
みなさんのお宅にはジェットバスありますか?とても癒されますよね。そんな大切な癒しをくれるジェットバス。でも実は汚れがたくさん潜んでいることも。今回はジェットバスの掃除方法とそのコツをご紹介します。
そもそもジェットバスって中はどうなっている?
ジェットバスは、水流によってマッサージ効果を得ることができる特殊な浴槽です。その構造と、清掃やメンテナンスの重要性について説明します。
ジェットバスのメカニズムとは?
仕組みは簡単で、100ボルトの水中ポンプを使って、バスタブの中の吸水口からお湯をガバッと吸い込み、それを勢いよくバスタブの中に吹き出し、その吹き出したお湯を体に当てる仕組みです。
ノズルは浴槽の底や側面に配置され、その数や向きは製品によって異なります。これらのノズルから放出される水流は、ユーザーの体に当たり、マッサージ効果を提供します。
掃除を放っておくとどうなる?
衛生状態の維持
バスタブ内部や配管、ノズルなどの部分には、時間とともにバクテリアやカビが繁殖する可能性があります。これらは皮膚感染症や呼吸器感染症など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。こまめなお掃除が不可欠なのです。
機能の維持
定期的な清掃とメンテナンスにより、ポンプやノズルなどの機能を正常に維持することができます。汚れやカルキが堆積すると、これらの部品の効率が低下したり、故障する可能性があります。
ジェットバスの汚れの5種類とその特徴
汚れの原因は、長年使ったことによる、配管内にたまった汚れです。この汚れは、雑菌で、人に害を及ぼしかねない細菌やカビなどです。雑菌にとってはお風呂場は天国そのものなので、しっかり正体を知ったうえで対処する必要があります。ここで、雑菌の種類と特徴をご説明します。
レジオネラ菌
レジオネラ肺炎を引き起こすことのある菌です。致死率60~70%。妊娠中の人は、自浄作用が低下しているので、早産の危険性や、カンジダ膣炎、細菌性膣炎になる可能性が高いとされています。
大腸菌
一部の大腸菌(特にE. coli O157:H7など)は有害で、感染すると腹痛、下痢、そして場合によっては腎不全を引き起こす可能性があります。清潔さを怠ったジェットバスは、有害な大腸菌が繁殖する場となり得ます。
特に新生児や生後5か月までの乳児がかかると、合併症になりかねませんので、注意が必要です。
ブドウ球菌
この種の菌は皮膚の自然なフローラの一部であり、通常は無害ですが、傷口を通じて体内に侵入すると感染症を引き起こす可能性があります。
これには皮膚感染症、食中毒、肺炎、血液感染症(敗血症)などがあります。
B群連鎖球菌
健康な大人にとっては通常無害です。新生児や免疫力の低い人々にとっては、感染症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。これには血液感染症、肺炎、髄膜炎などがあります。
黒カビ
バスルームは湿度が高く、黒カビの繁殖に最適な環境を提供します。黒カビはアレルギー反応を引き起こす可能性があり、その症状には皮膚のかゆみ、鼻詰まり、喉の刺激、目の刺激、喘息の発作などがあります。
特に、子供は皮膚や消化器系なども弱いので、体調不良をおこす原因になることもあります。
ジェットバスの掃除に準備したいグッズ4選
ウルトラパワーズ:風呂釜クリーナー
風呂釜クリーナーは、風呂釜内部のカルキや汚れを除去するために使用されます。ウルトラパワーズの風呂釜クリーナーは特に強力で、固着した汚れもきれいに取り除くことができます。
一般的にはクリーナーを直接風呂釜に加え、一定時間放置した後にすすぎ洗いを行います。液体タイプで、風呂釜や配管内部についている、ヌメリや汚れをスッキリ洗浄してくれます。雑菌効果もアリ、一石二鳥です。
風呂釜強力クリーナー
ジェット水流を起こして、風呂釜のお掃除が簡単にできます。
湯ドロハンター
湯ドロハンターは特に湯垢に対して効果的な製品で、浴槽や風呂釜についた湯垢を強力に除去します。指示に従って製品を水に混ぜ、浴槽に加えます。一定時間放置した後にすすぎ洗いを行います。
残り湯に洗剤を溶かし、一晩おくとあらスッキリ。しかも、浴槽関係の備品を入れて一緒に洗えてしまいます。
ブラシ付きパイプクリーナー
ブラシ付きパイプクリーナーは、配管内部の汚れや詰まりを綺麗にしてくれます。ブラシの部分を配管内に差し込み、回転させることで汚れを掻き出します。
適度な硬さのワイヤーがついているので、曲がっているところも楽々お掃除ができます。先端にブラシがついているので、パイプ内の汚れも簡単に落とせます。
ジェットバスの場合、配管内部が複雑な場合があります。そのためメーカーの指示に従って、適切なクリーニング方法を確認しましょう。
掃除の流れとは?ジェットバスの掃除の3&10ステップ
ジェットバスのお掃除は、週に1度くらいで基本的には大丈夫です。噴きだす水流が弱くなってきたなぁと思うときが、お掃除のチャンスです。
ジェットバス
・吸い込み口のカバーを音がカチッとなるまでまわして、取り外します
・吸い込み口のカバーは、髪の毛などのゴミを取り除いてから、水洗いしておきます
・元通りにとりつけておきます
さらに、3週間に1度くらいは、風呂釜洗浄剤で綺麗に洗いましょう。異物が浮いてきたなと感じた時が、洗い時です。
風呂釜洗浄剤の活用
・約40度のお湯でよくそうにたっぷりお湯を張る
・風呂釜洗浄剤を全部入れてしまう
・ジェットを1~2分稼働させて止める
・6~8時間放置する
・今度は15分ほどジェット噴射する
・排水をして浴槽の汚れを取り除いてお。
・ カートリッジや吸い込み口のカバーを洗っておく
・水かぬるま湯を浴槽に張り、ジェットを15分ほど稼働させる
・排水をし、カートリッジ・吸い込み口のカバーを元のように取り付ける
・浴槽の汚れを綺麗に取り除く
これらの工程を経て、ジェットバスはきれいになり、快適に使用することができるようになります。ただし、これらの工程は定期的に(例えば2-3週間に一度など)行うことが重要です!
そジェットバス内部の菌の繁殖を抑制し、衛生的な状態を維持することができます。また、使用中や掃除後は十分に乾燥させることも重要です。湿った状態は菌の繁殖につながるため、適切な乾燥が必要です。
日々のメンテナンス!ジェットバスを綺麗に使うコツ
メンテナンス頻度
毎使用後
バスタイム後は必ずジェットバスを排水し、残った水滴をタオルで拭き取るなどして、ジェットバス内部を乾燥させます。湿度や水分はカビやバクテリアの繁殖を促進するため、この習慣はとても重要です。
週に1回
一週間に一度程度、浴槽の表面を専用のクリーナーで拭き取るなどして、水垢や皮脂などの汚れを取り除きます。これにより、汚れが固着して取りづらくなるのを防ぐことができます。
月に1回
ジェット機能がついている場合は、月に1回程度、ジェット配管のクリーニングを行うと良いでしょう。これは、ジェットバス専用の洗浄剤を使用して、配管内部の汚れやバクテリアを洗い流します。
年に1回以上
年に1回以上(必要に応じて半年ごとに)、風呂釜を専用のクリーナーで掃除します。これにより、長期間にわたって溜まったカルキや湯垢を除去できます。
これらのメンテナンス作業を定期的に行うことで、ジェットバスを清潔で快適な状態に保つことができます。ただし、メンテナンスの頻度はあくまで一例であり、使用状況や水質などにより適宜調整することが必要です。
メンテナンス方法
お風呂の浴槽に、お湯があふれる限界ギリギリまで40度くらいのお湯を張り、その中に、粉末タイプの洗濯槽クリーナーを200リッターの浴槽なら4箱分の割合で投入します。
お湯をかき混ぜ、キッチリ溶かした後、2時間くらい放置しておきます。そのごジェット運転をし、お湯を抜いて、今度はお水を張って、ジェット運転をし、また水を抜いて終わりです。
2〜3年に1度は、プロの方に依頼し、専門的なメンテンナンスを検討しましょう!
臭い・汚れ防止のポイントとは?
使用後は必ず浴槽内の水を排水し、浴槽内部を十分に乾燥させてください。湿度や水分はカビやバクテリアの繁殖を助けるため、乾燥させることで臭いの原因を防ぐことができます。
定期的なメンテナンスを行なっても、臭いや汚れが気になる場合は、専門業者さんの依頼を依頼しましょう!
専門家にもお願いできる?相場や注意点とは
掃除内容・業者さんの相場とは?
ハウスクリーニングをしてくれる会社は多いのに対して、風呂釜クリーニングをしてくれる会社は少ないのが現状です。
風呂釜クリーニングを行ってくれる業者さんは、風呂釜内部に付いた湯ドロを特殊な機械をつかって、洗浄&消毒を同時進行で除去してくれます。およそ2万円弱で行ってくれる業者さんが多いでしょう。
業者さんを選ぶ際のポイント・注意点とは?
業者さんによって、掃除をしてくれる範囲が違うので、思っていることとのギャップがあるか無いかをしっかり確かめておくことが必要です。また、金額のランクはあるかどうかも注意するべきポイントの一つです。
依頼したときに重点的にしてほしいことも、確実にして、優先順位をつけておくことも大切です。せっかく高いお金を支払うのですから、希望通りのお掃除をしてくれる業者さんを上手に選びたいものですね。