窓のサッシのカビを綺麗に除去する4つのアイディア
大掃除の際に、窓掃除は欠かせません。ガラスは簡単にピカピカにできても、サッシのカビを除去するのにてこずることがよくあります。ぜひ窓のサッシも美しくしたいものです。この記事では、窓のサッシのカビを綺麗に除去する掃除のアイディアをご紹介します。
目次
1)窓のサッシに付着するカビにも種類がある?2種類のカビとその違い
(1)クロカビ
窓のサッシに付着するカビには、大きく分けて2種類あります。
その1つが黒カビで、家の中のどこにでも存在しています。低温に強く、結露の多いところに生える特性があるため、窓のサッシに発生しやすいタイプでしょう。アルコール等の消毒剤に弱く、除菌しやすいため、こまめに掃除をすれば効率よく除去できます。
(2)ススカビ
もう1つはススカビです。屋内外に広範に存在しているカビで、湿度の高い環境で繁殖しやすい特性を持っています。そのため、やはり冬場に結露しやすい窓のサッシに発生することがあります。普段から換気を行ったり結露の水分をきちんと拭き取るなど、湿度を低く保つことが対策のポイントと言えます。
2)カビを放っておくことで生じる体への悪影響は?
ススカビの特性として、胞子が比較的大きいことととても軽いことが挙げられます。そのため、空気中に漂いやすく、粘膜に付着してアレルギー症状を引き起こしたり、目の角膜や皮膚そのものに悪い影響が及ぶことも考えられます。
また、黒カビは毒性がそれほど強いわけではありませんが、放っておくとアレルギーや喘息の原因につながりかねないため、日頃からこまめに除去するよう意識する必要があるでしょう。
3)どうしてサッシにカビが発生するの?その原因とは何?
カビが繁殖しやすい条件としては、湿度80%以上で気温が20〜30度前後、そしてホコリや汚れやゴミの付着といったことが挙げられます。窓のサッシは、なかなか毎回の掃除では手が回りにくい部分ですので、結露が発生する寒い時期に放置してしまうと、カビが発生する条件が揃ってしまうのです。
4)窓のサッシのカビ掃除にぜひ準備したいアイテム4選
(1)家庭用中性洗剤
窓のサッシに発生して間もないカビであれば、家庭用中性洗剤で落とすことができるケースがあります。まずは中性洗剤の拭き掃除で除去できるかどうかを確かめ、落ちないようであれば別のアイテムを選ぶと良いでしょう。
(2)除菌用アルコール
クロカビの除去に効果的な除菌用アルコールがあると安心です。カビ取り剤は刺激が強すぎて苦手に感じる方は、こちらが使いやすいかもしれません。スーパーやドラッグストアで簡単に入手できます。
(3)カビ取り剤
中性洗剤や除菌用アルコールを使用しても落とせない窓のサッシのカビには、カビ取り剤が効果的です。お風呂などの水回りの掃除に使っているものをそのまま活用できます。換気を行うなど、用法を守って使用することが重要です。
(4)キッチンペーパー
窓ガラスとサッシの境目に発生したカビの掃除には、キッチンペーパーが活躍してくれます。除菌用アルコールやカビ取り剤を染み込ませて、湿布のようにしてカビに薬剤を密着させることができ、とても便利です。
5)手順は簡単!窓のサッシのカビを掃除する4ステップ
(1)ステップ1:サッシに発生したカビを中性洗剤で拭き取る
窓のサッシのカビが生えている部分を、水で薄めた家庭用中性洗剤を染み込ませた雑巾で拭き掃除します。生えてからそれほど時間が経っていなければ、このステップである程度綺麗にできるでしょう。
(2)ステップ2:クロカビを除菌用アルコールで掃除する
窓のサッシにはっきり黒く付着しているのがクロカビです。除菌用アルコールを、雑巾もしくは使い古しのタオルをカットしたものなどに染み込ませ、クロカビを拭き取ります。拭いただけで落ちなければ、キッチンペーパーに除菌用アルコールを染み込ませたもので湿布をして10分ほど置いてみます。その後、濡らした雑巾で全体を拭きます。
(3)ステップ3:頑固なススカビ・クロカビをカビ取り剤で掃除する
窓ガラスとサッシ部分との境目のゴムパッキンには、ススカビやクロカビが発生しがちです。拭いただけでは落とせないかもしれません。その際には、キッチンペーパーに適量のカビ取り剤を染み込ませ、細長く折りたたんで、カビの部分に密着するように湿布をします。
10〜15分ほど放置した後、湿布していたキッチンペーパーで少し擦り落としてから、濡らした雑巾で拭くようにします。
(4)ステップ4:清潔な布で洗剤、除菌用アルコール、カビ取り剤等を拭きあげる
窓のサッシのカビが綺麗に落ちたら、最後に使い古しのタオルか清潔な雑巾で、サッシ、ゴムパッキン、ガラスに洗剤やアルコール、カビ取り剤が残らないようしっかり拭きあげて完了です。
6)サッシの種類によって掃除方法は変わる?
窓枠で最も多く出回っているのはアルミサッシでしょう。アルミサッシやゴムパッキンは水拭きに強いので、中性洗剤、除菌用アルコール、カビ取り剤のいずれも使うことができます。
ただし、木製の窓枠が使用されている場合、水分を嫌いますので、カビ取り剤や中性洗剤を使いすぎたり、キッチンペーパーで湿布をしたりすると、変質や変形、変色のおそれもあります。十分注意しながら掃除をすることが大切です。
7)ここに注意!窓のサッシのカビ掃除で気をつけたい点2つ
しぶといカビを落とすためには、やはりカビ取り剤を使った掃除が必要になります。直接肌に付着したり、上部のサッシを掃除していて目に入ったりするのは大変危険ですので、窓のサッシのカビを掃除する際には保護メガネやゴーグル、掃除用の手袋を着用するよう気をつけましょう。
さらに、換気も重要です。窓を閉めたまま掃除をしていると、洗剤とアルコールの臭いが混じったり、カビ取り剤の刺激臭が室内にこもってしまうおそれがあります。お子さんやペットの安全を確認しつつ、必ず窓を開けて作業すれば安心です。
8)カビの発生を最小限に抑えたい!日頃の心がけって?
窓のサッシにカビが生じるのを最小限に抑えることができれば、掃除も楽になります。そのために意識したいことの1つが、お部屋の温度を高くしすぎないことです。前述したように、カビは20〜30度の気温を好み、よく繁殖してしまいます。冬場、家を暖かくしておくのは健康管理の面でもちろん大切ですが、その分結露の拭き取りなどをこまめに行うように心がける必要があります。
さらに、定期的に窓を開けて換気を行うことで、室内の湿度を下げることも大切です。寒い時期はつい、掃除も窓を閉め切ったまましてしまいがちかもしれません。それで、掃除機をかけるときには必ず窓を開ける、といったルーティーンを決めておくことをお勧めします。結露が緩和されれば、拭き掃除が楽なので億劫だと感じなくなり、カビの発生も抑えられるでしょう。
今回のまとめ
【1】サッシに付着しやすいカビの種類と、放置する危険とは
【2】カビ発生の原因と条件を知れば対策ができる
【3】家にある4つのアイテムで窓のサッシのカビ掃除
【4】意外とシンプル!たった4つのステップでカビを除去しよう
【5】サッシの種類別の掃除方法と注意点
【6】窓のサッシのカビを最小限に抑えるための心がけ