襟の黄ばみ落としに効果的!オススメの落とし方6手順
暑くなってくるとたくさん汗をかきます。毎日洗濯していても服の襟をよく見ると黄ばみ汚れが・・・体温調節に必要な発汗ですが、夏場は臭いも気になります。
今回はそんな襟の黄ばみに効果的な落とし方、掃除のコツやそのステップをご紹介します。
目次
襟の黄ばみ落としに効果的!オススメの落とし方6手順
1)そもそも黄ばみとは何?
シャツの襟に付く黄ばみの原因は「皮脂汚れ」です。汗をかくと体の中の老廃物や油が水分と一緒に排出されます。
また、皮脂汚れがほこりや繊維くずを吸着することでよりいっそう目立った汚れとしてこびりつきます。
2)なぜ汚れるの?黄ばみの3大原因とは?
(1)皮脂汚れ
気温が高くなり、体内温度が上がると、人は体温調節のために汗をかきます。体内にたまった熱と同時に、油と老廃物も一緒に一緒に放出されます。
衣服や肌着が汗を吸いとってくれることで冷えを防ぐことが出来ますが、湿った衣類に冷房の風や直射日光が当たることで水分が蒸発し汚れだけが残ってこびりつきます。皮脂汚れは空気や日光に当たることで酸化し、雑菌が繁殖する原因となってしまいます。
(2)肌と直接触れる部分なので汚れがすじ状につく
シャツや衣服の中でも袖や襟の部分に汚れが集中します。生地の端部分が体の動きに合わせて皮膚とこすれあう状態なので皮脂汚れが付きやすいのです。
また、襟や袖口は体に合わせて生地が湾曲しています。生地が重なり合ったりシワになり、凸凹していることも、皮膚から皮脂汚れをこすり取ってしまう原因です。
(3)油は水洗いでは落ちにくい
皮脂汚れの成分は油です。水に溶けにくいので通常の洗濯機洗いではなかなか落ちにくい種類の汚れです。毎日の汚れは少しでも、蓄積されていくことでいっそう落ちにくく目立つ汚れへと成長してしまいます。
3)襟の黄ばみを落とすのに必要なグッズ5選
襟の黄ばみの原因は皮脂汚れ。油を分解できるものならなんでも洗剤としてつかえますよ。
(1)中性洗剤
台所用の中性洗剤です。食器に付いた油汚れを落とすパワーで、皮脂汚れにも効き目があります。
(2)クレンジングオイル
メイクの油分を分解して落とすことが出来るクレンジングオイル。こちらも中性洗剤と同様に襟もとの黄ばみ落としに応用が出来ます。
(3)重曹
皮脂汚れを中和し、落としてくれる重曹は天然由来の洗剤なので体に優しく安心です。つけ置き洗いにも使えます。
(4)使い古しハブラシ
繊維の奥深くまで染み込んだ汚れに洗剤をなじませて落とすのに使います。
(5)酵素系漂白剤
酵素の力で油分を分解します。生地に優しい「酵素系」のものを使いましょう。
4)襟の黄ばみの落とし方を解説!一般的なステップとは?
(1) STEP1:ぬるま湯につけよう
まずは40度くらいのぬるま湯に黄ばんでいる部分をつけ、しっかりと皮脂汚れを緩ませましょう。
(2)STEP2:洗剤をなじませよう
濡れた生地の上に洗剤を直接つけます。水につかって薄まりすぎないように気をつけながら汚れ部分に深く染みるように洗剤をなじませます。
(3)STEP3:もみ洗いをしよう
汚れと洗剤がなじんだらもみ洗いをします。汚れが繊維の奥から浮いてくるように生地を揉み合わせます。襟の型崩れを防止するために、力を入れすぎないように注意しましょう。
(4)STEP4:しつこい汚れはハブラシでこすろう
もみ洗いで落ちない汚れはハブラシを使ってかき出しましょう。上から強くこすると汚れが繊維の奥に入り込んでしまったり、生地が傷むので注意しましょう。
(5)STEP5:重曹でのつけ置きも効果的
40~50度のぬるま湯1リットルに重曹と酵素系漂白剤を大さじ1づつ入れ、1時間ほどつけおきしましょう。黄ばみが目立っていない場所まで全体的にケア出来るので定期的なつけ置きをオススメします。
夜に洗濯をするご家庭なら、帰宅後に脱いだシャツをつけておくなど、ちょっとした工夫でも大丈夫です。こまめにケアをすると汚れも付きにくくなります。
(6)STEP6:仕上げは洗濯機で洗おう
汚れが落ちたらすすいで洗剤を落とし、洗濯機で洗いましょう。ほかの衣類と一緒に洗濯しても大丈夫です。洗濯後はしっかりと乾燥させましょう。
5)付着する素材別に解説!シミ取りの違いとは?
(1)ニットやセーター
編み物は形が崩れないように注意が必要です。色落ちの可能性などもあるので、必ず衣類の洗濯表示を確認してからシミ取りをしてください。酵素系漂白剤や中性洗剤が使えますが、目立たない部分で色落ちチェックをするといいでしょう。
おしゃれ着用の洗濯洗剤も使えます。洗剤をつけてからのもみ洗いは力の入れすぎに注意しましょう。繊維の奥の汚れを浮かしたいときは綿棒などで上から優しく叩くといいでしょう。
(2)コート類
洗濯の頻度が低いコート類は積された汚れが目立ちやすいです。洗濯表示を確認し、水洗いが出来る素材であれば洗剤を使った部分洗いでシミ抜きが出来ます。
水で濡らしたあとに洗剤をつけ、要らないタオルに伏せて置きます。汚れの裏側から叩いてシミを移します。叩くときは乾いたタオルや綿棒をつかうとよいでしょう。
(3)ダウンジャケット
他の素材と同じように洗剤でたたいて落とせます。ポリエステルやナイロンなど、ダウンジャケットの素材は傷みやすいので、漂白剤を使う時は必ず酵素系のものを使いましょう。
6)黄ばみの落とし方での3つの注意点とは
(1)色落ちに注意
色付きの衣類の場合、洗剤を使うことで色落ちがしないかどうか、裏地や隅などの目立たない部分で試してからにしましょう。
(2)作業は優しく
汚れが落ちても表面が毛羽立ったりシワになっては本末転倒です。無理な力は加えないように注意しましょう。ニット類はすすぎや洗剤の際も気をつけましょう。形崩れを防ぐためにネットに入れ、すすぐ時は押し洗いをするといいでしょう。
(3)水洗いが可能なものだけ
洗剤を使う作業なので、染み抜きが出来るのは水洗いが出来る素材だけです。必ず洗濯表示を確認してください。一例ですが、水洗いが出来ないものには絹・レーヨン・皮革・毛皮・和服があります。
7)日常生活からコツはある?襟の黄ばみを抑えるポイント
(1)汗を染み込ませない
衣類用の防水スプレーをかけておくことで汗じみを防ぐことが出来ます。しかし、汗をかきやすい首元が濡れた状態が続いてしまうとあせもなどの皮膚トラブルにもつながるので、こまめにタオルで拭くなどの対策をしましょう。
(2)皮脂汚れを防ごう
汗に含まれる脂を衣類に付けないようにする対策です。汚れを防止するための襟に貼るテープタイプの製品がドラッグストアなどで販売されています。
また、ベビーパウダーを襟にはたいておき、油や皮脂汚れを吸着させることもできます。ベビーパウダーはつけすぎると皮膚の水分や油を必要以上に吸ってしまうので注意しましょう。こちらも皮膚の弱い方や使っているうちに異常が感じられる場合は使用を中止するようお気を付けください。
まとめ
1)襟の黄ばみの原因は皮脂汚れ
2)放っておくと不衛生
3)家庭の洗剤で簡単に落とせます
4)衣類を傷めないように優しくシミ抜きをしよう
5)汗を染み込ませないように普段のケアが大事