【メソッド紹介】ソファーのカビを除去する5STEPとコツ
お気に入りのソファーにカビを発見した時の気持ちは、なんともショックなものです。ソファーは普段、移動させることがほとんどないので、気がついたらカビが生えていることもあります。
ソファーのカビを除去するステップとコツをご紹介します。
目次
【メソッド紹介】ソファーのカビを除去する5STEPとコツ
1)ソファーにも種類がある?2種類のソファーとカビの違い
(1)表面が布地のソファー
表面が布地のタイプのソファーは、食べこぼしや汗、皮脂等がカビの餌となり、黒カビが発生しやすい傾向があります。ソファーを置いている部屋が風通しが悪かったり、壁にぴったりくっつけた状態で長期間置いたりしていると、湿気を好む黒カビが生えてしまいます。
(2)表面が皮革のソファー
表面が皮革のタイプのソファーは、普段のお手入れの際に皮革専用のクリーム等を塗っている場合が多く、それがカビの栄養となってしまいます。部屋の湿度が高いと、家の中に存在している黒カビやススカビが発生することもあります。
2)カビってどうやって出来る?カビの3種類とその原因
(1)赤カビ
赤カビは、食べ物にも発生しやすいカビですが、湿度が高い場所を好む傾向があり、金属やプラスチックの表面にも繁殖します。毒性の高いカビのため、普段座ったり寝転んだりするソファーに生えてしまわないよう十分気をつける必要があるでしょう。
(2)青カビ
青カビも食べ物に発生しやすいカビです。様々な種類があり、室内にも浮遊しているため、天然皮革を使ったソファーなどの家具に付着すると、繁殖する恐れがあるので注意が必要です。
(3)黒カビ
黒カビは、家の中で繁殖するカビの中で最もポピュラーとも言えるものです。湿気の多いところを好むため、ソファーを湿気のこもりやすい部屋に置いていたり、結露する窓の近くに置いていたりすると、黒カビが発生することが考えられます。
3)ソファーのカビ駆除に準備したい3つのグッズ
(1)重曹パウダー
重曹パウダーがあれば、布製のソファーのカビ取りにも、革製のソファーのカビ取りにも活用できるので便利です。布製のソファーには直接振りかけて掃除し、革製のソファーには水と混ぜてペースト状にしたものを塗布する方法で掃除します。ドラッグストアやスーパー等で簡単に入手できます。
(2)消毒用エタノール
カーテンや壁等に発生したカビ対策に使える消毒用エタノールは、ソファーのカビ除去にも使うことができます。ただし、革製のソファーには使わない方が良いでしょう。家の中の他の掃除や消毒、カビ除去に活用できるので、ドラッグストア等で購入し、常備しておくと安心です。
(3)使い古しの歯ブラシ
ソファーに付着したカビの菌を、それ以上周りに広げてしまうことを避けるため、使い古しの歯ブラシでこすり落としてから掃除機で吸い取る作業が必要になります。ブラシが硬いと布地を傷めてしまうことがありますので、できれば柔らかいタイプの歯ブラシを使います。
4)解説!ソファーのカビ駆除の5STEP
(1)STEP1:使い古しの歯ブラシでカビをこすり落とす
ソファーにカビが生えているのを発見したら、まずはそれ以上広い範囲に広がらないよう、使い古しの歯ブラシでカビをこすり落とします。落としたカビはすぐに掃除機で吸い取ります。
掃除機にブラシ付きのノズルが付属している場合、カビが生えた部分の外側から中心に向かって掃除機をかけ、ブラシ付きのノズルで直接吸い込むこともできます。このステップは、布製、革製どちらのソファーでも共通です。
(2)STEP2:布製のソファーに重曹を振りかける
布製のソファーに付着したカビを落としたら、カビが生えていた部分に重曹パウダーを振りかけ、1~2時間置いてからブラシ付きのノズルをつけた掃除機で静かに吸い取ります。
(3)STEP3:布製のソファーを消毒用エタノールで除菌する
重曹を掃除機で吸い取った後、消毒用エタノールを綺麗な雑巾等に含ませ、軽くたたくようにしながらカビの生えていた部分を除菌していきます。部屋の窓を開けるなどして通気性の良い状態を保ち、しっかり乾かせば完了です。
(4)STEP4:革製のソファーに重曹ペーストを塗布する
革製のソファーに付着したカビをこすり落とすか掃除機で吸い込んだ後、重曹パウダーと水を3対1の割合で混ぜ合わせてペースト状にしたものを、カビが生えていた部分に塗布し、1~2時間置きます。綺麗な雑巾等で重曹ペーストをこすり落とし、掃除機で取り除きます。
(5)STEP5:皮革専用のクリーナーで拭き上げる
皮革専用のクリーナーでソファーのカビが生えていた部分を拭き上げます。部屋を風通しの良い状態にして、皮革に残った水分を乾燥させ、お手入れ用の保湿クリームを塗れば完了です。
5)要注意!ソファー掃除での注意点とは?
(1)メガネ・マスク・手袋等の保護具を着けて掃除する
ソファーのカビを掃除する際には、カビの胞子を吸い込んでしまわないよう、必ずメガネ・マスク・手袋等の保護具を着用して行うよう心がけます。また、こすり落としたカビは放置せず、すぐに掃除機で吸い込むことも重要です。
(2)スウェード調の皮革ソファーは要注意
皮革ソファーには種類があり、表面につやのあるタイプであれば、上記の方法でカビ掃除をすることができますが、スウェード調の場合は、変質や変色のおそれがあるため、重曹ペーストを塗布することは避けたほうが良いでしょう。
6)日々のメンテナンスが重要!ソファーを綺麗に使うコツとは
ソファーにカビが生えてしまわないよう、普段から定期的にメンテナンスすることが必要です。
(1)置き場所をチェック
まずは置き場所に注意し、湿気の多い部屋や結露しやすい窓際に置かないよう、配置を考えることができます。また、壁にぴったりくっつけて置くのではなく、少し隙間を開けるだけでも、空気の流れができて湿気がこもるのを防止できます。
(2)汚れはその日に対処
食べこぼしや皮脂、汗等の汚れを放置すると、カビの温床となりかねません。汚してしまったらすぐに取り除くようにしましょう。
(3)種類による違い
布製のソファーであれば、重曹や薄めた中性洗剤を利用してさっと拭き取ります。革製のソファーの場合は、皮革専用のクリーナーで綺麗に拭いておきます。
このように、日頃のちょっとした心がけで、ソファーにカビを生やさず、綺麗に使い続けることができます。
7)ソファーの買い替えも視野に?相場や商品選びのポイントって?
(1)相場とは?
あまりにもソファーのカビ汚れがひどい場合は、自分で対処するよりも思い切って買い替えを検討する方が良い場合もあります。布製の二人がけのソファーであれば、10000円~50000円程度で、ある程度幅広い素材やデザインの中から選ぶことができます。
革製の二人がけのソファーの場合は、50000円~200000円程度と、商品によって価格にかなりの幅がありますが、その中で予算に合ったものを選ぶことができるでしょう。
(2)カビの強い商品選びのポイントって?
ソファーを使う際には、布製でも革製でも表面をむき出しにしたまま使うのではなく、必ずカバーやシートをかけて使うと、ソファー本体が汚れたり、カビが生えてしまったりすることを避けられます。抗菌加工がされているカバーを選び、こまめに洗濯して綺麗な状態を保つことで、ソファーをカビから守ることができます。
また、最近は化学繊維で作られたスウェード調の生地を使っているソファーもあります。カビが生えにくく、色落ちもしにくいためお手入れが簡単で、小さな子供やペットがいても安心して使えるため、人気が出てきています。買い替えの際には、カビに強いソファーかどうかをしっかり比較検討することが大切です。
まとめ
1)ソファーの特徴の違いと生えやすいカビの種類を知ろう
2)家にあるグッズでソファーのカビを綺麗に落とす
3)シンプル5ステップで布製・革製ソファーのカビ掃除
4)日々の簡単なメンテナンスと心がけでソファーを美しく保とう
5)買い替えの際にはカビ対策を念頭に置いて検討を