【お勧め】服についたチョコレート汚れの落とし方の5手順
いつでも甘くて美味しいチョコレート。しかし夏だと溶けやすく、気づけば服が汚れていた…なんてことはありませんか。
特に小さな子供は、目を離した隙に手で掴んで食べることもありますよね。今回は、なかなか落ちないチョコレート汚れの落とし方を説明します。
目次
【お勧め】服についたチョコレート汚れの落とし方の5手順
1)そもそも「チョコレート」の成分って?
チョコレートの原材料はカカオということはご存知の方も多いはず。チョコレートはカカオの種子をすりつぶして作られるカカオマスに、同じくカカオから作られるカカオバターを加え、更に砂糖やミルクなどを混ぜて固めた食品です。
カカオの成分をふんだんに含んでいますが、チョコレートの成分として多く含まれているのは「脂質」「炭水化物」であり、栄養成分の8割を占めます。この、カカオバターによる「脂質」が水をはじくため、チョコレートによる汚れは通常の洗濯では落ちにくくなるのです。
2)服に付着したチョコレートを落とすのに必要なグッズ3選
それでは、落ちにくいチョコレート汚れをきれいに落とすためにはどうすれば良いのでしょうか。まずは、洗濯をする際に使うグッズをご紹介します。
(1)食器用洗剤
先ほども説明した通り、チョコレートの主成分は「脂質」つまり油です。日常的に油汚れを落とすために使っているものと言えば、お皿の油汚れを落としてくれる食器用洗剤です。そのため、食器用洗剤を少し垂らしてもみ込むことによって、服についたチョコレートの汚れを落とすことができるのです。
スーパーやドラッグストアなどで購入した、普段使用しているもので十分です。ただし、初めに衣服の目立たないところに洗剤をつけてみて、色落ちしないか確認した方がよいでしょう。
(2)クレンジングオイル
クレンジングオイルでも、チョコレート汚れを落とすことができます。意外かもしれませんが、化粧崩れを防ぐために化粧品には油が使われています。食器用洗剤と同じ理由でクレンジングオイルもチョコレートの汚れを落とすのに適しているのです。
こちらもスーパーやドラッグストアなどで購入した、普段使用しているもので十分ですが、クレンジングオイルによるシミができる可能性があります。
(3)ベンジン
なかなか聞きなじみのないものですが、原油から精製した揮発性の高い液体です。油汚れを落とすのに特化しており、シミ抜き用のものがドラッグストアで購入できます。また、ネットショッピングでももちろん購入することができます。
注意点としては、揮発性が高いため使用する際は火気厳禁です。また、換気をしっかりした環境で、マスク着用の元使用する方がよいでしょう。
3)服についたチョコレートの落とし方!一般的な5ステップ
それでは、上記のグッズを使用したチョコレート汚れの落とし方を紹介します。
(1)ステップ1:固まったチョコレートを取り除く
初めから洗剤を使用するのではなく、まずは手で取れる分のチョコレートを取り除きましょう。後の作業が非常に楽になりますし、チョコレート汚れによるシミが広がりにくくもなります。
(2)ステップ2:食器用洗剤またはクレンジングオイルで落とす
チョコレート汚れの部分に、食器用洗剤またはクレンジングオイルをつけ、手で軽くもみます。もし掃除用にとってある歯ブラシがあればそれにつけ、軽くたたいて汚れを浮かび上がらせると良いでしょう。
洗剤類がなじみ汚れが浮かび上がってきたら、お湯で洗い流します。お湯は40度前後の熱めのものが良いですが、生地の傷みや縮みが気になる場合は、ぬるま湯もしくは水で洗い流してください。
(3)ステップ3:クレンジングオイルを使用した場合は、食器用洗剤を再度使用する
実は食器用洗剤よりもクレンジングオイルの方が強力なので、クレンジングオイルの成分が残り、シミになってしまう可能性があるのです。それを防ぐために、クレンジングオイルを使用した場合は、食器用洗剤を該当部分に少し垂らし、やさしくもみ洗いをしてください。
(4)ステップ4:どうしても落ちない場合は、ベンジンを使用する
シミ抜きの一番の味方は「ベンジン」です。もし上記の手順で落ちない場合や、チョコレートが付いてから長時間経ってしまった場合は、ベンジンを使ってみましょう。
ベンジンを少量つけた歯ブラシや綿棒、ガーゼなどを使って、汚れている部分を優しくたたきます。汚れが浮かび上がってきたらお湯で洗い流し、食器用洗剤で再度洗い流します。間違っても火のそばでは作業しないで下さいね。
(5)ステップ5:洗濯機で通常通り洗う
あとはいつも通りの手順で洗濯をして、乾かしてください。
4)付着する素材別に解説!落とし方の違いとは?
衣服と言っても素材はさまざまです。そのため、チョコレートの汚れを落とす前に、衣服に合った洗濯方法を確認してください。ジーパンやティシャツ、ワイシャツなどの洗濯機を使用できるものは上記の手順で汚れを落とすことができますが、革製品などのご家庭で水洗いのできないものは、無理に落とそうとすると生地を傷めたり、かえって汚れを広げてしまったりするのです。
初めに洗濯タグを見て水洗いができることを確認した上で、洗濯してください。また、汚れが強いとシミとなって残ってしまう可能性があります。水洗いのできない製品や大切にしている衣服の場合、無理にご自分で処理をせず、クリーニングに出した方がよいでしょう。
5)チョコレート汚れを落とす場合の3つの注意点とは?
(1)水洗いに適した生地かどうか確認する
まずはご家庭で水洗いができる生地なのか確認しましょう。確認せずに汚れを落とそうとして、かえって取れないシミになってしまってはよっぽど大変です。
(2)色落ちしないか確認する
白い衣服だと問題ありませんが、色がついている服の場合、まず目立たないところで色が落ちないことを確認しましょう。白いタオルに水を含ませ、服に押し付けるだけでわかります。
(3)ベンジンを使う場合は取り扱いに気を付ける
繰り返しますが、ベンジンは非常に揮発性の高い液体です。ベンジンを使用する場合は、近くで火を使わないようにしましょう。また、直接吸い込まないようにマスクをつけ、よく換気しているところで使用してください。
6)チョコレートがついた場合にすぐに処置できる方法とは?
旅先や出先で衣服にチョコレートの汚れを付けてしまった…そんな時にはすぐにあたたかいお湯でやさしくもみ洗いをしましょう。
チョコレートは油分なので、あたたかいお湯で溶け出します。すぐに対応すれば、完全に落とすことは難しいでしょうが、目立たないほどには落とすことができるはずです。また、携帯用クレンジングオイルが手元にあれば使用すると良いでしょう。
まとめ
1)チョコレートに含まれる「脂質」が、落ちにくいチョコレート汚れの原因
2)チョコレートの汚れには「台所用洗剤」や「クレンジングオイル」を
3)「ベンジン」を使用する場合は、取り扱いに注意する
4)「クレンジングオイル」や「ベンジン」を使用した後は「台所用洗剤」で洗い流す
5)服の素材が水洗いに適さない場合は、無理せずクリーニングに出そう
6)手元に洗剤やクレンジングオイルがない場合、温かいお湯で優しくもみ洗いをしておく