必読!バイクのバッテリー上がりでやってはいけないこと10選

バイクのバッテリー上がりで悩まされたことはありませんか?バイクのバッテリーが上がってしまうと、エンジンを始動することができません。この記事では、バイクのバッテリー上がりによくある失敗や、やってはいけないことについて紹介します。

正しい対処法や予防策についてのポイントを押さえて、バッテリー上がりのトラブルを避けましょう。

目次

バイクのバッテリーが上がってしまう状態って?

エンジンがかからない

バッテリーが上がってしまっている状態とは、バッテリーの電力が不足してしまい、バイクのエンジンを始動させることができない状態を指します。

具体的には、キーを回してもエンジンがかからなかったり、ヘッドライトが点かなかったりすることがあります。また、バッテリー電圧が低下している場合、各種電子装置の動作が不安定になることもあります。

バッテリーが上がってしまう根本原因

長期間の使用

バッテリーは消耗品であり、一定の期間が経つと劣化して電力を保持できなくなります。

不適切な保管

寒冷な場所での保管や長期間の非使用状態は、バッテリーの寿命を縮めることがあります。

バイクの電子装置の過度な使用

エンジンを始動せずにライトや音楽装置などを使用すると、バッテリーが過度に放電され、上がってしまうことがあります。

充電系統の問題

バイクの充電システムが適切に機能しない場合、バッテリーは充電されずに放電され続け、最終的に上がってしまいます。

短距離の頻繁な走行

エンジンを始動させるときには、バッテリーから一時的に大量の電力が必要となります。短距離を頻繁に走行すると、その間にバッテリーが充分に再充電されないため、結果的にバッテリーが上がってしまう可能性があります。

バイクのバッテリー上がりの期間は?

バイクのバッテリーが放電(上がり)してしまうまでの期間で、いくつかの要素を見ていきましょう。

バッテリーの種類

バイクのバッテリーにはいくつかの種類があり、各種類で放電速度は異なります。例えば、リード酸バッテリーやゲルタイプのバッテリーは放電速度が比較的遅いですが、リチウムイオンバッテリーは放電速度が速い傾向にあります。

バイクの使用頻度

バイクが頻繁に使用されている場合、エンジンの運転によりバッテリーは定期的に充電されます。しかし、バイクが長期間使われていない場合、バッテリーは自然放電を続け、徐々に電力が消耗します。

バッテリーの年齢と状態

新しいバッテリーは放電速度が遅いですが、古いバッテリーは放電速度が速くなることが多いです。また、メンテナンスが適切に行われているバッテリーは、放電速度が遅い傾向にあります。

外気温

寒い気温はバッテリーにとっては厳しい条件で、放電速度が速くなります。逆に、暖かい気温はバッテリーの性能を保つのに適しています。

これらは目安のため、バイクを長期間使用しない場合は、バッテリーの充電状態を定期的にチェックすることが重要です。

バイクのバッテリー上がりで「やってはいけない」10の行為

適切なギアを使わずにエンジンをかけること

バイクのエンジンを始動するときは、通常、ニュートラルギア(空転)にすべきです。もしギアが入ったままエンジンをかけてしまうと、エンジンの始動と同時にバイクが動き出してしまう可能性があり、これにより怪我をしたりバイクを壊したりする危険があります。

また、不適切なギアでエンジンを始動することは、エンジンに不要なストレスを与え、バッテリーにも過大な負担をかけることになります。

長期間バイクを放置してバッテリーを放電させること

バッテリーは定期的に充電・放電を繰り返すことで健康を維持します。長期間バイクを放置してしまうと、バッテリーが自然放電し続けて完全に電力がなくなり、その結果、バッテリーの寿命が大幅に縮まってしまう可能性があります。

さらに、バッテリーが完全に放電した状態で長期間放置すると、「硫酸化」という現象が起こり、バッテリーの内部が硫酸塩で覆われてしまい、この状態になるとバッテリーは再生不可能となります。

そのため、定期的にバイクを走行させてバッテリーを充電する、またはバイクを放置する場合は trickle charger( trickle充電器)などを使ってバッテリーを維持することが重要です。

バッテリーの極性を間違えて接続すること

バッテリーを充電する際や新しいバッテリーに交換する際には、極性を正しく接続することが非常に重要です。バッテリーの「+」端子(赤)と「-」端子(黒)を間違えて接続してしまうと、ショート回路や過熱、爆発のリスクがあり、非常に危険です。さらに、電装系統の故障を引き起こす可能性もあります。

間違った極性でバッテリーを接続すると、バイクの電装系統が設計された通りに動作しなくなり、ヘッドライトやインジケーター、イグニッションシステムなど、電気を使う部分全体に影響を及ぼす可能性があります。これらの部品は通常、特定の電流の方向でしか動作しないため、極性が逆になると破損することがあります。

バッテリーを接続する際には、必ず「+」端子が「+」端子に、そして「-」端子が「-」端子に合うように接続するようにしましょう。疑問がある場合や自信がない場合は、プロの助けを求めることをおすすめします。

劣化したバッテリーを無理に使い続けること

バッテリーは消耗品で、一定期間使用するとパフォーマンスが低下し、最終的には機能しなくなります。バッテリーが劣化しているサイン(例えば、エンジンの始動が重くなる、ライトの輝度が低下するなど)が見られた場合、無理に使い続けることはおすすめできません。

劣化したバッテリーを使い続けると、最悪の場合、バッテリーが突然機能しなくなり運転不能になります。また、バッテリーの劣化はバイク全体の電装系統に負担をかけ、他の電気系統の故障を引き起こす可能性もあります。

水分をバッテリーに接触させること

バッテリーは電力を発生させるため、水分と接触するとショートを引き起こす可能性があります。また、バッテリーの端子が酸化しやすくなります。バッテリーを取り扱う際は、水分を避けるように注意しましょう。

セルスターターを連続で回すこと

バイクのセルスターターとは、バッテリーの電気を使ってモーターを回転させ、その力でエンジンを始動させる装置のこと。セルスターターを連続で回すと、バッテリーの電圧がさらに下がってしまいます。また、モーターに負荷がかかり、故障の原因になることもあります。

バッテリーが完全に放電した状態で放置すること

これはバッテリーの性能を著しく低下させ、寿命を縮める可能性があります。バッテリーが放電したら、できるだけ早く充電をするように心掛けてください。

不適切な充電器を使用すること

全てのバッテリー充電器が同じではなく、バイクのバッテリーに適したものを選ぶことが重要です。間違った充電器を使用すると、バッテリーにダメージを与え、さらには火災の危険性もあります。

バッテリーの液漏れを無視すること

バッテリーから液体が漏れている場合、すぐに対処する必要があります。バッテリー液は腐食性があり、バイクの他の部品にダメージを与える可能性があります。

バッテリーを自分で交換する場合、正しい手順と安全措置を確認してから行ってください。特にバッテリーの極性(プラス極とマイナス極)を間違えて接続すると、電気系統に深刻なダメージを与える可能性があります。

プロに頼らず、自己判断で大掛かりな修理を試みること

バイクの大掛かりな修理を自己判断で行うことは、リスクが高いです。特に、電気系統やエンジンなどの複雑な部分については、間違った修理を行うと、さらなる損傷を引き起こす可能性があります。また、安全上のリスクも増えます。

例えば、バッテリーは適切に取り扱わないと爆発の危険もあります。不明な点や自信がない場合には、無理をせずプロの助けを求めましょう。

バッテリーは適切な取り扱いが行われないと危険を伴う可能性があるため、注意が必要です!

上がってしまったバイクのバッテリーについて

バッテリー充電器を使用する

最初に試すべき方法は、バッテリー充電器(バイク用のもの)を使用してバッテリーを充電することです。充電器にはいくつかの種類がありますが、特にトリクル充電器(またはスマート充電器)はバッテリーに適切な電流を供給し、過充電を防止します。

バイクを使って充電する

充電器がない場合、エンジンをかけてバイクをしばらく走らせることで、バッテリーを充電することも可能です。ただし、これは短期的な解決策であり、バッテリーがある程度残っていること、またエンジンが正常に始動することが前提となります。

適切な保管方法と使用方法

バイクを長期間使わない場合、バッテリーを適切に保管することが重要です。その際、バッテリーは完全に充電された状態で、冷暗所に保管することが理想的です。

バッテリーの充電状態を維持するために、トリクル充電器(またはメンテナンス充電器)を使用することをお勧めします。これらの充電器は、バッテリーの充電レベルを安定させ、過充電を防止します。

バイクのバッテリーの充電方法

バイクのバッテリーを充電する際には次の手順を踏んでみましょう。

バッテリーの取り外し

まず始めに、バッテリーをバイクから取り外します。この際、必ずマイナス(-)端子から外し、その後でプラス(+)端子を外します。逆の順序で取り外すと、短絡を引き起こす可能性があります。

充電器の選択

バイクのバッテリーに適した充電器を選びます。全ての充電器が全てのバッテリーに適しているわけではありません。充電器を選ぶ際は、バッテリーのタイプ(鉛酸バッテリー、リチウムイオンバッテリー等)に合ったものを選ぶことが重要です。

バッテリーの接続

充電器のプラス(+)リードをバッテリーのプラス(+)端子に、マイナス(-)リードをマイナス(-)端子に接続します。

充電開始

充電器を電源に接続し、充電を開始します。充電時間は充電器やバッテリーの容量によりますが、完全に放電したバッテリーを充電するのには数時間から一晩かかることがあります。

充電完了後の取り扱い

充電が完了したら、まず充電器を電源から抜き、次にバッテリーからリードを外します。この際も、マイナス(-)から先に外すことを忘れないでください。

バイクを使用する際は、エンジンをかける前に適切なギアに設定することを忘れずに。これにより、バッテリーへの不必要な負荷を避けることができます!

バイクのバッテリーの交換タイミングとは?

バイクのバッテリーが以下のような状況の時に交換を検討しましょう。

始動性能の低下

エンジンがうまく始動しない、始動に時間がかかるといった症状が見られる場合、バッテリーの寿命が近い可能性があります。

バッテリー液の減少

鉛酸バッテリーの場合、バッテリー液が減っている場合には補充する必要がありますが、頻繁に液が減る場合はバッテリーの寿命が来ている可能性があります。

充電状態の保持

バッテリーが充電をうまく保持できず、短時間で放電してしまう場合、バッテリーの寿命が近いと考えられます。

バイクバッテリーの寿命は何年?(使用期間)

バッテリーの使用期間はその種類や使用状況によりますが、一般的には2~3年が目安(目安走行距離50,000km程度)とされています。メンテナンスや距離等によって、5年程度持つケースもあります。

この期間を過ぎた場合、予防的な意味でも新しいバッテリーに交換を検討すると良いでしょう。以上の状況に当てはまる場合は、新しいバッテリーへの交換を検討しましょう!

バッテリーの交換費用について

バッテリーの交換は、バイク屋さんやホームセンターなどで行うことができます。交換の費用は、バッテリーの種類や容量によって異なりますが、1万円~2万円程度が相場です。

バッテリーを交換する際には、バイクの車種や型式に合ったバッテリーを選ぶようにしましょう。また、バッテリーの端子の接続状態や、バッテリーの液量なども確認しておきましょう。

バッテリーの種類について

バッテリーの種類は「メンテナンスフリーバッテリー」「開放型バッテリー」の2種類があります。メンテナンスフリーバッテリーは、液面の点検や補充が不要なため、取り扱いが簡単で、工賃も安価です。

開放型バッテリーは、液面の点検や補充が必要で、メンテナンスフリーバッテリーよりも工賃が高くなります。

これから、バイクのバッテリー上がりを避けるために

定期的なバッテリーチェック

バッテリーの状態を定期的に確認しましょう。電圧が低い、または端子に腐食や汚れが見られる場合は、適切なメンテナンスを行います。

適切な充電

バッテリーは適切な電圧で保たれるべきです。過度に放電されるとバッテリーにダメージを与え、寿命を縮める可能性があります。長期間バイクを使用しない場合は、定期的に充電を行い、バッテリーの状態を最適に保ちます。

適切な使用

バイクのエンジンを始動する際は、必要以上の電力をバッテリーから引き出さないよう注意します。特に、寒い時期にバイクを始動する際は、バッテリーに負担をかけないように気をつけます。

良好な接続

バッテリー端子がきれいで、しっかりと接続されていることを確認します。緩い接続や汚れた接続は、バッテリーのパフォーマンスを低下させる可能性があります。

長期保管

長期間バイクを使用しない場合、バッテリーをバイクから取り外し、冷暗所で保管します。さらに、バッテリーの充電状態を保つために、トリクル充電器(またはメンテナンス充電器)を使用すると良いでしょう。

バイクのバッテリー上がりに関連する質問まとめ(Q&A)

バイクの完全放電の直し方は?

バイクのバッテリーが完全に放電した場合、「JAF」に依頼しましょう。充電器は一定以上の電圧がないと充電されません。ジャンピングスタートさせ、しばらく乗った後なら、電圧が復活して充電できる可能性があります。

バッテリーが一度上がってしまっても、充電すれば再使用できるケースが多いですが、充電しても以前の性能は発揮できません。2年以上ご使用になったバッテリーの場合は交換をお奨めします。

バッテリーの劣化は、放電と充電を繰り返すことで少しずつ蓄積される硫酸鉛の結晶体が、電極板に付着することで発生します。バッテリーの再生方法は確立されておらず、新品同様の性能を取り戻すことはできません。

バイクの完全放電は良くない?

バイクのバッテリーを完全に放電すると、エネルギーを蓄える物質の結晶構造がダメージを受け、他の物質に変わってしまいます。そうなるとリチウムイオンの保存場所がなくなり、電池のエネルギー容量は減少します。

また、完全放電の状態を放置すると、バッテリーが膨張する可能性があります。発火性のガスが溜まっている為、火災などの原因となる可能性もあり大変危険です。バイクのバッテリーは、バイクを運転することで充電されるので、月に数回バイクに乗っている方は基本的に充電する必要はありません。

一方で、たまにしかバイクに乗らない方はバッテリー上がりのリスクがあります。目安として1~2ヶ月程度、バイクに乗らなかった場合は充電するようにしましょう。バッテリーの放電はバイクからバッテリーを外しておく事で防げますが、それでも2~3か月に一度くらいはバッテリーを充電することをおすすめします。

バイクのバッテリーは自然放電しますか?

バイクのバッテリーは自然放電します。自然放電とは、使用していなくても蓄えられた電気の量が自動的に少しずつ減っていく現象です。通常は走行中に充電が行われるので問題ないのですが、車に乗る機会が極端に少ない場合、自然放電でバッテリーが上がる可能性があります。

長時間使用しない場合は、バッテリーを外して放電を抑えることが大切です。バッテリーが上がり気味の症状としては、スターターの回転が弱い、ヘッドライトが暗い、ホーン音が弱いなどがあります。バッテリーが上がり気味の場合は、バイクショップなどで充電するのが安心です。

バイクのバッテリーが上がったあと走行してもいい?

バッテリーが上がってしまった場合は、ジャンプスタートなどを行ってバッテリーを復活させた後、走行して充電する必要があります。充電時間は、バイクを走らせる場合とアイドリングさせる場合とで異なります。バイクを走らせる場合は、10~30分程度放置して充電させたあと、1時間ほど走らせれば十分でしょう。

バッテリーが上がってしまった状態から復旧した後は、可能な限り電装品を使わずに30分〜1時間ほど走行し、バッテリーが十分に充電できるまでエンジンを停止しないようにしましょう。エンジンが始動できないほどの電圧低下を起こすと、バッテリーは確実に劣化します。

バッテリー自体の寿命や損傷している場合は、エンジンを止めると再始動できないこともあるので、ディーラーやカー用品店などで点検もしくは充電、またはバッテリーを交換してもらいましょう。

バイクのバッテリーが上がった時の対処方法は?

バイクのバッテリーが上がった時の対処方法
・押しがけ
・キックスタート
・ジャンプスタート
・バッテリーの充電
・ジャンプスターターやブースターケーブルで充電する
・最寄りのガソリンスタンドやバイクショップで充電してもらう

バッテリーが上がったときの対処法として、最初に試すのはキックスタートや押しがけです。キックスタートは、クランクシャフトを足で回してエンジンを始動する方法です。押しがけは、ライダーがバイクを押した勢いでエンジンを始動する方法です。

バッテリーが完全放電すると充電できないのはなぜ?

バッテリーが完全放電すると充電できないのは、バッテリーの電極にサルフェージョンが起きて電気の抵抗体ができてしまうからです。完全放電のバッテリーを放置すると、極板上に硫酸鉛が固着し、充電しても元の状態に戻らないことがあります。

リチウムイオン電池には「自己放電」という特性があり、使用していない状態でも電池の容量は徐々に減ってしまいます。過放電の状態が長く続くと、電池の負極に用いられている銅箔が溶け劣化を促し、最終的には充電できない状態にまでなってしまうこともあります。

完全放電の状態になった場合は、充電ケーブルを1時間ほど挿したままにしてみてください。しばらく放置すると、充電が再開される可能性があります。

バイクのバッテリーが上がっているかどうかはどこで分かる?予兆は?

バッテリー上がりの予兆
・ライトが暗い
・エンジンがかかりにくい
・パワーウインドウの開閉が遅い
・アイドリングストップしないなど

バッテリー上がりかどうかを確認するには、エンジンを始動させたり、電装品が使えるかどうかをチェックします。エンジンがかからなかったり、始動させてもスターターモーター(セルモーター)の回りが弱い場合はバッテリー上がりかもしれません。

バッテリー上がりの原因には、消費電力の増加など、様々なことが挙げられますが、一度上がると自然回復することはないため、普段から定期的に運転し充電させることや2~3年おきに交換することが重要になります。

バッテリーが上がったときは、救援車のバッテリーとブースターケーブルでつなぐと、20分ほどで走れるようになります。その後30~60分ほど走れば、次からは正常にエンジンがかかるでしょう。

バイクのバッテリー上がりをしばらく待つ(放置)時、どのくらい待つ?

バッテリー上がりを起こしたバイクを充電する場合、10~30分程度放置した後、1時間ほど走らせれば十分です。バイクにしばらく乗らない場合は、バッテリーを取りはずして充電し、冷暗所に置いておくことで、バッテリーの自己放電を少なくすることができます。

バッテリー上がりに車から充電(ジャンピング)する方法は?つなぎ方は?

バイクのバッテリー上がりに車から充電(ジャンピング)する手順
・安全のため、バイクと車両の両方からキーを抜き、エンジンを切ります
・バイクと車両のバッテリーの状態を確認します。バッテリーの液量が足りない場合は、充電してください
・ブースターケーブルの赤色クリップを、バイクのバッテリーのプラス端子に接続します
・ブースターケーブルの赤色クリップを、車両のバッテリーのプラス端子に接続します
・ブースターケーブルの黒色クリップを、車両のバッテリーのマイナス端子に接続します
・ブースターケーブルの黒色クリップを、バイクのエンジンブロックやフレームに接続します
・車両のエンジンを始動し、5分程度アイドリングさせます
・バイクのメインキーをONにし、セルを回してエンジンを始動させます
・エンジンがかかったら、ブースターケーブルを逆の順番で取り外します

ブースターケーブルの接続順序
・バイクのバッテリーのプラス端子
・車両のバッテリーのプラス端子
・車両のバッテリーのマイナス端子
・バイクのエンジンブロックやフレーム

接続順序を間違えると、バッテリーから火花が出たり、ヒューズが飛んだりする恐れがあります。また、ブースターケーブルのクリップは、バッテリーの端子にしっかりと接触させましょう。

バイクのバッテリーを車から充電する時間は、バッテリーの状態によって異なります。一般的には、5分程度でエンジンがかかるようになる場合が多いですが、バッテリーの状態が悪い場合は、10分以上かかることもあります。エンジンがかかったら、そのまま30分以上走行して、バッテリーを充電しましょう。

バイクのバッテリー上がり時の「押しがけ」とは?

バイクの押しがけとは、バッテリー上がりなどでセルモーターが回らないときに、人の力でエンジンをかける方法です。

押しがけでは、車両を押し、動かしながらエンジンをかけます。車体を押すとタイヤが回転し、その回転力をエンジンに伝達することでエンジンの始動を促します。押しがけは、バッテリーが弱り、セルモーターを回せない場合などに使用できます。

バイクの押しがけ手順
・ライダーはあらかじめバイクに跨り、キーON、ギヤ2~3速、クラッチレバー握って待機する
・仲間にバイクを押してもらう
・勢いが付いたらクラッチを繋ぐ
・エンジンがかかるまで仲間が押し続ければ良い
・エンジンがかかったらクラッチを切って、数回空ぶかしをして、アイドリングが維持できればOK

押しがけでは、エンジンが動き始めればオルタネーターが電気を作り出すので、バッテリーに電気が残っていなくてもエンジンは回転を続けることができ、バッテリーを充電することができます。

バイクバッテリー上がりを復活させるためには?

バイクのバッテリー上がりを復活させる方法
・キックや押しがけをしてみる
・車のバッテリーとバイクのバッテリーを繋ぐ
・バイクのバッテリー専用の充電器で充電する
・JAFに復旧してもらう
・ジャンプスターターでエンジンをかけ、最低でも1時間程度走行する
・他の車両から救援してもらう
・ジャンプスターターを使う
・バッテリーを充電する

バッテリーが上がってしまった場合は、何も処置をしなければ自然に回復することはありません。バッテリーの劣化は、放電と充電を繰り返すことで少しずつ蓄積される硫酸鉛の結晶体が、電極板に付着することで発生します。新品同様の性能を取り戻すことはできません。

バイクバッテリー上がり時にしばらく走る必要は?走ってOK?

バイクのバッテリーが上がってしまった場合は、JAFに復旧してもらったり、ジャンプスターターでエンジンをかけた後に、最低でも30分〜1時間程度走行する必要があります。

バッテリー上がりから復旧した後は、バッテリー電圧が低いままなので、エンジンが停止すると再びエンジンがかからない状態に陥ります。そのため、バッテリーが十分に充電できるまでエンジンを停止しないようにしましょう。

バッテリーを充電するには、バイクを走らせることで余った電気を充電します。ただし、短距離・短時間の走行ではバッテリーへの充電が十分にされないことが多いので注意が必要です。バッテリーを十分に充電するためには、時速50km以上で30分以上の走行が理想です。

一度上がったバッテリーは再度バイクに使用可能?

一度上がったバッテリーが再度バイクに使用可能かどうかは、バッテリーの状態によって異なります。

バッテリーが上がった原因が、ライトの消し忘れや長期間乗らなかったなど、一時的な放電によるものであれば、正しく充電することで再使用できる可能性があります。しかし、バッテリーが寿命を迎えていたり、サルフェーションを起こしていたりする場合は、再使用が難しいでしょう。

サルフェーションとは、バッテリーの内部で硫酸鉛の結晶が析出する現象です。サルフェーションを起こしたバッテリーは、充電しても電圧が上がりにくくなり、再起動できる可能性が低くなります。

また、バッテリーの寿命は使用環境や使用頻度によって異なりますが、一般的に2〜3年と言われています。バッテリーの寿命が近い場合は、たとえ充電しても再使用が難しい場合があります。もし、バッテリーの状態に不安がある場合は、専門のバイクショップに相談しましょう。

インジェクション式のバイクのバッテリー上がり時の注意点は?

インジェクション式のバイクでは、エンジンがかかっていない状態でも燃料ポンプやインジェクターを動かすために電力が必要です。そのため、完全にバッテリーが上がっているインジェクション式のバイクでは、押しがけはほぼ不可能です。

バッテリー上がりから復旧した後は、可能な限り電装品を使わずに30分〜1時間ほど走行し、バッテリーが十分に充電できるまでエンジンを停止しないようにしましょう。

結局、バイクのバッテリー上がりの根本原因とは?

バイクのバッテリー上がりの原因は、バッテリーの寿命、自然放電、充電装置の故障、配線の劣化などが挙げられます。バッテリーの寿命は、経年劣化、電装負荷が多いことによる劣化、温度環境が厳しいこと(高温環境)による劣化、放電気味使用や長期放置(放電)による劣化、メンテナンス不足(液不足)による内部劣化などがあります。

自然放電とは、使用していなくても蓄えられた電気の量が自動的に少しずつ減っていく現象です。通常は走行中に充電が行われるので問題ないのですが、バイクに乗る機会が極端に少ない場合、自然放電でバッテリーが上がる可能性があります。

充電装置の故障、配線の劣化もバッテリー上がりの原因となります。また、バッテリーの端子が緩んでいたりすると、走行中に発電した電気がうまく充電されないと言う事もあります。このような場合には、充電することでバッテリーは復活します。

記事のまとめ:バイクもバッテリー上がりでやってはいけないこと

やってはいけないことの行為を避け、適切なメンテナンスを心掛けることで、バイクのバッテリーの性能と寿命を最大限に引き出してみましょう。

バッテリー上がりを防ぐには、定期的にバイクに乗るのが一番です!こまめにエンジンをかけて運転することで、バッテリーが充電された状態をキープできます。

この記事の参考文献

HONDA
ヤングマガジン
レッドバロン
バイクのニュース

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