ネクタイのシミ抜きの方法とは?種類別の違いと6つのコツ
サラリーマンにとって外せないアイテム、ネクタイ。それはオシャレな装いにも使われ、センスも問われるものですよね。
お気に入りのネクタイに限って食事などで汚してしまう経験は誰しもあるでしょう。今回はそんなネクタイのシミ抜きの方法を解説します。
目次
ネクタイのシミ抜きの方法とは?種類別の違いと6つのコツ
1)種類の違いを理解しよう!ネクタイの主だった7種類と洗濯の違い
一口にネクタイと言っても素材や加工の違いによって様々です。種類によってどの様な扱いになっていくのか考えてみます。
ニットの物があったり刺繍物や手の込んだものは一旦省いて下記の種類が一般的なのでそれぞれの方法をご説明します。
(1)シルク(絹)
(2)ウール(羊毛)
(3)リネン(麻)
(4)コットン(綿)
上記の様に自然素材のものは色落ち、シワ、型崩れの恐れが大いにありますので慎重に扱いが必要です。
(5)ポリエステル
(6)レーヨン
(7)アセテート
その下は化学繊維のものは比較的やりやすいですが、やはりそこはネクタイ。慎重に扱いましょう。
ネクタイの裏側を見るとタグが付いてます。それを確認するとその素材や性質が判ります。それに従って対処が必要ですので、確認しましょう。
2)そもそもそのシミは何でできたもの?シミの3種類と洗濯の違い
さてシミができるシュチュエーションを考えてみますと大方は食事中のシーンとなります。ラーメン、蕎麦、うどん、パスタと麺をすする時が一番多いのではないでしょうか。
はたまたコーヒーや紅茶をこぼしたり夏の暑い季節は汗染みというのもあります。思いがけないところでシミができる事も考えられます。
これらをシミという一言にしてしまっていますが、種類と分類に細かくしその洗濯の違いを考えてみましょう。
(1)水溶性のもの
醤油、コーヒー、ジュース、酒類など、これらは付いてすぐなら水で落とすことができます。
(2)油溶性のもの
口紅、チョコレート、食用油、ドレッシングなど、これらは水で擦っても落ちないので早めに中性洗剤で洗った方がいいです。
(3)固形物不溶性のもの
泥、墨、サビ、インクなど、これらが一番頑固で水にも油にも属さず根気よく揉み込んでボカすしか手がないのです。
3)アイテムを揃えよう!シミ抜きに必要なグッズ4選+1
(1)シミ抜き用洗剤
(2)バケツ状の容器
(3)乾いたタオル
(4)中性洗剤
これだけは最低用意しましょう。あとスチーム機能のあるアイロンがあればより効率も良くなります。直接商品名を紹介しますとシミ抜きに特化したものは『ザウト』、少々お高いですが汎用に使用できます。
あと全体的に洗濯をするのに『エマール』のおしゃれ着用が勧めです。近くの薬店で簡単に手に入りますしそれほど高くないですし、ほとんどの素材にも対応できるのが便利です。
使い方は適量を容器に混ぜて使います。
4)シミ抜きの手順を解説!6ステップとは?
出先で食べ物、飲み物のシミがついてしまったら応急処置が必要です。すぐにおしぼり等で丁寧に拭き取ってくください。
その際は必ず乾拭きする事も忘れてはいけません。そして落ち着いた場所で順に従ってシミ抜きをしてください。
(1)ステップ1:直接シミにシミ抜き用洗剤を綿棒につけて塗ります。
(2)ステップ2:バケツ状の容器に水を張り中性洗剤を入れて混ぜ合わせます。
(3)ステップ3:ネクタイを洗剤液の中に浸けて優しく振る様に扱います。強くこすると型崩れの原因になります。
(4)ステップ4:洗い終わったら水で洗剤成分がなくなるまで流します。
(5)ステップ5:乾かしをしますがこの時に乾いたタオルに包んで軽く叩く様に水気をとります。
(6)ステップ6:ハンガーに吊るし、陰干しを2~3日しましょう。
シワが気になる様でしたらアイロンのスチームをかけます。直接ではなくネクタイの上に薄い布を置き少し離してスチームを当てる様にすれば大丈夫です。
5)要注意!シミ抜きをする上で注意点とは?
素材によって色落ちする場合があります。シミ抜き用洗剤を見えないところで少し試してから使用してください。
洗濯機で洗うのは絶対に避けましょう。ネクタイの形状の性質上元に戻らなくなるほど壊れます。シワとかの問題ではなく、芯が飛び出しヨレヨレになり、使い物にならなってしまいますので注意が必要です。
6)日々のメンテナンスが大切!ネクタイの保管のコツとは?
(1)メンテナンスの方法とは?
使用したらブラシで上から下に向かって軽くブラッシングして、埃を落としましょう。一本のネクタイをヘビーローテションするのではなく、数日は間隔をあける事でネクタイ自体の劣化を防ぎ、長く使うことが出来るのでここもポイントとなります。
保管の際はハンガーに吊るすか丸めて箱にしまうと、シワになりにくくなりますので試してみてください。
もしシワになってしまったら、2~3日影干しするとシワは取ることが出来ます。それでもシワが伸びない場合、アイロンのスチームを直接ではなく浮かしてかけてください。その際に当て布をお忘れなく用意しましょう。
(2)メンテナンスの頻度は?
目立つ様な大きな汚れが出来た時はすぐに対処すべきですが、通常に使っている場合は1シーズン(3ヶ月)に一度が良い目安でしょう。
素材によっては洗う事で型崩れや痛みの原因になりかねませんので、注意しましょう。
7)自分で出来ない場合はクリーニングに!相場や注意点とは?
基本、どこのクリーニング店でも変わりはありません。その店によっては価格やサービスが若干違いますが、それは周りの評判と照らし合わせて選ぶのが妥当でしょう。
近所や通勤途中だからといっても、評判の悪い店は避けた方が良いですよね。
(1)相場・期間とは
大手クリーニング店から個人のお店で比較すると、400円~1000円が相場でしょう。ただこれも素材が変わると、安価ではできない様です。
期間は2日くらいが一般的です。こちらも汚れの範囲によっては若干の時間差があるので、直接問い合わせをしてみましょう。
(2)クリーニングでの注意点とは
店舗によっては、クリーニング処理は他の工場で行なっている場合があります。細かく指示をしてないと見落とされる事も考えられますので、仕上がりのチェックは、忘れる事なくするようにしましょう。
今回のまとめ
オシャレでもありビジネスマンの基本アイテムであるネクタイについてご紹介しました。汚した場合でも注意を払えば自分でもシミ抜き、洗濯ができるので、是非参考にしてみましょう。
1)自分の持っているネクタイの素材を把握する必要があります
2)もしもの場合慌てず騒がず対象をしましょう
3)普段から必要な洗剤を揃えておくといざとなった時に便利です
4)手順を憶えておくとご自分でも洗濯できます
5)ただし注意は必要です
6)使用した後のメンテをすれば長持ちしますし汚れのチェックもできます
7)どうしても自分でできな時はクリーニング店に相談してください