【保存版】バイクセルが回らないけどライトがつく5大原因とは

山道を走るオートバイのライダー

バイクのセルが回らないけどライトはつく!この原因や対処法は?について本記事では網羅的に解説します。セルが突然回らない原因(無音・音がする違い)、セルモーターが突然故障する前兆(予兆)症状、動作確認方法、寿命を延ばす(長持ちさせる)コツ、応急処置方法まで、まとめてお伝えいたします!

※本記事はランサーズにて独自にアンケート調査(バイク愛用者30-50代男女12名)した内容を踏まえて執筆をしています(2023年9月)

目次

バイクのセルが回らないのにライトがつく?考えられる5大原因

バイクのセルが回らないのにライトがつく原因

バイクのセルが回らないのにライトがつく場合は、セル関連の故障や電気系統のトラブルが考えられます!

原因
バッテリー上がり

バッテリーの電圧が低下すると、セルモーターが回りません。ライトがつくということは、バッテリーの電圧が完全にゼロになったわけではないため、バッテリー上がりの可能性が高いです。

対処法としては、バッテリーを充電するか、新しいバッテリーに交換します。

原因
セルモーターの故障

次に疑うのはセルモーターの故障。セルモーターのブラシやコイルが摩耗したり、内部の接点が不良になったりして、セルモーターの作動が不十分になるケースがあります。

対処法としては、セルモーターを修理または交換します。

原因
スターターリレーの故障

スターターリレーは、セルモーターに電力を供給する役割を担っています。スターターリレーが故障すると、セルモーターが回らなくなります。

対処法としては、スターターリレーを修理または交換します。

原因
配線の断線や接触不良

セルモーターに電力が届いていない場合、セルモーターが回りません。配線の断線や接触不良が原因で、セルモーターに電力が届いていない理由が考えられます。

対処法としては、配線の断線を修理するか、接触不良を改善します。

原因
バッテリーの電圧低下

ライトがつくということはバッテリー自体は完全に死んでいない可能性がありますが、セルモーターを回すための十分な電圧が供給されていない可能性が考えられます。バイクのセルモーターはライトよりもはるかに大きな電流を必要とします。

バッテリーの電圧を測定して、十分な電圧があるか確認すると良いでしょう。

セルが回らない場合は、まずバッテリー上がりを疑い、バッテリーを充電するか新しいバッテリーに交換します!それでもセルが回らない場合は、セルモーターやスターターリレー、配線などの故障が考えられます。これらの故障は、バイクショップや整備工場で点検・修理してもらいましょう。そのほか、以下の点も踏まえて、セルチェックを行ってみましょう。

セルが回らない(ライトが付く)時のセルチェック項目
ギアがニュートラルでない
キルスイッチがONになっている
バッテリーがヘタっている
バッテリー端子が外れている
セルボタンの接触不良
クラッチレバーやスタンドのスイッチの接触不良
バッテリーの電圧を測定する
セルモーターのヒューズをチェックする
セルモーターのコネクターをチェックする
セルモーターを直接回してみる

セルが回らない場合は、焦らずに原因を一つ一つ特定して対処してみましょう。

バイクのセルが突然回らない!無音と音がする場合の原因の違い

バイクのセルが回らない!無音と音がする場合の違い

無音の場合音がする場合
セルモーター故障
・ヒューズ切れ
・配線故障
・バッテリーの電力がないなどの疑い
・バッテリー上がり
・バッテリーの弱り(不良)
・セルモーターリレーの不良
・エンジン不具合などの疑い

バイクのセルが回らない場合、音がする場合と無音の場合があり、原因は異なります!セルが回らないのにカチカチと音がする場合は、バッテリーの不良や充電不足が原因である可能性が。バッテリーの電圧を測定し、バッテリーが悪ければ充電または新品に交換しましょう。

セルが回らず無音の場合、セルモーターの故障、セルモーターのヒューズ切れ、セルモーターの配線不良が考えられます。

セルを回しすぎると、バッテリー上がりが起きることもあります。エンジンがかからない理由がバッテリーの電圧低下にある場合、セルを回しすぎるとそれだけで電力を浪費し、かえってバッテリー上がりが悪化する可能性があるため、注意をしましょう!

バイクのセルが回らない!「カチ」「ジジジ」「ガリガリ」の音がするケース

バイクのセルが回らないのにカチカチ音がする場合、バッテリー上がりやバッテリーの劣化による電圧不足が考えられます!

セルボタンを押してもセルが回らず、サイドカバー付近から「カチ」「ジジジ」「ガリガリ」など音がする場合は、バッテリー上がりかバッテリーの劣化による電圧不足が考えられます。

この場合、セルモーターリレーだけ動いて、セルモーターを動かす力がなくなっているため、バッテリーを充電する必要があります。

バッテリーの電気が完全に放電しきるとカチカチ音すらも鳴らなくなります。バッテリー充電器やジャンプスターターがあれば試してみましょう。

それでも改善しない場合は、セルモーターや配線などの故障が考えられるため、バイクショップなどで点検してもらいましょう!

バイクのセルモーターが故障する前兆!劣化(不良)している症状

バイクのセルモーターが故障する前兆

バイクのセルモーターが故障する前兆としては、以下のようなものが挙げられます。

バイクのセルモーターが故障する前兆
・エンジンがかかりにくい
・セルモーターから異音がする
・セルモーターが回らない
・回転速度の低下
・始動時のスパーク
・暖かいモーター

エンジンがかかりにくい

最も一般的な前兆の一つ。セルモーターのパフォーマンスが低下していると、エンジンの始動に時間がかかることがあります。特に寒い日やバイクを長期間使用していない場合に顕著になることが多いです。セルモーターが故障すると、エンジンを回す力が弱くなるため、エンジンがかかりにくい状態になります。

セルモーターから異音がする

セルモーターが故障すると、内部の部品が摩耗や劣化することで異音が発生することがあります。正常に動作するセルモーターは一定の音を出しますが、摩耗や故障が始まると異常な音(キーキー。キュルキュルといった高い音・ガリガリといった異音)を出すことがあります。

セルモーターが回らない

セルモーターが完全に故障すると、エンジンを回す力がゼロになるため、セルモーターが回らなくなってしまいます。これは故障の明確な兆候で、バッテリーの電圧が正常であるにも関わらずセルモーターが回らない場合、モーター自体の問題や接触不良が考えられます。

回転速度の低下

セルモーターの回転速度が低下すると、エンジンが始動するまでの時間がかかります。これはバッテリーの老朽化や放電によるものである場合が多いですが、セルモーター自体の問題の可能性もあります。

電極の摩耗や内部の汚れ、モーター内部のコイルの故障などが原因として考えられます。このような状況が続くと、セルモーターが完全に動作しなくなるリスクが高まります。

始動時のスパーク

セルモーターの接続部分でスパークが発生すると、電流の流れが不安定になることが示唆されます!これは接触不良や配線の摩耗、ショートの兆候として現れることがあります。

長期的には、スパークが繰り返されることで接続部の損傷や、さらなるショートのリスクが増加します。また、火災のリスクも考慮する必要があります。

暖かいモーター

セルモーターが通常以上に暖かくなる場合、それはモーターの異常動作や電流の問題の可能性が。モーターの摩耗、内部の汚れ、電流の過負荷なども原因として考えられます。摩耗が進行すると、モーターの効率が低下し、必要以上の電流を消費して暖かくなることがあります。

また、セルモーター内部の部品が損傷している場合や、モーターが固定されていない場合など、様々な原因でモーターが暖かくなる可能性もあります。過度な熱は部品の寿命を短くするだけでなく、故障のリスクも高まります。

これらの症状が見られたら、セルモーターの故障を疑い、早めに点検や修理を検討しましょう!セルモーターは、バッテリーから供給される電流によって駆動されるため、バッテリーの電圧が低下していると、セルモーターが正常に作動しないことがあります。そのため、バッテリーの電圧を定期的に確認しておくことが大切です。

セルモーターの動作確認はどうやってするの?

セルモーターの故障は、エンジン始動不能の原因となります!セルモーターの動作確認は、以下のチェック項目で確認してみましょう。

CHECK
バッテリーの電圧をチェックする

セルモーターは、バッテリーから電力を供給されて動作します。バッテリーの電圧が低いと、セルモーターが回らない場合があります。バッテリーの電圧は、テスターで測定します。

CHECK
セルモーターの配線をチェックする

セルモーターは、スタータースイッチやスターターリレーなどから配線で接続されています。配線に断線や腐食があると、セルモーターが正常に動作しない場合があります。配線は、目視でチェックします。

CHECK
セルモーターをバッテリーに直結して動作確認する

セルモーターの動作確認は、バッテリーに直結して行います。セルモーターをバッテリーに直結するには、以下の道具が必要です。

セルモーターをバッテリーに直結すると、セルモーターが回転するはずです。セルモーターが回転しない場合は、セルモーターが故障している可能性があります。

セルモーターの動作確認を行った結果、セルモーターが故障している場合は、セルモーターを交換する必要があります!セルモーターの交換は、専門のバイク屋に依頼すると安心です。

バイクのセルモーターに関する疑問まとめ

セルモーター寿命(耐用年数)は何年持つ?寿命の原因はなに?

バイクのセルモーターの寿命は、3〜5年、または10万〜15万kmが目安です!セルモーターは、バッテリーの電力を使ってクランクシャフトを回転させ、エンジンを始動させるための装置。バイクは自動車に比べてセルモーターの使用頻度が高いため、寿命が短くなります。かつ、自動車に比べて小型で軽量に作られているため、耐久性が劣るのです。

故障原因として、モーター内のブラシ摩耗が多く挙げられます。ブラシはモーターに電気を流す部品ですが、モーターの回転部分に常に接触している必要があるため、使用時間が長くなるほどブラシの摩耗が進みます。

セルモーターの故障の前兆(予兆)の症状を見逃さずにチェックしましょう。

バイクのセルモーター交換料金(交換費用)はいくら?

バイクのセルモーター交換費用は、セルモーター本体と交換工賃の合計で20,000円前後~25,000円が目安です!セルモーター本体の価格は20,000円前後~25,000円前後で、交換工賃は8,000円~25,000円前後です。

セルモーター本体の交換の場合は、セルモーターを分解する工程がないため工賃は下がりますが、部品代は高くなってしまいます。

セルモーター自体が故障していた場合、モーターのブラシ交換で済むなら5,000円~10,000円程度、セルモーターごとの交換になると、10,000円~35,000円前後(車種による)の費用がかかります。

セルモーター壊れたらどうなる?悪いとどうなるの?

バイクのセルモーターが壊れると、エンジンを始動できなくなります!セルモーターは、バッテリーから供給された電流でクランクシャフトを回し、エンジンを始動する役割を担ってい流もの。セルモーターが故障すると、クランクシャフトが回らず、エンジンが始動できないのです。

セルモーターが故障した場合は、セルモーターの交換が必要です。セルモーターの交換は、バイク屋に依頼するのが一般的です。

バイクのバッテリーの寿命は何年?セルモーターとバッテリーの役割は?

バイクのセルモーターとバッテリーは、エンジン始動に欠かせない2つのパーツです!

セルモーター

エンジンを始動するために必要な大きな電力を発揮するモーターで、バッテリーから供給された電力で回転します。セルモーターの回転によって、エンジンのクランクシャフトが回転し、エンジンが始動します。

バッテリー

セルモーターを回転させるための電力を蓄える装置です。エンジン始動時以外にも、ヘッドライトやウィンカーなどの電装部品を駆動させるためにも使用されます。

バッテリーの寿命

バイクのバッテリーの平均寿命は、およそ2~3年と言われています。しかし、使用環境によって寿命は大きく異なります。

バイクのバッテリー寿命を縮める要因

・寒冷地での使用
寒冷地では、バッテリーの電解液が凍結して破損する恐れがあります。

・長期間放置
長期間放置すると、バッテリーが自然放電して寿命が縮まります。

・過充電
過充電は、バッテリーの劣化を早めるありがちな原因の1つです。

・セルを長時間回し続ける
セルを長時間回し続けると、バッテリーの電圧が下がり、エンジンがかかりにくくなります。

・バッテリー液が不足
バッテリー液不足によって、バッテリーが正常に機能できなくなる原因となります。

これらのアクションに注意して、バッテリーの寿命を延ばす心がけをしてみましょう!

セルモーターを叩いて直すとどうなる?叩くと回るのはなぜ?

セルモーターを叩いて直す方法は、応急処置の1つとして試せます!バッテリーに問題がなければ、セルモーターを叩いて振動を与えることで再び動いてくれることがあります。バイクのセルモーターを叩くと回ることがある理由は、以下の2つが考えられます。

理由1:バイクのセルモーターを内部のブラシが接触不良を起こしている

1つ目の理由は、セルモーターはブラシとコイルで電気を発生させて回転する仕組みになっています。長年使用していると、ブラシが摩耗して短くなり、コイルと接触不良を起こすことがあるのです。この場合、セルモーターを叩くことで、ブラシがわずかに動いて接触が良くなり、回転するようになることがあります。

理由2:ローターが固着している

2つ目の理由は、セルモーターはローターが回転することでエンジンを駆動させます。長年使用していると、ローターが固着することがあります。この場合、セルモーターを叩くことで、ローターの固着が解けて回転するようになることがあります。

叩いて直すやり方として、誰かにセルを回してもらいながらセルモーターを叩きましょう。セルモーターを叩くと、セルモーターの固着が剥がれてセルが回るようになる場合が多いです。

セルモーターを叩いて復旧した場合、そのまま走っていても大丈夫です。しかし、再びエンジンを停止させた時にまた動かなくなる可能性はかなり高いでしょう。セルモーターを叩くことは一時的な応急処置であり、その後で必ず点検・修理に出しましょう!

バイクのセルモーターはなぜうるさい?うるさい原因は?

バイクのセルモーターがうるさい原因は、主に以下の3つを疑いましょう。

原因1:セルモーターのブラシの摩耗

セルモーターのブラシは、電気を流してコイルを回転させるための部品です。長年使用していると、摩耗して接触不良を起こすことがあります。その結果、エンジンを始動させるのに必要なトルクが発生せず、うるさい音が鳴ることがあります。

原因2:セルモーターの軸受けの劣化

セルモーターの軸受けは、モーターの回転をスムーズにするための部品です。長年使用していると、摩耗や劣化によって回転が不安定になり、うるさい音が鳴ることがあります。

原因3:セルモーターの内部の破損

セルモーターの内部の部品が破損している場合も、うるさい音が鳴ることがあります。

セルモーターがうるさい場合は、セルモーターのブラシや軸受けの劣化が原因である可能性が高いです。

セルモーターの寿命以上に使用している場合は、交換を検討しましょう!セルモーターのうるさい音が気になる場合は、バイクショップに相談して点検してもらうのが安全です。

バイクのセルモーターの寿命を伸ばす!長持ちさせメンテナンス方法

セルモーターが回らない時の応急処置は?

バイクのセルモーターが回らない場合、最も考えられる原因はバッテリー上がりです。バッテリー上がりの場合は、ブースターケーブルを使って他の車から電力を供給することで、セルモーターが回りエンジンを始動させることができます。

ブースターケーブルを使った電力供給の応急処置
・バイクのエンジンを停止させ、サイドスタンドを立てます
・他の車のエンジンを始動させます
・ブースターケーブルの赤い端を、他の車のバッテリーのプラス端子とバイクのバッテリーのプラス端子に接続します
・ブースターケーブルの黒い端を、他の車のバッテリーのマイナス端子とバイクのエンジンの金属部分に接続します
・数分間放置してから、バイクのセルスイッチを押してエンジンを始動させます

ブースターケーブルを使ってもセルモーターが回らない場合は、セルモーターやスターターリレーなどの故障が考えられます。この場合は、整備工場で点検・修理を依頼する必要があります。ロードサービスに連絡して対応してもらった理、近くのバイクショップに持ち込みを依頼するなど対処を試みましょう。

セルが回らない時の対処法として「押しがけ」は?

バイクのセルが回らない場合、押しがけでエンジンをかけることができます。押しがけは、セルモーターが回らなくても、人の力でクランクを回してエンジンをかける方法です!リアタイヤに駆動の力をかけ、クランクを回すとピストンが上下運動し、プラグに火花がついて爆発を起こしエンジンが始動します。

バイクの押しがけ(応急処置)の手順
・キーをオンの位置にする
・ギヤを3速もしく4速に入れる
・クラッチペダルを踏んだ状態で車体を後ろから人に押してもらう
・小走りぐらいの速度(8km/h)くらいまで加速させる
・クラッチペダルを一気につなぐ
・エンジンがかかったらクラッチを切って、数回空ぶかしをする

押しがけの注意点として

  • 安全な場所で行う
  • ヘルメットやグローブなどの安全装備を着用する
  • 後続車(周りの人・障害物)に注意する
  • バイクが転倒しないように注意する
  • クラッチを離すと、バイクが一人でに走ってしまうので注意
  • 何度も、何度も連続で行うのは摩擦の原因になるので注意

以上に注意しましょう。押しがけを成功させるコツは、バイクを十分に加速させることです。バイクが十分に加速しないと、クラッチをつなげてもエンジンがかからないことがあります。

また、クラッチをつなぐタイミングも重要です。バイクが十分に加速したら、クラッチをつなぐ前にアクセルを回して、エンジンに回転を与えておくと、よりスムーズにエンジンがかかります。

バッテリーを変えたのにセルが回らないのはなぜ?

電流が回っていないことが考えられますが、特定が難しい場合があります。チェックポイントとして、以下の3点を確認してみましょう。

チェック
バッテリーの取り付けが不完全

バッテリーの取り付けが不完全だと、セルモーターに十分な電気が供給されず、セルが回らないです。バッテリーの端子やケーブルの接続がしっかりしているか、確認しましょう。

チェック
セルモーターの故障

バッテリーは正常なのにセルが回らない場合は、セルモーターの故障が考えられます。セルモーターのブラシやコイルが磨耗していたり、内部の部品が破損していたりしている可能性があります。

チェック
スターターリレーの故障

セルモーターに電気を供給するスターターリレーが故障している場合も、セルが回らないことがあります。スターターリレーはバッテリーの近くにある、小さな黒い箱のような部品です。

バッテリーの取り付けが不完全かどうかは、セルモーターの端子やケーブルの接続を確認することで簡単に判断できます!セルモーターの故障やスターターリレーの故障については、バイク屋に点検を依頼することをおすすめします。

バイクのセルモーターの寿命を伸ばす!長持ちさせるコツは?

一般的な寿命は3〜5年ですが、メンテナンスを効果的に行うことで寿命を延ばすことも可能です。また安全に走らせるためにも、重要なポイントです。

コツ1:バッテリーの充電状態をこまめにチェックする

セルモーターは、バッテリーの電気で動いています。バッテリーの充電状態が悪いと、セルモーターの負担が大きくなり、寿命が短くなります。そのため、バッテリーの充電状態をこまめにチェックし、必要に応じて充電するようにしましょう。

コツ2:セルを長時間回さない

セルモーターを長時間回し続けると、モーターやギアなどの部品が磨耗し、寿命が短くなります。エンジンがかからない場合は、30秒ほどセルを回して、それでもかからない場合は、キックスタートやレッカーを利用するなどの対処をしましょう。

コツ3:長期間使用しない場合は、バッテリーを外して室内保管する

バイクを長期間使用しない場合は、バッテリーを外しておくと、バッテリーの自然放電を抑えることができます!また、バッテリーを外した状態で保管(室内保管)しておくと、セルモーターの動作チェックもしやすくなります。

コツ4:セルモーター周辺の清掃を定期的に行う

セルモーター周辺にゴミやホコリが溜まっていると、セルモーターの動作に支障をきたす可能性が高まります。また保管中の水分、カビなどにも、もちろん注意。そのため、セルモーター周辺の清掃を定期的に行うことで長寿命につながります。

これらのコツに注意しながら、バイクのセルモーターの寿命を延ばす意識を持ってみましょう!

バイクのセルが回らないけどライトが付く!関連する質問(Q&A)

セルモーターの最大使用時間は何秒まで?

セルモーターの最大使用時間は、一般的に30秒程度です。セルモーターを長時間回し続けると、バッテリーが上がってしまうだけでなく、セルモーターの故障にもつながります。

エンジンがかからない場合は、セルモーターを1~2秒間回してエンジンがかかるかどうかを確認します。それでもかからない場合は、30秒程度休ませてから再度セルモーターを回します。セルモーターを回す際は、エンジンがかかるかどうかの確認をしながら、必要以上に回さないようにしましょう。

セルモーター使用の注意点
・セルモーターを長時間回し続けない
・エンジンがかからない場合は、30秒程度休ませてから再度セルモーターを回す
・セルモーターを回す際には、エンジンがかかるかどうかの確認をしながら回す

セルモーターの故障を防ぐためにも、セルモーターを適切に使用するようにしましょう!

セルは回るけどエンジンがかからないのはなぜ?

バイクのセルが回るのにエンジンがかからない原因は、以下の点が考えられます!

バイクのセルは回るけどエンジンがかからない原因
・オーバーヒート
・バッテリーの弱り
・チョークスイッチのオフ
・キャブレターの詰まり
・ガス欠
・キルスイッチのオフなど

オーバーヒートしている場合は、バイクを涼しい場所に移動させてエンジンを冷やします。スパークプラグに不具合がある場合は、交換することで症状が改善することがあります。バッテリーが弱っている場合は、充電するか、交換する必要があります。

また、チョークスイッチがオフになっている場合は、オンにします。チョークは、ガソリンの噴射量を増やすことでエンジン始動を容易にするメカです。キャブレターが詰まっている場合は、ガソリンが劣化している可能性があります。長期間バイクに乗っていないと、ガソリンが劣化してキャブレター内部で目詰まりを起こすことがあります。

そしてガス欠の場合は、アクセルを開けていても回転数が上がらなくなったり、エンジンをかけてもすぐに切れてしまいます。キルスイッチがオフになっている場合は、オンにしましょう。キルスイッチは、緊急時にエンジンを強制的に停止させるスイッチです。多くのバイクでは、ハンドルの右側に付いています。

セルが回るのにエンジンがかからない場合は、焦らずに原因を特定し、適切な対処を試してみましょう。

バイクのセル回らない時の「ヒューズ」との関係は?

バイクのセルが回らない場合、ヒューズが切れている可能性があります。セルモーターは、バッテリーから供給される電流で回転するモーターで、その電流を制御する役割をヒューズが担っています。ヒューズが切れていると、セルモーターが必要な電流を供給できず、回転しなくなってしまうのです。

セルが回らないときには、まずヒューズボックスを確認して、セルモーター用のヒューズが切れていないか確認しましょう。ヒューズは、透明なプラスチック製のケースになっており、内部の導線が切れていないか目視で確認できます。切れている場合は、新しいヒューズと交換しましょう。

ヒューズを交換してもセルが回らない場合は、セルモーター本体の故障や、セルモーターの配線不良が考えられます。この場合は、バイクショップに点検を依頼しましょう。

セルモーター用のヒューズは、車種によって異なるので、バイクメーカーの取扱説明書などで確認しておきましょう。また、ヒューズを交換する際には、同じアンペア数のヒューズと交換するようにしましょう。

バイクのセルが「弱い」とは?弱い原因

バイクのセルが「弱い」状態とは

バイクのセルが弱いとは、セルモーターがエンジンを始動するのに十分な回転数を出せなくなった状態のこと。セルモーターは、エンジンを始動するために必要な回転数を生み出すためのモーターで、バッテリーから電力を得て動作します。

セルモーターが弱くなると、エンジンを始動するまでに時間がかかる、エンジンがかかりにくい、エンジンがかかったとしてもすぐに止まってしまうなどの症状が現れます。

バイクのセルが「弱い」原因

バイクのセルが弱い原因は、バッテリー上がり、セルモーターの故障、ヒューズ切れ、配線不良などが挙げられます。バッテリーが弱っている場合は、セルが弱々しく回ってすぐに止まってしまったり、キーを入れたときについたニュートラルランプが、セルボタンを押した瞬間に暗くなったりします。

セルモーターの故障は、エンジン始動直後にセルモーターが戻らずギーと異音が発生したり、セルモーターの回転が鈍くなったり動かなくなる場合があります。

セルが回らない場合は、セルモーターを叩いてみると一時的にセルが復活することがあります。ただし、あくまでも応急処置なので、その後で必ず点検・修理に出しましょう!

記事のまとめ:バイクのセルが回らないけどライトがつく?について

ここまでバイクのセル故障やその原因、セルが回らないけどライトが付く原因についてお伝えをしました。バイクのセル不良は、その症状によって幾つかの原因や応急処置が異なります。本記事を参考に、落ち着いて、1つ1つ原因をチェックしていきましょう。

日ごろからバッテリーなどのメンテナンスを注意することで、安心してバイク乗りを満喫できます。自分のチェックで原因が特定できない場合は、安全のためにも、なるべく早くプロのバイク屋に修繕を依頼してみましょう!

記事の参考文献

HATOYA
バイク王
グーバイク
チューリヒ保険会社
※本記事はランサーズにて独自にアンケート調査(バイク愛用者30-50代男女12名)した内容を踏まえて執筆をしています(2023年9月)

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