【5手順】牛革財布に効果バツグンのお手入れ術を紹介
牛革の財布は、使えば使うほど味が出てくるので、できるだけ長い期間、大切に使いたいと考えておられる方も多いでしょう。そのためには、効果的なお手入れとメンテナンスが欠かせません。
牛革の財布に効果を発揮するお手入れ術と手順をご紹介します。
目次
【5手順】牛革財布に効果バツグンのお手入れ術を紹介
1)そもそも「牛革」ってどんな素材?お手入れでは他と何が違う?
(1)「牛革」ってどんな素材?
牛革は、しなやかで柔らかい素材なので、財布は手になじみがよく、丈夫さも兼ね備えています。時間が経つと、味わい深い色合いに変わっていくという特性もあります。
(2)お手入れ方法の違いと特徴とは?
天然皮革特有の性質として、摩擦や水分に弱い、という特性があります。きちんとお手入れをしないと、すぐにシミや汚れが目立ってしまったり、カビが発生したりすることも考えられるので、こうした特徴を考慮に入れたお手入れ方法を選ぶことが重要です。
(3)寿命ってあるの?チェック方法とは?
牛革にも様々なタイプがあるため、一言で「寿命は何年」とまとめることはできません。チェック方法としては、財布の表面が見るからに劣化していると感じたり、変色があまりにもはっきりしていたり、金具や付属品が壊れてしまったりした時が、その財布の寿命といえるかもしれません。
2)汚れの原因って?牛革の代表的な3種類の汚れ
(1)手垢・皮脂
毎日、何度も素手で触れる牛革の財布には、どうしても手垢や手の脂、皮脂がついてしまいます。化粧品や整髪料をきちんと洗い落とさないまま財布を持つと、当然その汚れも付着すると考えられます。
(2)お金やカードに付着した汚れ
硬貨や紙幣、クレジットカードに付着した汚れが、牛革の財布の汚れの原因となる場合もあります。これらも直接手で触れるものですし、特に硬貨は想像以上の汚れがついています。ふと気がつくと、小銭入れが黒ずんでしまっている、というケースもあるでしょう。
(3)汗・雨などの水分
牛革の財布の大敵が、水分です。暑い時期に汗がついてしまったり、雨の日に買い物をして濡らしてしまったりすることがあります。どんなに気をつけていても、うっかり濡らしてしまうことがあるので、注意が必要です。
3)アイテム3選!牛革財布の掃除に準備したいアイテム
(1)使い古しの肌着
牛革の財布の掃除に、使い古しのコットン100%の肌着をカットしたものが使えます。適度に柔らかくなっていて、お手入れには最適な素材です。縫い目のない部分を、使いやすい大きさにカットしてストックしておくのがおすすめです。
(2)保革クリームもしくは保革オイル
保革クリームもしくは保革オイルがあると、牛革の財布を長く綺麗な状態で使うためのお手入れに大活躍してくれます。
保革クリームを使う場合は、コットン100%の柔らかい布に、ごく少量をとって、財布全体に均一に伸ばします。
保革オイルは、ワックス成分が配合されているタイプのものがあり、撥水効果や防水効果が期待できます。やはり、コットン100%の布に少量をとり、牛革の財布の表面に均一になじませていきます。
いずれも、月に1回程度のお手入れで十分です。まずは目立たない場所に少量をつけ、想定外の変色等がないかどうか確認してから使うと安心です。
(3)防水スプレー
保革クリームを使用して牛革の財布をお手入れした後は、防水スプレーを全体に吹き付けるのがおすすめです。少々の汚れからガードしてくれるとともに、牛革の大敵である水分からも守ってくれるからです。スプレーは30cmほど離れた位置からかけるようにします。
4)お手入れ方法を解説!牛革掃除の5ステップとは
(1)ステップ1:柔らかい使い古しの肌着で全体を拭く
使い古しの肌着を適度な大きさにカットしたもので、牛革の財布全体を乾拭きします。この時、決して力を入れすぎず、表面を撫でるような感覚でお手入れすることが重要なポイントです。表面に付着した手垢や皮脂、化粧品、外気に含まれる汚れなどを取り除くための、大切なステップです。
(2)ステップ2:保革オイルをなじませる
コットン100%の布に保革オイルを少量とり、牛革の財布に点々と置いて、全体になじませるように拭いていきます。軽い力で、オイルを薄く、均一に塗るように心がけます。
(3)ステップ3:保革クリームをなじませる
保革クリームを使用する場合、オイルと同様コットン100%の布に少量つけてから、牛革の財布全体に伸ばしていきます。たくさんつければ効果的というものではありませんので、ごく少量にとどめます。
(4)ステップ4:防水スプレーをかける
水濡れや汚れから守るために、防水スプレーをかけておくと安心です。近くから吹き付けるとムラになったりシミになったりするおそれがあるので、20~30cmほど離れた距離から、全体に吹き付けるようにします。
(5)ステップ5:乾かしてから仕上げ拭きする
風通しの良い室内で20~30分程度置いて乾かした後、綺麗なコットン100%の布で全体を拭き上げ、余分なオイル、クリームやスプレーの成分を取り除けば完了です。
5)こんな時はどうしたら良い?
(1)色落ち
牛革の財布の色落ちが気になる場合、皮革製品専用の補修クリームを購入して塗布すると、目立たなくなる場合があります。クリームと似通った色の財布の場合は、試してみる価値があるでしょう。
(2)シミ
財布を濡らしてしまい、その部分がシミになった時には、柔らかいスポンジにごく少量の水を含ませ、全体を均一に湿らせてから、きちんと乾くまで時間をかけて陰干しにします。水に弱いコードバンやヌメ革には向いていない方法ですので、ご注意ください。
(3)黄ばみ
長年使っていて黄ばみが気になる場合は、皮革専用のクリーナーでのお手入れが効果的なケースがあります。普段使っているクリームでは黄ばみを落とせない時など、クリーナーを活用してみるのも1つの方法です。
(4)傷
小さくて浅い傷の場合は、柔らかい布か指の腹でそっとこすって目立たなくさせられることもあります。しかし、保革クリーム等でお手入れしても目立ってしまうような大きな傷は、皮革製品の修理の専門業者にお願いするほうが良いかもしれません。
(5)臭い
牛革の財布の臭いが気になる際には、重曹パウダーを使い古しの靴下に入れたものと一緒にビニール袋に入れて、口を輪ゴムで止めて2~3日置いておく、という方法で臭いを軽減することができる場合があります。
または、乾燥している時期に、風通しの良い場所に陰干しするという方法もおすすめです。
6)牛革のお手入れで注意することは2つ?
牛革の財布のお手入れで、濡らしてしまった財布を乾かしたい時は、時間をかけて陰干しして乾かすようにします。決してドライヤーを使ったり、直射日光に当てたりして急激に乾かさないよう注意しましょう。
保革オイルや保革クリームを使ったお手入れは、月に1回程度にとどめ、どうしても汚れが気になる場合でも2週間に1回までにします。それ以上の頻度で行うと、逆に財布を傷めることになりかねません。
7)財布を綺麗に使うメンテナンスのコツとは?
普段から、1日の終わりにコットン100%の柔らかい布か、メガネ拭きで牛革の財布を乾拭きしてお手入れする習慣をつけるのがおすすめです。汚れやシミにも気付きやすいですし、表面に付着した汚れをすぐに落とすことができるからです。
また、馬毛や豚毛などの天然素材のブラシを使うと、縫い目の間に入り込んだホコリや汚れもかき出してくれるので、綺麗な状態で長く使うことができます。
まとめ
1)牛革の財布の素材とお手入れの特徴を知ろう
2)3つのアイテムを用意して牛革の財布をメンテナンス
3)5つのステップで牛革財布の美しさがよみがえる
4)汚れやシミの種類に応じた、効果的なお手入れ法とは
5)長く綺麗に使うためには日頃のメンテナンスが重要