服についた油性マジックの落とし方!漂白剤・除光液の使い方

洗濯機から洗濯物を取り出している主婦

たくさんの方が、衣類に付着した油性マジックの汚れに悩まされた経験があると思います。実はあるアイテムを使ってシミ抜きすると、汚れを薄くする・消す事も可能です!

今回は、そんな服についた油性マジックの落とし方をご紹介します。

目次

そもそも油性マジックの成分って?

マジックには油性と水性がありますが、その成分も基本的に異なってきます。油性マジックは、揮発性有機溶剤と着色剤が主な成分で、中にはアルコールを溶剤として使用している種類も存在します。

油性マジックは乾きが早く、様々な材質に書く事ができます。又、消えにくいという特徴もあります。これが、油性マジックの成分と特徴です。その分、服に付着してしまった油性マジックは厄介者と言えますね。

服についた油性マジックを落とすのに必要なグッズ3選

消毒用エタノール

ドラッグストアで購入できる消毒用エタノールを用意しましょう。消毒用エタノール等の有機溶剤には、油分を浮かせて落とす効果がありますので、油性マジックを落とすのに有効です。

消毒用エタノールを用意できない場合は、除光液でも構いません。こちらも、ドラッグストア・100円ショップ・コンビニでも購入できますので用意して下さい。

その他にも、クレンジングローション、レモン、みかんの皮、日焼け止めクリームでも代用できます。あなたがすぐに用意できるものを選びましょう。今回は、消毒用エタノールを使って、油性マジックの汚れ落とし方法をご説明していきます。

タオルや布巾等の布

汚れても良いタオルや布巾等の布を2枚用意しましょう。印刷のないものが望ましいです。

ビニール袋

ごみ袋やスーパーの袋を用意しましょう。作業の際に、机や床を汚さない様にする為に必要です。こちらも印刷のないものが望ましいです。

服についた油性マジックの落とし方4ステップ

STEP1:ビニールを敷く

まず初めに、机や床を汚さない様に、ビニール袋を敷きましょう。

STEP2:布と衣類を置く

衣類の汚れている部分を下向きにし、その下に用意した布の内の1枚をあてがいます。

STEP3:消毒用エタノールをつける

衣類の汚れた部分の裏に、少しずつ消毒用エタノールをつけます。肌への刺激が強いので、手袋やマスクを着用しましょう。素材によっては色落ちする可能性があるため、一部を試してから全体に使用しましょう。

STEP4:布でインク汚れを落としていく

もう1枚の布で、衣類の汚れた部分を裏側からトントンと叩き込み、汚れを上下の布に移していきます。この時、ゴシゴシ擦るのではなく、トントン叩く事を心掛けて下さい。この作業を何回か繰り返し、インク汚れが布に付着しなくなるまで続けましょう。

STEP5:洗濯する

普段通り洗濯を行って完了です。洗濯機のつけおきコースを使用する方法もあります。お持ちの洗濯機の備え付けのコースで30分程度を目安につけ置きましょう。つけ置き時間が長すぎると、衣類の色落ちや素材を傷める可能性があります。※他の衣服に色が移るのを防ぐため、必ず単体で洗濯しましょう

服の素材別に解説!油性マジックの落とし方の違い

革製品の場合

革製品の場合も、消毒用エタノールを使ってインクを落としていくと良いです。しかし、布製品と違い、直接、革製品に消毒用エタノールをつけるのはNGです。

革製品に付着した汚れは、消毒用エタノールを布に染み込ませてから、インク汚れを落としていきましょう。この方法で、インク汚れを薄くする事ができます。しかし、完全に落とす事は不可能ですので、覚えておいて下さい。

スーツ・パーティドレス・ネクタイの場合

スーツやパーティドレス等、普段と違う上質な衣類の場合、自分でシミ抜きするのではなく、クリーニング店に依頼する事を強くオススメします。こちらの方が安心して汚れを落とす事ができますし、仕上がりも綺麗になります。高級な衣類の場合は、専門クリーニング店を利用しましょう。

ネクタイには、中に芯地が入っていますので、水に濡れる事で縮みやヨレが生じます。これにより、元の形に戻せなくなりますので、こちらもクリーニング店に依頼しましょう。

タオル地・シャツ・セーター・ジーンズの場合

これらの素材に付着したインク汚れは、上記で記載した消毒用エタノールを使ってシミ抜きする方法で薄くする事ができますので、試してみて下さい。完全に落とせるとは限りませんので、高価なブランドものの衣類はクリーニング店に相談してみましょう。

服についた油性マジック!注意点とは?

色落ちに注意

消毒用エタノールや除光液を使ってシミ抜きする方法は有効ですが、衣類そのものが色落ちしてしまう可能性があります。シミ抜きを行う際は、「まず目立たない所で試してから」作業を開始しましょう。

火気・換気に注意

シミ抜きには消毒用エタノールや除光液等を使用しますので、火気や換気に十分注意して行いましょう。心配な方は、マスクを着用して作業すると良いでしょう。

擦らない様に注意

汚れた場所に消毒用エタノールをつけ、布にインク汚れを移していく際は、ゴシゴシ擦るのではなく、トントンと叩き込んで汚れを落としましょう。擦ってしまうと、インク汚れが広がってしまいますので、十分注意して下さい。

シミ抜き後の輪染みに注意

シミ抜きを行った後、そのまま放っておくと、輪ジミができる可能性があります。シミ抜きを行った後は、なるべく早く衣類の洗濯を行いましょう。

油性マジックがついた場合にすぐできる処置

応急処置の際は、消毒用エタノールではなく、コンビニで購入できる除光液の方が役立つでしょう。まず、ハンカチやペーパータオルに除光液を付けます。

そして、除光液を染み込ませたハンカチ等で、インクが付着した場所を抑え込んで汚れを移していきましょう。この際も、決して擦らず、叩く様にしてシミ抜きを行いましょう。最後に、綺麗なハンカチやペーパータオルで丁寧に乾拭きしましょう。

その後、自宅に着いたらすぐに洗濯を行って下さい。油性マジックは、「付着後すぐに対処する」必要があります。放置せずに、なるべく早くシミ抜きを行いましょう。

服につた油性マジックはクリーニングは依頼できる?

クリーニングでの処理は?

衣類に付着した油性マジックの汚れは、まず、お近くのクリーニング店で相談してみましょう。少しのインク汚れや、普段着に付着したインク汚れなら、普通のクリーニング店で綺麗にしてもらえるでしょう。

自宅で落とすのが難しい場合は、クリーニング店に依頼しましょう。クリーニング店では、油性マジック専用の洗剤や薬品を使用して、しっかりと汚れを落としてもらえます。

油性マジックが付いた衣類を、なるべく早く持ち込むようにしましょう。時間が経つと、汚れが繊維に染み込んでしまい、落としにくくなります。また、衣類の素材や汚れの状態によっては、追加料金が発生する場合があります。

クリーニング店でも落とせなかったインク汚れや、高級品に付着したインク汚れの場合は、シミ抜き専用のクリーニング店に依頼する事をオススメします。

相場・期間とは

相場は、お店や対象の品物によって変わってきますが、普通のクリーニング店の場合、500円~3,000円程度です。そして、シミ抜き専用クリーニング店の場合は、5,000円~10,000円程が相場でしょう。又、クリーニング期間ですが、こちらもお店によって変わってきます。

普通のクリーニング店なら2日~5日程で、シミ抜き専用クリーニング店なら、1週間~2週間程を目安にして下さい。先程も記載しましたが、お店によって変わってきますので、事前に確認しておきましょう。

依頼する際の注意点とは

こちらは、普通のクリーニング店・シミ抜き専用のクリーニング店の両方に言える事ですが、腕の良い業者に依頼する様にしましょう。依頼の前に、口コミで評価をチェックしておく事をオススメします。

服についたマジックの落とし方でよくある質問まとめ(Q&A)

布に書いた油性マジックを落とす方法は?

布に付着した油性マジックを落とすには、エタノール、消毒用アルコール、除光液を使用しましょう。エタノールを使用する場合は、汚れに直接エタノールを垂らし、歯ブラシでこすって落とします。最後にぬるま湯をかけて油分を洗い流します。

消毒用アルコールや除光液を使用する場合は、油性ペンを溶かしながら、当て布に追い出すイメージで、こすらずにトントンとやさしく叩くのがコツです。軽い汚れには濃縮タイプの洗濯洗剤が使えますが、落ちにくい汚れには消毒用アルコールや除光液が使えます。

布によってはエタノール染み込ませた部分が脱色してしまう可能性があるので、目立たない場所で試してから全体に使用しましょう!

水性ペンが服に!時間がたったシミはどうやって落とす?(シミ抜き)

水性ペンのシミは、時間が経つとインクが乾いて生地に定着し、落としにくくなります。そのため、できるだけ早く染み抜きを始めることがポイントです。

時間がたった水性ペンの染み抜き方法
・シミ部分の裏側にタオルを当て、シミ部分からインクが広がるのを防ぎます
・食器用中性洗剤をシミ部分に垂らし、歯ブラシでトントンと軽く叩くように馴染ませます
・ぬるま湯でシミ部分を一度濯ぎます
・還元系漂白剤をシミ部分に付け、一定時間放置します
・再度ぬるま湯で濯ぎ、シミが抜けたら通常洗濯で仕上げます

水性ペンのシミ抜き方法(番外編)
・シミ部分を冷凍庫で凍らせて、インクが固まったらこすり落とす
・シミ部分にアルコールを染み込ませた綿棒で拭き取る
・シミ部分に牛乳を染み込ませて、しばらく放置してから洗濯する

還元系漂白剤は、水性の着色料に反応して生地から浮かし取り除く力があります。ただし、還元系漂白剤は酸性のため、色柄物や繊維の弱い衣類には使用できない場合があるので注意が必要です。これらの方法でもシミが落ちない場合は、クリーニング店に依頼してみましょう。

油性マジックが服に!時間がたった時の落とし方は?

油性ペンの汚れは、水溶性の汚れとは異なり、油分を含むため、普通の洗濯では落ちません。時間が経つと、さらに落ちにくくなるため、早めに対処することが大切です。

油性マジックが服に付いた時の応急処置
・除光液やアルコールを含ませた綿棒やティッシュを用意する
・汚れた部分に、当ててトントンと叩きながらシミを落とす
・汚れが落ちたら、水で洗い流しましょう。

時間が経った油性マジックの落とし方
汚れた部分に、除光液やアルコールを含ませたタオルを置く。
タオルを置いたまま、アイロンでシミの部分を熱する。
アイロンをかけながら、タオルで汚れを押し出す。
水で洗濯する。

油性ペンキが服に付着した場合の落とし方は?洗濯方法

油性ペンキが服についた場合は、早めに落とすことが大切です!時間が経つと、ペンキが固まってしまい落としにくくなります。

ペンキが乾いていない場合
ペンキが乾いていない場合は、石鹸や中性洗剤で落とすことができます
ペンキで汚れた部分を裏側から押さえ、汚れを浮き上がらせます
石鹸や中性洗剤を洗濯ブラシにつけて、汚れをこすり落とします
ぬるま湯で洗い流し、十分に乾かしましょう

ペンキが乾いてしまった場合
ペンキが乾いてしまった場合は、除光液やペイント薄め液を使って落とすことができます
ペンキで汚れた部分を裏側から押さえ、汚れを浮き上がらせます
除光液やペイント薄め液を染み込ませた布で、汚れを拭き取ります
ぬるま湯で洗い流し、十分に乾かしましょう

除光液やペイント薄め液は、肌への刺激が強いので、ゴム手袋やビニール手袋を着用して使用しましょう!また、衣類の素材によっては、色落ちや傷がつく可能性があるので、事前に目立たない部分で試してから使用してください。

服の油汚れはどうやって落とす?

服についた油汚れは、水に溶けにくいため、通常の洗濯では落としにくいです。そのため、応急処置と下洗いをすることで、より効果的に落とすことができます。

STEP
応急処置

油汚れがついたときには、すぐにタオルなどで油を吸い取ります。その後、水で洗い流して、洗濯機で洗います。

STEP
下洗い

応急処置で落とせなかった油汚れは、下洗いをすることで落としやすくなります。下洗いの方法は、以下のとおりです。

STEP
食器用洗剤で洗う

食器用洗剤は、油汚れを落とす力に優れています。ぬるま湯に食器用洗剤を溶かし、油汚れを洗い流します。

STEP
クレンジングオイルで洗う

クレンジングオイルは、油を溶かす力に優れています。クレンジングオイルを直接油汚れに塗り、数分置いてから洗い流します。

STEP
重曹で洗う

重曹は、油汚れを吸着する力に優れています。重曹を水で溶かしてペースト状にし、油汚れに塗り、数分置いてから洗い流します。

STEP
酸素系漂白剤で洗う

酸素系漂白剤は、油汚れを分解する力に優れています。酸素系漂白剤の規定量をぬるま湯に溶かし、油汚れを漬け置きします。漬け置き時間は、目安として2時間です。

下洗いをする際は、衣類の洗濯表示を確認して、洗濯できる温度や手順に従ってください。また、色落ちする可能性があるため、目立たない場所でテストしてから行いましょう!

酸素系漂白剤で油性マジックのインクは落ちる?

酸素系漂白剤は、油性マジックの汚れを落とすのに効果的。酸素系漂白剤は、油汚れや皮脂汚れを落とす働きがあり、同じ油汚れである油性マジックにも効果が期待できます。対して、塩素系漂白剤は、汚れだけでなく色素も分解するため、色落ちする可能性があります。

酸素系漂白剤で油性マジックの汚れを落とす方法
・40~60℃のお湯を張った容器に、酸素系漂白剤を適量入れます
・油性マジックの汚れが付いた衣類を容器に入れ、1時間から数時間ほどつけ置きします
・衣類を取り出して、軽く水でゆすぎます
・洗濯機で洗濯します

つけ置き時間は、汚れの程度によって調整してください。時間が長ければ長いほど、汚れが落ちやすくなります。酸素系漂白剤は、色落ちの恐れがあるため、色柄物には使用を避けましょう!

水性と油性はどっちが落ちやすい

基本的には、油性よりも水性の方が落ちやすいです!水性ペンは、水を溶媒としたインクを使用しています。水に溶ける性質を持つため、水で洗うと比較的簡単に落ちます。

一方、油性ペンは、油を溶媒としたインクを使用しています。水に溶けにくく、水で洗ってもなかなか落ちません。

ただし、水性ペンでも、顔料インクを使用したものは落ちにくい場合があります。顔料インクは、水に溶けにくい粒状のインクです。そのため、水で洗っても粒子が残ってしまい、完全には落とすことができないことがあります。

また、油性ペンでも、水性溶剤を使用したものは比較的落ちやすい場合があります。水性溶剤は、水に似た性質を持つ有機溶剤です。そのため、水性ペンと同じように、水で洗うことで落とすことができます。このように、水性と油性どちらが落ちやすいかは、インクの種類や成分によって異なります。

服についた油性マジックに「クレンジングオイル」「除光液(消毒用アルコール)」の落とし方

クレンジングオイルを使う場合

クレンジングオイルも油性成分でできているため、油性マジックの汚れを落とすのに適しています。汚れが落ちない場合は、数回繰り返して行ってみましょう!

クレンジングオイルを使った油性マジックの汚れ落としの手順
・汚れた部分を下にして、タオルの上に服を置きます。
・汚れた部分の裏側に、クレンジングオイルを少量ずつ塗布します。
・汚れの上から、歯ブラシなどで軽く叩きます。
・クレンジングオイルを洗い流します。

クレンジングオイルは、水よりも油分が多いため、生地に油分が残ってしまうことがあります。そのため、クレンジングオイルで汚れを落とした後は、しっかりと水で洗い流すようにしましょう。

除光液(消毒用アルコール)を使う場合

油性マジックの汚れは、油溶性の汚れなので、除光液やクレンジングオイルなどの油性の溶剤を使うと落としやすくなります。

除光液で油性マジックの汚れを落とす方法
・汚れた部分の裏側にタオルを当てておく
・汚れた部分に除光液を少量ずつ垂らす
・汚れた部分の裏側から、もう1枚のタオルで軽くたたく
・こすらずにトントンとやさしく叩くのがコツ
・洗濯機で洗濯する

除光液は引火性があるので、換気の良い場所で作業を。そして衣類の色落ちや傷みの原因になる場合(合皮・レザー等の革製品はNGです)があるので、目立たない場所で試してから全体に使用しましょう。

この記事のまとめ:服についたマジックの落とし方について

ここまで、服に付いた油性マジックの落とし方、お手入れ方法をご紹介してきました。身近にあるグッズを使って、応急処置や、万が一のメンテナンスに活用することもできます。

特にスピードが大事です!もし時間が経過してしまったて、本記事で紹介したことを試しても思うように落ちない場合は、専門のクリーニング店に依頼してみましょう。皆さんの大切な服が、綺麗に戻り、また着れる状態になれることを願っています。

この記事の参考文献

ポニークリーニング
東京ガス「ウチコト」
サニクリーン
ASKUL

本記事のブックマーク推奨
万が一!の場合にこの記事を”ブックマーク保存”したらすぐに読み返せるのでオススメです!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次