フローリングのカビを退治!カビ掃除の5STEPとは?
お掃除が楽で、おしゃれなフローリングですが、敷物の下をめくったら、結露が酷くて、せっかくのフローリングがカビで汚れてしまっていたという方も少なくはないでしょう。
今回は、自分でも出来るフローリングのカビ掃除と、メンテナンスについて紹介します。
目次
フローリングのカビを退治!カビ掃除の5STEPとは?
1)要チェック!カビ汚れにも種類がある?3種類と掃除の違い
フローリングにカビを見つけたら、すぐになんとかしなければと焦ると思いますが、まずは落ち着いてカビが生えている状況を確認しましょう。
カビの状態によっては、きれいにしきれない汚れもあるのです。完全に取れきれないカビ汚れとは、
(1)フローリングのワックスの下にまでカビが入り込んでしまっている
カビ発生に気かつくのに遅れ、半年以上放置されるとフローリングのワックスの下にまでカビが根を下ろしてしまう事があります。
このカビを落とすには、ワックスを剥がして洗浄する必要がありますが、素人が手を出すとフローリングを痛める可能性大です。
(2)床板合板の中にまでカビが入り込んでいる
ワックスを透過したカビの根が、表面のフローリング剤だけでなくその下の床板合板にまで到達してしまっていると、もう業者さんにお任せするしかありません。
上記(1)(2)のケースは、もはや自力で掃除できる状態じゃないカビ汚れなのです。
自力でお掃除できるカビとは
(3)フローリング表面についたカビ
今回は、業者に頼む前に自分で出来るカビ掃除方法のご案内になります。
2)フローリングのカビ掃除に準備したいアイテム
(1)無水エタノールまたは消毒用アルコール
カビを殺菌するのに使います。ドラッグストアやホームセンター薬局で購入できます。
(2)ゴム手袋・マスク・メガネ
カビは吸い込むと病気やアレルギーの原因になります。また、アルコールも塩素同様かなりの刺激があります。しっかり防御しましょう。
(3)毛先の柔らかい歯ブラシ
殺菌したカビ汚れを落とすのに使用します。毛先が柔らかい歯ブラシの方がフローリングを傷つけずにきれいにカビを取り除けます。
(4)スプレー容器
アルコールをカビに吹き付けるのに使用します。100円ショップなどで購入できますし、スプレー剤の空き容器をきれいに洗浄してから使用しても良いでしょう。
(5)掃除機
歯ブラシで落としたカビのかすを吸います。排気口からカビサイズの粒子を出さないサイクロン方式などの掃除機がお勧めです。
3)掃除の手順とは?フローリングのカビ掃除の5ステップ
(1)ステップ1:まずは身支度を
まず始めにする事はカビから身を守るための防御です。カビを吸い込んで体内に入る事で、様々な病気やアレルギーの原因になります。
また、カビの胞子に息が吹きかかる事で、カビが家中に飛散してしまいますから、まずマスクをつけましょう。
カビを殺菌するためのアルコールは、かなりの刺激物ですのでメガネを着用し目を保護します。そして、強すぎるアルコールは皮膚を痛めますのでゴム手袋も忘れずに。
最後に忘れていけないのは部屋の換気です。取りきれずに飛散したカビが家具などに付着するのを防ぐためです。
(2)ステップ2:アルコールでの除菌
アルコールと水を7:3の割合で希釈します。希釈した溶液をスプレーでカビに吹きかけ5分置きます。
70%のアルコールで5分置く事で、カビの細胞膜を破壊して殺菌でき、なおかつフローリングを痛めずにすみます。
(3)ステップ3:歯ブラシの活用
毛先の柔らかい歯ブラシで、フローリングの表面をなでるようにしてゆっくりと動かしながら、カビ汚れを落とします。
歯ブラシは、フローリングの木目にそって動かすようににしましょう。
※フローリングの板と板の隙間のカビ掃除で、アルコールで湿らせた雑巾を置き、その上から隙間にそって爪楊枝を動かすという掃除方法もあります。歯ブラシでも落ちきらないときに試してみて下さい。
(4)ステップ4:掃除機で吸い取りましょう
歯ブラシを動かしていくと、カビのかすがポロポロ出てきます。それを掃除機で吸い取ります。こうする事でカビの飛散を防ぎながら、カビ掃除できるのです。
(5)ステップ5:表面の乾燥を
フローリングのカビを殺菌し掃除できたら、仕上げにフローリング表面の乾燥をします。部屋にエアコンがあれば、ドライ運転で2、3時間しっかり乾燥させましょう。
エアコンがない場合は、換気して乾かします。
4)フローリングの掃除で注意することとは?
(1)最初に掃除機をかけない
殺菌する前のカビをそのまま掃除機で吸うのは避けましょう。排気口からカビの胞子が飛散し、結果として家中にカビを広げる事になりかねません。
掃除機を使うのは殺菌済みのカビのかすを吸うときにしましょう。
(2)カビを拭かない
カビの表面は意外とベタベタしていて、水拭きや乾拭きなどすると、他のきれいな部分にまでカビを広げてしまいます。
(3)フローリングにカビ取り剤や塩素系漂白剤を使わない
カビを取るのだからカビ取り剤を使ったり、殺菌するなら台所の漂白剤でも良いのではないかと思われるでしょうが、これらは水回りのカビ取りや除菌漂白剤です。
除菌だけでなく漂白する作用があるので、フローリングなどの木材に使用すると脱色や変色して跡がいつまでも残ってしまいます。
5)フローリングを奇麗に使う日々のメンテナンス方法とは
フローリングをカビの被害から守るために日々気をつける事は換気とこまめな掃除です。住まいに発生するカビは60種類いると言われています。
そのカビが繁殖するのに必要なものは、栄養・温度・湿度・酸素の4つです。
酸素を断つ訳にはいきませんが、酸素以外は毎日の生活の中で少し気をつければカビが居づらい環境に出来ます。
(1)栄養対策:カビの好む「栄養」に注意
食べかすや、爪、フケ等ダニの好物はカビにとっても栄養源です。こまめに掃除して栄養源を減らしましょう。ダニも減るので一石二鳥です。
(2)温度対策:小まめな換気を
カビが最も繁殖しやすい温度は25度から30度です。暖かい閉め切った部屋はカビにとっての天国です。こまめな換気を心がけましょう。
換気用の小窓を少し開けておくだけでずいぶん違います。また、冬場は室内の暖め過ぎには注意しましょう。
(3)湿度対策:身の回りのアイテムを活用
カビが最も好む湿度は60%で、80%を超えると爆発的に繁殖します。湿度計を用意するなどして室内の湿度を60%未満に保つようにしましょう。
その他、布団をフローリングに直に敷くのは避けた方がいいです。人間は一晩にコップ1杯分の汗をかきます。
その水分が布団とフローリングの間に高い湿度を作り、さらに人の体温がフローリングを暖めカビにとって絶好の環境にしてしまいます。
・バスタオル
一番簡単なのは布団の下にバスタオルを敷く方法です。これだけで湿気をかなり吸ってくれます。
・除湿マット
また、除湿マットを敷く、すのこと除湿マットの上に布団を敷くといった工夫をすればなお良いでしょう。カーペットやラグも月に1度は干すようにして乾燥させましょう。
・結露に注意
冬場の結露は要注意です。結露した水分が窓のサッシに溜まって、そこにカビが発生します。そして、サッシから溢れた水がカビと一緒にフローリングまでしみ出し、フローリングをカビの温床にしてしまうのです。
結露の水分はサッシに溜まる前に拭き取ってしまいましょう。床掃除の際、防カビ成分の入ったワックスを塗るのとフローリングの保護とカビ予防になります。
6)業者さんに頼む事は出来るの?
自力での掃除でもまだカビ汚れが残ってしまっているようでしたら、業者に依頼した方が賢明です。
では、どんな業者に頼むかと言えば、補修(リペア)業者です。ハウスクリーニングの業者でもワックスを剥がして掃除するまでしかできませんから、カビ汚れを完全に落としきることはできないのです。
(1)補修内容・相場
どんな補修をするのかと言えば、フローリングの張り替えがほとんどです。中には、変色した部分を特殊な洗浄液でカビを殺菌した後、ウレタン塗装で色調を戻すという補修をする業者さんもいます。
張り替えの相場は、6畳で3万円から4万円ほどです。殺菌と色調補修は、6畳で4万円から5万円ほどです。
(2)業者さんを選ぶポイント・注意点
まず、ネットで補修(リペア)専門業者のホームページを探しましょう。ホームページの内容が充実している業者は、それだけ仕事に自信があると言えます。
ホームページ上に施行前と後の写真や作業の様子なども掲載していれば、どんな事をしてくれるのか、私たちでもよく分かりますね。
そのとき工事の料金やその内訳まで掲載してあるかもチェックしましょう。工事料金のみの場合、他にかかる料金があるかもしれません。
良さそうな業者を見つけたら1社といわず数社見積もりを出してもらって比べてみましょう。書かれている内容で、その会社の姿勢がよく分かります。
そのとき注意したい会社は、他に比べて明らかに安すぎる価格を提示している会社です。そこまで安くするには、材料費か人件費を削っている可能性があります。胃r対する際には、こういった点にも留意して相談を行ってみましょう。
今回のポイント
1)カビによるフローリングの汚れで落とせるのは表面のカビだけ
2)カビはアルコールで除菌してから掃除する
3)フローリングのカビ掃除に、カビ取り剤や塩素系漂白剤は使わない
4)カビを拭くのはNG
5)こまめな掃除と換気でカビの居づらい環境に
6)どうしても取れないカビ汚れは補修業者に頼もう