【30分で実践】キッチンのシンク掃除のポイント4選

キッチンに立っている女性

キッチンのシンクは口に入る食材や食器を扱う場所なので常に清潔にしておきたい場所ですよね。しかし念入りに掃除してもきれいにならなくなってしまうことがあります。

そんなキッチンのシンクをピカピカに蘇らせる掃除のコツをご紹介します。






【30分で実践】キッチンのシンク掃除のポイント4選


1)そもそもシンクにも種類がある?3種類のタイプとその特徴

キッチンのシンクというと真っ先にステンレス製が思い浮かぶと思いますが、大きくわけて3種類あります。

(1)ステンレス製

昔から使われてきた定番素材です。耐熱性、耐久性があり、湿気に強く錆びにくい、メンテナンスが楽なのが特徴です。

また弾力性があるので食器を落としても割れにくいです。細かいキズができやすく天板との間にある継ぎ目に汚れが溜まりやすいのがデメリットです。

(2)人工大理石・人造大理石製

人工大理石と人造大理石。呼び方が違うだけではありません。見た目も名称も似ていますが実は全く違う素材です。

人工大理石・・・天然素材は一切使われておらず樹脂のみでできている素材

人造大理石・・・天然の大理石を粉砕し、セメントや樹脂で固めた素材

どちらも見た目が大理石のように美しく高級感がありますが、天然大理石より安価で加工がしやすくデザインが豊富な素材です。含まれている樹脂の素材によっては熱に弱いものもあるので注意が必要です。

(3)ホーロー製

最近ではインテリア性が高いと人気の出てきている素材です。熱や湿気に強く、細かい傷が付きにくい特徴があります。

しかし強い衝撃をうけるとひびが入ったり割れてしまうことがあり、そこから錆びが発生する可能性があるため注意が必要です。

2)シンクの主な汚れの種類とは?4種類の汚れとその原因

代表的なキッチンのシンクの汚れとしてあげられるのは4種類です。

(1)水垢

白く石のような固い汚れで、水分だけが蒸発して残ったカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分です。

水気を拭かずに放置しておくことを繰り返すうちに、残った成分が堆積され水垢となります。シンクのくすみの原因となります。

(2)石鹸カス

洗剤の成分と水分のミネラルが結合して発生する白い汚れです。洗剤の成分をよく流さない状態で放置しておくと発生します。

(3)油汚れ

油脂の付着による汚れです。食器や油を使った調理器具洗う場所ですので、どうしてもついてしまうのが油汚れです。

(4)カビ

排水口に発生することが多いです。油汚れや食品の残りなどに水分が加わってカビ汚れになります。排水管が詰まったり、悪臭が発生する原因となります。

3)シンクの掃除に準備したいアイテム8選

(1)住宅用合成洗剤

油汚れを落とすアルカリ性の洗剤です。汚れに直接吹き付けて汚れを落とします。

(2)台所用中性洗剤

人工・人造大理石製のキッチンシンクの掃除に使います。

人工・人造大理石は、強い酸やアルカリに弱く、また研磨剤の入ったクレンザーや固いたわしでこすると傷がつくので台所用中性洗剤と柔らかいスポンジを使って掃除します。台所用中性洗剤は食器洗剤のことです。

(3)クエン酸水

アルカリ性の水垢を落とすのに使用します。自然由来のお掃除グッズで、ドラッグストアや100円ショップでも入手可能です。

水200mlに対しクエン酸小さじ1杯(5g)を目安にクエン酸水を作りスプレー容器に入れれば洗剤の様に使えます。

汚れに直接吹き付けて汚れを落とします。クエン酸は酸性なので、塩素系の洗剤とは絶対に混ぜないこと。塩素ガスが発生し危険です。またクエン酸の代わりにお酢でも代用できます。

(4)重層

重層には研磨作用があり、クレンザーの代わりとして使うことができます。ドラッグストア、100円ショップで入手可能です。弱アルカリ性なので油汚れなどの酸性の汚れに効果があります。

(5)クレンザー

研磨剤が入った洗剤です。クリーム状のものと粉末状のものがあります。クリーム状のものは、粒子が細かく傷が付きにくいようになっています。

粉末状のものは、粒子が粗いですがその分汚れが落ちやすいという特徴があります。落とす汚れに合わせて使い分けましょう。

(6)メラミンスポンジ

洗剤が不要で水だけで汚れを落とすことができるスポンジです。メラミン樹脂でできています。あらかじめカットされたものや、好きな大きさにカットできるものがあります。

ひどくこびりついた汚れでなければメラミンスポンジだけでも十分落とすことができます。

(7)ナイロンたわし・柔らかいスポンジたわし・歯ブラシ

ご自宅にある使い古しの物でOK。人工・人造大理石製、ホーロー製のキッチンシンクは傷を付けないようにするため柔らかいスポンジたわしを使って掃除します。

(8)研磨剤入りスポンジ

ステンレス製のキッチンシンクの研磨に使います。ホームセンターの工具コーナーで取り扱っていることが多いです。このスポンジでシンクを磨くと新品のような輝きが蘇ります。

キッチンのシンクを掃除している主婦

4)キッチンのシンク掃除の4ステップとは

(1)ステップ1:油汚れを落とす

ステンレス製、ホーロー製の場合:住宅用合成洗剤を使いナイロンたわしでシンクをこする。ひどい汚れの場合は洗剤をかけて少し時間を置いて汚れを浮かしてからこするとよい。

人工・人造大理石製の場合:台所用中性洗剤を柔らかいスポンジたわしに含ませ汚れをこする。

(2)ステップ2:石鹸カスを落とす。

ステンレス製の場合:まずはメラミンスポンジでこすってみる。それでも落ちない汚れの場合は重層をふりかけてナイロンたわしでこする。

人造・人工大理石製の場合:油汚れと同様、台所用中性洗剤と柔らかいスポンジたわしを使う。

ホーロー製の場合:柔らかいスポンジでこすってみてから落ちない場合は重層を使う。

(3)ステップ3:水垢を落とす。

ステンレス製、ホーロー製の場合:クエン酸水を使う。クエン酸水をかけたらキッチンペーパー、ラップをかぶせパックし、少し時間をおいて汚れを柔らかくし落としやすくする。ラップをはがしたら重層かクレンザーをかけてこする。

人工・人造大理石製の場合:クリーム状のクレンザーを布に含ませこする。

(4)ステップ4:水拭きして洗剤成分をしっかり落としてから空拭きする。

5)要注意!シンクの掃除での3つの注意点とは

掃除をする際は、それぞれのキッチンシンクの素材の特徴をきちんと理解したうえで掃除するようにしましょう。

(1)ステンレス製のキッチンシンク

塩素に弱いので塩素系漂白剤はなるべく使わないようにしましょう。使用する場合は薄めて使うなど、原液を直接使っての掃除はやめてください。

(2)人工・人造大理石製のキッチンシンク

強い酸やアルカリに弱い素材です。クエン酸、アルカリ性洗剤は使わないようにしましょう。また傷が付きやすいので固いナイロンたわしでこするのは避けてください。

(3)ホーロー製のキッチンシンク

傷をつけるとそこからさびやすくなってしまいます。傷をつけないようにクレンザーや固いナイロンたわしは避け、液状、クリーム状の洗剤、柔らかいスポンジを使うようにしてください。

6)臭い・虫の防止に!臭いを防止する3つのポイントとは?

キッチンシンクの臭いの発生原因となるのは排水口の汚れです。ここでは臭いを防止するポイントをご紹介します。

(1)ゴミ受けにゴミをためない

臭いの元となるゴミがたまっていては、いくら掃除しても効果がありません。まずはたまっているゴミを捨てましょう。またためないようにしましょう。

(2)排水口の掃除をこまめにしましょう

毎日油汚れが流れていく排水口です。とても汚れやすいのでゴミ受けと排水トラップは毎日住宅用合成洗剤で掃除することをおすすめします。

(3)週に1回程度パイプクリーナーを使いましょう

ゴミ受け、排水トラップだけではなくその先にある排水管もきれいにしておくことで臭いの防止につながります。パイプクリーナーを使ったり、重層とお酢を組み合わせた掃除方法で排水管内もきれいにするようにしましょう。

7)シンクを綺麗に使う日々のメンテナンス方法とは?

(1)どんなメンテナンスをどれくらいの頻度で行うべき?

きれいなキッチンシンクを保つためには、毎日お掃除するのがオススメです。また汚れた時にはすぐに掃除するようにしたいものです。

どうしても油汚れが多くなりますので夕食が済んだあとにシンク全体をざっとでよいのでスポンジでこするように習慣化することをオススメします。

(2)臭い・汚れ予防のポイントとは?

臭い・汚れの発生原因は、汚れの蓄積です。臭い・汚れ予防のポイントは汚れを蓄積させないこと。そのためにはやはり毎日のメンテナンスが重要となってきます。

シンクを使い終わったらざっと掃除する、水分を拭き取るようにするということをこまめにやるようにしましょう。また水回り用のお掃除シートもありますので、そういうグッズを活用して手軽に掃除できるよう工夫しましょう。






今回のまとめ

1)そもそもシンクにも種類がある?3種類のタイプとその特徴

2)シンクの主な汚れの種類とは?4種類の汚れとその原因

3)シンクの掃除に準備したいアイテム8選

4)キッチンのシンクの掃除の4ステップとは

5)要注意!シンクの掃除での3つの注意点とは

6)臭い・虫の防止に!臭いを防止する3つのポイントとは?

7)シンクを綺麗に使う日々のメンテナンス方法とは?