ウール素材を自宅で洗濯?型落ち防止の効果的な洗い方5選
ウール素材の衣類は、デイリーユースにも気軽に使えるデザインのものが増えています。自宅で洗濯できれば経済的で、常に綺麗な状態で着ることができるので、魅力的です。型落ちを防止しながら効果的にウール素材を自宅で洗濯する方法をご紹介します。
目次
ウール素材を自宅で洗濯?型落ち防止の効果的な洗い方5選
1)ウール素材とはなに?
(1)そもそもウール素材とは何?
ウール素材とは、羊毛でできた天然素材のことです。ウール100%のものもあれば、コットンや他の化学繊維と混紡されることもあります。温かみがあり、ふわふわとした独特の風合いが魅力で、特に寒い秋から春にかけては、毎日でも着たくなる素材です。
(2)ウール素材は汚れやすい?
ウール素材は、手触りが柔らかく、表面が毛羽立っているため、スムースな表面のコットンや化学繊維に比べて、汚れやすいと考えられます。中には、毛足の長いものもあり、うっかり食事の時や手を洗う時に袖を汚してしまうかもしれません。また、タートルネックであれば、化粧品や整髪料が付着する場合もあります。
ウール100%の天然素材は、肌触りが良いので、寒い時期は小さなお子さんに着せることもあるでしょう。公園で遊んでいて転んでしまい、砂や泥の汚れがついたり、お絵かきをしていてクレヨンやペンのインクがついてしまうこともあります。
(3)ウールの汚れも放っておくのは注意?
ウールの汚れをすぐに綺麗にせず、そのまま放っておくと、徐々に変質して繊維に定着し、シミになってしまうおそれがあるので、注意が必要です。ウォッシャブルのウール素材であれば、家で洗濯して、すぐに汚れを落とすことができるというメリットがあります。
2)洗濯の準備を!ウール素材の洗濯に準備したいアイテム3選
(1)おしゃれ着洗い用の中性洗剤
ウール素材の洗濯には、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用します。ウールが縮んだり、フェルトのように硬くなってしまったりするのを避けるために、繊細な生地にもダメージの少ない中性洗剤を必ず使うようにします。
(2)洗濯ネット
洗濯しても風合いが変わったり型崩れしたりしにくい、ウォッシャブルタイプのウール素材は、洗濯機の「手洗い・ドライコース」等を使用して洗うこともできます。その際には必ず洗濯ネットに入れて洗うように心がけます。100円ショップで、様々なサイズや柄のものが販売されているので、ウール素材を洗濯する前に用意しておくと安心です。
(3)平干し用ネット
ウール素材のニット等が型崩れするかしないかを決める重要なポイントの1つが、干し方です。Tシャツやブラウスのようにハンガーに吊るすと、全体的に伸びてしまい、型落ちしてしまいます。そこで、専用の平干し用のネットを使用することをおすすめします。
インターネット通販で簡単に購入でき、タイプも2段のもの、3段のもの、周りが筒状に覆われているもの、ハンモック状のものなど、バラエティーに富んでいますので、自宅の洗濯を干すスペースにふさわしい形状のネットを選ぶと良いでしょう。
3)お手入れの手順とは?ウール素材の洗濯の5STEP
(1)STEP1:シミや汚れのひどい場所を予洗いする
ウール素材の衣類を洗濯する前に、シミや汚れのひどい場所を予洗いします。洗濯に使うおしゃれ着用中性洗剤を少量指につけ、シミになっている部分を軽くつまむようにして、汚れが目立たなくなるようにします。
(2)STEP2:洗面器・バケツ等で手洗いする
深さのある洗面器やバケツに水を入れ、定量のおしゃれ着用中性洗剤を溶かします。容器に入る大きさにたたんだウール素材の衣類を静かに洗濯液の中に沈め、軽い力で20~30回ほど上下に押し洗いをします。
たたんだまま洗濯ネットに入れた後、洗濯機で1分ほど脱水します。ネットから取り出して、綺麗な水ですすぎ、再度、1分程度脱水してから、もう一度すすぎと脱水を繰り返せば手洗いの完了です。
(3)STEP3:洗濯機の「手洗い・ドライコース」を利用して洗う
ウォッシャブルウールを洗濯機の「手洗い・ドライコース」で洗濯する際には、洗濯ネットにウール素材の衣類をたたんで入れ、水とおしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用します。柔軟剤を併用することで、ウール素材独特の風合いを保つことができるので、手持ちのものを利用すると良いでしょう。
(4)STEP4:型崩れに注意しながら干す
ウール素材を型崩れさせないために、可能なら平干しにします。専用の平干し用ネットを使えば、それほどスペースを取ることもなく、平らに干すことができるので便利です。
(5)STEP5:スチームアイロンでシワを伸ばす
ウール素材を洗濯して、しっかり乾かしたら、スチームアイロンを当ててシワを伸ばします。アイロンを押し付けると風合いが損なわれるので、スチームを当てた後は手のひらでそっとなでるようにすることを心がけます。
4)ここに要注意?掃除で注意することとは
(1)お湯を使わない
40度前後のお湯を使ってウール素材を洗濯すると、縮みや変質の原因になってしまうので、必ず30度以下の水で洗うように注意します。お湯の方が汚れが落ちやすい気がするかもしれませんが、風合いを保つためにも水洗いは必須です。
手洗いする際に、水の冷たい冬場や肌荒れが気になる場合、ゴム手袋を使って作業をすることで対応できます。
(2)洗濯表示を確認してから洗う
ウール素材を洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認する必要があります。洗濯機のマークや手洗いのマークが表示されていれば、自宅で洗うことが可能ですが、ドライマークのみの場合は自宅での洗濯は避けた方が無難かもしれません。
5)こんな時はどうしたら良い?色落ち・干し方のコツ
(1)色落ちの注意点とは?
ウール素材を自宅で洗濯する前に、使用するおしゃれ着用中性洗剤を少量目立たないところに塗布し、色落ちや変色がないかどうか確認するように心がけます。せっかく洗っても、元の色が失われてしまっては台無しだからです。
(2)染み抜きの効果的な方法って?
ウール素材のシミが目立つ時には、中性洗剤を少量指に取り、シミが広がらないよう注意しながら、周囲から軽くたたいたりつまんだりして、目立たなくなるよう予洗いします。
(3)ウール素材の乾かし方・干し方のポイントとは?
型崩れを避けるために、ウール素材を洗濯した後は平らに干すことが重要なポイントとなります。すでに紹介した、平干し用ネットが活躍してくれます。平干し用ネットがない場合、小物干しの上に洗濯ネットを広げ、そこにウール素材の衣類を平らに干すこともできます。
日陰の風通しの良い場所に干すことで、ウール素材を十分に乾燥させるとともに、型崩れなくふんわりとした風合いをキープできるでしょう。
(4)クリーニング専門店に頼む必要があるケースとは?
リボンや刺繍、ビーズといった装飾品がついているウール素材の衣類は、自宅で洗濯するよりもクリーニング店に頼む方が良いかもしれません。また、広範囲にシミや汚れが付着している時や、カビが生えている場合も、自宅での洗濯では対応できず、素材が傷むだけになってしまうことが考えられるので、専門店に依頼することをおすすめします。
6)ウール素材の服を綺麗に保つポイント・メンテナンス方法とは
(1)保管方法のポイント
衣替えの時など、ウール素材の服を長期間保管する前には、自宅での洗濯もしくはクリーニングに出して、綺麗に洗ってからしまうようにします。たとえ短時間でも、着た後に洗濯しないまま保管すると、シミになる危険性がかなり高くなるからです。
衣装ケースやタンスに収納する際には、虫除けを一緒に入れておくと、保管中に虫食いの被害に遭うことを避けられるでしょう。
(2)ほこり除去のコツ
ウールはほこりが付着しやすい素材です。スーツやスカート、ワンピース等はほこりよけのカバーをかけ、クローゼットに吊って保管するとほこりやシワの心配がなくなります。
ニット類は、シワにならないよう丁寧にたたんでから、ある程度密閉性のある衣装ケースやタンス等に収納して保管すると、ほこりが付着することを避けられます。
(3)カビ防止のアイディアとは?
ウール素材にカビが生える最も大きな原因は、湿度です。保管する前に洗濯した後は、必ずしっかりと乾燥させてからたたみ、衣装ケースやタンスにたくさん詰め込みすぎないように心がけます。
クローゼットに湿気を取り除くための除湿剤を置くことで、湿度を下げてカビを防止することができます。ドラッグストア等で簡単に入手できますので、用意しておけば安心です。
まとめ
1)ウール素材の特徴を知ろう
2)自宅でウール素材を洗濯する際の3つの必須アイテムとは
3)シンプルな5ステップでウール素材の洗濯に挑戦
4)色落ちや型崩れを防ぐ洗い方、干し方のコツ
5)ほこりやカビを防ぐためのメンテナンスのポイント