バスタオル&フェイスタオルの寿命って?手入れ術3選を解説
お風呂や洗面所、キッチンで毎日大活躍しているバスタオルやフェイスタオルは、気がつくとかなり長い期間使っていて、なかなか替えるタイミングがわかりにくいものです。
そこで、素材別の寿命の違いや、素材に合わせたお手入れ術をご紹介します。
目次
バスタオル&フェイスタオルの寿命って?手入れ術3選を解説
1)素材別のタオルの寿命ランキング
(1)1位:リネン(麻)
タオルの素材の中で最も寿命が長いのは、リネン(麻)素材です。価格は高めですが、耐久性や給水力がとても高く、毛羽落ちして生地がやせてしまうことも少ないため、繊細なように思える素材ですが、実はタオルの素材として理想的な条件を揃えているのです。2~3年使ってもほとんどへたらない、という場合もあります。
リネンは乾きが早いという特徴もありますので、バスタオルにも適しています。シワになりやすいところがデメリットですが、干す際にきちんと伸ばしてから乾かせば、さほど気にならないでしょう。
(2)2位:コットン(綿)
最もポピュラーなタオルの素材が、コットン(綿)です。織り方によって様々な肌触りを楽しむことができるのも魅力です。ただ、毎日使っていると繊維が傷み、時間が経つうちにごわごわとした感触になってしまいます。
また、乾くのが遅いので、厚みのあるバスタオルを部屋干しにしたり、天気の悪い日に干したりするとなかなか乾かず、生乾きの嫌なニオイが発生しやすいという特性があります。肌触りが硬くなってくる、半年~1年程度が寿命かもしれません。
(3)3位:マイクロファイバー
最近、よく出回っているタオルの素材が、マイクロファイバーです。ナイロンやポリエステルといった化学繊維を原料としていて、とても軽くて速乾性があるのが特徴です。肌触りもふわふわしているので、気に入って使っている方も多いようです。
ただし、繊維が非常に細かいため、洗濯に弱いという特性を持っています。何度も使って繰り返し洗濯するタオルの場合、2~3ヶ月で毛羽落ちしたり、嫌なニオイがついたりするケースもあるようです。この3つの素材の中では、寿命は短いほうです。
2)このタオルはもう寿命?3つのチェック項目とは?
(1)パイルがへたり、肌触りがごわごわしている
タオルの寿命を見極めるのに最もわかりやすいのは、パイルがへたり、肌触りがごわごわしてくることです。やはり、タオルは肌を直接拭くものですから、硬くなってしまうと使いづらく、吸水性も落ちてしまいますので、寿命がきたと言えます。
(2)ピンクがかった色に変色して、嫌なニオイがしている
長期間タオルを使い続けていると、ピンクがかった色に変色したり、嫌なニオイがしてきたりすることがあります。赤い色をした酵母が繁殖して、色素が残るとこのような状態になります。
綺麗に洗って乾かしたつもりでも、生乾きのような嫌なニオイが残り、なかなか取れないという場合もあり、使っていてすぐにタオルの寿命だと気づくかもしれません。
(3)黒い点々(カビ)が発生している
白いタオルだけではなく、色柄もののタオルでも、ずっと使っていると黒ずんできたり、黒い点々が発生しているのを見つけることがあります。この黒い汚れはカビですので、肌への影響を考えると明らかに寿命であり、もう使わないほうが良いでしょう。
3)バスタオル・フェイスタオル・ハンカチで寿命は違う?
1つの目安として、洗濯の回数が30回程度を超えると、タオルのパイルや繊維そのものが傷んで吸水性が悪くなり、肌触りも硬くなってしまう、と言われています。
フェイスタオルやタオルハンカチは、何枚かを交互に使う場合がほとんどですので、毎日同じものを使って、その都度洗濯するということは少なく、半年~1年ほどは問題なく使えるでしょう。
しかし、バスタオルはもしかすると、1~2枚を毎日使い、その度に洗濯するケースも考えられます。その場合は、フェイスタオルやハンカチタオルよりも繊維の傷み方が早くなり、2~3ヶ月でごわごわとした硬い肌触りになって、使いづらくなるかもしれません。
4)タオルの寿命を持たせる裏技・メンテナンス・お手入れ術3選
(1)コットン(綿)のタオルは干す前にパタパタと振る
コットン(綿)のタオルの寿命を持たせる裏技として、テレビでもよく取り上げられる有名な方法があります。洗濯した後、干す前にタオルの端を持ち、上下にパタパタと10回程度振る、という方法です。
こうすることで、タオルの表面のパイルが復活し、乾かした後もふんわりとした状態をキープすることができます。また、四角い形が歪まないように、四隅を軽く引っ張って形を整えるのもポイントです。
(2)リネン(麻)のタオルは定期的に漂白する
リネン(麻)のタオルは、コットン(綿)のタオルと比べてピンクがかった色に変色しやすい、という特性があるようです。そのような場合は、酸素系の漂白剤を入れて洗うことで、すっきり綺麗になり、寿命を持たせることができます。
普通の洗濯と漂白でも落ちない場合は、洗剤と漂白剤を入れた熱湯で10~20分湯洗いした後に洗濯すると、変色していたタオルが元どおりの色に戻る場合があるので、試してみましょう。
(3)マイクロファイバーのタオルは手洗いする
ふわふわの肌触りと軽さ、速乾性が特徴的なマイクロファイバーのタオルは、非常に細かい繊維でできているため、洗濯に弱いという特性を持っています。コットンやリネンのタオルと同じように洗濯機で洗っていると、すぐに傷んでしまい、毛羽落ちして肌触りの良さも失われてしまいます。
少し手間はかかりますが、マイクロファイバーのタオルは手洗いにするか、洗濯ネットに入れて弱い水流のモードを選んで洗うようにすると、タオルの寿命を持たせることができます。
5)毎日の洗濯・干し方のポイントとは?
(1)洗濯の効果的な方法とは?
洗濯の時に、タオルに余分なダメージが加わると、タオルの寿命は短くなってしまいます。そうならないよう、洗う時間や脱水時間を通常より長くしたり、たくさんの洗濯物と一緒に洗ったりすることは避けます。
(2)洗剤・柔軟剤を選ぶポイントとは?
粉末の洗剤を使って洗うと、洗剤の溶け残りが生じて繊維に付き、その状態が何度も繰り返されるとタオルの肌触りがごわごわになってしまいます。溶け残りにくい液体の洗剤、もしくはジェル状の洗剤がタオルの洗濯にはオススメです。
柔軟剤を使うとタオルがふわふわになって、寿命も延びそう、というイメージがあるかもしれませんが、柔軟剤には油分が含まれているため、実はタオルに悪影響が及ぶことも考えられるのです。パイルが伸びて毛羽落ちしやすくなったり、吸水性が損なわれることもあります。
タオルの洗い方としては、洗剤だけを使い、ダメージが少ないよう弱い水流の自動コースで洗う、という方法がベストですが、どうしても柔軟剤を使いたい場合や、他の洗濯物と一緒に洗う際には、毎回ではなく数回に1回程度にするように心がけることもできます。
(3)干し方にも効果的なコツがある?
タオルを干す前には、先ほどもご紹介したとおり、端を持って上下に10回程度パタパタと振ることで、パイルを起こしてふわふわの状態にすることができます。
直射日光が当たる場所に長時間干していると、それだけでタオルの繊維にはダメージが加わることになるので、風通しの良い場所を選んで干し、乾いたことが確認できたらすぐに取り込むのもコツの1つです。
もう1つの方法として、半乾きのタオルを乾燥機で乾かすこともできます。60度程度の乾燥機に10分ほどかけることで、タオルの表面のパイルが空気を含んで、ふわふわとした肌触りが復活するので、天気が悪い日などに試してみることをオススメします。
6)役目を果たしたタオルの効果的な3つの用途
(1)掃除に活用する
寿命まで使い、役目を果たしたタオルは、そのまま捨てるのは忍びない、と感じる方がほとんどだと思います。そこで、まず使えるのが、掃除に活用するという方法です。
床の拭き掃除や、キッチン・洗面所・トイレ等の水まわりの掃除、窓の桟や雨戸の掃除等に、使い古しのタオルは大活躍します。バスタオルは、使いやすい大きさにカットしておくと便利です。
(2)子供やペットの粗相を処理する
子供さんがおねしょをしてしまったり、ペットが粗相をしてしまった時に、役目を果たしたタオルを使って綺麗に拭き、そのまま捨てることができます。おねしょが心配な子供さんの場合は、使い古しのバスタオルをお腹に巻いて寝るという方法もあります。
(3)寝具の汚れ避け
子供や家族が嘔吐風邪をひいている際に、枕に巻いたり頭のあたりに置いておいたりすると、もし嘔吐した場合に、枕や布団、マットレスを汚さずに済みますし、そのまま捨てられるので衛生的にも安心です。
7)バスタオル・フェイスタオルの買い替えのポイントとは?
バスタオルやフェイスタオルの寿命が来て、買い替える場合のポイントとして考えたいのは、自分や家族の好みの肌触りのタオルを選ぶことです。タオルは、毎日、肌に直接触れて使うものですから、気に入った肌触りのものを選べば、気分も良くなりますよね。
ひとことで「タオル」と言っても、パイル地だけではなく、赤ちゃんにも優しいガーゼ織り、パイルを切りそろえたシャーリング、ポコポコとした感触のワッフル織り、高級感のあるジャガード織りなど、様々な種類があります。買い替える前に、店舗で実物を触るなどして、よく検討してから買うと良いでしょう。
また、バスタオルは1枚を毎回使うのではなく、可能であれば2~3枚買って、ローテーションして使うと、洗濯の回数が減るので寿命を持たせやすくなります。買い替えを機に、タオルを収納するスペースを見直すこともオススメです。
まとめ
素材別に解説!タオルの寿命ランキングとは
タオルの寿命を見極める3つのチェックポイントを押さえよう
タオルの寿命を持たせるには?素材別の簡単お手入れ術
毎日の洗濯の仕方や干し方も見直そう
役目を果たしたタオルも様々な用途に利用できる