【カビ除去】マットレスのカビを排除する3ステップとは
毎日使うマットレスは、家族の健康を考えると、いつも清潔に保ちたいものです。もしもマットレスにカビが生えてしまった場合、どのように除去すれば良いのでしょうか。
必要なグッズと、マットレスのカビを除去する掃除のステップをご紹介します。
目次
【カビ除去】マットレスのカビを排除する3ステップとは
1)そもそもマットレスのカビの原因とは?主な原因とは
マットレスにカビが生えてしまう原因とは何でしょうか。
(1)湿度
1つ目の原因は、家の中の他の場所にカビが生じるのと同じで、湿度が高い状態が続くことです。寝ている間に、人はコップ1杯程度(200cc~300cc)の汗をかくとされています。
2人で同じベッドに寝ている場合、一晩で500cc近くの汗がマットレスに染み込むと考えられます。それを放置すれば、カビが生じるのは容易に想像できます。
(2)長期間の敷きっ放し
2つ目の原因としては、フローリングに直接マットレスを置いていたり、すのこタイプのベッドではなく収納付きのベッドを使っていたりして、マットレスの下側が多湿な状態になってしまうことです。
頻繁に移動させることの少ないマットレスを、このような環境で使っていると、カビが生えやすくなると言えます。
2)マットレスにも種類がある?2種類のマットレスと掃除の違い
マットレスには、大きく分けて2種類あります。
(1)コイルを使ったスプリングタイプのマットレス
寝心地は硬めで、通気性は良いという特性があります。コイルスプリングを小さな袋に1つ1つ入れているタイプは、通気性が少し悪くなります。置き方や置き場所に注意すれば、通気性が良いのでカビの発生を最小限にとどめることができるでしょう。
(2)ウレタンなどの低反発素材を用いたマットレス
寝心地は柔らかめで、包み込まれるような感触があります。しかし、通気性が悪く、夏は寝苦しく感じるため、寝汗が溜まりやすくなり、スプリングタイプのマットレスに比べてカビが発生しやすい条件が揃ってしまうと言えます。
3)マットレスのカビ除去に必要なグッズ3選
(1)消毒用アルコール
ドラッグストアや薬局で販売されている、オキシドールもしくはエタノール等の消毒用アルコールが、マットレスのカビを殺菌するのに効果的です。100円ショップでスプレー容器を購入し、入れ替えて使うと掃除しやすくなります。
消毒用アルコールを用いてマットレスの掃除をした場合、殺菌はできますがカビの色を落とすことはできません。
(2)キッチン用塩素系漂白剤
黒いカビの色そのものを落としたい場合、キッチン用の塩素系漂白剤を使用することができます。泡で出てくるタイプのものは、スーパーやドラッグストアで簡単に入手できます。注意点は、マットレスの生地を傷めてしまうことです。
衣類用の酸素系漂白剤では効果が弱く、マットレスに生えたカビを落とすことは難しいので、どうしてもカビの色を落としたい際には塩素系を使う必要がありますが、傷みや脱色等のデメリットも考えた上で掃除することをおすすめします。
(3)拭き取り用の布(使い古しのタオル・バスタオル等)
消毒用アルコールかキッチン用塩素系漂白剤のどちらを用いるとしても、重要なのはマットレスにアルコールや漂白剤の成分を残さないことです。もし、それらの成分がマットレスに残っていると、大人はもちろんのこと肌の弱い子供やお年寄りにとっては肌荒れの原因となってしまいかねません。
衛生面も考慮すると、雑巾よりも使い古しのタオルやバスタオルを使うほうが良いでしょう。いずれも、拭き取りやすいようにカットして使うと、効率よくマットレスのカビを除去するための掃除ができます。
4)解説!マットレスのカビ除去の3ステップとは
(1)ステップ1:消毒用アルコールを使って殺菌する
消毒用のオキシドールまたはアルコールをスプレー容器に移し替え、マットレスのカビが生じている部分が湿る程度の量を吹き付けます。
その後、30分~1時間程度おき、ぬるま湯を含ませた布で拭き取っていきます。アルコールの匂いがしなくなったら、乾いた布で水分をできるだけ拭き取ります。
(2)ステップ2:キッチン用塩素系漂白剤で黒カビの色を落とす
マットレスに発生したカビの黒い汚れが気になり、落としたい場合には、キッチン用の塩素系漂白剤を用いて掃除します。
黒く変色した部分が湿る程度に漂白剤を吹き付け、15~20分程度おき、黒い色が落ちたかどうかチェックします。ぬるま湯を含ませた布で、漂白剤を付けた部分を拭いていきます。
塩素系漂白剤の刺激臭が和らいだら、マットレスに染み込んだ水分を乾いた布でしっかり拭き取ります。
(3)ステップ3:マットレスを乾燥させる
乾いた布で拭き上げただけでは、マットレスに残った水分を完全に除去することはできません。カビが好む多湿の状態を作ってしまわないためにも、マットレスをきちんと乾燥させる最後の手順は非常に重要です。
ドライヤーの弱風を当てて、手で触って確認しながら乾かしていきます。最後は家の中の風通しの良い場所にマットレスを移動させ、陰干しして完全に乾かせば完了です。
5)マットレスを効率よく掃除するコツとは?
マットレスを乾燥させるのにある程度の時間を要することを考え、同じ日にマットレスのカビの殺菌と脱色の両方のステップをするのではなく、目的をどちらか1つに絞って除去のための掃除をするほうがよいかもしれません。
また、マットレスを移動させるのは思いのほか力が必要です。特にダブルベッドサイズのマットレスを1人で移動させるのは大変難しいでしょう。それで、家族に手伝ってもらうことができ、天気が良くて乾燥していて、時間に余裕がある休日の午前中等に掃除すると、効率よく行えるでしょう。
6)要注意!マットレスの掃除で注意すべきこと
(1)肌荒れ・臭いに注意
消毒用アルコールもキッチン用塩素系漂白剤も、成分がマットレスに残ってしまうと、肌荒れや体調不良の原因となってしまいます。ぬるま湯を含ませた布で念入りに拭き取ると同時に、臭いもしっかりチェックしましょう。
(2)ゴム手袋・メガネの着用を
特にキッチン用の塩素系漂白剤は肌を傷めやすいため、掃除の際にはゴム手袋等を使い、直接肌に触れないよう気をつけながら行います。
また、完全に乾かした後に、再度匂いを確認し、漂白剤の刺激臭が残っている場合はもう一度ぬるま湯を含ませた布で完全に拭き取るようにします。
7)カビ予防に!日常からできるメンテナンス方法とは?
マットレスにカビが生じやすい条件は、多湿の状態が長く続くことです。もし、床に直接マットレスを置いて寝ている場合は、100円ショップやホームセンター等ですのこを入手し、床とマットレスの間に空間を作って空気の流れが生じるようにするとよいでしょう。
また、ベッドフレームを用いている場合でも、壁にピッタリくっつけてしまわず、少し隙間を開けて風が流れやすいようにしておくことをおすすめします。
マットレスの上下や前後を定期的に入れ替えて、常に同じ面が汗の溜まりやすい下側にならないようにすることも大切です。いずれもちょっとした一手間で、厄介なマットレスのカビの発生を予防できます。
8)クリーニング店にお願いする場合の相場と注意点とは?
(1)相場・期間
マットレスのカビを除去する掃除をクリーニング店にお願いする場合、サイズによって金額が異なりますが、基本料金は8000円~20000円程度の価格帯となります。
マットレスの基本的なクリーニング方法は、高温のスチームを用いて殺菌した後、表面の汚れを綺麗にして、専用の機材で水分を吸い取る、というものです。ほとんどの業者では、1枚のマットレスを2~4時間程度で仕上げてくれるので、その日から普通にマットレスを使うことができます。
(2)注意点とは?
マットレスにカビ汚れやシミがあると追加料金がかかる場合があるので、事前に確認しましょう。また、数社で見積もりを取って安い業者に依頼したり、インターネットや地元の情報誌等で口コミをチェックしたりすれば、安心して利用できます。
(3)新しく購入する場合の商品選びのポイントとは
場合によっては、クリーニング店にマットレスのカビ除去をお願いしたり、自分で時間と手間をかけて掃除したりするよりも、新しく買い換えたほうが早くて安い、というケースもあるでしょう。
もちろん、人によってマットレスの寝心地の好みは異なりますので、必ずしも通気性だけを優先して選ぶ必要はありません。通気性があまり良くない素材のマットレスを選んだ際は、カビ予防のためのグッズも合わせて検討したり、日頃のメンテナンスを心がければ、マットレスに生じるカビを最小限に抑えることができるでしょう。
今回のまとめ
1)マットレスにカビが生える原因と、生えやすいマットレスの種類を知ろう
2)ドラッグストアでマットレスのカビを除去するグッズを手軽に入手できる
3)目的を1つに絞ってマットレスのカビを効率よく掃除しよう
4)日頃から通気性に気を配ったメンテナンスを
5)ひどいカビは業者さんに依頼するか、買い換えるかしっかり検討してから決定しよう