
自転車が盗難被害にあった!盗まれた!そんな時は誰しも焦るものです。本記事では自転車盗難の見つかる確率と、見つかるまでの目安期間、盗まれた後どうすれば良いか行動リスト、また自転車保険や盗難防止対策について、総合的にお伝えします。
自転車盗難された…むかつく!自転車盗難の豆知識
自転車の盗難件数とは?実は日本で最も多い犯罪件数第1位
警視庁の調べによると、令和元年度の自転車盗難認知件数は、全国で168,703件でした。これは1日あたり約462台に相当します。
自転車盗難の件数は、平成27年度の25万2,090件をピークに減少傾向にあります。しかし、依然として日本国内で最も発生件数の多い犯罪であり、社会問題となっています。自転車盗難は、万引きやスリを超えて犯罪認知数は1位で、全犯罪件数の12〜13%を占めていると言われています。
なぜ盗むの?自転車盗難の目的(種類)
自転車盗難の目的は、大きく分けて「足代わり」「利用目的」「転売目的」の3つに分けられます。
盗難目的1:足代わり盗難
最も多く発生している盗難目的です。駅やスーパーなどの公共施設、住宅街の路上などで、乗り捨てられた自転車を盗むケースが多く発生。また、自宅のガレージや玄関先に鍵を掛けずに停めていた自転車が、夜中に盗まれることもあります。この場合、盗まれた自転車は、どこかで乗り捨てられて発見されることが多いです。
盗難目的2:利用目的盗難
スポーツ自転車や電動アシスト自転車などの、高価な自転車を盗む目的です。盗んだ自転車を自ら利用するのではなく、他人に貸し出す、部品を取り出して別の自転車に組み込むなどの行為に用いられます。
盗難目的3:転売目的盗難
高級自転車や部品を、転売して利益を得る目的で盗むケースです。インターネットオークションやリサイクルショップなどで、高値で売却するために盗難をする人がいるのです。
自転車の盗難件数ワーストランキング
2023年7月12日時点の、警察庁の犯罪統計によると、自転車盗難の都道府県別認知件数ランキングは以下のとおりです。
順位 | 都道府県 | 件数 |
---|---|---|
1 | 東京都 | 32,306 |
2 | 大阪府 | 17,405 |
3 | 千葉県 | 16,113 |
4 | 埼玉県 | 10,694 |
5 | 神奈川県 | 8,571 |
6 | 愛知県 | 8,138 |
7 | 茨城県 | 7,401 |
8 | 兵庫県 | 5,674 |
9 | 京都府 | 4,621 |
東京都は、人口が多いため自転車の台数も多いことから、自転車盗難の件数も多い傾向に。また、大阪府、千葉県、埼玉県、神奈川県も人口が多く、自転車の利用が多い地域です。自転車盗難は、都心部や人通りの多い場所で、施錠されていない自転車が狙われやすい傾向にあります。
東京都内では、大田区が最も盗難件数の多い地域です。次いで、立川市、三鷹市、北区、葛飾区の地域が多いデータとなっています。大田区はその人口密度と、周辺へのアクセスで自転車の保有率も高い地域です。それに対して、公園や河川敷などの人通りが少ない場所も存在します。このような環境は、自転車の盗難に悪用されやすいと言えます。
自転車を盗まれる確率は?
自転車利用者のうち約5人に1人(20%)が、一度は自転車の盗難被害に遭っているデータになっています。盗難被害にあった場所は、人通りが少ない駐輪場や道路上、一戸建て住宅、中高層住宅で発生しやすいです。窃盗犯にとっては、人が少ないない方が盗みやすくなります。盗難に遭う時間帯は、昼間と夜間半ばに集中しています。
自転車の種類で違う?盗まれやすいものは?
盗難被害に遭いやすい、盗まれすい自転車の特徴としては以下が挙げられます。これらの自転車は、転売目的で盗まれることが多く、また、簡単に持ち運びできるため、盗難被害に遭いやすい傾向があります。
・高価で高性能な自転車
・軽量で持ち運びやすい自転車
・目立つ色やブランドの自転車
・施錠されていない自転車
盗難被害に遭いやすい自転車の種類
・ロードバイク
・クロスバイク
・電動アシスト自転車
・スポーツカーや高級車に似せた自転車
・ブランド名やロゴが目立つ自転車
特に高性能な自転車は、部品も高価で、盗難犯にとっては狙い目となります。またWEBサイトやSNS等でも人気上昇中の特定の自転車は、盗難犯も狙っていて盗難被害に遭いやすいのです。
自転車の盗難が多い時間帯は?
自転車盗難の最も多い発生時間帯は、23:00~1:00までの深夜帯です!プラスアルファ、通勤・通学のラッシュ時間帯(7:00~9:00、18:00~20:00)が挙げられます。

深夜帯は人目に付きにくいこと、通勤・通学時間帯は「足代わり目的」による犯行の傾向が高い結果になっています。夜間の繁華街、イベント会場もターゲットになっています。


自転車盗難が見つかる「確率」は?見つかるまでの「目安期間」
自転車が見つかる確率=50%程度!
自転車盗難の見つかる確率は、2021年のデータによると、全体で50%程度です!これは、盗難自転車の多くが、駅前やスーパーの駐輪場などで放置され、警察による巡回や通報によって発見されるためです。
一方で、スポーツ自転車や高価な自転車は、盗難目的で狙われるケースが多く、見つかる確率が低くなります。警察庁の調査によると、スポーツ自転車の見つかる確率は3〜4%程度留まっています。盗難目的が「足代わり目的」か「転売目的」かによって、見つかる確率も大きく変化していることが分かります。
自転車が見つかる目安期間
一般的な自転車の場合、盗難届を出してから1〜2週間以内に見つかるケースが多いと言われています。これは、盗難自転車を売却するために、盗難犯がすぐに転売先を探すためです。しかし、盗難された自転車が放置されていたり、部品取りにされたりしている場合は、見つかるまでに数ヶ月かかることもあります。
また、高価なスポーツ自転車や電動自転車の場合は、盗難犯が転売先を見つけるまでの期間が長くなるため、見つかるまでに数年かかることもあります。
自転車が盗まれたらどうやって見つかる?
自転車が盗まれた場合、警察署に盗難届を提出することで、全国の警察に自転車の特徴が手配されます。
盗難届を提出すると、警察は盗難自転車の情報を、警察官が巡回する際に目視で確認したり、警察のコンピューターで検索したりして、発見につなげようとします。また、盗難自転車の特徴が似ている自転車を運転している人物を見つけた場合、現行犯として逮捕することもあります。
自転車が見つかった場合、警察から連絡が来るので、警察署に自転車を受け取りに行き、手続きを済ませます。ただし、警察の捜査だけでは、盗難自転車のほとんどは見つからず、自転車の特徴が目立たなかったり、盗まれた場所が人目につきにくかったりすると、見つかりにくくなります。
自転車盗難でよく見つかる場所は?
自転車盗難のよく見つかる場所は、以下のとおりです。
盗難現場付近の路上(空き地)
リサイクルショップやオークションサイト
駅、公園、河川敷、スーパーなどの公共施設
盗難現場付近で見つかる自転車は、盗難犯が乗り捨てたものや、すぐに売り払えなかったものなどが多いです。また、駅や公園などの公共施設では、盗難犯が乗り捨てたり、他人の駐輪場に止めたりした自転車が見つかることがよくあります。
リサイクルショップやオークションサイトでは、盗難された自転車が転売されていることがあります。そのため、盗難届を提出する際に、盗難自転車の特徴をできるだけ詳しく伝えておくことが大切です。
盗難された自転車が見つかる確率は、盗難現場から遠いほど低くなります。また、高級自転車や盗難防止対策がしっかりされている自転車は、盗難されたとしても見つかる確率が高くなります。


自転車が盗難されたら?やることリスト
自転車が盗まれた!鍵かけていた&鍵かけてない
自転車の盗難被害は、鍵をかけていた場合と鍵をかけていなかった場合で、その被害率に違いがあります!鍵をかけていない方が、盗難確率は20%程度上がる結果になっています!
警察庁の統計によると、盗難自転車の割合として「鍵をかけていなかった自転車:約6割」「鍵をかけていた自転車:約4割」で、盗難被害に遭う確率は若干違います。
鍵をかけていた場合でも、盗難被害に遭う可能性はゼロではありません。しかし、鍵をかけていない場合と比べると、盗難被害に遭うリスクを減らすことができます。
自転車を盗まれたらどうすればいいですか?やる事4ステップ
自転車が盗難に遭ってしまったら、落ち着いて以下の手順で対処しましょう。
警察署へ届出を出す場合、情報整理が重要です。盗難被害にあった自転車の特徴(メーカー・自転車種・代替の購入日など)、具体的な場所、駐車状況(施術あり・施術なし)、駐車時間帯、周りの駐車状況、普段の駐車時との違い。
また過去にも盗難被害にあったことがあるのかなど、このような情報整理をきちんとできていると、スムーズに話が進み、発見に役立ちます。
盗難届は、最寄りの警察署または交番で提出することができます。盗難届の提出時には「印鑑」「身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)」「防犯登録番号(防犯登録カードまたは車体に貼付されたシールに記載)」の3点を忘れずに持参しましょう。
もし警察署や交番に直接出向く時間がない場合は、まずは電話で盗難被害を知らせることも可能です。盗難届を提出することで、自転車が盗難自転車として全国的に手配されるようになります。この時、盗難の具体的な場所や時間等、きちんと伝えましょう。
盗難保険に加入している場合は、保険会社に連絡しましょう。保険会社によっては、盗難届の提出と同時に保険金請求の手続きをすることもできます。
保険会社に連絡する際は、盗難の日時など、盗難に遭ったときの状況について聞かれるので、落ち着いて答えてましょう。その後、保険会社から必要書類が届くので、必要事項を記入して提出します。提出後は、保険会社による被害状況の調査が行われ、問題がなければ指定口座に保険金が入金されます。
自転車盗難にあった場合、自分でも探す行動が取れます。
・警察の盗難自転車捜索サイトなどで自転車の捜索状況を確認する
・中古自転車販売店やネットオークションなどで自転車の捜索を行う
・自転車の特徴や車体番号を周囲に知らせ、情報提供を呼びかける(SNS活用など)
などの行動です。実際に被害に遭った方の中で、自転車の写真や、盗まれた場所や時間の詳細など「Twitter」「Instagram」で投稿して呼びかけたところ、数日後に手掛かりが見つかって発見された事例もあります
以上のステップで、落ち着いて対処してみましょう。初めて盗難被害にあった場合など、動揺して、焦ってしまうものです。購入したばかり、または毎日愛用している自転車であれば、尚更、ショックが大きいものですよね。
「発見」のためにはスピードと専門家の力を借りることが何よりです。落ち着いて行動してみましょう。
自転車の「盗難届出」がないと警察は動かない?動けない?
結論として、「盗難届出」の提出は必須です。自転車の保有責任が所有者のままになり、警察も動けないためです。警察は盗難届を受理する義務があり、自転車が盗難された事実を全国的に手配してくれます。警察は盗難自転車を回収する際に、盗難届に記載された情報を参考に、自転車の所有者と連絡をとります。
「盗難自転車」が見つかったとしても、盗難届が提出されていない場合、引き渡しができないこともあります。



警察に動いてもらうためにも、盗難被害に遭った場合はすぐに「盗難届出」を提出することが重要になります。


自転車の盗難と自転車保険について
自転車盗難保険に加入している率(入っている人の割合)は?
自転車盗難保険加入率は、63.5%です。au損害保険が2023年7月に実施した調査の結果です。自転車保険加入率は、2018年から5年連続で上昇しており、国土交通省が「第2次自転車活用推進計画」で掲げる加入率の目標値である75%には、あと11.5ポイントの伸びが必要です。
自転車盗難保険に加入していない理由としては、「必要性を感じていない」「保険料が高い」「自転車を盗まれない自信がある」などが挙げられています。
自転車盗難の被害額は、平均で5万円程度です。また、最近では、電動アシスト自転車やロードバイクなどの高価な自転車の盗難も増加しています。自転車盗難保険に加入しておくことで、万が一自転車が盗難された場合でも、被害額を補償してもらえます。
自転車保険に入ってないとどうなる?保険は強制なの?
結論として、自転車保険の加入は強制ではありません(2023年9月時点)。そのため、自転車保険に加入しなくても、罰則はありません。
しかし、万が一、事故を起こして加害者になった場合、損害賠償金を自分で支払わなければなりません。自転車事故でも、自動車事故と同様に、高額な損害賠償請求がされるケースがあります。
例えば、歩行者をはねてケガをさせてしまった場合、被害者の治療費や休業損害、慰謝料など、数100万円〜数1000万円の賠償請求を受ける事例もあります。
自転車保険に加入していれば、相手への賠償金は保険会社が負担してくれます。そのため、経済的な負担を大幅に軽減することができます。また、自転車保険には、自分自身のケガに対する補償も付いています。自転車事故でケガをした場合、治療費や休業損害が補償されます。
自転車保険は、自転車事故による経済的負担を軽減し、事故の被害者を守るためにも必要な保険です。保険はインターネットやコンビニ、自転車屋などで加入することができます。保険料は月額数100円〜数1000円程度で、加入しやすい保険と言えるでしょう。
自転車盗難の「加入料金」「保険金」はいくら?
自転車保険の加入料金について
自転車盗難保険の保険金は、自転車の購入金額の7%が加入料金となります。たとえば、1万円の自転車なら年間700円、5万円の自転車なら年間3,500円の加入料金となります。
自転車盗難保険の補償内容は、自転車の盗難や盗難による破損で生じた損害額が保険金として支払われるものです。ただし、免責金額があり、損害額の一部は自己負担となる自転車盗難保険もあります。
自転車保険の保険金(受け取り料金)について
自転車盗難保険の保険金は、購入後1年以内に盗難にあった場合に受け取ることができます。保険金の金額は、購入金額の70%で、残りの30%は個人が負担する「免責額」となります。
たとえば、半年前に20,000円で購入した自転車が盗難された場合は、自己負担30%(6,000円)を差し引いた14,000円が受け取れます。また、盗難にあった自転車が見つかった場合は、対象物の所有権が保険会社に移るので、勝手に処分してはいけません。
自転車保険の義務化について
自転車保険の義務化は、2020年4月から東京都、奈良県、愛媛県の3つの自治体で始まりました。その後、2022年10月1日に福岡県で義務化され、2023年4月1日には広島県で義務化されています。
2023年4月時点で、32の都道府県と1つの政令市で自転車保険の加入が義務付けられています。さらに、9つの道県では努力義務が規定されています。自転車保険は、万が一事故を起こしてしまったときに備えて、あなたと被害者を守るために加入するものです。
自転車保険加入を義務づける条例が定められている地方自治体では、自転車保険に入らないと条例違反になります。 しかし、条例には罰則が設けられていないため、もし自転車保険に加入していなくても罰せられることはありません。
保険には盗難専用の「盗難保険」がある?
自転車保険は、自転車の盗難、破損、事故の賠償責任などを補償する保険です。盗難保険は、その中でも自転車の盗難のみを補償する保険です。
盗難保険に加入することで、万が一自転車が盗難された場合に、自転車の購入金額を補償してもらえます。また、一部の保険では、自転車の盗難に伴う警察への届け出代行や、盗難された自転車の捜索費用の補償なども行っています。
自転車保険(裁判)の最高額はいくら?
自転車保険の最高額は、保険会社によって異なりますが「1億円」が一般的です。また、無制限の補償額を設けている保険会社もあります。裁判では、自転車事故の賠償額は、自動車事故の賠償額と区別されていません。そのため、自転車事故であっても、重大な後遺障害や死亡事故が発生した場合は、高額な賠償額が認められる可能性があります。
2023年2月時点で、自転車事故の裁判で認められた最高額の賠償額は、9,521万円です。これは、小学5年生が起こした自転車事故で、被害者が寝たきりの状態になった事例です。そのため、自転車保険に加入する際には、高額な賠償請求にも対応できる補償額を選ぶことが重要です。
自転車保険に積極的に加入した方が良い人
・自転車を日常的に利用する人
・通勤、通学で習慣的に自転車を利用する人
・自転車で長距離移動をする方
・自転車で通勤、通学をする子供の親
・自転車で配達や宅配などの仕事を行う人
・サイクリングが趣味の方
自転車保険は、自転車事故で他人にケガや損害を与えた場合の賠償責任を補償する「個人賠償責任保険」と、自転車事故で自分がケガをした場合の治療費や休業補償などを補償する「傷害保険」の2つの保険で構成されています。
家族全員が自転車を利用している場合は、家族全員分の個人賠償責任や死亡・後遺障害・ケガなどを補償してくれる保険への加入を検討するとよいでしょう。家族全員がバラバラに個人型の自転車保険に加入するよりも保険料が抑えられることが多いからです。



自転車保険には、傷害補償を交通事故だけに限定しているものや個人賠償責任保険の対象を加入者だけに限定しているものがあります。補償内容をきちんと確認してから、保険を選ぶようにしましょう。


ムカつく盗難犯に!自転車が盗まれないための盗難防止対策7選
盗難被害に遭わないためには、しっかりとした盗難防止対策が必要です。自転車の盗難防止対策としては、以下のポイントに注意しましょう!
1つの鍵で施錠するよりも、2つ以上の鍵で施錠した方が盗難防止効果が高まります。2つの鍵で施錠することで、窃盗犯が切断や破壊に時間と手間をかけることを余儀なくし、盗難の抑止力となります。
鍵の種類によって、盗難防止効果は異なります。U字ロックやチェーンロックは、ワイヤー錠よりも頑丈で盗難防止効果が高いと言われています。
自転車を固定することで、窃盗犯が持ち運びを難しくすることができます。駐輪場や自宅に駐輪する場合は、自転車を固定できる輪止めやスタンドを利用しましょう。
高級車や目立つ色の自転車は、盗難のターゲットになりやすいです。自転車を目立たなくすることで、盗難のリスクを下げることができます。
自転車に盗難防止登録をしておくと、盗難車両の回収率が向上します。盗難防止登録は、自転車を購入した販売店や警察署で行うことができます。
駐輪場を選ぶ際には、防犯対策がしっかりとされているかどうかをチェックしましょう。防犯カメラや照明が設置されている、管理人のいる駐輪場などは、盗難のリスクを減らすことができます。
また、駐輪場によっては、自転車を固定できるスタンドやラックが設置されている場合もあります。こうした駐輪場を利用すれば、さらに盗難のリスクを減らすことができます。
グッズとしては「アラーム付きロック」「U字ロック」「監視カメラ」が有効です!
・アラーム付きロック
振動や切断を感知するとアラームが鳴るようになっています。アラームが鳴ると、周囲に大きなアラームが鳴るので、盗難の抑止力になります。
・U字ロック(ブレードロック)
重くて持ち運びにくく、頑丈で切断されにくいので、防犯力が高いです。ただし、重いので外出時に持ち運びにくいので、U字ロックは自宅での使用をおすすめします。
・監視カメラ(人感センサーライト)
を自宅の駐輪場所に設置すると、防犯効果が高まります。
もちろん、どんなに対策をしても、100%盗難を防ぐことはできません。しかし、対策を組み合わせることで、盗難のリスクを大幅に減らし、愛車を守ることができます。



自転車盗難の抑止力は、これらの対策を組み合わせることで、大きく高まります。泥棒は、簡単に盗める自転車を狙う傾向があるため、施錠や防犯登録をすることで、盗難のリスクを大幅に減らすことが期待できます。


自転車の盗難で見つかる確率について!よくある質問まとめ(Q&A)
自転車盗難の盗難届出を出した後、自分で見つかった場合は?
盗難届を出している自転車を自分で見つけた場合、速やかに最寄りの警察署、交番、駐在所に届け出ましょう。盗難届を出している場合は、その特徴に基づいて手配をしています。そのため、手配を解除する必要があります。
盗難届を取り下げる場合は、最寄りの交番に行って見つかった事を伝えると、取り下げの処理をしてくれます。盗まれた自転車を引き取りに行く場合、本人確認のため、身分証とハンコが必要なので、忘れずに持っていきましょう。
警察から自転車が見つかったと連絡があったら、指定された場所へ取りに行きましょう。指定場所は、自転車を保管している警察署や交番になることが多いです。
自転車を盗んだ犯人は何罪になるの?
自転車を盗んだ犯人は、原則として「窃盗罪」に問われます。刑法第235条に「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。」と規定されており、他人の財物を窃取した者は、10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処されます。
一時的に使用するつもりで盗んだ場合でも、窃盗罪が成立する可能性があります。また、自転車を盗むために鍵を壊した場合は、器物損壊罪(刑法第261条)にも問われる可能性があります。
具体的な刑罰は、犯人の年齢や前科の有無、犯行の態様などによって異なりますが、通常は罰金刑が科されます。ただし、余罪や前科がある場合、懲役刑が科される可能性もあります。自転車を盗むことは、犯罪行為です。
自転車を盗んだ犯人が捕まる確率は?
2021年の警察庁の統計によると、自転車窃盗の検挙率は7.9%です。
・安価な自転車の場合、被害届を出す人が少ない
・自転車の所有者や周囲の人の証言が得られにくい
・自転車を盗んだ人が、自転車をすぐに売却したり、改造したりして、特定が困難になる
しかし、自転車窃盗は犯罪行為であり、捕まる可能性はゼロではありません。また、たとえ捕まらなかったとしても、被害届が出されていると、警察に身元を特定される可能性もあります。自転車窃盗は「初犯」であれば、検察官に送致されず「微罪処分」に留まるケースもあります。
微罪処分であれば、前科はつかないことになります。ただし自転車窃盗は「再犯率が高い犯罪」であるため、前科がつくことで、今後の就職や進学などに悪影響が出る可能性もあります。
記事のまとめ:自転車の盗難で見つかる確率について
ここまで自転車の盗難と、それにまつわる質問事項をまとめてお伝えしてきました。自転車の盗難は日本で一番多い犯罪と言われていますが、盗まれた自転車が戻ってくる確率も50%と高いです。
盗難にあった場合は、速やかに手順に沿って対処して発見を急ぎましょう。また再発を防ぐために、盗難防止の対策を駆使して、安心して自転車ライフを送れるようにしましょう!