お風呂場のふたの汚れに!水垢・カビに効く掃除方法4選

バスルームと照明

お風呂場は、家の中でも特に湿気が高く、皮脂や石けんかす水垢などで汚れやすい場所です。湿気の発生源である浴槽の側にあるふたは、特に汚れやカビがつきやすいと言えます。

今回は、お風呂場のふたの掃除方法と、清潔に保つためのポインをご紹介します。






目次

お風呂場のふたの汚れに!水垢・カビに効く掃除方法4選


1)お風呂場のふたの素材にも種類がある?

お風呂場のふたには、シャッター式、折りたたみ式、組み合わせ式の3つのタイプがありますが、素材は製品によって2種類あります。

また、汚れやカビがつきにくい抗菌加工を施したものもあります。

(1)シャッター式・折りたたみ式

シャッター式風呂ふたは蛇腹になっていてクルクルと巻き取れる形状のふたです。固い部分と柔らかい部分の連結構造で、固い部分が幅30ミリほどの三角形のものと台形のものがあり、三角形の方がよりコンパクトに巻き取れます。

折りたたみ式風呂ふたは、シャッター式よりも固い部分が幅100ミリの長方形になっているため連結部分が少なく、パタパタと折り畳んでまとめられる構造になっています。

どちらも素材はポリプロピレン樹脂で軽く、シャッター式は子供やお年寄りでも扱いやすいため最も普及している風呂ふたです。

しかし、その構造上溝が多く、汚れが溜まりやすい上、特にシャッター式はスポンジでは汚れ部分に届かないので掃除し難いという欠点があります。

それを克服するために銀イオンを吹き付けるなど抗菌加工を施した商品や、シャッター式では、掃除しやすいように波形に加工された商品も開発されています。

(2)組み合わせ式

発砲樹脂をアルミで挟んだアルミ樹脂合板素材の板状の風呂ふたで、浴槽のサイズに合わせて2枚から4枚組み合わせて使用します。

凹凸がなく掃除しやすいですが、大きくて重たいため扱いずらいという欠点があります。また、縁をゴムでコーティングしていますが、その部分に汚れやカビがつくことがあります。

2)お風呂場のふたの主な汚れの原因とは?

(1)湯垢・水垢

お風呂場のふたにつく汚れは主に湯垢や水垢です。触るとヌルヌルしたりザラザラしています。水道水に含まれるケイ酸が次第に堆積したもので、放っておくとしつこい汚れになります。

(2)カビ

また、シャッター式や折りたたみ式風呂ふたの溝部分に見られる黒いぶつぶつはカビです。黒くはないがピンク色のぬめりがあったら、それはカビの生えるサインです。

ピンク色の正体はロドトルラという酵母菌です。ロドトルラは大気中に存在し、お風呂場に限らず水分のあるところに付着して増殖します。

ロドトルラはカビよりも増殖能力が高いので、カビ発生の指標になるのです。

お風呂のふたには、湯温を保つためと湿度が上がるのを抑える機能があります。必然的に湯垢水垢がたまりやすく、湿気を好む細菌もつきやすいのです。

3)事前に道具を揃えよう!お風呂場のふたの掃除にあると便利なグッズ5選

(1)風呂掃除用ブラシ

ホームセンター等で購入出来ます。また、100円均一ショップでも扱っています。選び方のポイントとしては、毛先が細くしっかりしたものの方がふたの溝にしっかり届くので、汚れやカビを落としやすいです。

また、ふた専用のブラシというのもありますので、ふたの溝に合う物を選びましょう。

(2)重層

水垢湯垢汚れを落とすのに威力を発揮します。ホームセンターやドラッグストア100円均一ショップで購入出来ます。

粉末のものと重層水としてスプレー式のものがありますが、お風呂場のふたの掃除用には粉末のものの方が良いです。

(3)塩素系洗剤・漂白剤

カビ落としに効果を発揮します。漂白剤は台所用の塩素系漂白剤で充分ですが、匂いが気になるという方は酸素系漂白剤をご用意下さい。

(4)消毒用エタノール・バスマジックリン泡立ち

ピンク汚れを除菌するのに効果があります。

(5)マスク・ゴム手袋・メガネ

爪の破損や肌荒れを避けるためにも、ゴム手袋やマスクを着用して、心置きなく掃除ができる身なりを整えましょう。

手袋をつけてお風呂掃除をしている主婦

4)掃除方法を紹介!お風呂場のふたの掃除の4つのステップ

お風呂場のふたの掃除には、つけ置きが効果的です。

(1)STEP1

・風呂の残り湯

・重層、台所用漂白剤もしくは酸素系漂白剤

(2)STEP2

風呂の残り湯に重曹、もしくは漂白剤を入れよく溶かします。

汚れが水垢や湯垢でしたら重曹を、カビが生え始めているようでしたら漂白剤を使うと良いでしょう。分量は、重曹や酸素系漂白剤の場合200リットルのお湯で200グラムが適量です。

台所用漂白剤は、300~400ccでいいでしょう。台所用漂白剤を使用するときには、換気を十分行いながら進めていきましょう。

(3)STEP3

お湯の中にふたを入れ、2~3時間付け置きします。

(4)STEP4

つけ置きが終わったらシャワーで洗い流し、残った汚れはブラシを使って落とします。シャッター式や折りたたみ式風呂ふたは浴槽の縁に掛けると溝までしっかりブラシの先が届きますので、優しくこすります。

こすりながら、手前から奥に送るようにすると洗いやすいです。汚れが落ちたら水分をタオルで拭き取り、乾かしましょう

5)汚れ別に解説!それぞれの汚れを掃除するコツとは?

(1)カビ

カビは塩素系洗剤で落とすことをお勧めします。用意するものは、塩素系洗剤と風呂掃除用ブラシ、マスク、ゴム手袋、メガネです。

塩素系洗剤を使いますので換気を十分行いましょう。マスク・ゴム手袋・メガネを着用し、長袖の服を着るなど洗剤が体につかないようにします。

塩素系洗剤をふたにまんべんなく噴きつけ、30分置きます。カビが浮いてきたらブラシを使ってこすり落としましょう。

シャッター式や折りたたみ式風呂ふたは、浴槽の縁に掛けると溝までしっかりブラシの先が届きますので、優しくこすりましょう。

こすりながら、手前から奥に送るようにすると洗いやすいです。最後にシャワーでよく洗い流します。

(2)ピンク汚れ

ピンク色はロドトルラという酵母菌の色で、こすれば消えますが、実は見えなくなるだけで菌はまだそこにいるのです。ですので、除菌する必要があります。

消毒用エタノールをペーパータオルに噴きかけ、ピンク汚れ部分に10分ほど貼付けておき、その後ペーパータオルをはがしてブラシでこすります。

こういう手間をかけたくないという方には、バスマジックリン泡立ちスプレー除菌消臭プラスがお勧めです。

ロドトルラに対する非常に高い除菌力がある洗剤ですので、汚れ部分にスプレーし5分後水で洗い流すだけでピンク色も菌もいなくなります。

6)要注意!お風呂場のふたの掃除での2つの注意点

(1)カビ取り剤を直接吹き付けない

お風呂場のふたのゴム部分についたカビを落とすために、カビ取り剤を直接かけるとゴムを痛めてふたの耐久性を損なったり、カビ取り剤に負けたところにカビが増殖してしまいます。

よくしぼったスポンジにカビ取り剤をつけて優しくこすって下さい。

(2)混ぜて使うと効果が弱くなったり有毒ガスが発生

お風呂場のふたをつけ置きする際、重曹と台所用漂白剤を混ぜて使うと、重曹のアルカリ性分が弱くなり水垢汚れが落ち難くなります。

また、酸素系漂白剤と一緒に使うと二酸化炭素が発生し、勢いよく酸性の液体が飛び散ることがあります。

酸素系漂白剤と台所用漂白剤は絶対に一緒に入れないで下さい。有毒ガスが発生して危険です。お風呂の残り湯に入れるのはどれか1種類にしましょう。

7)日ごろからお手入れを!メンテナンスのポイントとは

お風呂場のふたはお湯を張った浴槽の上に置くものですから、どうしても水垢湯垢汚れやカビがつきやすくなります。

入浴後2時間は換気し、お風呂場に湿気がこもらないようにするのは当然ですが、朝、浴槽に立てかけるなどして、ふたに付いた水分を乾燥させるように心がけましょう。

その他に、定期的なメンテナンスとして次のようにすると、お風呂場のふたの掃除はかなり楽になります。

(1)週に1度

風呂用中性洗剤を使ってスポンジで洗い、溝など細かい箇所はブラシを使って汚れを落としましょう。

(2)月に1度

天日か陰干しで乾燥させましょう。






今回のまとめ

1)お風呂場のふたの汚れの原因は、湯垢、水垢と、カビ

2)お風呂場のふたの掃除はつけ置きが効果的

3)カビ落としには塩素系洗剤、ピンク汚れは消毒用エタノールで除菌する

4)お風呂場のふたのゴム部分にカビ取り剤を直接かけない

5)週に1回中性洗剤で掃除し、月に1回天日か陰干しで乾燥させる

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