットロスの人に注意したい言葉の事例を紹介します。

ペットロスの人(飼い主)にかけるNGな言葉(例)
・まあ、ペットですから
・また、新しいペットを飼ってはどうですか?
・動物だから、人より早く寿命が来るのは仕方ないですね
・いつかは、お別れの時が来るものですからね
・悲しみ過ぎている(そんなに泣いている)と、ペットが成仏できないですよ
・もっと早く病院に行ければよかったですね(責め言葉)

このような言葉掛けは、ペットロスの方には一番NGな言葉と捉えておきましょう。ペットロスの人は、心身ともに疲弊している状態です。相手の責任や生前の行動を責めてしまうような言葉、無理に励ましたり、無理強いしたりすることは避けましょう。

ライフハック+編集長

ペットロスは、時間と共に少しずつ悲しみは癒されていくものです。その間、相手の気持ちに寄り添い、サポートしてあげることが大切です。

ペットロスの人へ!回復までにすること・やってはいけないこと

ペットロスになる人はやっぱり心から優しい人?

ペットロスになる人は、ペットに対して愛情深く、大切にしてきた人であると言えるでしょう。ペットは、飼い主に忠実で、癒しや安らぎを与えてくれる存在です。そのため、ペットと過ごした時間は、飼い主にとってかけがえのない思い出となります。

ペットが亡くなったとき、飼い主は大きな悲しみや喪失感を経験します。それは、ペットに対する愛情の深さゆえの感情です。

ペットロスになりやすい性格として「共感力」「感受性が豊かな人」が挙げられます。ペットの気持ちを理解し、寄り添うことができる人は、ペットが亡くなったときの悲しみも人一倍強く感じる傾向にあるためです。このように、ペットロスになる人は、優しい人である可能性が高いと言えるでしょう。

ペットロス期間(症状)はいつまで続く?何年かかる?

ペットロスの克服期間の目安期間
・1ヶ月未満:50%程度
・1〜3ヶ月:20%程度
・3〜6ヶ月:15%程度
・1年以上:15%程度

1年以内に症状が落ち着いてくる割合は、全体の約8〜9割だと言えます。そして多くの場合は、1〜3ヶ月程度で精神状態が回復してくる方がほとんとであるアンケート結果です。

ペットロスの症状は、一般的に1~2週間続く深い悲しみの状態と、数週間~1年間ほど続くペットに心がとらわれている状態に分けられます。しかし、中には「外に出られなくなる」という深刻な症状が半年以上続いたケースも報告されています。

また「世代(年齢)」によっても特徴の違いがあります。60歳以上の方は1ヶ月以内にペットロスを克服する割合が4割程度に留まるのに対し、15歳から39歳までの方は6割を超えている結果となっています。社会との関わりの頻度、日常生活の過ごし方の違いと心が影響していることが分かります。

ペットロスの人がやってはいけないことは?

ここでは「ペットロス」の方が、注意したい行動をご紹介します。いち早く心を落ち着かせるために、長引かせないためにも注意してみましょう。

STEP
ペットの死を受け入れないこと(認めない)

誰にでも数日はこのような期間が存在して当然でしょう。ですが長い間、受け入れないと症状が続いていきます。ペットの死を受け入れないことは、ペットロスを長引かせる原因となる1つです。受け入れるというのは、向き合うこと、理解することです。

ペットの死は、誰にでも経験する辛い出来事です。しかし、それを受け入れなければ、悲しみや孤独感から抜け出すことができないため、まずは受け入れることから意識を向けてみましょう。

STEP
自分を責め過ぎてしまうこと(罪悪感)

「もっと早く病院に行っておけば」「もっとこうしておけば」など。生前の自分の飼育方法を責める人は少なくありません。自分一人で飼っている場合は、尚更ですよね。ですが、ご自身の生前の飼育は戻ってこないこと、コントロールができないことです。

辛い想いですが、自分で自分を責めことは、更に追い詰めてしまう原因になります。自分の心のためにも、ペットのためにも「○○ちゃんにしてあげたこと「○○ちゃんが喜んでくれたこと」に、視点を変えて目を向けてあげましょう。

STEP
ペットとの思い出を否定する

ペットロスになった方の中で、「お別れが来るのなら、飼わなければ良かった」という心理になる方もいます。ペットとの思い出を否定することは、天国に行った○○ちゃんも悲しむことです。

ペットとの思い出は、飼い主にとってかけがえのない宝物です。それを否定してしまうことは、自分自身を否定することになるため、捉え方を変える必要があります。

STEP
周りの人に全く頼らない(迷惑を気にする)

ペットロスの悲しみは「誰にも理解してもらえない」「迷惑をかけてしまう」と思うと、もっと自分を追い詰める原因になります。そして、ずっと一人で抱え込んでしまう人もいます。

ペットロスは誰にでも経験しうることで、ほとんとの場合周囲の人は理解してくれます。悲しみを一人きりで抱え込まず、周囲の人に相談することも大切です。

STEP
SNS投稿(お知らせする投稿)には注意

ペットとの悲しい思い出を、その気持ちを分かって欲しくてSNSに投稿する方がいます。ですが写真や投稿の仕方によっては、一部の人から心無い言葉をかけられるケースもあります。

ご自身の周りの方に知らせる目的でも、急いで報告する必要はありません。特に感情が昂っている時の表現と、落ち着いた時の文字では、伝わり方が違うことがあります。ペットの供養が落ち着いて、心の準備が出来てからの投稿(お知らせ)も考えてみましょう。

STEP
他のペットへの飼育方法を変える

複数のペットを飼っている場合、ある一匹とのお別れで、稀に他のペットの飼育に影響を及ぼしてしまうことがあります。

他のペットに気持ちを何となくぶつけてしまったり、意味なく叱る行動、強制する行動には注意しましょう。ペットロスでの自分の悲しみを、残されたペットに過度に押し付けないよう心掛けることが大切です。

ペットロスをどう乗り越える?気が狂いそうという方への対処法10選

ペットロスは家族や友人を亡くした喪失感と似ていますが、ペットの場合は、人間と比べて寿命が短いため、より早く、より大きな喪失感を感じる傾向があります。ペットロスを乗り越える方法は人それぞれですが、代表的な10の対処法をご紹介します。

ペットロスを乗り越える10の対処方法
・ペットロス対処法1:決して自分を責めないように(してあげたことにフォーカス)
・ペットロス対処法2:思い出に感謝して振り返ってあげる
・ペットロス対処法3:きちんとペットとの思い出(写真など)を整理してあげる
・ペットロス対処法4:話を聞いてくれる信頼する相談者を見つける
・ペットロス対処法5:しっかりとご供養すること
・ペットロス対処法6:写真や思い出の品を飾る(お仏壇・お位牌など)
・ペットロス対処法7:他の趣味や別の習い事に時間を費やす
・ペットロス対処法8:部屋の模様替えをしてみる
・ペットロス対処法9:必要な場合は専門家のカウンセリングを受ける
・ペットロス対処法10:やがて、必ず「時間」が癒してくれる

ペットロス対処法1:決して自分を責めないように(してあげたことにフォーカス)

ペットを亡くした際、多くの飼い主が「もっとしてあげられたかもしれない」「何か間違えたのではないか」といった自己責任の感情に捉われがちです。しかし、これらの感情は自分自身を追い詰める原因となることがあるため、注意が必要。

ペットと過ごした日々の中で、自分がペットに与えた愛情やケア、一緒に過ごした楽しい時や困難を乗り越えた時などの思い出に焦点を当て、自分自身を責めるのを避けるよう努めましょう。

ペットロス対処法2:思い出に感謝して振り返ってあげる

ペットと過ごした日々を振り返り、その時間を感謝の気持ちで思い返すことは、悲しみを和らげる手助けとなります。
日記や手紙の形でペットに向けて感謝の言葉を綴ることで、感情を整理してみましょう。

ペットロス対処法3:きちんとペットとの思い出(写真など)を整理してあげる

写真やおもちゃ、首輪などのペットの思い出の品を整理し、アルバムやシャドーボックスなどに収めることで、心の整理をするのに役立ちます。またこのように整理することで、きちんと亡くなったペットに対して気持ちが向いて、徐々に自分を責める気持ちや罪悪感が減ってくることにも繋がります。

この行為は、ペットとの関係を振り返ることができるだけでなく、物理的にも整理を進めることで気持ちが落ち着く効果があります。

ペットロス対処法4:話を聞いてくれる信頼する相談者を見つける

ペットを失った悲しみや苦しみは、他の人と共有することで和らぐことが多いです。信頼できる友人や家族に感情や考えを話すことで、気持ちを整理されます。聞き手が「うんうん」と聞いてくれるだけでも、心が落ち着くものです。

自分だけで感情を抱え込まずに、思っていること、心の中の感情を言葉にしてみましょう。

ペットロス対処法5:しっかりとご供養すること

ご供養を行うことで、ペットへの感謝や敬意を示すことができます。また、ご供養を通じてペットとの別れを受け入れる心の準備が整うものです。ペット墓地や火葬場でのセレモニー、ペットのための法要を行うことも検討すると良いでしょう。

ペットロス対処法6:写真や思い出の品を飾る(お仏壇・お位牌など)

ペットの写真や思い出の品を家の中に飾ることで、その存在を日常の中で感じ続けることができます。お仏壇やお位牌にペットの写真や遺品を供えることも一つの方法としてあります。これにより、日常的に拝む習慣となり、ペットも安心して天国から見守ってくれるでしょう。

ペットロス対処法7:他の趣味や別の習い事に時間を費やす

ペットを亡くした後の悲しみや虚しさを埋めるために、新しい趣味や習い事に時間を投資することは効果的です。新しい活動や興味を追求することで、気分転換や気持ちのリフレッシュにつながることがあります。

ただし、これはペットを忘れるための逃避ではなく、新しい経験を通じて悲しみを乗り越えるサポートの一つと考えることが重要です。

ペットロス対処法8:部屋の模様替えをしてみる

ペットが生前よく過ごしていた空間や部屋の模様替えを行うことで、心のリセットや新しい気持ちでのスタートをサポートすることができます。

模様替えにより新しい気分やエネルギーを感じることができ、悲しみを和らげてくれることも。模様替えはエネルギーのいるものです。強制するのではなく、自分の心の準備ができたと感じたときに行うことが大切です。

ペットロス対処法9:必要な場合は専門家のカウンセリングを受ける

ペットの死を受け入れるのが難しく、日常生活に影響を感じる場合や悲しみが長引く場合は、専門家のカウンセリングを受けることを検討しましょう。

カウンセラーや心理士とのカウンセリングを通じて、感情を整理したり、適切な対処法を見つけるサポートを受けることができます。

ペットロスに特化したカウンセリングサービスも存在します。このサービスは、ペットの死特有の感情や問題を理解し、適切に対応するサポートを提供してくれます

ペットロス対処法10:やがて、必ず「時間」が癒してくれる

ペットロスの痛みや悲しみは、時に非常に強く感じるものです。前章でも記したように、〜3ヶ月以内に6-7割の人が回復している傾向があり、時間が経つにつれて徐々に和らぎます。初めは受け入れが難しく、常に心に重たい感情が残っているかもしれませんが、日々の生活を続け、自分自身の感情と向き合いながら時間を過ごすことで、少しずつ癒されていきます。

それでも悲しみが消えない場合や、長期間にわたって強い悲しみを感じる場合は、専門家の助けを求めることを検討しましょう。

ライフハック+編集長

ペットロスは、誰にでも起こり得る、自然な感情です。無理に乗り越えようとするのではなく、誰かと比較をせず、自分のペースでゆっくり時間をかけて、悲しみを受け入れていってください。

ペットロスはうざい?関連する質問的まとめ(Q&A)

ペットロスの悲痛期とはなに?

ペットロスの悲痛期とは、ペットが亡くなったことを受け入れることができない、最も苦しい時期のことです。悲痛期は、ペットの死から数日〜数週間続くことが多いといわれています。

ペットの死は、飼い主にとって大きな喪失であり、悲しみや怒り、孤独、絶望などの様々な感情を経験します。悲痛期には、以下のような症状が現れることがあります。

ペットロスの悲痛期のよくある症状
・不眠
・食欲不振
・後悔や罪悪感
・集中力の低下
・イライラや怒り
・涙が止まらない
・孤独感や寂しさ
・死を受け入れられない

しかし、人によって症状の出方も、悲痛期の長さも異なります。悲痛期を乗り越えるために、大切なことは、自分の感情に素直になることです。悲しければ泣き、怒りがあれば怒り、寂しさがあれば寂しいという気持ちを、そのまま受け入れましょう。

ペットロスで仕事が手につかない?仕事中に泣く人もいる?

ペットが亡くなって直後(数日間)は、仕事が手につかない人、仕事中に突然涙をこぼしてしまう人も珍しくはありません。これはペットを失った「喪失感」からくるものです。その悲しみは、仕事中でも突然押し寄せてくることがあります。

事例としては「ペットのことを思い出して、悲しみが込み上げてきた」「ふと関連の出来事から思い出されて、仕事に集中できなくなってしまった」などがあります。

ペットロスで仕事中泣いてしまうのは、悪いことではありません。ペットのことを大切に思っているからこそ、悲しみが溢れ出てくるのでしょう。

ただし、仕事中不安定に泣いてしまう、どうしても涙が止まらない、何度も思い出して集中ができないなど。周囲に迷惑をかけてしまう場合は、仕事の出勤や調整を試みましょう。

ペットロスの「後追い(後追い感情)」とは?

ペットロスの「後追い(後追い感情)」とは、ペットが亡くなった後、「飼い主が自分も亡くなりたいという強い願望を抱く感情」です。後追い感情は、ペットロスの症状のひとつであり、うつ病や希死念慮につながる危険性があります。

後追い感情の原因は、ペットとの強い絆や依存関係、ペットの死に対する悲しみや後悔などが挙げられます。ペットロスの悲しみや喪失感は、人間の死を経験した時と同じように大きなものであり、その痛みを乗り越えられない飼い主は、「自分も死んでしまえば、ペットと一緒にいられる」と考えてしまうことがあります。

後追い感情を抱えている場合は、一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族、専門家に相談することが大切です。後追い感情は、適切なケアを受けることで、乗り越えている事例が報告されています。

ペットロスを公表(告白)している芸能人はいる?

ペットロスを経験した芸能人はたくさん報告されています。その一部を紹介します。

ペットロスを公表(告白)している芸能人
・杉本彩さん:2007年に愛犬マロを亡くしたことをブログで報告
・渡辺えりさん:2016年に愛犬チビを亡くしたことをブログで報告
・中川翔子さん:2017年に愛猫マミタスを亡くしたことをブログで報告
・上沼恵美子さん:2022年に愛犬べべを亡くしたことをテレビ番組で告白
・キンタロー。さん:2022年に愛犬ミニーを亡くしたことをブログで報告

その他にも、多くの芸能人がペットロスを経験しています。ペットロスは、ペットを飼っている人の9割が経験すると言われる、辛いものです。公表、告白の目的はそれぞれあるかとは思いますが、このように社会では「ペットロス」が認知されています。

ペットロスで急に突然悲しくなるのはなぜ?

ペットロスで突然悲しくなるのは、ペットの死に対する心の準備ができていないことが原因です。急な病気や事故でペットと突然お別れになってしまった場合、ペットの死に対する心の準備ができていないために、ペットロスによる悲しみはとても辛いものになります。

ペットを失ってから数ヶ月経っていても、悲しみが続いて、2週間以上に渡って心身の不調が見られると、ペットロス症候群によってうつ病を発症している可能性もあります。

ペットロスから立ち直るためのプロセスとして、前の章でもご紹介した対処法(対策)を、一つ一つアクションを取ってみましょう。専門家の力を借りることも、賢明な判断です。

ペットが亡くなって一年後(一周忌)は何をする?ペットロスの1年後は?

ペットの一周忌には、お仏壇や遺影のお掃除をして、特別なお供え物やお花の準備をします。また、お墓参りや納骨するタイミングにも適しています。

ペットの1周忌で行われること(例)
・法要
・お墓参り
・思い出の整理
・記念品作り
・寄付

お供え物としては、ペットが生前食べていたエサや遊んでいたおもちゃを供えたりする方が多いです。その他にもペットと思い出のある写真やモノがあれば一緒に供えてもいいでしょう。お花は特に決まりはありませんので、ご自身の好きなお花やその子に合わせたお花を飾るのも素敵です。

ペットの法要を行う方法はいくつかありますが、お寺などに遺骨を持ち込み僧侶に読経をあげていただく方法や、自宅での精進落としなどの法事を行う方法などがあります。

1年後には、悲しみや喪失感は和らいでいますが、まだペットのことを思い出して涙が出たり、寂しさを感じたりすることもあるでしょう。また、ペットとの思い出を整理したり、新しいペットを飼ったりすることで、徐々に前向きな気持ちを取り戻していくことができます。

ライフハック+編集長

ペットの法要は人とは違い「三十三回忌まで執り行わなければならない」などの決まり事はありません。基本的には飼い主の想い次第で行われています。

記事のまとめ:ペットロスはうざいの?について

この記事で一貫してお伝えしていることは、「ペットロス」は誰にでも起こりうる正常な症状だということです!ペットロスの人は、家族を失うのと同じくらい辛い思いをしています。ペットロスを理解してもらえない、またはペットロスが理解できない、と感じることもあるかもしれません。

改めて本記事を参考に、両方の視点を見て考えるキッカケとしてみてください。ペットロスは、辛い経験ですが、乗り越えるためにできることはたくさんあります。自分自身や周囲の人のサポートを受けながら、ペットロスを乗り越えられますように。

この記事の参考文献

日本動物医療センター
小さなお葬式
たんぽぽ墓苑
ペット葬儀110番
Allabout
※本記事はランサーズにて独自にアンケート調査(愛犬・愛猫を飼ったことがある20-50代男女23名)した内容を踏まえて執筆をしています(2023年9月)

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