【4種類別】トイレの詰まりを効果的に解消する4つの方法
トイレは、毎日、家族全員が何度も使用する場所です。掃除をして綺麗にすることはもちろん大切ですが、もしも何かの原因でトイレが詰まって、水が流れなくなると、とても困ってしまいます。トイレの詰まりを効果的に解消する方法を、種類別にご紹介します。
目次
【4種類別】トイレの詰まりを効果的に解消する4つの方法
1)トイレが詰まるとはどういうこと?
トイレが詰まるとは、便器の配管に何かが詰まって、水が流れなくなり、便器の中に溜まってしまう状態のことです。排水管は、虫の侵入や汚水の臭いを防ぐためにS字カーブの形状をしているため、そのカーブの部分が詰まりやすい傾向があります。
2)そもそもトイレが詰まるのはなぜ?4大原因とは?
(1)トイレットペーパーを大量に流した
水に溶けるトイレットペーパーでも、排泄物と一緒に大量に流してしまうと、トイレの詰まりの原因になります。便器の掃除をする際にトイレットペーパーを使ったり、お子さんがいたずらをして大量のトイレットペーパーを流したりするケースが考えられます。
(2)流せるお掃除シートが詰まった
手軽にトイレ掃除ができて人気の流せるお掃除シートですが、ある程度の厚みがあり、トイレットペーパーよりも水に溶けるのに時間がかかるため、一度に何枚も流すと、詰まりの原因になってしまいます。
(3)気づかないうちにカイロやペンなどの異物を落としていた
冬場、衣類に貼っていたカイロが気づかないうちに落ちていたり、後ろのポケットに入れていたペンやスマートフォン、ハンカチなどが落ちたり、お子さんがおもちゃを流してしまったり、といったことも、トイレの詰まりの原因です。これを解消するには取り出す必要があります。
(4)節水用のグッズや元栓の開き具合で排水量が減っていた
節水をするために、タンクの中にペットボトルなどの節水用のグッズを入れていたり、元栓を閉めて水量を減らしていたりすると、流れる水の量が少なくなりすぎるかもしれません。そうすると、本来なら問題なく流れるはずのものも流せなくなり、詰まってしまうことが起こり得ます。
3)これって危険?トイレが詰まる予兆の5つのチェック項目
(1)CHECK1:水を流した後もトイレットペーパーが残っている
水を流しても、便器の水の中にトイレットペーパーの小さなカケラが漂っているときは、トイレが詰まりかけていると考えられます。
(2)CHECK2:便器の中で水が普段と違った跳ね方をする
トイレの便器に詰まりがあると、水がうまく流れず、流した時に便器の中で水が普段とは違った跳ね方をするケースもあるので、要注意です。
(3)CHECK3:普段より水かさが増えてから流れる
普段は水が一気に減って、勢いよく流れていくのに、水かさが一旦増えてから流れていくときも、どこかで詰まりが発生している場合があります。
(4)CHECK4:水流が弱くて量が少ない
いつもと同じように流したのに、水流が弱く、流れてくる水の量そのものも少ない場合、トイレの詰まりが起こっているかもしれません。
(5)CHECK5:ポコポコと音がする
異物を落としてしまったときなどは、便器の中からポコポコと音が聞こえてくることもあるようです。早めに対処して、異物を取り出し、トイレの詰まりを解消するよう心がけましょう。
4)詰まり解消に必要なグッズ3選
(1)バケツかペットボトル
バケツもしくはペットボトルを使い、高い位置から水を少しずつ流して、空気を一緒に流すことで、トイレットペーパーなどの詰まりを解消できることがあります。家にあるグッズをそのまま活用できるので、すぐに試せる方法です。
(2)洋式用ラバーカップ(スッポン)
先が少し出っ張った形状の洋式トイレ用ラバーカップ(スッポン)を用意しておくと、トイレの詰まりを解消しやすくなります。トイレが狭い場合など、収納に苦労するかもしれませんが、いざ詰まってから買いに走るよりも安心です。
(3)真空式パイプクリーナー
異物を取り出したい時には、真空式のパイプクリーナーを使います。ラバーカップの持ち手部分がハンドル状になっていて、真空状態を作り出せるので、トイレに詰まったものを吸引できます。高さは50cm程度と、比較的小ぶりなので、常備して起きやすいかもしれません。
5)一般的なステップとは?効果的な解消の4STEP
(1)STEP1:バケツかペットボトルで水を流す
バケツかペットボトルに水を入れ、高い位置から少しずつ水を流します。この時、便器の中の水をバケツなどでできるだけくんで減らしておき、トイレの排水口に直接水をかけるようにすると、空気を含んだ水流の強さで詰まりを解消できることがあります。
(2)STEP2:お湯を入れる
次に、40度~50度程度のお湯を流してみます。この際も、便器の中の水は減らしてからお湯を流し入れるようにします。流したら30分~1時間ほど放置すると、お湯によってトイレットペーパーやお掃除シートがふやけて、詰まりが解消されます。
(3)STEP3:ラバーカップを使う
カイロやペン、スマートフォン、お子さんのおもちゃといった異物を取り出すために、まずはラバーカップを使います。数秒かけて密着させるように押し込み、手応えがあったら一気に引きます。うまく吸引できれば、異物が出てくるので、使い捨ての手袋をして取り除きます。
(4)STEP4:真空式パイプクリーナーを使う
ラバーカップを使っても異物が出てこない場合、吸引力がより強い真空式パイプクリーナーを使います。トイレ用の大きいキャップを本体に取り付け、排水口にキャップを合わせます。ハンドルを上下させて真空状態を作ることで、異物を吸い上げたり、強い水流でトイレットペーパーなどを押し流したりできるので、トイレの詰まりが解消されやすくなります。
6)トイレのタイプによっても特徴は違う?タイプ別のポイントとは?
(1)組み合わせタイプ:便器・便座・タンクが独立している
組み合わせタイプのトイレは、タンクの部分に水が溜まるまである程度時間が必要です。そのため、続けて何人もが使うと、水量が足りなくなってトイレが詰まりやすくなることが考えられます。
(2)一体型タイプ:便器・便座・タンクが一体化している
一体型タイプのトイレは、樹脂製のものが多いため、お湯を流す時には必ず50度以下にしないと、便器を傷めてしまうことがあるので、注意が必要です。
(3)タンクレスタイプ:水を溜めるタンクがない
タンクレスタイプは、水を貯めるタンクがなく、2階など水圧が比較的弱い場所に設置すると、水流が弱くなってトイレの詰まりを誘発しやすくなる場合があります。念のため、ラバーカップか真空式パイプクリーナーを用意しておくと安心です。
7)ここには注意を!詰まり解消時の注意点
ラバーカップや真空式パイプクリーナーを使う際は、便器の中の水をバケツなどでくみ出し、水位を低くしてから作業をするように心がけます。そうしないと、汚物の混じった水が便器の周りに飛び跳ねて不衛生ですし、作業もしづらくなってしまうからです。
また、トイレは汚物を扱う場所ですので、どの作業をするときでも、必ず使い捨ての手袋を使うように注意します。そして、作業後はすぐに手袋を捨て、石鹸を使って手を綺麗に洗うことも忘れないようにしましょう。
8)詰まり防止のためにできるメンテナンスとは?
(1)水に流せるものでも少しずつ、何回かに分けて流す
トイレットペーパーやお掃除シート、猫砂など、水に流せるものであっても、できるだけ少しずつ、もしくは何回かに分けて流すように日頃から気をつけることが、詰まりを防止するために大切なポイントです。家族全員に伝えておけば、みんなが意識してくれて、詰まりの発生が抑えられるかもしれません。
(2)節水を意識しすぎるあまり、グッズを使ったり元栓を閉めすぎたりしない
毎月の水道代を節約したいという気持ちは、誰でも持っているものです。でも、節水を意識しすぎるあまり、グッズをタンクの中に入れたり、元栓を閉めて流れる水の量を減らしたりすると、水が少なくなりすぎて、通常なら流れるはずのものも詰まってしまう、という状況が起こり得ます。節水グッズは使用せず、タンクに何も入れない状態で使うことをおすすめします。
9)専門業者に依頼できる?
(1)どこに依頼すれば良い?
自分で対処できることをしても、トイレの詰まりが解消されない場合は、水回りのトラブルを専門に扱っている業者に依頼することが必要です。24時間365日対応してくれる業者も多くありますので、水漏れなどに至る前に、できるだけ早く連絡するようにします。
(2)相場・期間とは
専門業者に依頼するときにかかる費用は、基本料金、作業費、出張料です。深夜や早朝の作業には追加料金(5000円程度)がかかる業者もあります。
相場は、便器そのものが詰まっていて簡単に解消できる場合は7000円~15000程度、原因がなかなかわからなかったり、便器を取り外さなければならなかったりと、大掛かりな作業になる場合は、15000円~30000円、もしくはそれ以上になる場合もあります。時間は、簡単な作業なら30分程度、原因がわからないと数時間以上かかることも考えられます。
(3)依頼する際の注意点とは
まずはコールセンターで状況を説明し、自分で対処できる方法があるかどうか聞いてみることができます。また、緊急事態とはいえ、少し落ち着いて、予算や作業にかかる時間等を確認すると、安心して依頼できるでしょう。
まとめ
1)トイレの詰まりの4大原因と詰まりの5つの予兆とは
2)備えておけば安心!詰まり解消グッズ3選
3)4ステップでトイレの詰まりを解消しよう
4)注意点や日々のメンテナンスを忘れずに
5)困った時には専門業者に依頼するのが安心