洗濯物が生臭いのはなぜ?ニオイの取り方4STEPを紹介

洗濯物をしている主婦

せっかく綺麗に洗濯したはずなのに、洗濯物に嫌な臭いが残っていると、がっかりしてしまいます。部屋干しが増える梅雨の時期や、汗をかきやすい夏場は特に気になってしまうかもしれません。

洗濯物についた臭いの取り方のステップをご紹介します。






洗濯物が生臭いのはなぜ?ニオイの取り方4STEPを紹介


1)この臭いニオイのもとはなに?

洗濯物につく、臭いニオイのもとはズバリ「雑菌」です。洗濯してから乾くまでに時間がかかってしまう部屋干しや、汗をたくさんかく夏場に洗濯物を溜めてしまい、すぐに洗うことができないと、雑菌が繁殖して生臭いニオイが発生します。

2)洗濯物が臭いのはなぜ?代表的な3つの原因

(1)カビが発生している

洗濯物を濡れた状態で放置していると、カビの仲間である酵母菌が繁殖して、ニオイの原因になります。汚れた洗濯物をそのままにしておいたり、洗濯が終わった後にすぐ干さず、洗濯槽の中に長時間置いていたりすると、この酵母菌がどんどん増えて、嫌なニオイを生じさせるのです。

(2)汗や皮脂の洗い残し

しっかり洗ったつもりでも、洗濯物に汗や皮脂が残っていると、気になるニオイが生じます。一度にたくさんの洗濯物を洗った時などは、汗や皮脂を落としきれず、それを養分にして雑菌が増え、ニオイの原因となってしまいます。

(3)洗濯槽が汚れている

もう1つ考えられる代表的な原因は、洗濯槽が汚れているケースです。忙しくしていると、なかなか洗濯槽の掃除まで手が回らず、洗濯機から嫌なニオイが漂ってくることもあるかもしれません。洗剤の溶け残りやホコリ、糸くずなどが洗濯槽の裏側に溜まっていると、必然的にそのニオイが洗濯物にも移ってしまうでしょう。

3)洗濯物の素材によっても違う?2種類と臭いの関係とは?

(1)綿素材の洗濯物

綿素材の洗濯物は、厚手のものだと乾くまでに時間がかかります。特に、気温の低い時期や、雨が多くて外に干すことができず、部屋干ししなければならない時期は、落としきれなかった雑菌が繁殖して、臭いが発生しやすくなる傾向があります。

(2)ポリエステル等の化繊素材の洗濯物

ポリエステルをはじめとする、化繊素材の洗濯物は、速乾性があるので汗の水分はすぐに蒸発します。しかし、汗を吸収しない性質のため、雑菌や汗、皮脂がこもりやすく、強い臭いが付着して落としにくくなってしまいます。

さらに、洗濯している間に、一度落ちた汚れがまたついてしまいやすい、という特性もあるため、汚れのひどい洗濯物と一緒に洗ったり、洗剤の量が適正ではなかったりする場合、洗濯しても臭いが取り除けない場合があるのです。

4)ニオイの改善に!使ってみたいアイテム4選

(1)酸素系漂白剤

洗濯物の嫌なニオイの改善に、手軽に試せるのが、酸素系漂白剤です。液体のものは効力が弱めなので、綿や化繊素材の洗濯物であれば、粉末タイプをおすすめします。ドラッグストアやスーパーなど、どこでも簡単に入手できます。

(2)部屋干し専用洗剤

梅雨の時期や、防犯上室内に洗濯物を干すことが多い場合などは、部屋干し専用の洗剤を使います。除菌効果が高く、生乾きの臭いを抑えてくれる便利なアイテムです。コンビニなどでも販売されているので、気軽に試せるでしょう。

(3)重曹

キッチンの掃除などにもよく使われる重曹も、ニオイの改善におすすめのアイテムです。通常洗濯に使用している洗剤にプラスして洗うと、皮脂の汚れを落としやすくするとともに、消臭効果を発揮してくれます。既に掃除に活用している方は、簡単に試せます。また、ドラッグストアで購入することもできます。

(4)除菌・抗菌剤

衣類用の除菌・抗菌剤の種類が豊富になってきたので、自分に合うタイプを選んで試してみることができます。洗剤と一緒に入れる顆粒タイプ、柔軟剤と一緒に使う液状タイプ、メッシュ状の袋の中に抗菌剤が入っていて、洗濯の時に入れるだけのタイプなど、様々あります。

洗濯機

5)注目!染み付いてしまった臭いニオイに試してみたい4STEP

(1)STEP1:酸素系漂白剤とお湯でつけおき洗いをする

洗濯物に染み付いてしまった臭いニオイ対策の1つ目のステップは、洗濯洗剤、粉末タイプの酸素系漂白剤、お湯を使ったつけおき洗いです。

45~50度の、少し熱く感じる程度のお湯15リットル程度をバケツや大きめの洗面器等に入れ、洗剤と酸素系漂白剤を、それぞれ10~15g入れて混ぜます。そこにニオイの気になる洗濯物を入れて軽くもみ洗いし、25~30分程度つけおきします。一旦すすいでから、いつものように洗濯機で洗濯します。

(2)STEP2:お湯と重曹を使って洗濯する

次に試してみたいステップは、40度程度のお湯を洗濯機に入れて洗剤と重曹を溶かし、洗濯物を入れて洗うという方法です。10リットルのお湯に対して、15~20g程度の重曹を溶かします。

重曹の消臭効果や、ニオイの原因になる皮脂の汚れをしっかり落としてくれる性質を活用して、洗濯物のしぶといニオイを取り除きます。

(3)STEP3:煮沸消毒する

綿素材のタオルなどは、煮沸消毒(煮洗い)を試すのもおすすめです。80~100度の高温のお湯で、洗濯物を煮るという方法です。大きめの鍋にお湯を沸かし、洗濯物を入れてトング等で混ぜながら10分程度煮洗いをします。

ニオイだけを落としたい場合はお湯だけで、汚れや黄ばみも気になるようであれば洗剤を一緒に入れて洗います。

(4)STEP4:乾燥機を使用して乾かす

雑菌は高温に弱いため、もし乾燥機があればそれを利用して洗濯物を乾かすと、しっかり殺菌することができ、ニオイを取ることができる場合があります。

洗濯物の素材が熱に強くて、タンブラー乾燥をしてもシワになりにくいものであれば、試す価値があります。毎回は大変かもしれませんが、近所にコインランドリーがあれば、乾燥機だけ使うという手もあるでしょう。

6)そもそもその洗濯方法・干し方であっている?

(1)洗濯物の正しい洗濯方法とは?

洗濯物がある程度溜まるまで、洗濯かごや洗濯槽の中に放置してしまうことがあるかもしれませんが、この間に雑菌はどんどん繁殖し、ニオイの原因となってしまいます。特に夏場の高温多湿な時期には注意が必要です。可能な限り、汚れた洗濯物はすぐに洗うように心がけるだけでも、ニオイは大幅に改善されるでしょう。

また、洗濯物を一度にたくさん洗うと、洗濯の能力が下がり、汗や皮脂の汚れや雑菌を落としきれず、生臭いニオイが洗濯物に残りやすくなってしまうので注意が必要です。洗濯機の容量の8割程度を目安にできます。

洗剤や柔軟剤をたくさん入れれば、頑固なニオイが取れるかもしれない、と考えがちですが、容量以上に入れると洗剤が溶け残ってしまい、すすいでも落とせず、洗濯物に付着してかえってニオイを引き起こす原因になるので、注意しましょう。

(2)通常の干し方でのコツとは?

まず心がけたいのが、洗濯が終わったらすぐに干すことです。洗い終わって濡れた状態の洗濯物を洗濯槽の中に放置すると、その間に雑菌が増えてしまうからです。

洗濯物を干す際には、洗濯物の表面がしっかり外気に触れるように意識しましょう。小さく畳んだりして重なっている部分が多いと、天気の良い日に外に干しても乾くまでに時間がかかって、やはり雑菌が繁殖する条件が揃ってしまいます。ピンチハンガー等を活用し、洗濯物を広げて、表面積の多くの部分が外気に触れるように干すことがポイントとなります。

(3)生乾きを防ぐ部屋干しの2つのポイント

洗濯物を早く乾かすためには、空気の流れ、つまり風が大切な要素となります。部屋干しではなかなか通気性の良い場所に干すことが難しいので、扇風機や小型のサーキュレーター等を活用して、洗濯物に風を当てるようにすると、より早く乾かすことができ、雑菌の繁殖を抑えてニオイがつきにくいようにできます。

また、洗濯物同士がくっついていたり、小さく畳んで干したりすると、当然のことながら乾きにくくなります。スペースが限られているとしても、できる限り洗濯物の間を適度に空け、洗濯物を裏返した状態で広げて干すように心がけましょう。






まとめ

1)洗濯物の臭いの原因とは

2)衣類の素材と臭いの関係を知ろう

3)ニオイの改善に使ってみたいグッズ4選

4)簡単にチャレンジできる、ニオイを落とす4STEP

5)正しく洗濯して干す!洗濯物の臭いの取り方とは