【観音様とお釈迦様の違い】一番偉い如来は?仏様の違いまとめ

笑顔の観音様

この記事では観音様とお釈迦さまの違いを解説!観音様と神様や仏様との違い、お釈迦様との違い、阿弥陀如来、釈迦如来、大日如来の違いや、如来で最も偉いとされる仏様、観音菩薩の種類や仏様の役割の違いを総合的にまとめていますので、最後までご一読ください!

この記事の結論
観音様=悟りを開く前の修行僧、お釈迦様=悟りを開いている仏教の開祖の違いです
観音様がついてる人とは、慈悲深く、困っている人を助けたいという気持ちを持っている人
仏様の最も偉い位は定まっていなくて、諸説あり
この内容を詳しく、記事で解説していきます!最後までお読みください。

目次

観音様とお釈迦様の関係とは?

観音様とは簡単になに?宗派は?神様・仏様との違い

観音様とは仏教の菩薩の一尊で、一般的に「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」と呼ばれています。観音様は、如来(悟りを開いた人)になるために修行中の身で、世の中のありとあらゆる人を救うために、様々な姿に変身して現れます。

観音様の姿は、美しい女性の姿で表現されることが多く、特に日本や中国などで広く信仰を集めています。観音様は、困っている人や苦しんでいる人を救ってくれる、慈悲深い神様として、人々に親しまれています。

観音様とはを簡単に
・仏教の菩薩
・如来になるために修行中
・様々な姿に変身して現れる
・美しい女性の姿で表現されることが多い
・困っている人や苦しんでいる人を救ってくれる

観音様は、日本では日本三大観音として知られる、浅草観音、大須観音、津観音をはじめ、全国各地に多くの寺院や神社があります。

観音様・仏様・神様の違い

観音様(菩薩のお一人)仏様神様
・仏教の菩薩
・仏の悟りを開くために修行を続けている人
・仏教で悟りを開いた存在
・苦しみから解放され、永遠の幸福を得る
・仏教ではなく、神道
・超自然的な存在(天・自然・祖先など)

観音様は、仏教の菩薩であるため、仏様と分類されます。神様は、仏教の教えとは異なる存在であるため、観音様とは区別されます。観音様や仏様は仏教の教えに基づく存在であり、神様とは異なる存在であることを理解しておくことが重要です。

お釈迦様は実在したの?お釈迦様(仏陀/ブッダ)とは?

お釈迦様は、仏教の開祖であるゴータマ・シッダールタのこと。古くは想像上の人物として扱われていましたが、お釈迦様の遺骨が発見されたことから現在では実在した人物とされています。

紀元前5~6世紀頃、インドの北部(現在のネパール)に釈迦族の王子として生まれたと言われています。若い頃は華やかな生活を送っていましたが、次第に生老病死の苦しみに悩み、苦行の末に悟りを開き、仏陀となりました。

お釈迦様は、後に「仏陀(ぶっだ)=悟りを開いた人」と呼ばれました。仏教では悟りを得ることを仏陀と呼び、本来は個人を表すものではありません。現在では、お釈迦様は、仏様の釈迦如来(しゃかにょらい)として仏像となったり掛軸に描かれたりしています

釈迦の教えは、インドで広まり、その後、中国や日本などにも伝わって、現在では世界で最も多くの信者を持つ宗教の一つとなっています。

観音様とお釈迦様との違いは?

観音様とお釈迦様は、仏教の開祖であるお釈迦様と、如来になる前の修行僧である観音様の違いです。観音様とお釈迦様は、仏教において重要な存在ですが、その役割や姿は異なります。

観音様は、人々の苦しみを救うための存在であり、慈悲深い女性の姿で表されます。一方、お釈迦様は、悟りを開き、人々を導くための存在であり、悟りの境地を象徴する姿で表されます。

観音様と菩薩の違いとは?

観音様は菩薩の一尊です。しばしば混同されることがありますが、観音様は菩薩のお一人として認識しましょう。観音様は、観自在菩薩(かんじざいぼさつ)、救世菩薩(くせぼさつ)など、さまざまな別名があります

ライフハック+編集長

仏教と神道の違いを前提に、仏教の中でも修行中の存在、修行を終えて悟りを開いた存在として言い方が異なることが理解のポイントになります。

観音様の種類とは?三十三観音・十一面観音とは?

観音様はなぜ音なのか?なぜ女性なのか?

音を観ると書いて観音様。「音」は、世の中のあらゆるものを表しています。私たちの声だけでなく、自然の音、動物の声、機械の音など、あらゆる音は、観音様によって聞き取られています。

さらに、「音」は、私たちの心の声を表すとも言われています。私たちが心の中で助けを求めている声も、観音様は聞き取ってくれています。このように、観音様は「音」を介して、私たちの苦しみを救ってくれる存在のため「音」になっています。

観音様は前提として、男性でも女性でもなく、悟った姿を表しているため、性別という概念は当てはまらないと考えられています。女性として認識される理由は、大きく分けて以下の2つが挙げられます。

観音様が女性として認識されている理由
・母性や慈悲を表すため
・女性が信仰しやすいように

観音様は、人々の苦しみを救う慈悲深い存在として信仰されています。その慈悲は、母親の愛情に例えられることが多く、女性的な姿で表現されることで、より親しみやすく理解しやすくなると考えられます。

また、観音様は、あらゆる人々を救う存在として信仰されています。そのため、男性だけでなく女性も信仰しやすいように、女性的な姿で表現されるようになったとも考えられます。

観音様(観音菩薩)の種類とは?

観音様は、仏教において慈悲の化身として信仰される菩薩です。観音様の種類は、大きく分けて「聖観音」と「変化観音」の2つに分けられます。

聖観音は、観音様の基本となる姿であり、広く信仰されています。頭に宝冠を戴き、両手で蓮華と宝珠を持ちます。変化観音は、聖観音がさまざまな姿に変身して人々を救済する姿です。主な変化観音には、以下のものがあります。

よく知られている代表的な観音様(変化観音様)は?なぜ十一や三十三なの?

千手観音

1000本の手を持ち、あらゆる人々の願いを叶えるという観音像。女性的な姿で表現されることが多く、日本でも最も人気のある観音像の一つです。

三十三観音

三十三観音様は、観音菩薩が三十三の姿に変化して人々を救うと説かれることから、その名が付けられています。三十三という数字は、仏教においては「無限」「無量」を表す数字です。観音菩薩は、あらゆる衆生を救済するために、あらゆる姿に変化して現れるとされています。そのため、三十三観音様は、観音菩薩の広大な慈悲と救済の力を表すものなのです。

十一面観音

11の顔と11の腕を持つ観音像。十一面観音は、頭上に11の顔を持つ仏像です。これは、苦しんでいる人をすぐに見つけ、救済するためだと言われています。11の顔のうち、前後左右の10面は菩薩修行の階位である十地を表し、最上部の仏面は仏果を表すとされています。女性的な姿で表現されることが多く、特に中国で信仰されています。

白衣観音

白い衣をまとった観音像。女性的な姿で表現されることが多く、日本の女性の信仰を集めています。

このように観音様の種類は、姿や持つもの、救済する対象などによって分けられます。観音様は、人々の苦しみを救うためにさまざまな姿に変身して現れると信じられており、その姿は人々の願いを反映したものともいわれています。

ライフハック+編集長

観音様の種類は、姿や持つもの、救済する対象などによって分けられています。苦しみを救うためにさまざまな姿に変身して現れると信じられており、その姿は人々の願いを反映したものともいわれています。

観音様がついてると言われる人の特徴

観音様がついてる人とは、慈悲深く、困っている人を助けたいという気持ちを持っている人と言えるでしょう。代表的な特徴は3つです。

特徴1:慈悲深い人(困っている人を見ると放っておけない)

観音様は、人々の苦しみを救うために生まれてきた仏様です。そのため、観音様がついてる人は、同じように慈悲深い性格をしていることが多いです。他人の痛みや苦しみを理解し、助けたいという気持ちが強いです。

特徴2:思いやりがある人(人の話をよく聞いて、共感力がある)

観音様は、あらゆる生き物を平等に愛する仏様です。そのため、観音様がついてる人は、他人を思いやる気持ちが強いです。自分よりも他人を優先し、相手の立場に立って考えることができます。

特徴3:平和を愛する人(争いを避けた、人間関係を築こうとする)

観音様は、争いや暴力を嫌う仏様です。そのため、観音様がついてる人は、平和を愛する性格をしていることが多いです。争いのない世界を願っており、自分から争いを起こすようなことはしません。

特徴4:困難に立ち向かおうとする人

観音様は、困難に苦しむ人々を救うために、様々な姿に変身して現れます。そのため、観音様についている人は、困難に立ち向かう強い意志を持っていると言えるでしょう。

もちろん、観音様がついてるからといって、必ずしも上記のような特徴を持っているとは限りません。しかし、観音様は慈悲深い仏様なので、観音様がついてる人も、同じように慈悲深い性格をしていることが多いと言えるでしょう。

また、観音様は、人々の願いを叶えてくれる仏様としても知られています。そのため、観音様がついてる人は、自分の願いが叶いやすいとも言われています。

観音様がついてる人は、そのような試練を与えられることもあるでしょう。しかし、その試練を乗り越えることで、人は観音様のような慈悲深い心を持つことができると信じられています。

観音様とお釈迦様の違いについてよくある質問(Q&A)

お釈迦様と仏様の違いは何ですか?

お釈迦様は仏様のお一人です。一方、仏様とは、悟りを開いた人や悟りを開いた存在を総称して呼ぶ言葉です。

お釈迦様は、6年間の苦行の末に悟りを開き、仏陀(ブッダ)となりました。仏陀とは、真理を悟った人という意味で、お釈迦様は仏教の開祖として知られています。お釈迦様だけでなく、阿弥陀如来や観音菩薩、大日如来など、さまざまな仏様が存在します。

菩薩と仏の違いは何ですか?

菩薩と仏の違いは、悟りを開いているかどうかの違いです。菩薩とは、悟りを求めて修行している存在の総称です。まだ悟りを開いていないため、仏様ではありません。

仏様とは、悟りを開いた者です。煩悩を断ち切り、真理を知り、すべての苦しみから解放された存在です。したがって、菩薩は仏になるための修行者であり、仏は悟りを開いた存在ということになります。

阿弥陀如来と観音菩薩の関係は?如来と菩薩の違いは?

観音菩薩は、阿弥陀如来の「慈悲」をあらわす化身です。如来は悟りを開いた仏のことを指し、菩薩は、悟りを開くために修行を積んでいる存在を指しています。

観音菩薩と阿弥陀如来の関係
・阿弥陀如来は、観音菩薩を化身として、極楽浄土に往生する人の道案内や、極楽浄土に往生できなかった人々の救済を担わせている
・観音菩薩は、阿弥陀如来の誓願に従って、あらゆる衆生を救済するために、様々な姿を取って現れる

阿弥陀如来は、西方極楽浄土の教主であり、極楽浄土に往生した人々を救済するとされています。観音菩薩は、阿弥陀如来の化身として、極楽浄土に往生する人の道案内や、極楽浄土に往生できなかった人々の救済を担っています。

観音菩薩は、阿弥陀如来の脇侍として、阿弥陀三尊を構成しています。また、観音菩薩は、阿弥陀如来の誓願に従って、あらゆる衆生を救済するために、様々な姿を取って現れると言われています。

例えば、観音菩薩は、苦しむ人々の声を聞いて、その苦しみを救うために現れます。また、迷っている人々の道を照らすために現れます。このように、観音菩薩は、阿弥陀如来の慈悲を体現する存在として、広く信仰されています。

仏陀と阿弥陀様はどちらが偉いですか?

結論として、仏教においては「優劣」をつけることをしません。どちらも尊い仏様です。ただし役割や意味合いの違いがあることを認識しておきましょう。

仏陀は、苦しみから解放された悟りの境地に達した人のことを指します。そして、その悟りの境地を説き、人々を救済するために教えを説いた方です。つまり、仏陀は教えを伝える存在と言えます。

一方、阿弥陀様は、西方浄土という極楽浄土を創造し、衆生を救済するために誓願を立てた仏様です。そして、その誓願に基づいて、南無阿弥陀仏と称える者を必ず極楽浄土に迎え入れてくださるのです。つまり、阿弥陀様は衆生を救済する存在なのです。

このことから、仏陀と阿弥陀様は、教えを伝える存在と衆生を救済する存在という、異なる側面から偉い存在であると言えます。

阿弥陀如来・大日如来・釈迦如来の違いとは?

阿弥陀如来、釈迦如来、大日如来は、いずれも仏教において大変重要な存在である仏様ですが、それぞれに異なる特徴があります。

その
阿弥陀如来

西方極楽浄土の教主。本願他力によって衆生を救うとされています。また、阿弥陀如来は、十方諸仏の師匠であるともされています。

その
釈迦如来

仏教の開祖。悟りを開いた人です。釈迦如来は、四諦や八正道などの教えを説き、衆生を悟りに導きました。

その
大日如来

密教の教主。宇宙の真理を体現した仏です。大日如来は、智慧と慈悲をもって衆生を救うとされています。

なお密教では、阿弥陀如来と大日如来は同一であると説くことがあります。これは、大日如来が宇宙の真理を体現した仏であり、その真理の一部が阿弥陀如来であると解釈されるためです。このように、阿弥陀如来、釈迦如来、大日如来は、それぞれに異なる特徴を持っています。

仏教で最高位にあたる仏様は?一番偉い(位の高い)仏様は?

仏教で最高位にある仏は「如来」です。如来とは、悟りを開いた者という意味です。悟りとは、真理を知り、煩悩を滅ぼした状態のことです。如来は、煩悩を滅ぼし、真理を知り、一切の苦しみから解放された存在です。

如来は、一般的に装身具類をつけず、薄い衣一枚をまとい、螺髪という渦を巻いた特徴的な髪形をしています。また、如来は、定印(じょういん)という、両手を合わせて輪を作る印相をしています。

如来は、仏教の教えの中心的な存在であり、人々を悟りへと導く存在です。仏教における代表的な如来には、以下の仏様が特に有名です。

仏教における代表的な如来
・釈迦如来(しゃかにょらい):仏教の開祖であるゴータマ・シッダールタが悟りを開いた姿
・阿弥陀如来(あみだにょらい):西方極楽浄土の教主であり、衆生を極楽浄土に導く仏
・薬師如来(やくしにょらい):東方浄瑠璃浄土の教主であり、病気を治し、心身の健康を守る仏
・大日如来(だいにちにょらい):宇宙の真理そのものであり、あらゆる仏の源泉となる仏

なお、如来は、仏教の宗派によって、その数や名称が異なります。また最もくらいの高い如来は、この中でも諸説があります。

一般的には、大日如来が一番偉い(位の高い)如来とされています。大日如来は、宇宙全体を統一する最高の仏であり、すべての如来や菩薩の根源であるとされています。そのため、大日如来は「如来中の如来」とも呼ばれています。

釈迦如来が一番偉い如来とされる説では、「如来中の師」と呼ばれています。さらに阿弥陀如来が一番偉い如来とされる説では、「如来中の救い主」と呼ばれています。結論として、一番偉い如来は、宗派や解釈によって異なると言えるでしょう。

記事のまとめ:観音様とお釈迦様の違いについて

今回の記事では、観音様とお釈迦様の違いを中心に、仏教(如来・仏様)の種類やその役割の違いをお伝えしました。修行中の身であるか、悟りを開いた存在であるか、またそのお役目によっても仏様の名称が異なることが分かります。

いずれにしても、名称が残っている観音様、仏様は仏教において大変重要な役割を担っています。この記事を参考に、ぜひ仏教の深い世界の扉を開くキッカケとしてみてください!

この記事の参考文献

清水寺
仙台観光サイト
東洋大学
法華宗

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