【カビ防止】カーテンのカビに効く!洗い方のメソッド5選

リビングルームの白いカーテン

カーテンにカビが生えてしまうと、見栄えがとても悪くなりますし、窓から吹き込む風に乗って、カビが室内に入ってくると思うと、家族の身体への影響が心配になるものです。

ここでは、カーテンのカビに効く、洗い方のメソッドをお伝えします。






【カビ防止】カーテンのカビに効く!洗い方のメソッド5選


1)カビの正体を知ろう!2種類のカビとその原因

(1)黒カビ

カーテンに発生しやすいカビの1種類が、黒カビです。黒カビは湿気がたまりやすい場所を好んで繁殖するため、冬場に結露する窓と接しているカーテンには特に生じやすい種類のカビだと言えます。

(2)青カビ

もう1種類が青カビです。多くの場合、食品に発生することの多い青カビですが、湿気の多いクローゼットや衣類等にも生じやすいので、カーテンにも発生する可能性があります。皮脂や汗、食べ物の残りくずを養分とするカビですので、開閉の時によく触る部分に生じることが考えられます。

2)カーテンにも種類がある?2種類のカーテンとカビとの関係

(1)ポリエステル・アクリル等の化繊素材でできたカーテン

カーテンに使われている素材の種類で、主流となっているのが、ポリエステルやアクリル等の化繊です。天然素材に比べて耐久性があり、カビや細菌等への抵抗力が強いので、簡単にお手入れができますし、全面にカビが発生することも少ない素材です。

ポリエステルは光沢のある質感、アクリルはウールに似た質感と柔らかい肌触りが特徴となっています。

(2)綿・麻(リネン)等の天然素材でできたカーテン

化繊素材のカーテンが主流となっているため、流通量はやや少なめですが、綿や麻(リネン)等の天然素材を使用したカーテンもあります。自然な風合いと質感で、部屋の雰囲気に温かみを加えてくれるので、こだわって選ぶ方もいるでしょう。

天然素材のため、シミやカビに弱く、洗濯すると縮んだり毛羽立ったり色落ちしたりする、というデメリットがあります。

3)カーテンのカビの洗濯に準備したいグッズ4選

(1)使い古しの歯ブラシ

カーテンに発生したカビを落とすためには、使い古しの歯ブラシが便利です。黒カビや青カビは比較的落としやすいタイプのカビですので、少量発生した程度であれば漂白剤を使わずに取り除ける場合もあります。

カーテンの生地を傷めないよう、柔らかいブラシのものを使うことをおすすめします。

(2)酸素系漂白剤

カビの着色を落としたくても、色落ちや素材の風合いが傷むことが心配な場合は、酸素系漂白剤を使用します。通常の洗濯で漂白に使用しているものが使えるので、あらためて買い揃えなくて良いのが魅力です。

(3)塩素系漂白剤

カビの黒さが目立ってしまい、しっかり落としたり除菌したりしたい場合は、塩素系漂白剤が有効です。化繊素材のような、比較的強度のあるカーテンであれば使用できますが、色落ちしないかどうか目立たない場所で試してから、カビを落とすのに使うことをおすすめします。

(4)中性の洗濯洗剤

使い古しの歯ブラシと漂白剤を使ってカーテンのカビ汚れを落とした後は、中性の洗濯洗剤を使って洗濯します。普段の洗濯に使用している、おしゃれ着用の洗剤を使えばOKです。

カーテンを開けている女性

4)解説!カーテンのカビの洗い方5STEP

(1)STEP1:カーテンをしっかり乾燥させる

結露した窓に密着していて、カビの生えたカーテンが濡れたり湿ったりしている場合は、まずカーテンをしっかり乾燥させるステップから始めます。色落ちや色褪せを防ぐため、陰干しにすると良いでしょう。

(2)STEP2:使い古しの歯ブラシに洗濯用洗剤をつけて叩く

柔らかい素材の使い古しの歯ブラシに、洗濯用洗剤(液体タイプ)を少量つけます。カーテンのカビが生えた面に、乾いた綺麗な雑巾かタオルを当て、カーテンの裏側から歯ブラシで叩くようにしてカビを取り除きます。

雑巾やタオルの表面を確認し、カビが移ったかどうかをチェックしながら落としていきます。

(3)STEP3:酸素系漂白剤で除菌する

酸素系漂白剤を水で薄め、綺麗に洗った使い古しの歯ブラシに少量つけます。STEP2と同じ要領で、カビが付着していた箇所に乾いた綺麗なタオルを当て、裏側から叩くようにして漂白剤を浸透させます。

5~10分程度置いたら、濡れたタオルで漂白剤を拭き取り、乾いたタオルで拭き上げます。

(4)STEP4:塩素系漂白剤でカビの着色をしっかり落とす

色落ちの心配のない白いカーテンなど、カビの黒い色をとにかくきちんと落としたい場合は、塩素系漂白剤を使います。

薄めた塩素系漂白剤を使い古しの歯ブラシに少量つけ、やはりカーテンの裏からカビを叩き出すように、軽い力でブラッシングします。水をつけて絞った綺麗なタオルで拭き、乾いたタオルで水分と漂白剤の成分を拭き取ります。

(5)STEP5:中性の洗濯洗剤で洗う

カーテンのカビが落ちたことを確認したら、折り目通りに蛇腹折りにし、洗濯用のネットに入れます。35~40度の人肌程度の水を洗濯機もしくは浴槽等に入れ、中性の洗濯洗剤を容量どおり溶かします。

「洗濯機OK」のカーテンでも、生地を傷めないよう弱コースや手洗いコースを選び、脱水は1分程度にとどめます。「手洗い」と表示されているカーテンは、手で静かに押し洗いし、バスタオルなどに挟んで水気を取ります。

物干し竿にかけて陰干しすると早く乾きますが、型崩れが心配な場合は、脱水が終わった時点でフックを取り付け、カーテンレールに干す方法もあります。

5)要注意!カビの洗濯での2つの注意点とは?

(1)洗濯表示の確認を

自宅でカーテンのカビを洗濯して落とす場合、まず洗濯表示を確認することが重要です。素材によっては、洗うことで縮んだり色落ちしたり毛羽立ったりして、元の風合いがかなり失われてしまうものもあるからです。「洗濯機OK」「手洗い」等、水洗いが可能かどうかを必ずチェックするようおすすめします。

(2)特殊加工のカーテンの取り扱い

もう1つの注意点は、遮光カーテンのように、裏側に特殊な加工が施されているカーテンに漂白剤をつけたり、水洗いしたりすると、加工がボロボロになって効果が失われてしまうことがある、という点です。少し費用はかかるかもしれませんが、「ドライセキユ」といった表示があれば、クリーニング店に依頼する方が無難でしょう。

6)日々のメンテナンスが重要!カビを防止するコツとは

カーテンのカビの最大の原因は、窓の結露です。冬場など、室内と外気の温度差が大きくなる時期には、結露が発生しやすくなるので、窓付近の温度差に気を配るようにします。

また、部屋の湿度が高くなると結露しやすくなるので、加湿器の使いすぎに気をつけたり、数時間に1度換気をしたりして、室内の湿度を50%程度にキープするように意識できます。

また、キッチン等で使う除菌用アルコールを水で薄めたものをスプレーすると、カーテンのカビの発生を予防することができます。

除菌用アルコール20ccを水60ccで薄め、100円ショップ等にあるスプレーボトルに入れて、カーテンの端の方や裾のあたりなどカビが生えやすい部分にスプレーしておきます。週1回程度、カビが発生していないかチェックする際に、アルコールスプレーをすれば安心です。

7)カーテン選びにもポイントが?

(1)オススメのカーテンとは?

最近は消臭機能や抗菌機能のある素材を使ったカーテンや、吸湿性や通気性に優れた素材のカーテンも販売されています。時間や手間のかかるカーテンの洗濯を定期的にするのは難しい場合、こうした高機能のカーテンを選ぶことも1つの選択肢となるでしょう。

(2)値段の相場・特徴とは?

一例として、消臭・抗菌・汚れ防止機能とUVカット機能があり、水洗い可能なカーテンの価格をご紹介します。

窓の大きさにより価格は異なりますが、幅100cmの窓の場合は2枚組で6000~9000円前後、幅125cm・150cmの窓では2枚組で9000~11000円前後、幅200cmの窓は2枚組で12000~15000円前後となります。

(3)メリット・デメリットとは

高機能のカーテンの中には、50回洗濯しても機能が変わらない耐久性のあるものや、形態安定加工がなされていて自宅でも安心して洗濯できる、といったメリットがあります。

ただし、ホームセンターやカタログ・ネットの通信販売等で購入できる通常のカーテンに比べると、当然価格が高い傾向がありますので、費用対効果をよく検討した上で、納得のいくものを選ぶ必要があります。






まとめ

1)カビの種類の違い、カーテンの素材によるカビの発生しやすさの違いとは

2)家にあるアイテムを活用してカーテンのカビを洗おう

3)5STEPでカビの生じたカーテンを美しく

4)結露対策と除菌用アルコールスプレーでカビを防止

5)高機能カーテンを選べば、カビ対策も万全