電子レンジにこびり付いた汚れをスッキリ落とす掃除手順3選
電子レンジは、食品の調理や温めに活躍してくれます。毎日の料理に活用しておられる方も多いでしょう。しかし、ふと庫内や扉を見ると、汚れが付着していることに気づくかもしれません。電子レンジにこびりついた汚れをスッキリ落とす掃除手順をご紹介します。
目次
電子レンジにこびり付いた汚れをスッキリ落とす掃除手順3選
1)電子レンジの寿命ってどれくらいなの?
(1)電子レンジの不衛生は危険?
電子レンジの汚れを放っておくと、不衛生な状態になります。食品への影響が心配されるのはもちろんのこと、マイクロ波が汚れを加熱してしまい、食品の加熱効率が下がることや、故障や発煙、火花の発生につながりかねない、という重大なリスクもあります。
(2)電子レンジの寿命って大体どれくらい?
電子レンジは、お手入れをしながら使用すれば約「10年程度」問題なく使用できます。しかし、頻繁に止まるようになったり、食品がうまく温まらなくなったり、操作ボタンの切り替えができなくなったりする、といったサインが現れ始めると、使用期間に関わりなく、寿命がきたと考えた方が良いでしょう。
2)電子レンジの2種類とお手入れの違い
電子レンジは、大きく分けて2種類あります。1つは単機能レンジで、温めと解凍のみの機能が搭載されているもの、もう1つはオーブンレンジで、レンジに加えてオーブンやグリルの機能が搭載されているタイプのものです。
単機能レンジは、温めと解凍だけですので、汚れを早めに拭き取れば庫内を綺麗な状態に保ちやすいといえます。オーブンレンジは、温めなどの調理の際に飛び散った汚れが、庫内に焼き付いてしまう場合があり、より丁寧な掃除とお手入れが必要となります。
3)電子レンジの掃除に準備したいアイテム4選
(1)重曹パウダー
家の中の様々なお掃除に活躍してくれる重曹パウダーは、電子レンジの汚れ落としにも使えます。電子レンジは、食品を直接加熱するアイテムですので、重曹を使えば掃除の直後も安心してレンジを使用できるというメリットがあります。
(2)セスキ炭酸ソーダ
最近よく耳にするようになった、セスキ炭酸ソーダも、電子レンジの油汚れを綺麗にするのに便利です。人体や環境に優しい洗浄成分なので、こちらも安心して使うことができるでしょう。
(3)使い古しのタオル
電子レンジの中は、思いのほか汚れている場合があります。掃除する際には、使い古しのタオルを使いやすい大きさにカットしたものを使用すると、拭いた後そのまま捨てることができるので、作業効率が上がり、気軽に挑戦できます。
(4)食器用中性洗剤
ターンテーブルがあるタイプの電子レンジの場合のみ使用できるのが、食器用中性洗剤です。ターンテーブルを取り出して、しっかり洗うことで汚れを落とします。すすぎをきちんと行うことが大切です。
4)電子レンジにこびりついた汚れを落とす掃除の3STEP
(1)STEP1:蒸気の力で汚れを柔らかくする
まず、マグカップなど深さのある耐熱容器に水を入れ、3分程度加熱したら、5分ほどおき、蒸気の力でこびりついた汚れを柔らかくします。それから扉を開け、使い古しのタオルで庫内や扉など、電子レンジ全体の汚れを拭きます。
(2)STEP2:重曹パウダーかセスキ炭酸ソーダを使って掃除をする
電子レンジに油汚れが付着していて、蒸気だけでは落とせない場合、油汚れに強い重曹パウダーもしくはセスキ炭酸ソーダを用いて掃除をします。耐熱容器に、大さじ1~2程度の重曹パウダーかセスキ炭酸ソーダを入れ、水を注いで溶かしたら、3分加熱し5分放置します。
STEP1と同じ要領で、使い古しのタオルを使って油汚れが気になる箇所を拭いて綺麗にします。重曹水やセスキ炭酸ソーダ水をタオルにつけて拭くこともできます。
(3)STEP3:ターンテーブルを食器用中性洗剤で洗う
ターンテーブルがあるタイプの電子レンジの場合は、ターンテーブルを取り出し、食器用中性洗剤とスポンジを使ってよく洗います。お湯を使ってしっかりすすぎ、タオルか布巾で水気を拭き取って乾燥させてから、元の位置に戻せば完了です。
5)汚れの特徴に応じての掃除方法とは?
頑固にこびりついた汚れや焦げが電子レンジの庫内に残ってしまう場合は、タオルに歯磨き粉を少量つけ、軽い力で汚れの気になる箇所をこするようにして拭き取ります。掃除の後は、必ず水拭きして歯磨き粉の成分が残らないようにします。
油汚れには、上記のSTEP2を参考に、重曹やセスキ炭酸ソーダを活用した掃除方法がおすすめです。
歯磨き粉も、重曹やセスキ炭酸ソーダも、体に優しいものばかりですので、小さなお子さんや高齢者のおられるご家庭でも安心して掃除に活用できるでしょう。
6)ここには注意を!電子レンジの掃除で注意することとは?
電子レンジの汚れを掃除する際に、つい見落としがちなのが庫内の天井部分です。底面や側面、扉は綺麗にしても、天井は拭き忘れてしまうことがあるかもしれません。同じように油汚れがこびりついている場合が多いので、忘れずに掃除することが大切です。
また、蒸気の力を活用して掃除する際には、必ず庫内の温度や蒸気がある程度冷めてから作業するようにします。加熱直後に扉を開けると、熱い蒸気が噴き出してきて火傷をするおそれがあるため、注意が必要です。
7)電子レンジを綺麗に保つポイント・メンテナンス方法とは?
少し面倒に感じるかもしれませんが、毎日電子レンジを使い終わった後に、庫内をチェックして目立った汚れを拭き取る習慣づけをすると、綺麗に保ちやすくなります。汚れを落とすのは、早ければ早いほど楽だからです。
使い古しのタオルをカットしたものを、キッチンの取り出しやすい場所にストックしておき、料理が終わったらさっと水拭きするようにするだけで、電子レンジに汚れがこびりつくのを防ぐことができるので、おすすめです。
8)買い替えも視野に?相場や商品選びのポイントって?
(1)買い替えの相場とは?
電子レンジの買い替えの相場は、単機能レンジであれば約7000円~12000円前後、オーブンレンジは機能によってかなりの違いがありますが、3万円~10万円前後の価格帯となります。
(2)商品選びのポイントって?
一人暮らしの方など、温め機能を使うことがほとんどで、複雑な調理メニューは必要ないという方であれば、単機能レンジを選び、温度調節のできるオーブントースターをオーブン代わりに活用すると、オーブンレンジを1台買うよりも安くすむケースがあります。
家族の人数が多く、オーブン料理を頻繁になさる方であれば、容量が大きく様々なメニューのバリエーションがある、多機能オーブンレンジを選ぶと、普段の料理が楽になるかもしれません。家族構成や使い方をよく考えて、検討することが大切です。
9)みんなが特に気になるQ&A
(1)重曹って使えるの?使い方や注意点とは?
掃除のステップで紹介したとおり、重曹は電子レンジの汚れ落としに使えます。アルカリ性の性質を持つ重曹は、落としにくい油汚れに効果を発揮してくれます。重曹水はもちろん、頑固な汚れには重曹パウダーと水をペースト状に混ぜたもので掃除する、という使い方もあります。
(2)電子レンジが臭い?匂い防止のアイディアとは?
電子レンジの臭い匂いが気になる際には、コーヒーかすやお茶の出し殻を使って、匂いを除去することができます。少し深さのあるお皿に、コーヒーかすかお茶の出し殻を入れ、30秒程度加熱すればOKです。長時間加熱しすぎると、煙や火花が出たり焦げたりすることがあるため、長くても1分程度にとどめてください。
(3)セスキ炭酸ソーダって使えるの?使い方の注意点とは?
セスキ炭酸ソーダも、油汚れに効果的なので、電子レンジの掃除に活躍します。軽い汚れや、付着してすぐの油汚れであれば、セスキ炭酸ソーダを水に溶かしたものをスプレーして拭き取るだけで、すっきり綺麗にすることができます。
(4)レモン・クエン酸は掃除に効果的?使い方のコツとは?
レモンの皮に含まれる成分は、やはり油汚れを落とすのに効果があります。調理の際の切れ端などを水と一緒に耐熱容器に入れ、2~3分加熱してから5分ほど待ち、蒸気とともに汚れを拭き取るようにします。匂いを取る効果もあります。
クエン酸は、電子レンジの匂い対策に活用できます。200ccの水に小さじ2杯程度のクエン酸を溶かし、2分加熱して5分ほど放置し、使い古しのタオルで拭き上げます。口に入っても安心なので、電子レンジの掃除に向いていると言えるでしょう。
まとめ
1)電子レンジの汚れ放置はリスクがいっぱい
2)基本的な4つのアイテムを準備しよう
3)シンプルな3STEPでこびりついた汚れをピカピカに
4)日頃のメンテナンスで美しい電子レンジを保つコツ
5)特に気になるアイテムは?Q&Aをチェック