毎日足代わりに通勤、通学、または買い物や幼稚園の送り迎えと大活躍の自転車です。使っていると当然のことながら汚れや痛みが生じます。
その汚れとは泥、土、埃、頑固な油汚れが一体どういった経緯で付いてしまうのか、今回はその掃除の仕方をお教えします。
【コツを解説】自転車の油汚れへの掃除の7ステップとは
1)この油汚れはなに?自転車の油汚れの主な原因とは
何気なく使っている内に、ふと気が付けば自転車が煤けて見えると言った経験は誰にもあると思います。煤けて見えるのは黒ずんで
いるからです。その原因は油汚れです、その油汚れは一体どこからくるのでしょう。自転車にはペダルを漕いでそれを車輪に伝える
チェーンというパーツがあります。チェーンはいつも動いているために潤滑油が欠かせません。この潤滑油が切れてしまうと上手く動かず
キシミや故障の原因にもなります。なので絶えず潤滑油にまみれてないといけないパーツです。その潤滑油が飛び拡散されたものが
油汚れの元と言えるでしょう。それ以外にも潤滑油が必要な箇所がありますが、そこから飛び散ったものも原因と言えます。
2)事前に揃えよう!自転車の掃除に準備したいグッズ5選
まずはともあれ、全体を掃除することから始めましょう。この際、是非とも用意をしていただきたい物があります。バケツに溜めた水でちょこちょこ
洗うより一気に水洗いをしてから各部の汚れを取っていった方が合理的で簡単だと思います。ではどういったグッズを揃えればいいのでしょうか。1つ、1つご紹介をしていきます。
(1)水道の延長ホース
日常から使っている自転車なら油汚れだけではなく砂ほこり、泥汚れ、お住まいが海の近くなら塩が付着してる場合があります。
まずはこういった物を一気に落とした方がいいです。また延長ホースがない場合はバケツや水桶の用意が必要です。
(2)中性洗剤
是非とも中性洗剤を用意ください。キッチンで使用してるもので構いません。酸性のものはサビの原因になることがあるので、そこは避けたいものです。
(3)チェーンクリーナー・ブラシ
同時にブラシのご用意も欠かせません。まずは一度綺麗にしてから、新たに潤滑油を差した方が油の飛散の原因が減ります。
チェーンクリーナーの代わりに灯油も使用できますが、引火の恐れと、後処理の面倒さと扱いの難しさがあるのでお勧めできません。それに油分を取りすぎるために後の、メンテナンスが大変になってしまうでしょう。
(4)ウエス・ダスター・スポンジ
共にタオル状のもので大丈夫です。ウエスは汚れた部分を、掃除するときに使います。ダスターは全体的に磨き上げるときのものです。
(5)潤滑油(CRC556がオススメ)
最後の仕上げに各部に差します。直接掃除には関係ないですが使用するのでこの項に入れておきました。
昨今は、大手の日曜大工センターには自転車コーナーが設けられてます。そこへ行くとチェーンクリーナーや潤滑油は容易に手に入ります。
各メーカーから発売してますが、どこもそれほど違いはないでしょうから、好みで選んでください。潤滑油、チェーンクリーナーはスプレー式のものがほとんどですので、目や口に入らない様に十分気をつけて使用しましょう。
3)自転車の油汚れの掃除の7ステップ
さてここから本題のクリーニングです。手順通りにすればそれほど難しくないので是非チャレンジしてください。
(1)ステップ1:一気に全体の汚れを落としましょう
延長ホースの環境が整っているのでしたら、ホースから水を出し全体を洗います。この時に注意することは強い水流を当てないことです。
噴霧状に調整できようでしたら、全体的に優しく洗ってください。強い水流ですとデリケートな部分には、傷をつける恐れがあります。ホースの用意がない場合、バケツに水を張りそこから水洗いをしましょう。
(2)ステップ2:全体を洗った後は部分的に水洗いを
今度は、ホースの水流を強くし、タイヤ、ホイール、チェーンといった汚れの酷いところを集中的に洗います。
ホースがない場合はスルーしてステップ3から再スタートです。
(3)ステップ3:チェーンの油を落としましょう
チェーンクリーナーを、チェーンに吹きかけ汚れを浮かします。
リアホールを回しながらチェーン全体に吹いて十分に浸透したら、ブラシで擦って、中に入り込んでいる土や泥、また余分にある油分を落とします。最後にウェスで磨いてチェーンの掃除は終わりです。
(4)ステップ4:クランクやギアの部分の掃除を
チェーンと同じ様にクリーナーをスプレーし汚れを浮かし、ブラシで擦りウエスで磨いて仕上げます。これで大まかな油汚れが溜まるところの掃除の完成です。
(5)ステップ5:洗剤を使用して細かく掃除を
バケツ状の容器に水を張り、中性洗剤を入れて混ぜます。スポンジに溶液を含ませ汚れのあるところを洗っていきます。
ホイールやリムにも、油汚れがあるので念入りに洗います。全体的に綺麗になったら水洗いで仕上げます。
(6)ステップ6:よく絞ったダスターで拭きましょう
水気が残っているとサビの原因にもなります。
(7)ステップ7:最後の仕上げは潤滑油です
チェーン、ギア類は油分を取って掃除が終わったとところで、潤滑油をスプレーします。その他、ブレーキレバー、ハンドルの付け根、ハブ等可動部分にも忘れずにスプレーしましょう。
4)部位別の掃除の違いとは?
ここでもう少し詳しく部位別の掃除の仕方をご紹介します。
(1)本体・ハンドル
スポンジで一気に洗ってください。
(2)サドル
ウレタン素材やクッション素材が多用され、水分が入ると乾きにくいので直接水は掛けず、よく絞ったダスターで拭いてください。
(3)タイヤ
泥汚れが主だったものですから、スポンジでゴシゴシ力強く洗っても大丈夫です。
(4)チェーン
油汚れはこの部分が深層部です。クリーナーを使い汚れを取ってください。チェーンに付随するギアも同じです。
5)要チェック!油汚れの掃除で注意点とは
汚れを気にするあまりチェーンや、各部の油分が必要な部位の掃除をし過ぎてしまいますと上手く可動しない場合もありますので
やり過ぎにはご注意です。また仕上げの潤滑油をスプレーするときに、ブレーキ本体に掛らない様に配慮が必要です。
6)日々のメンテナンスを!自転車を綺麗に使うコツとは
汚れやすい箇所を、把握しそこが汚れている場合は、まめに拭うことがいつも綺麗に保持するコツと言えます。
(1)どんなメンテナンスをどれくらいの頻度で行うべき?
チェーン、ギア、ハブ周りは常に油汚れがあるところです。その部分は一週間に一度は点検がてら見ることをお勧めします。
汚れている時はその都度、拭うといいと思います。また油分が余剰だとそれに土ほこり、砂ほこりが付着しさらに汚れを拡散するので、ご注意ください。
(2)汚れ予防のポイントとは?
チェーンや変速機、ブレーキレバーなど潤滑油が、必要な箇所はいくつもあります。それがないとスムーズに動かないのですが、それが多すぎてもさほど意味がありません。
適度に使用することにより、飛散することが少なくなり汚れも最小限に抑えることができます。
7)専門家にお願いもできる?相場や注意点とは
もちろん洗車をしてくれる業者さんもあります。しかし、どれでもというわけにはいかない様ですね。購入したお店に相談するのが一番良いかもしれません。まだまだ自転車のクリーニングをしてくれる業者さんは少ないでしょう。
その数少ない業者の中から相場を調べてみると、チェーンやギアなど油汚れが酷いと頃だけだと3000円前後、全体的にクリーニングとメンテナンスを入れると5000円~8000円程です。
どうしても時間がなかったり、汚れがひどい場合などは、専門家の業者さんに相談をしてみるのお良いでしょう。
今回のまとめ
1)まずは油汚れの原因を理解しましょう
2)掃除道具は一般家庭にあるものも流用できますが、一部は専門的なグッズもあるので用意が必要です
3)手順に従って掃除をすればそれほど難しくないので是非チャレンジしてみましょう
4)パーツによっては掃除の違いがあるので部位の性質も憶えましょう
5)油汚れといっても取りすぎるとかえって逆効果のパーツもありますので注意が必要です
6)どうしてもご自分でできず困ってしまったら購入されたお店に相談するのがいいでしょう