畳の青カビ除去に効く!オススメの方法と5手順とは

6畳の畳の部屋

日本人にとってとても親しみ深い和室。畳の手触りや香りは安らぎを与えてくれる居心地のいい空間です。

しかし、梅雨時などジメジメした季節になり、いつの間にかうっすら青カビが・・となっては大変です。そんな青カビの掃除と予防法をご紹介します。






目次

畳の青カビ除去に効く!オススメの方法と5手順とは


1) そもそも青カビって?畳につくカビの3種類とその違い

(1) 黒カビ

クラドスポリウムを代表とする、黒く見えるカビの総称です。湿気がこもる場所に良く繁殖し、お風呂場や結露する窓のサッシやカーテンなどでよく見られます。喘息やアレルギーの原因になるとも言われるものなので、こまめな掃除が大事です。

(2) 麹カビ

麹と名に付く通り、味噌や醤油などあらゆる食品の加工にも用いられる種類のカビです。種類によって色は様々なので見分けることは難しいです。自然界に広く存在するカビで、パンや野菜にでも生えます。

(3) 青カビ

ペニシリウム属のカビ。パンや餅など、食品に多く生える身近なカビです。ペニシリウム属のカビはブルーチーズに使われていたり、抗生物質ペニシリンの原料になっていたりと、生活に有用なものもあります。

2)青カビを放っておくことでの悪影響とは?

青カビ自体はほとんどの健康な人にとって悪影響はありません。ただし、一部の青カビはペニシリウム症という感染症の原因になります。

青カビが発生している環境では、目立っていないだけで他の小さなカビも同時に繁殖している恐れもあるので、適切な対処が必要です。

3)青カビの原因って?主な3大原因を理解しよう

青カビに限らず、すべてのカビに共通する発生原因があるのでまとめます。

(1) 湿度

カビの発生は20~30℃、特に25℃前後で活発に活動します。しかし、高温には弱いので30℃を超えると活動は弱まります。

(2) 温度

80%を超える環境はカビの繁殖には絶好の条件です。

(3) エサ

カビの繁殖に必要な養分になるのは汚れです。ほこり・繊維・人間の皮脂汚れ、これらすべての汚れがカビにとっては養分になります。また、天然のい草を使った畳の場合、い草自体が栄養にもなります。

4)畳の青カビ除去に必要なグッズ4選

(1)消毒用アルコール

カビ取りには殺菌効果のあるものを使います。他のアルコールスプレーでも代用できますが、カビに効く殺菌力としてはアルコール70%以上のものを選んでください。

(2)カビ取り剤

台所やお風呂場で使うカビ取り剤です。

(3)キッチンハイター

次亜塩素酸ナトリウムがカビ取りに有効です。

(4)手袋

カビ取りのために使う薬品はどれも肌に強い刺激となるものです。傷口を守り手荒れも防ぐためにも手袋は必ず着用してください。

畳の和室と洋室

5)ステップ解説!畳の青カビ除去の5つの手順とは? 

(1) ステップ1:畳は水分厳禁

天然い草を使った畳の場合、水で濡らすと表面の傷みの原因になります。カビ掃除をする時は水分がつく範囲は最小限にとどめ、できるだけ水気を染み込ませないように注意しましょう。

(2) ステップ2:薬剤を染み込ませた布でふき取ろう

カビ掃除の基本はカビの胞子を飛散させないことです。布にアルコールやハイターを染み込ませたらカビを上から覆ってゆっくりとふき取っていきましょう。

(3) ステップ3:固く絞ったぞうきんで水ぶきしよう

カビが取れたら、畳に残った薬剤を取り除きます。水で洗ったぞうきんを固く絞り、畳に必要以上の水分が染み込まないように拭きとります。

(4)ステップ4:水分を残さないよう乾拭きしよう

水拭きで残ったわずかな水分を取り除くため、乾いた布で拭いていきます。

(5)ステップ5:しっかり乾燥させよう

掃除が終わった後は畳をあげて風をしっかり通しましょう。一番いいのは天日干しですが、畳を壁に立てかけたり、いすや箱を使って裏面浮かせた状態にしておくだけでも効果があります。

6)畳の種類によっても掃除方法が違う?

(1) い草畳

STEP解説ではい草畳を例に解説しています。水分を染み込ませないように気を付けて掃除を行ってください。

(2)和紙畳

防水性・耐久性に優れた和紙畳はもともとカビが生えにくい畳です。万が一カビが生えてしまった場合、アルコールを使ってふき取りましょう。和紙畳のコーティングを傷めてしまうので、ハイターやカビ取り剤などの塩素系漂白剤は使えません。注意してください。

7)ここに注意!青カビ掃除で注意すること

(1)掃除機に注意

掃除機で吸い込んでしまうと、掃除機の内部や紙パックの中にカビの胞子がついてしまうだけでなく、排気口から出たカビの胞子が部屋中にまき散らされてしまいます。軽いカビ汚れであっても使わないようにしましょう。

(2) こすり取らない

ブラシでかき出したり、ガシガシとこすり取ってしまうと、掃除機を使った場合と同様に部屋の空気中にカビの胞子が舞ってしまいます。カビをとる時はゆっくりとぬぐい取るように拭きましょう。

8)青カビから守ろう!畳を綺麗に使う日々のポイントとは

青カビに限らず畳のメンテナンスは換気と殺菌が大事です。

・酢水をつけたぞうきんを固く絞って拭き掃除をする・和室では洗濯物を干さない・雨の日は窓を閉め、晴れの日は換気をしっかりする・年に2度は畳み上げをする

など、マメなメンテナンスを心掛け、畳を長く衛生的に使い続けたいものですね。






まとめ

1)青カビは生活するうえで身近なカビ

2)青カビ自体の有毒性は低い

3)畳のカビは健康に影響がでる

4)カビ取りにはアルコールが有効

5)換気を中心にマメなメンテナンスで快適な畳生活を

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