【畳掃除】畳の汚れを確実に落とす拭き掃除の4ステップ

畳の部屋

畳が綺麗だと、素足で歩いたりちょっと横になったりするのがとても気持ち良いものです。いつも快適に畳の部屋で過ごすために、拭き掃除はとても大切ですが、億劫に感じてしまうかもしれません。

特別なグッズを揃えることなく、普段の掃除に使っているものを活用して、畳の拭き掃除をする際のコツをご紹介します。






【畳掃除】畳の汚れを確実に落とす拭き掃除の4ステップ


1)畳にも種類がある?畳の3種類と特徴の違い

畳には、大きく分けて3種類あります。

(1)い草

最も一般的なのは、天然のい草を使った畳です。い草独特の香りがあり、風合いが良いのが魅力です。

(2)和紙

また、和紙を使った畳もあります。畳表の素材に和紙を使っているため、変色がほとんどないというメリットがあります。

(3)化学製品

さらに、化学製品で作られている畳は、天然素材と異なり水をこぼしてもふき取れば問題なく綺麗になるので、食事をする部屋でも安心です。ただ、熱にはとても弱いという特徴があります。

2)畳にはどんな汚れが主に付くの?

畳に付着する主な汚れとしては、室内から出るホコリ、皮脂汚れを含む油汚れ、飲み物などの水分をこぼした時にできるシミ、湿気の多い部屋に生じるカビ汚れなどがあります。ホコリは、掃除機や掃き掃除でほとんど取り除くことができます。

油汚れやシミ、カビの場合は、掃除機や掃き掃除だけでは綺麗になりませんので、畳の拭き掃除をする必要があるでしょう。

3)畳の拭き掃除に準備したいグッズ5選

(1)中性洗剤

普段の掃除に使用している中性洗剤や、食器用の洗剤を薄めたもので、畳の水拭きをすることができます。

(2)使い捨てできるタオル

畳の拭き掃除には、雑巾を使っても良いのですが、汚れが畳に戻ってしまわないように、使い捨てできるタオルを使うのがおすすめです。半分に切って、片方を水拭き、もう片方を乾拭きに使うと、手に馴染むサイズで拭き掃除がしやすいです。

(3)使い古しの歯ブラシ

畳にカビが生じている時や、飲み物をこぼしてしまった時などの掃除に便利なのが、使い古しの歯ブラシです。汚れをかき出したり取り除いたりするのに有効です。

(4)除菌用アルコール

カビが生えてしまった畳を拭き掃除する際には、除菌用アルコールを使います。これも、家の中の他の場所を掃除する際に使用するものと兼用できます。

(5)

畳に飲み物をこぼしてしまった時、まず塩を振りかけて水分を吸収させてから、シミを落とすための拭き掃除をすると綺麗になります。

4)畳の汚れを落とす拭き掃除の4ステップ

(1)ステップ1:掃除機・掃き掃除でゴミを取り除く

拭き掃除をする前に、畳に付着したホコリやゴミを取り除くために、掃除機をかけるか掃き掃除をしておきます。

(2)ステップ2:中性洗剤をつけたタオルで拭く

薄めた中性洗剤をタオルにしみこませ、固く絞ります。畳は水分を嫌うので、しっかり絞っておくことが大切です。

(3)ステップ3:カビを歯ブラシで取り除き、除菌用アルコールを含ませた布で拭き取る

もしカビが生じている部分があれば、まず使い古しの歯ブラシでカビを取り除いてから、除菌用アルコールを少量含ませたタオルで拭き取ります。

(4)ステップ4:乾いた綺麗なタオルで拭き取る

畳に水分が残ってしまうと、変色したり変質したりして畳が傷んでしまうので、最後に乾いた綺麗なタオルで洗剤やアルコール、水分をしっかり拭き取ります。

6帖の畳

5)汚れ別に解説!効率よく掃除するコツとは?

(1)皮脂油・調理油

素足で歩いたり、寝転んだりすることの多い畳には、皮脂汚れが付着しがちです。また、畳の部屋がキッチンに近いと、調理中の油が飛んでくることもあります。

その場合は、掃除機でゴミを取り除いた後に、薄めた中性洗剤をつけて固く絞ったタオルで拭き掃除をし、その後乾いた布で拭きあげます。

(2)油性マジック

油性マジックが付いてしまった時には、除光液やベンジンを柔らかい布に少量含ませ、軽い力でこすり落とします。素材の傷みや変色が心配な場合は、端の方の目立たない部分で確認してから掃除することをおすすめします。

(3)飲み物のシミ

飲み物をこぼしてしまってシミができた場合、できるかぎりタオルなどで水分を吸い取ってから、シミになった部分に塩を振りかけます。塩が水分を含んで湿ってきたら、歯ブラシでこすり落とし、掃除機をかけてからタオルで拭き取ります。

6)ここに注意!畳の拭き掃除で注意することとは?

畳の拭き掃除をする際に注意すべきことは、畳の目に沿って拭くことです。タオルで拭くときも、歯ブラシでカビ汚れや掃除に使用した塩を取り除く時にも、畳の目に沿って掃除するよう心がけましょう。

また、最後には必ず乾いた綺麗な布で拭きあげ、洗剤や水分を畳に残さないことも重要なポイントです。できるだけ早く畳を乾かすことが大切ですので、畳の拭き掃除は可能であればカラッと晴れた日に行うのがおすすめです。

7)メンテナンスを!畳を綺麗に使う日々のポイントとは

畳を綺麗に使うためには、日々のメンテナンスも重要です。掃除機をかけたり掃き掃除をしたりして、まずは畳にホコリやゴミが溜まらないようにします。

また、2週間に1度程度の頻度で、綺麗なタオルか雑巾で乾拭きする習慣づけをすると、油汚れが溜まって掃除が大変になることがありませんし、カビやシミ汚れにも早めに気づくことができるので、拭き掃除が楽になります。

8)専門家にお願いすることもできるの?

畳の拭き掃除は、専門家に依頼することもできます。へこみや傷、焼け焦げなど、自分では対処できないひどい汚れの場合は、補修も含め業者さんにお願いすると安心でしょう。

(1)掃除内容・業者さんの相場とは?

ハウスクリーニングの畳掃除では、畳に高温の蒸気を吹きかけ、畳の内側に溜まった汚れを浮き上がらせて綺麗にしてくれます。

業者によって多少の違いがありますが、料金は一畳単位で料金が決定します。一畳あたり2000~3000円程度が相場です。

(2)業者さんに依頼する際の注意点とは?

昨今は畳の部屋が減っていることもあり、畳のハウスクリーニングに対応している業者さんがそれほど多くありません。こちらから畳の状況を業者さんに説明し、掃除してもらえるかどうか事前に確認すると安心です。






今回のまとめ

1)畳の種類の違いと、付着しやすい汚れを知ろう

2)家にあるグッズで楽々畳の拭き掃除ができる

3)4ステップで簡単に畳を綺麗にしよう

4)日々のちょっとしたメンテナンスで畳の拭き掃除は楽になる

5)自分で対応できない汚れやへこみは業者さんにお願いすれば安心