水垢を徹底的に落とそう!重曹を使った掃除の5ステップ
台所や浴室など、水回りのお掃除は少しさぼるとすぐに、カビやぬめり水垢で汚れてしまいます。汚れの一つ水垢について、重曹を使った落とし方を紹介します。
重曹は人体にも優しいエコ洗剤ですが軽い水垢なら効果は抜群!使用時の注意点も説明していきます。
目次
水垢を徹底的に落とそう!重曹を使った掃除の5ステップ
1)そもそも水垢の原因とは?主な2大原因を解説
台所や浴室・洗面所などの水をよく使う場所では、カビやぬめり、水垢が発生します。そもそも、水垢が発生する原因は何かといいますと、水道水に含まれる、カルキやミネラル(カルシウムやマグネシウム)が残ってしまうのが原因です。
それが固まるとシンクなどの白っぽい汚れとなり拭いてもなかなか落ちなくなります。もう一つは、場所ごとに石鹸カスや生ごみや湯垢などの汚れと合わさったものが水垢を落としにくくしています。
2)水垢にも種類がある?掃除の違いは?
水垢は、水道水のカルキやミネラル(カルシウムやマグネシウム)が残ってしまうのが原因だとお話ししましたが、台所やトイレ、浴室、洗面所では少しずつその原因となる成分が違ってきます。
(1)お風呂場・洗面所・トイレ
お風呂場や洗面所では、シャンプーや石鹸カスと水道水の汚れが合わさっていますし、これに湿気が加わるとカビが発生してしまいます。
トイレだと尿の飛び散りによるアンモニアが原因となります。
(2)台所
台所は、水道水のカルキ汚れが水垢となりますが、油汚れや洗剤の残り、生ごみによる細菌などアルカリ性や酸性の汚れが合わさっています。
アルカリ性の水垢や石鹸カス、アンモニアには酸性の洗剤、カビや油汚れなど酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤と同じ場所の汚れでも性質を知って洗剤を使い分ける必要があります。
3)重曹とは何?重曹水の作り方を解説
(1)重曹とは?
重曹とは、炭酸水素ナトリウムのことです。料理のあく抜きなどにも使われています。食用にも使われているので人体に無害です。重曹はアルカリの性質を持ちます。
汚れの種類には大きく分けてアルカリ性のものと酸性のものがあります。それぞれの汚れに反対の成分の洗剤を使うことによって汚れを中和したり、浮かしたりして落とします。重曹はアルカリ性なので、湯垢やカビ、排水溝のぬめりとりなどの酸性の汚れに効果を発揮します。
水垢はアルカリ性の汚れなので、頑固な汚れの場合は、酸の性質を持つクエン酸がおすすめです。重曹は研磨作用や除菌作用があるので、水垢予防としての効果の方が高いです。
(2)自宅での重曹水の作り方とは?
自宅でのエコ掃除に作っておくと便利なのが「重曹水」です。重曹水を作るのに必要なものは、100均などで売られているスプレーボトルと重曹と水たったこれだけです。
重曹は、ホームセンターやスーパー、薬局の掃除用品売り場で売られています。白い粉状のもので安価で購入することができます。掃除用なので一番安価な工業用で十分です。水100mlに対し、重曹小さじ1杯程度を混ぜ合わせボトルに入れて完成です。頑固な汚れには重曹の量を増やして調整します。
(3)重曹を使用する上での注意点
重曹はエコ洗剤ですが、研磨作用があるために、素手で使用すると皮膚をこすっている状態となり手が荒れる原因となってしまいます。使用する際はゴム手袋を使用しましょう。また、重曹に含まれる研磨作用が表面に細かい傷をつけてしまう場合があるので注意が必要です。
4)水垢の掃除に事前準備を!あると便利なグッズ4選
水垢掃除にあると便利なグッズは、安価で簡単に手に入るものばかりです。
(1)スプレーボトル
重曹水を入れて置くためのスプレーボトルがあると便利です。これは、100均などで購入することができます。
(2)歯ブラシ
使わなくなった歯ブラシや100均で売られている隙間用のブラシがあると便利です。蛇口などの細部をこする際に便利です。
(3)クッキングペーパー・サラン撒布
これは、頑固なカルキ汚れなどに重曹水をスプレーした後パックする要領で使用します。さらに頑固な汚れにはクエン酸があると便利です。これも同じくホームセンターなどで購入することができます。
(4)古布
水垢掃除は、濡れた状態で終わってしまうと意味がありません。最後の仕上げ拭きで使用します。
5)要チェック!重曹で水垢を掃除する5大ステップとは
(1)ステップ1:重曹水を作ろう
水垢掃除をする前に、重曹水ボトルを作りましょう。重曹は水に溶けにくいので、使い切る分だけ作るようにします。水のかわりにお湯を使うのも効果的です。
(2)ステップ2:便利グッズを準備しよう
ゴム手袋や使わなくなった歯ブラシ、サランラップやクッキングペーパーを準備しましょう。細部のお掃除や頑固な汚れにクエン酸も一緒に準備しましょう。
(3)ステップ3:水垢汚れに重曹水を吹きかける
水垢汚れに重曹水をスプレーしたら、15分ぐらい放置しましょう。重曹水が水垢にまざった皮脂汚れなどのたんぱく質などを浮かしてくれるので、時間を置いた方が効果的です。
(4)ステップ4:頑固な汚れにはクッキングペーパーでしっかりパック
長年蓄積されて白く固まってしまっている水垢汚れには、重曹水をスプレーした後、クエン酸をふりかけます。すると、シュワっと泡が発生します。
その後、クッキングペーパーやサランラップでパックしておきます。そのまま放置し、ブラシで汚れを軽くこする、落ちていなかったらまた、パックして放置する作業を繰り返します。
(5)ステップ5:仕上げに乾拭きでピカピカ!
重曹水で水垢がきれいになったらしっかりと水で流しましょう。しっかり流さないと乾いた後に重曹の粒子が白く浮き上がってしまいます。
流した後は、仕上げに乾拭きすると、蛇口やシンクのくすみもすっかり落ちてピカピカになります。
6)理解しておこう!水垢を効率よく掃除するコツとは?
重曹は、軽い水垢汚れには効果を発揮しますが、頑固な汚れになるとあまり効果がありません。その時は、クエン酸を合わせて使うようにすると効率よく掃除することができます。
重曹は除菌作用があるので、毎日のお掃除に使用すると、カビの発生などをおさえてくれます。
7)要注意!重曹を使った水垢の掃除で注意することとは?
人体にも環境にも優しい重曹ですが、水垢の掃除をするさいに注意することが3つあります。
(1)傷に注意
重曹の研磨作用により、素材に傷をつけてしまう場合があります。毎日のお手入れならば薄めの重曹水を使用しましょう。
(2)混ぜないこと
他の塩素系洗剤と決して混ぜないことです。混ぜると有害なガスが発生してしまうことがあります。
(3)保管方法
幼児やペットの手の届かないところに保管しましょう。重曹は湿気により固まってしまうので密閉容器で保存しましょう。
8)水垢へ日頃からできるメンテナンスと予防方法とは
浴室ならば、毎日の入浴後に重曹水をスプレーし軽くこすっておくと殺菌がつきにくくなり、カビの発生などを予防してくれます。
毎日の入浴後に水をさっとひとかけするだけでも、浴室の温度が下がり細菌の発生をおさえてくれます。残り湯などに重曹をいれ、その中に洗面器や子供のおもちゃなどを入れて置くと除菌ができ、浴槽の湯垢も落としてくれます。
水回りの掃除はやはり汚れやすいので、毎日のこまめなお手入れが大切です。クエン酸水は常備ボトルとして作っておくと、さっと一拭きできるので便利です。
今回のまとめ
1)重曹の性質はアルカリ性なので酸性の汚れを落とすのに効果的です
2)軽い水垢汚れなら重曹でも効果あり。頑固な汚れにはクエン酸を合わせて使いましょう
3)重曹は研磨作用があるので、傷が心配な時は薄めて使いましょう
4)重曹水で掃除をした後は水でしっかり洗い流しましょう
5)重曹を保管する際は湿気に注意し密閉容器で保管しましょう