【ニオイ解決】車にこもる臭いニオイを除去する5STEP

車を運転している女性

車に乗った時に、ふと臭いニオイを感じると、出かけるのにも気分が滅入ってしまいます。また、家族や友達を乗せるのを躊躇したり、乗っている間に気分が悪くなったり、車酔いにもつながりかねません。車にこもる臭いニオイを除去する方法をご紹介します。



【ニオイ解決】車にこもる臭いニオイを除去する5STEP

1)車に臭いがこもる?代表的な3種類のニオイとは?

(1)食べ物のニオイ

ロングドライブの際などに、車の中で飲食することがあります。気づかないうちに、シートやフロアマットに食べ物や飲み物をこぼしていると、時間が経つとともに臭いニオイを発生させてしまいます。

(2)タバコのニオイ

家族や同乗者に喫煙者がいて、車の中でタバコを吸っていると、独特のニオイ成分が窓やシートに付着し、車内にこもってしまいます。普段タバコを吸わない方はすぐに気分が悪くなってしまうほど、強烈に感じるかもしれません。

(3)ペットのニオイ

愛犬や愛猫と一緒にドライブを楽しむ方もおられると思います。慣れていると気にならなくても、やはりペット特有のニオイが車の中にこもることがあります。

2)車が臭い原因は何?代表的な原因3選

(1)エアコンのカビ・フィルターの汚れ

車の中に、カビ臭いニオイがこもっているときは、エアコン内にカビが発生していることが原因だと考えられます。エアコンを使用した後は、内部に水分が残り、時間とともにカビが発生することがあるからです。また、長期間エアコンのフィルターを交換していないこともニオイの原因となり得ます。

(2)フロアマットの汚れ

フロアマットは、雨や雪の日に濡れた靴で直接踏んでいます。こまめに洗ったり、泥や砂汚れを落としていれば大丈夫ですが、どうしても洗う時間がなく、生乾きの状態を繰り返すと、臭いニオイが車の中にこもる原因となります。

(3)シートに付着した汗・体臭・香水・化粧品のニオイ

車のシートには、汗や体臭、香水や化粧品の成分がどうしても付着します。暑い時期には特に、想像以上の汗がしみこんでしまい、掃除をせずそのままにしていると、臭いニオイが充満してしまうことがあるでしょう。

3)ニオイの解消へ!用意したい3つのグッズとは?

(1)食器用中性洗剤

車の臭いニオイを解消するのに、水で薄めた食器用中性洗剤で水拭きするという掃除方法があります。普段使っている洗剤を活用して、簡単に試せます。

(2)重曹

座席やフロアマットの掃除や消臭には、重曹を水に溶かしたものを使うことができます。水200ccに対して重曹10gをよく溶かし、スプレーボトルに入れるなどしてシートやマットに吹きつけます。数時間放置して水分が乾いたら、表面に残った重曹を掃除機で吸い取ります。

(3)ガラスクリーナー

車の中のタバコのニオイが気になるときは、アルコール成分の含まれたガラスクリーナーで窓の内側を拭くことで、汚れと臭いニオイを軽減できることがあります。思いのほか汚れていることが多いので、喫煙者のドライバーにおすすめです。

4)試してみよう!車の臭いニオイ解消への5STEP

(1)STEP1:車内に掃除機をかける

まず、車内のものやフロアマットを全て出し、掃除機をかけてゴミやホコリ、髪の毛などを取り除きます。

(2)STEP2:食器用中性洗剤で水拭きする

1リットルの水に30cc程度の食器用中性洗剤を溶かして、よく混ぜて雑巾に含ませ、天井のトリムやピラー、ダッシュボード、一般的な布製のシート、足元のコンソールなどを水拭きします。その後、洗剤の成分を取り除くために真水で水拭きし、最後に綺麗な使い古しのタオル等で乾拭きします。

(3)STEP3:重曹水でシートとマットを掃除する

重曹10gを水200ccに溶かしたものを、シートやフロアマットに吹きつけ、数時間放置して乾かします。表面に重曹が白っぽく浮き上がってきたら、掃除機で綺麗に吸い取ります。

(4)STEP4:ガラスクリーナーで窓の内側を拭く

アルコール成分の含まれたガラスクリーナーで、窓の内側を拭きます。タバコによる汚れやニオイを除去するとともに、手垢や飲食物の汚れも綺麗に落とすことができます。

(5)STEP5:エアコンを乾燥させる

車のエアコンから臭いニオイがする時には、内部を乾燥させて対策をします。車の窓を全開にしてから、エアコンを外気導入にし、最大の風量と最高温度で5~10分程度、暖房運転をすればOKです。

5)ここに注意!ニオイ対策・掃除での注意点とは?

車の臭いニオイを解消するための掃除は、乾燥した晴れの日に行うことをおすすめします。水拭きした車内や、重曹水を吹きつけたシートが乾きやすいことと、ガラスクリーナーを使って掃除をする際に換気をしながら行うことができる、といったメリットがあります。

また、フロアマットを掃除した後は完全に乾かすよう注意しましょう。せっかく洗っても水分が残った状態で元の位置に設置すると、結局生乾きのニオイが車内にこもってしまうからです。

車内を掃除する男性

6)対策しても臭いが取れない?業者さんへの依頼とは?

(1)どんなケースは業者さんに依頼すべき?

車内を綺麗に掃除しても、エアコンの臭いニオイだけはどうしようもない、というケースの場合は、内部にカビが生えていることが考えられます。エアコンの洗浄やフィルター交換を業者さんに依頼すると、このニオイが解消されることがあるので、検討することをおすすめします。

(2)業者さんに頼むと何をしてくれる?

業者さんに依頼すると、エアコンの除菌や消臭、抗菌対策をしてくれます。また、エアコン内部のフィルターの点検や交換もしてくれますので、臭いニオイが根本的に解消されるかもしれません。

(3)時間・お金の相場とは?

一例として、エアコンのフィルター点検は500円前後、フィルターの交換は1000円前後が相場で、作業時間は15分程度です。また、エアコンの清掃、消臭、除菌は3500~5000円前後が相場となり、作業時間は15~30分程度となっています。

(4)依頼する上で注意したいこととは?

車をいじるのが得意な方であれば、エアコンフィルターの交換や内部の掃除を自分でできるかもしれませんが、やはり精密な機会ですので、少しでも自信がない場合は業者さんに依頼すると良いでしょう。掃除を依頼する前に、カー用品店やディーラーに時間や代金を確認しておくと安心です。

7)車の臭いニオイに関するQ&Aコーナー

(1)シートの革が臭う?解決策はある?

革製のシートには、汗や香水などのニオイが染み込んだり付着したりしやすく、革独特のニオイと相まって、気になることがあります。革はデリケートな素材ですので、色落ちや変質、傷になることを避けるためにも、本革専用のクリーナーを使って汚れと臭いニオイを落とすことが大切です。

(2)車内が灯油くさい?原因と解決策は?

車内に灯油のニオイがこもっていることがあります。灯油を購入して、気づかないうちにこぼしていたり、灯油タンクの外側についていた灯油がフロアマットやシートに付着していたりすることがあるかもしれません。まず灯油をできる限り拭き取ることが重要です。新聞紙は吸水性が高く、消臭効果も期待できますので、灯油をこぼしたと思われる部分に何枚か重ねておき、重しになるものを置いて吸い取らせます。

シートに灯油がこぼれている場合は、アルコールの入った除菌スプレーを吹き付けることでニオイを軽減できます。フロアマットは取り外して、食器用中性洗剤で洗ってから、水で綺麗にすすぎ、使い古しのバスタオルや新聞紙等で水気を拭き取ってから、日の当たる場所に干して完全に乾かします。

(3)焼ける・ガス臭い?これは大丈夫?

車内に、何かが焼けるような焦げ臭いニオイがする場合、もしかするとエンジンオイルが焦げているのかもしれません。オイル漏れが原因と考えられるので、修理を依頼する必要があるでしょう。

硫黄のようなガス臭さを感じた場合、バッテリー液に何かの以上が発生していると考えられます。この場合も、自分で対策をするより業者さんにみてもらうことをおすすめします。

まとめ

【1】車にこもる代表的な臭いニオイの種類と原因とは

【2】身近な3つのグッズで車のニオイを解消しよう

【3】シンプルな5ステップで臭いニオイを軽減できる

【4】エアコンが原因の場合は業者さんに依頼するのも一手

【5】特に気になるQ&Aをチェック