デニム素材のシミ抜き法!油染み・黒い汚れ・黄ばみの落とし方

洗濯物を持っている主婦

この記事ではデニム素材のシミ抜き方法をご紹介!ジーンズ(ジーパン)についた、油染み、黒い汚れ、黄ばみ、インク、墨汁などシミの種類別に対処法をお伝えします。

またデニムの汚れ落としに、重曹、漂白系洗剤、クエン酸、お酢、オキシクリーンを活用したシミの落とし方をご紹介していますので、最後までお読みください!

目次

そもそもデニム生地とは?

デニムと聞けば、大半の方はジーンズのパンツを連想することでしょう。本来この、デニムというのは染色した縦糸と、染色されていない横糸とで綾織した厚手の生地の総称のことです。

ジャケットやカバンにも使用されることも皆さんもご存知の通りです。

シミの正体は?デニムシミの種類と洗濯の違い

汚れの大半は生活シミが一番に挙げられると思います。食べ物、飲み物のこぼしシミや泥、土の場合もあります。

油汚れによるシミも考えられますし、暑い日に汗をかいた後の汗シミもあります。怪我をして血のシミはちょっと物騒ですがあり得ます。それぞれどんな特徴と洗濯の違いを考えてみましょう。

水溶性生活シミの場合(コーヒーやジュースなど)

付いたばかりなら水かお湯で薄めれば取れます。

油性生活シミの場合(カレーやパスタなど)

これらは水やお湯で擦っても取れないので後処理が必要です。

泥や土の場合

水、お湯で浸け置きしてから、汚れ箇所をこすり落とせば大丈夫ですが早めの処置がいいでしょう。

汗や血液によるタンパクシミ

このシミは思ったより大変です。放っておくと黄変と言って黄ばみになります。

油によるシミ

かなり根気よく処置しないと頑固で落ち難いものです。ひどい汚れだとお手上げかもしれません。

シミ抜きに必要なグッズ

デニムの様に強い生地の場合、固形石鹸でゴシゴシと洗うことができます。その際、ケイ酸入りの洗濯用固形石鹸を選んでください。

あと、ひどい汚れの場合は漂白剤も用意が必要です。デニムに使えて色落ちがしなくて、かつ強力なのは酸素系漂白剤のみです。

ちなみにワイドハイターの粉末も試すことができます。汚れた箇所を叩き洗いするのに歯ブラシも必要です。どれもドラッグストアーや大型スーパーに置いてありますので入手は簡単です。

シミ抜きの手順を解説!5ステップとは?

さて、ここから実践に入りますが、通常レベルの汚れを想定してます。もし、見るからにひどい汚れや時間の経過したものの洗濯は、叩き洗いを長くやったり、すすぎが終わってからもう一度揉み洗いなどの試行が必要になります。

ステップ1:洗濯用固形石鹸でシミのところを叩き洗います。

ステップ2:50~60度のお湯に粉末の酸素系漂白剤を大さじ一杯程度溶かした溶液に浸け置きします。

ステップ3:1~2時間経ったらよくすすぎます。

ステップ4:この後は普通に洗ってください。

ステップ5:太陽の光の元で乾燥させてください。

知っておこう!シミがついた場合にすぐにできる処置方法は?

出先で不意にできてしまったシミや汚れを、どうやって対処しましょう。初動が大切です。もしここで間違えるとかえって大事になり兼ねません。

水で解けるものは水で落とします。油を含んだシミは、手洗所の石鹸やキッチンの中性洗剤をハンカチなどの布に含ませて、トントンと叩いて汚れを浮かします。

バター、口紅、ファンデーション、靴墨などは頑固なので中性洗剤で強めに叩いてのばすことをお勧めします。

日々の意識を!デニムを綺麗に使うポイントとは?

履き終わったらブラッシングして乾かすと、生地の痛みを最小限に保てます。汚れたら洗うという普通の洋服と同じ意識で扱うことが大切です。

丈夫なデニムもやはり使い終わった折のメンテは必要です。皮脂や汗を含むと変色や細菌が繁殖したりカビが生えたりします。汗をかく夏場なら二日に一度は、冬場でも三日に一度は洗濯した方が良いでしょう。

落ちない場合はクリーニングに!相場や注意点とは?

もちろん、お近くのクリーニング店で相談に乗ってくれます。ヴィンテージものや刺繍のあるものは、着物が得意なお店に相談するとより大切に扱ってくれます。

相場・期間とは

通常のクリーニングで500〜1000円程度ですが、汚れによっては別途料金が掛かる場合もあります。着物専門のお店だとその数倍はかかってしまいますが、大切な年代物や特殊なものは仕方ないかもしれません。

クリーニングでの注意点とは

受付カウンターで汚れの詳細を説明し、相談に乗ってくれるお店をお勧めします。生地に劣化があると破れやスレの原因になりますので、その辺りの説明も不可欠でしょう。

デニムのシミ抜きに関するよくある質問(Q&A)

ジーンズ素材についた時間がたったシミ抜きはどうする?

ジーンズに時間の経ったシミを落とすには、漂白剤を直接シミにつけて、ガーゼや綿棒で優しく叩いて汚れを落としましょう!漂白剤を10分ほど馴染ませたら、洗濯機でいつも通り洗います。

重曹で古いシミを落とす方法もあります。洗面器や桶にぬるま湯を入れて、大さじ2〜3杯の重曹を溶かします。その中に汚れや臭いが気になる衣類を1時間ほど浸けこみます。

オキシクリーンも時間が経ったシミに効果的です。酸素の泡が効果的に働き、汚れをスッキリ落としてくれます。デニム生地で時間が経った染み抜きには、「洗剤で汚れを落とす→漂白剤で仕上げ」の順に試してみましょう。

デニムについた油性ペンの落とし方は?

デニムから油性ペンの汚れを落とすには、消毒用エタノールや除光液を使うのがオススメです!こすらずにトントンとやさしく叩くのがコツ。汚れた部分に消毒用エタノールを含ませ、裏側にあて布をして、上から古布や雑巾などでたたいて汚れをふき取ります。

また、濃度の高い液体洗剤を使用して洗濯することでも落とすことができます。インクが付着した部分に洗剤を直接つけて洗濯したり、洗剤を水で薄めずに一晩つけ置きをするなど工夫をしましょう。

デニムの生地を傷めないよう、こすらずやさしく、トントンと叩くように汚れを落とすのがポイントです。デニム生地によっては、つけ置きによる脱色の可能性もあるため、最初は数十分毎に色落ちなどはチェックしておきましょう。

デニムについた墨汁の落とし方とは?

デニムについた墨汁は、時間が経つと落ちにくくなります。できるだけ早く落とすことが大切です。

方法1:ご飯粒で落とす

ご飯粒にはデンプンが含まれているため、墨汁を吸着して落とす効果があります。

・ご飯粒を洗って、洗濯用洗剤を混ぜ合わせます。
・墨汁がついた部分にご飯粒洗剤をこすりつけます。
・しばらく置いて、ご飯粒が黒くなったら洗い流します。
・水で洗濯します。

方法2:マジックリンで落とす

マジックリンには界面活性剤が含まれているため、墨汁を分解して落とす効果があります。

・墨汁がついた部分にマジックリンを塗ります。
・濡らした古歯ブラシでこすり洗いします。
・水で洗い流します。

方法3:漂白剤で落とす

漂白剤には酸素系と塩素系の2種類がありますが、デニムには酸素系漂白剤がおすすめです。酸素系漂白剤は、繊維を傷めにくいためです。

・デニムを水に浸します。
・酸素系漂白剤を適量加えます。
・30分ほど置きます。
・水で洗い流します。

デニムは色落ちしやすいため、漂白剤を使う場合は、目立たないところで試してから使用しましょう!漂白剤を使うと、デニムの風合いが変わる場合があります。

白デニムの黒い汚れの掃除方法は?

石鹸や固形石鹸を直接汚れに塗り、歯ブラシで優しくこすったり、手で揉んだりして、まずは手洗いを試してみましょう!汚れが落ちない場合は「酸素系漂白剤」を水で3倍程度に薄めてタオルに含ませ、シミ部分をたたいて漂白剤と汚れをなじませる方法もあります。

デニムの色移りの場合は、40度〜60度のお湯にオキシクリーンを入れ、衣類を入れて30分〜1時間ほど漬け置きし、その後洗濯機で通常の洗濯をする方法もあります。汚れやシミを長時間放置すると変色や生地の劣化の原因となるので、早めに取り除きましょう。

ジーンズ素材についた黄ばみ汚れの落とし方は?

ジーンズの黄ばみは、汗や皮脂、汚れが付着して酸化することで起こります。時間が経つにつれて黄ばみが目立つようになるため、早めに落とすことが大切です。ジーンズの黄ばみを落とす方法として、以下を試してみましょう!

お湯と酢(クエン酸)を使う方法

タライに60度程度のお湯をはり、酢もしくはクエン酸を加えます。黄ばみ部分がしっかり浸かるようにし、30分程度置いておきます。その後、軽く水洗いをして、通常通り洗濯機で洗います。

重曹と洗剤を使う方法

洗面器にお湯をため、水量に合った漂白剤と、同量の重曹を溶かします。黄ばみ汚れの気になる部分だけを液に浸し、1時間放置します。その後、洗濯機に入れて洗います。

洗濯機で洗う方法

洗濯機にジーンズを入れ、洗濯剤と一緒に酸素系漂白剤を加えて洗います。洗濯後は、すぐに脱水して陰干しします。

これらの方法で落としきれない場合は、クリーニングに出すことをおすすめします。なお、ジーンズを洗うときは、色落ちを防ぐために単品で洗い、裏返しにして洗いましょう。また、タンブラー乾燥は避け、陰干しするようにしましょう。

デニムについた「泥汚れ」の落とし方は?

STEP
泥を乾かす

泥汚れは、濡れていると繊維の奥まで浸透しやすくなります。そのため、まずは泥を乾かすことが大切です。晴れた日に外干しするか、扇風機やドライヤーで乾かしましょう。

STEP
泥をはたき落とす

泥が乾いたら、手やブラシを使って泥をはたき落とします。泥がしっかり落ちたら、固形石鹸を塗り込んでみましょう。

STEP
固形石鹸を塗り込む

それでも落ちない汚れには、洗剤を塗り込んでみましょう。食器用洗剤や固形石鹸など、油汚れを落とす効果のある洗剤がおすすめです。洗剤を塗り込んでから、しばらく放置すると汚れが落ちやすくなります。

STEP
洗濯機で洗う

泥汚れが落ちたら、洗濯機で洗いましょう。洗濯機で洗う前に、もう一度洗剤を塗り込むと、より効果的に汚れを落とすことができます。

STEP
酸素系漂白剤でつけ置き(※汚れがひどい場合)

泥汚れが時間が経っている場合は、酸素系漂白剤でつけ置きすると効果的です。酸素系漂白剤は、40〜60℃のお湯で溶かして使用します。つけ置き時間は、汚れ具合によって異なりますが、30〜60分程度が目安です。

デニムは丈夫な生地ですが、雨の日の泥はねや、泥汚れは厄介な汚れの1つです。早めに対処することで、きれいに落とすことができます。

記事のまとめ:デニムのシミ抜きについて

ここまでデニム素材のシミ抜き汚れの落とし方についてお伝えをしました!デニム汚れを落とすポイントは「汚れを放置しないこと」「シミの原因に合った効果的な対処法を試すこと」「デニムの色落ちには注意すること」などが、まとめになります。

各種洗剤(シミ抜き剤)の使用後は、別のシミ原因にもなりますので、よくすすいで残さないようにしましょう!お気に入りのデニムが、少しでも綺麗に着れますように。

この記事の参考文献

クリーニングのデア
YOUR MYSTAR
KAJITAKUオンラインショップ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次