マットレスの効果的な洗い方って?掃除の5STEP

ベッドでスマホを使っている女性

毎日、家族全員が眠る時に使うマットレスは、いつも清潔な状態をキープしたいものです。でも、汚してしまっていざ洗おうとすると、大きさや素材のことを考えて、難しさを感じるかもしれません。

そこで、マットレスの効果的な洗い方を紹介します。






マットレスの効果的な洗い方って?試してみたい◯STEPとは?


1)汚れの原因とは?マットレスの主な汚れの3種類とその特徴

(1)汗や皮脂

人間は、一晩寝ている間に約200ccの汗をかきます。朝起きた時に、マットレスが汗で湿っている感じがしなくても、毎晩それだけの量の汗や、体から出る皮脂がマットレスに染み込んで、湿気と汚れを付着させています。

(2)ホコリやダニ

空気中を浮遊しているホコリや、ダニの死骸やフンもマットレスの主な汚れの原因となります。大きくて重いマットレスは、なかなかこまめに手入れをするのが大変なので、どうしてもおろそかになりがちですが、シーツやカバーを交換する時に、思いの外ホコリが溜まっていて驚くこともあります。

(3)おねしょや飲み物などの液体汚れ

小さいお子さんが一緒に寝ている場合、おねしょをしてしまったり飲み物をこぼしてしまったりして、液体汚れがマットレスに付着してしまうことがあります。広い範囲に広がってニオイが残りやすい、手強い汚れです。

2)マットレスにも種類がある?種類別の掃除の主な違い

(1)スプリングタイプのマットレス

マットレスの主な種類の1つは、コイルスプリングを用いたスプリングタイプのマットレスです。コイルスプリングの密度によって、寝心地や通気性の良さ、価格が変わってきます。

ホコリやダニ等の汚れは、掃除機をかけることで対応できます。また、液体汚れも広い範囲でなければ、濡れタオル等で綺麗にすることができる場合もあります。

(2)低反発ウレタンマットレス

もう1種類、広く流通しているのが、衝撃吸収素材の低反発ウレタン素材を用いたマットレスです。体が包み込まれるような独特の寝心地が特徴です。

通気性が悪く、水分が大量につくとウレタンが変質してしまうという特徴がありますので、液体汚れ等を家で洗うのはなかなか難しくなります。

3)マットレスを洗うときに準備したい3つのグッズ

(1)掃除機のブラシ付きノズル

マットレスに付着したホコリやダニの掃除をする際には、先にブラシが付いているタイプのノズルを使って、掃除機をかけます。ブラシが、マットレスのくぼんだ部分に溜まったホコリをしっかりかき出してくれるので、汚れを取り除きやすくなります。

(2)重曹

液体汚れや汗のニオイが気になる時に使えるのが、重曹です。特に、年配の方やお子さんなどが使っているマットレスを洗う際など、洗剤の刺激が気になる場合に用いると良いでしょう。200ccの水に大さじ1杯程度の重曹を溶かし、タオルに含ませて汗や液体汚れによるシミを洗うことができます。

(3)中性洗剤

マットレスの汚れがひどい場合や、肌への影響をそれほど心配しなくて良い場合には、水で10倍程度に薄めた中性洗剤を使って洗います。洗剤液を含ませたタオルで叩くようにして汚れを拭き取った後は、洗剤の成分がマットレスに残るのを防ぐため、ぬるま湯を含ませたタオルで拭いた後、乾いたタオルで水分と洗剤分をしっかり拭き取ります。

飲み物をこぼしてしまった時には台所用中性洗剤を、おねしょや汗の汚れを落としたい時にはおしゃれ着洗い用の中性洗剤を用います。

4)解説!マットレスの洗い方の5STEP

(1)STEP1:ブラシ付きノズルを装着した掃除機をかける

洗剤等を用いて洗う前に、まずはマットレスに溜まったホコリやダニといった汚れを、先にブラシ付きノズルを装着した掃除機をかけて取り除きます。マットレスのくぼみに集まっている固形の汚れを、ブラシでかき出すようにしながらゆっくりと掃除機をかけます。

まず縦方向に掃除機をかけてから、垂直になるように横方向にも掃除機をかけます。マットレスを動かすことが可能であれば、裏側にも同じように掃除機をかけると、しっかりと固形の汚れを除去できます。

(2)STEP2:液体汚れを拭き取る

ぬるま湯で湿らせた綺麗なタオルを固く絞り、マットレスの液体汚れが付着している部分に押し当てます。ニオイがさほど強くない液体汚れや、汚れの範囲が比較的狭いケース(手のひらサイズ程度)であれば、この作業を何度か繰り返すだけで、汚れを落とすことができる場合もあります。

(3)STEP3:重曹水で洗う

お子さんのおねしょやペットの粗相、大量の汗など、ニオイが気になるマットレスの液体汚れは、重曹水を用いて洗うことで消臭ができます。200ccの水に大さじ1杯程度の重曹を溶かしたものをタオルに含ませてからしっかり絞り、STEP2と同じ要領で汚れを拭き取ります。

(4)STEP4:薄めた中性洗剤で洗う

液体汚れが濃い色のシミになって残ってしまうようなケースでは、水で10倍程度に薄めた中性洗剤を含ませたタオルで洗います。軽く叩くようにして、マットレスに付着した汚れをタオルに移し取るような意識で行います。

(5)STEP5:洗剤の成分を拭き取り、乾燥させる

最後に、ぬるま湯を含ませて固く絞ったタオルで、マットレスの汚れを洗った部分を拭き、重曹や洗剤の成分がマットレスに残らないようにします。洗剤のニオイが気にならなくなったら、乾いた綺麗なタオル等でマットレスに残った水分をしっかり拭き取ります。通気性の良い場所に置くか、あれば布団乾燥機を使ってマットレスを乾燥させれば完了です。

ベッドとクッション

5)汚れの特徴に応じての掃除方法とは?

(1)シミ

液体汚れや汗をかいた跡がシミになっている場合は、上記STEPのとおり、重曹水もしくは薄めた中性洗剤でマットレスを洗います。この時、シミを広げてしまわないよう、外側から汚れの中心に向かって叩くようにすることを心がけます。

せっかく拭き取った汚れが再びマットレスに戻ってしまわないよう、タオルの面を確認し、常に綺麗な面を使って汚れを取り除くようにすると、シミを綺麗に落とすことができます。

(2)カビ

マットレスにカビ汚れが生じた場合は、消毒用エタノールもしくはオキシドールを用いて殺菌します。カビ汚れが湿る程度に消毒用エタノールを染み込ませ、30分~1時間程度おきます。それから、ぬるま湯を含ませたタオル等で叩くようにして拭き取り、マットレスにエタノールの成分が残らないように何度か繰り返します。

キッチン用の漂白剤等を用いれば、黒いカビ汚れを落とすことが可能な場合もありますが、漂白力が強いためマットレスそのものを傷めてしまうことも考えられます。どうしても黒いカビ汚れを除去したい場合は、マットレスの目立たない場所で色落ちや変質がひどくないかどうか確認してから行うと良いでしょう。

6)要注意!マットレスを洗うときに注意することって?

(1)洗った後は必ずしっかり拭き取り、乾燥させる

マットレスは、毎日長時間眠るものです。洗った後に、洗剤の成分がマットレスに残っていると、肌が敏感な方の場合、肌荒れの原因となりかねません。マットレスを洗う際は、綺麗なタオルでしっかりと洗剤の成分やすすぎに使った水分を拭き取るようにします。

また、できれば午前中にマットレスを洗い、換気をしながら通気性の良い部屋で時間をかけて乾かすか、時間がない場合は布団乾燥機を活用して乾燥させることをおすすめします。

(2)ウレタン素材のマットレスは専門業者に

低反発のウレタン素材を用いたマットレスは、重量があり通気性が悪く、水分によって変質しやすいという特性があります。ウレタン製のマットレスを汚してしまった場合は、無理に自分で汚れを洗おうとするよりも、費用はかかりますが専門の業者に依頼する方が、マットレスの質を保って長く使うことができるかもしれません。

7)日々のメンテナンスが重要!マットレスを綺麗に使うコツ

(1)掃除機の効果的なかけ方とは?

普段、部屋に掃除機をかける際に、余分の時間はかかりますがマットレスにも掃除機をかけるよう習慣づけすると、汚れが溜まりにくくなるので洗うのも楽になります。

さっとかけただけでは、表面のホコリは除去できてもダニの死骸やフンを取り除けないので、掃除機をゆっくりかけるように意識します。1方向からだけではなく、90度角度を変えて、垂直になるようにかけるとより効果的です。

(2)ダニ対策の2つのポイント

・マットレスを床に直接置かない

ダニは湿気を好みますので、マットレスを床に直接置いていると、必然的に湿気が溜まりやすくなり、ダニの繁殖に適した環境になってしまいます。スペース等の関係でベッドのフレームを置くことができない場合は、すのこを使うなどしてマットレスと床が密着しないようにすることができます。

・定期的に換気する

少し手間はかかりますが、ダニ対策として、2週間に1回程度、マットレスを換気することもポイントです。マットレスに染み込んだ汗を蒸発させることが重要だからです。

マットレスのシーツやカバーを外して片側を上げ、部屋の窓を開けて通気性を良くし、2時間程度その状態を保ちます。扇風機やサーキュレーターの風を当てたり、湿度の高い時期にはエアコンの除湿モードを活用したりするのもおすすめです。

8)ダニ対策に優秀な失敗しないためのマットレス選びとは?

ウレタンやポリエチレンといった化学繊維でできたマットレスは、ダニ等の虫を寄せ付けにくい特性があります。寝心地の好みは人によって異なるので、可能であれば実店舗に足を運び、触ったり横になったりして、自分の気に入った寝心地でしかもダニに強い素材のマットレスを選ぶと安心です。

マットレスそのものは価格が高価ですし、簡単に買い換えられるものではありません。汗がマットレスに染み込んで湿度が高くなり、ダニが繁殖してしまうのを抑えるために、ベッドパッドやプロテクターを敷くことも、ダニ対策になります。洗濯機で洗えるタイプのベッドパッドやプロテクターであれば、お手入れも比較的楽に行うことができるでしょう。






まとめ

1)マットレスの汚れの種類と素材による特徴の違い

2)家にある3つのグッズが大活躍

3)シンプル5STEPでマットレスを効果的に洗おう

4)汚れの特徴に応じた洗い方と注意点

5)日々のメンテナンスと上手なマットレス選びで、ダニ・汚れ対策を