この記事では「群れない人」が「賢い」と言われる理由、群れること、群れないことのメリットとデメリットをご紹介します。群れない選択肢を取る人、群れ続ける選択肢を取る人、その特徴の違いを見ていきましょう。
目次
そもそも「群れる人」「群れない人」とは
群れない人＝一匹狼の特徴
「群れない人」とは、大勢の人々の中に溶け込むのではなく、自分の道を自分で決めて歩く人々のことを指します。彼らはしばしば「一匹狼」とも呼ばれ、他人に流されることなく自分の思考や価値観を持つことができます。そのため、成功者が多いと言われています。
「一匹狼」という表現は、一般的には集団行動を避け、自己独立を重視し、単独で行動することを好む人を指すメタファー（例え）です。元々は、普通の群れ行動をせずに単独で行動する狼を指す言葉でしたが、現在では人間の行動や性格を形容するのにも用いられます。
人々が群れるか、群れないかの選択はその人の個々の性格、価値観、生育環境などによります。以下に、一般的な「群れる人」及び「群れない人」の特徴を述べます。
「群れる人」の特徴
・協調性：群れる人々は、一般的には協調性があり、他人と共に作業を行うことに喜びを感じます。
・社交性：社交的な人々は、自然と人々の集まりに引き寄せられます。人との交流や新しい人々との出会いを楽しむ傾向があります。
・適応性：群れる人々は、一般的には、新しい環境や変化にうまく適応する能力があります。集団内で生じるさまざまな状況に対応するための柔軟性を持つことが多いです。
・安定性の追求：人々と一緒にいることで感じる安定感や安心感を求める傾向があります。集団は情報源であり、サポートネットワークでもあります。
「群れない人」の特徴
・独立性：群れない人々は、一般的には独立心が強く、自分自身で物事を達成することを好みます。
・内向性：内向的な人々は、他人と一緒にいることよりも一人でいることを好む傾向があります。これは、他人との交流よりも自己省察や独立した活動にエネルギーを注ぐことを好むことを意味します。
・独自性：群れない人々はしばしば、自己表現の自由や、他人の意見に影響されずに自己のアイデアを追求することを重視します。
・自己啓発：自分自身の知識や技能を磨くことに時間を投資することが多いです。
ライフハック＋編集長これらはあくまで一般的な特徴です。「群れる人」や「群れない人」が、これらの特徴を全て持っているわけではないことを理解しましょう。
「人と群れない」に関する研究は？
現在の科学的知識によれば、動物（人間も含む）の社会行動、つまり他の個体との集団生活や共同行動は、脳の特定の領域や神経メカニズムによって制御されているとされています。
ストレスに強い脳と弱い脳のメカニズムについては、京都大学の研究グループによる研究で新たな発見がありました。この研究によれば、ストレスに対する適応反応や不適応反応を示す個体差は、脳内の特定のメカニズムによって決定されている可能性が示されています。
群れない行動もストレス反応の一種と考えられるため、これらの研究成果は人間の群れない行動を理解するための手がかりとなります。
「群れない人」の考え方や心理特徴4つ
「群れないたくない！」と考えている人の心理は様々ですが、代表的な心理状態を紹介します。
群れない人の特徴１：内向的な性格
1つ目は「内向的な性格」です。内向的な性格の人は、人と接するのが得意ではないので、人と群れないことが多いです。自発的に群れない人もいますし、輪の中に入る勇気がなくて群れないという選択をする人もいます。
彼らは無理をしないで自分のペースで行動することを好み、無理をしたくないという心理が働いて群れないという結果になることがあります。
群れない人の特徴２：器用で自分でできる
2つ目は「自分で何でもできる」特性を持つことです。自立心が強く、自分で何でもできてしまう人は、わざわざ群れてまで人を頼ったり、甘えたりする必要がないと感じます。
群れる必要性すら感じていないことが多く、精神的に自立したいという心理が強いです。
群れない人の特徴３：他人の目を気にしない
3つ目は「人目を気にしない」心理です。他人からの視線や評判が気にならない性格で、自分の信じた道を進みたいという思いが強い人たちは、自分のやりたいことをやるために、他人にどう思われようが気にしない傾向があります。
他人に影響されず、自分の思う通りに物事を進めることを好みます。
群れない人の特徴４：とにかく自由が好き！
4つ目は、「自由が好き」であることです。1人で過ごす時間を好み、自由を奪われることを嫌う傾向があります。自分のやりたいことを自由に行えるからこそ、あえて1人で行動をするのかもしれません。
以上の特徴や心理からもわかるように、「群れない人」は自己の意志が強く、自己肯定感が高い傾向があります。また、自立した心理や自由への欲求が強いために、他人に頼らず自分自身で何でもこなす力を持っています。これらは、職場などで成功する理由ともなり得る特性だと言えます。
「群れない人」が「賢い」と言われる理由！長所や共通点は？
「群れない人」と「賢い人」の共通点は以下の通りです。
共通点その１：自分と合う人を選んで交流
「群れない人」は自分と合う人だけを選び、大勢と交流するのではなく限定的な人々と交流を持つ傾向があります[1]。同様に、「賢い人」も自分にとって価値のある人々との交流を選ぶことがあると考えられます。
自分のペースや軸を優先している: 「群れない人」は自分のペースや軸を大切にし、それを優先させます[1]。「賢い人」も同様に自己の価値観や目標を追求し、それを優先することが多いです。
共通点その２：束縛を嫌い自立を重視
「群れない人」は自由を重視し、自立しているという特性があります。「賢い人」も同じく自由と自立を大切にし、自分のやり方や考え方を持つことがあります。
共通点その３：他人に流されない軸
群れない人々は、集団の思考に流されずに独立した意見や視点を持つ傾向があります。これは問題解決や創造的なアイデアを出すのに有利であり、多様な視点から物事を見る能力はしばしば知性の一形態と見なされます。
共通点その４：自己啓発思考
群れない人々は、他人に依存せず自分自身の知識や技能を磨くことに時間を投資することが多いです。これにより、彼らは自分自身を常に学習と成長のプロセスにおいて保つことができ、それはしばしば高い知性を示す指標となります。
共通点その５：自己理解や振り返りに時間を使う
群れない人々は、自己理解を深め、自分の価値観や目標についてよく考える時間が多くあります。これは、意思決定や問題解決において重要な要素であり、自分自身の行動や思考の理由を理解することは、知性の一部と見なされます。
ライフハック＋編集長以上の点から「群れない人」と「賢い人」には相通じる特性が見られます。自分の価値観や目標を大切にし、自立と自由を愛する思考。そして、他人の評価に左右されずに自分の道を進む傾向があると言えます。
「群れ続ける」「人に合わせ過ぎる」ことの弊害は？
「群れ続ける人」や「人に合わせ過ぎる」場合、以下のようなデメリットや注意点を理解しておく必要があります。
主張力が弱まる
常に他人に合わせることで、自分自身のアイデアや意見、能力を表現する機会が失われることがあります。これは個々の成長や自己表現を制限する可能性があり、また、個人的な成功や満足感を得る機会を減らすことにも繋がります。
価値観の軸がブレる
常に集団に依存して行動すると、自分自身の判断や決定を下す能力が育たないことがあります。最も大切な「価値観」そのものが、ブレる可能性もあります。
これは自己信頼感の欠如を引き起こし、将来的には自己効力感を低下させる可能性があります。
依存して他人に流される
他人や集団に過度に依存すると、自己独立や自己効力感を獲得するのが難しくなることがあります。また、集団が存在しない状況では対応が難しくなる可能性もあります。
常に人間関係のストレスと付き合う
常に他人の意見や集団の期待に合わせると、自己の感情や考えが抑圧されることがあります。これはストレスや不満足感を引き起こし、心理的な健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
一部の可能性に過ぎませんが、あまりにも「人と合わせること」が普通になった時、このような弊害があることも理解しておきましょう。
ライフハック＋編集長もちろん、仲間がいること、幸せを感じられる人間関係の場合、それはとても大切なことです。
とは言え「群れる」ことでメリット（長所）はある？
自分より「少しレベルの高い人と群れる」ことには、多くのメリットがあります。自分が身を置く環境を積極的に変えていくことは、レベルアップに必要な考え方と言えるでしょう。
目標そのものが書き換わる
自分よりレベルの高い人々と一緒にいると、自分のスキルや知識を高めるための刺激を受けることができます。彼らの成功が、自分自身の目標達成に向けたモチベーションを高め、目指すべき目標そのものが書き換わることがあります。
目標が変わることは偉大なことで、スポーツで例えれば県大会優勝を目指すのか、国の代表を目指すのか、もしくは世界を目指すのか。目標が1つ書き換わることで、明日からの行動をガラッと変えてしまうからです。
質の高い情報と出会う
自分よりレベルの高い人々との関わりは、新たな機会、アイデア、リソースへのアクセスを提供します。彼らのネットワークは、自分自身のネットワークを広げるチャンスでもあります。たった1つの情報との出会いで、視座が一気に高まる可能性があります。
不足を認識できる
自分がどのレベルにいるのか、どの程度成長しているのかを理解するのに役立ちます。他の人々と自分を健全に比較することで、自己評価を調整し、進行方向を見直す機会を得ることができます。
この「健全な比較」という考え方が重要で、「自分はダメだ」というマイナス的な比較ではなく、「もっとこうしたら、こうなれるかも」というプラスの健全な比較をするチャンスになります。
「レベルの高い人と群れる（環境に身を置く）」ことで、このようなメリットが考えられます。ただし、これらのメリットを享受するためには、自分自身が積極的に学び、挑戦し、成長する意欲と姿勢が必要です。
ライフハック＋編集長レベルの高い環境に身を置くにしても、一番大事なことは「自分自身とのバランス」。ストレスをかけ過ぎることなく、また自尊心や自己効力感が損なわれないように、健全な視点を保つことが重要ですね。
群れない人が賢い？よくある質問まとめ（Q&A）
頭のいい人は他人に興味ない？
頭のいい人は「他人に興味がない」と言う意見もあります。しかし、結論から言うと頭のいい人は必ずしも他人に興味がないとは言えません。
頭のいい人は、物事を深く考える傾向があり、他人の考えや行動にも敏感です。そのため、他人の考えや行動を理解し、共感しようとする人は少なくありません。また、他人の意見やアイデアを吸収することで、自分の視野を広げ、成長しようとする人もいます。
ただし、頭のいい人の中にも、他人に興味がない人がいることも事実でしょう。そのような人は、自分の世界に没頭していて、他人のことに目を向けられないケースです。また、他人の考えや行動に傷ついたり、疲弊してしまったりして、他人を避けるようになる場合も。
頭のいい人が他人に興味があるかどうかは、その人の性格や経験によって異なると言えます。
賢い人に友人・友達はいないは本当？
答えはNOです。ただし、孤立傾向が強いことは、確率論から言えばそうだと言えるでしょう。「賢い人には友がない」とは、非常に賢い人（クレバーな人・物事の視点がキレるタイプ）は他人から見て近寄りがたく感じられることが多く、友達ができにくいという意味です。高い能力や知識があっても、人間関係を築くのは別の技術が必要だからです。
確かに、賢い人の中には、他人を見下すような態度をとったり、自分の意見を押し付けたりする人も。そうした人は、周囲の人から敬遠され、友だちができにくい人と言えるでしょう。根底には「自分ひとりで生きていけるから」という心理が働いていると考えられます。
しかし、賢い人だからといって、必ずしも他人とうまく付き合えないわけではありません。賢い人の中には、他人の気持ちを理解し、思いやりを持って接する人もいます。そうした人は、周囲の人から信頼され、友だちになれるでしょう。
賢い人でも「他人とうまく付き合うことができれば、友だちは作れる」と言うのが答えと言えるでしょう。
賢い人と「目つき」との関係は？
賢い人の特徴は、目つきにも現れると言われています！賢い人は、自分に自信を持っているため、卑屈になっておどおどした目つきをしたり、キョロキョロした落ち着きのない表情が極端に少ない特徴があります。
物事を深く考え、分析する能力を持っています。そのため、物事の本質を捉えようと、鋭く観察していることが多いです。この姿勢が、目にも反映され、鋭い印象を与えていると考えられます。もちろん全員が全員ではありませんが、その傾向が強いとしてと捉えてみましょう。
群れない人と「オーラ」との関係は？
群れない人のオーラは、大きく分けて2つの特徴が挙げられます。
特徴
「自信（独自性）」を感じさせるオーラ
群れない人は、自分の考えや価値観を大切にしており、周りに流されることがありません。そのため、他人と比べることなく、自分らしく生きているという自信に満ちたオーラを放っていると言えるでしょう。
また、群れない人は、自分なりのこだわりや信念を持っているため、独自の魅力や輝きを放っている場合もあります。
特徴
「孤独」を感じさせるオーラ
もう一つは、孤独感や孤高です。群れない人は、他人と距離を置きたがり、一人でいることを好む傾向があります。そのため、周囲からは孤独や孤高な印象を与えることも。しかし、これは必ずしもネガティブな意味合いではなく、自分だけの世界に生きているという強さと自信を表す場合もあります。
このようなイメージやオーラの背景として「人目を気にせず、自分らしく行動している」「周りの意見に流されず、自分の意見を貫いている」「一人でいることを好む」「自分の世界観を何より大切にしている」などの、行動特性が挙げられます。
このオーラは、群れる人と比べて、より強い個性や独自性を感じることが多いと言えるでしょう。
女性で群れない人の特徴とは？一匹狼女子とは？
世の中には一匹狼ならぬ「一匹狼女子」がいます。女性で群れない人の特徴として、3つが考えられます。
女性で群れない人の特徴１：自分の意思や考えを大切にする
女性で群れない人は、自分の意思や考えを大切にする傾向が強いです。他人の意見に流されず、自分なりの考えや価値観をもって行動します。そのため、周りの人に合わせることが苦手で、群れる必要性を感じません。
女性で群れない人の特徴２：独立心が強い
また、独立心が強い傾向にあります。自分一人で物事を成し遂げたい！という気持ちが強く、他人に頼ることが苦手です。実は外では強く見せているかもしれませんが、弱音を吐くことも、人の力を借りることも、また人に甘えることも苦手だったりします。そのため、群れて行動することで、自分のペースを乱されることを避けようとしています。
女性で群れない人の特徴３：人付き合いが苦手ではないが、深く付き合う相手を選ぶ
群れない人は、人付き合いが苦手なわけではありません。むしろ、人付き合いを楽しむことができます。しかし、深く付き合う相手は選びます。この人間関係の線引きがハッキリしているのが、大きな特徴です。そのため、群れて行動することで、自分の時間を奪われることを避けようとします。
いずれにしても、群れない女性は、自分のペースで生きたい！邪魔しないで！という気持ちが強いです。そのため、周りの人と比べて、落ち着いていて、頼り甲斐があるという印象を与えることが多いと言えます。また、仕事や趣味など、自分の好きなことに集中して取り組む姿勢も、周囲の人からすると魅力的に見えるでしょう。
天才は孤独を好む傾向にあるのはなぜ？
結論として、天才の人たちは「自分の時間を優先したい」と言う願望から、孤独を好むことは確かと言えるでしょう。
天才が孤独を好む一般的な理由
・自分の考えに集中したい
・自分の目的・目標（勉強・すべきこと）に集中したい
・そもそも、人に理解されないと思っている
・人間関係など、余計なことにストレスを感じたくない
・孤独を楽しんでいる（一人が楽）
このような理由が挙げられます。天才は、一般的な人と比べて、自分の考えやアイデアを深く掘り下げ、追求する傾向があります。そのため、周りの雑音や干渉を排除し、自分の考えに集中できる孤独な環境を好むのです。
天才の中には、孤独を自分なりに楽しむ人もいます。彼らは、孤独な環境で自分の内面を見つめ、自分自身を磨く時間として捉えているのです。もちろん、すべての天才が孤独を好むわけではありません。しかし、上記のような理由から、天才が孤独を好む傾向にあることは確かでしょう。
人に流されやすい長所（メリット）は？
人に流されやすい性格は、一般的に短所と捉えられがちです。しかし、その裏返しには「他人の意見を尊重できる」「柔軟性がある」「臨機応変に対応できる」などの長所が隠されています。
長所
他人の意見を尊重できる
人に流されやすい人は、他人の意見に耳を傾ける傾向があります！そのため、他人の意見を尊重し、相手の立場に立って考えることができます。これは、チームワークやコミュニケーション能力において重要なスキルです。
長所
柔軟性がある
人に流されやすい人は、変化の多い環境にも適応しやすく、自分の意見を柔軟に変化させることができます。あまりに凝り固まった固定観念や思い込みが強すぎる場合、プロジェクトが止まってしまったり、人間関係を悪化させてしまう原因にもなります。柔軟に変化できる力は、ビジネスシーンにおいて重要なスキルです。
長所
臨機応変に対応できる
人に流されやすい人は、目の前の状況に応じて、臨機応変に対応することができます。「機転が効く」対応ができると言うことです。そのため、急なトラブルが発生した場合でも、冷静に対処することができます。
もちろん、人に流されやすい性格には、意見がコロコロ変わる、自分の主張が弱いなどの短所もあることも事実です。しかし、その短所を強みに転換したり、強みに活かすことができれば、短所は明日からでも長所になり得ます。人に流されやすい性格を、長所として是非アピールしてみましょう。
「孤独」に関連する著名人のことば
ビル・ゲイツ（マイクロソフト創業者）
自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。
それは自分自身を侮辱する行為だ。
ショーペンハウアー（哲学者）
孤独を愛さない人間は、自由を愛さない人間にほかならない。
なぜなら、孤独でいるときにのみ人間は自由なのだから。
ジョン・レノン（ミュージシャン）
君が独りの時、本当に独りの時、誰もができなかったことをなしとげるんだ。
だから、しっかりしろ。
この記事のまとめ：群れない人が賢いのか？について
ここまで、いかがでしたでしょうか？確かに「賢い人」は「人と群れない」選択肢をする傾向が強いかもしれません。それは「付き合うべき人」を今一度考えるキッカケとして、捉えていてはいかがでしょうか。
自分との時間を大切にし、本当に大切な人との時間も大切にする。そんな柔軟な考え方を持つ転機になれば幸いです！
