帽子を時短で綺麗に!自宅で洗う際のお手入れメソッド4つ
帽子は季節ごとのおしゃれに欠かせないアイテムです。帽子によっては長時間屋外で使用しますし、頭に直接かぶるので、思いのほか汚れが溜まりやすいものです。自宅で帽子を洗うことができれば、綺麗な状態を保てます。そのお手入れメソッドをご紹介します。
目次
1)実は放っておくと注意?帽子の汚れって?
(1)帽子にはどんな汚れが?
帽子に付着する汚れには、肌から出る汗や皮脂があります。さらに、髪に使うヘアケア剤やファンデーションといった化粧品が付着したり、空気中の砂ぼこりや汚れた空気、臭いがついたりすることも考えられます。
(2)汚れの正体って?
汚れの正体は大きく分けて2つあります。皮脂や化粧品などは主に油分が多い汚れです。拭いただけでは落としにくく、洗剤を使って洗う必要があります。もう1つは砂ぼこりや土などの汚れで、ブラッシングなどで払い落とすようにしてお手入れをします。
2)帽子にもいくつかの素材の種類がある?洗濯方法の違いとは?
(1)綿(コットン)素材
綿(コットン)素材でできた帽子の中には、自宅で水洗いできるものがあります。洗濯表示をチェックして、手洗いもしくは洗濯機洗いが可能であれば、安心してお手入れできます。
(2)ニット帽
アクリルなどの化学繊維を使ったニット帽は、デザインや付属品にもよりますが、自宅で洗うことができる場合があります。汚れが付着しやすい素材ですので、ぜひ家でお手入れしたいものです。
(3)フェルト素材
暖かみがあり、秋冬用のベレー帽等によく使用されるフェルト素材は、根強い人気があります。ただ、型崩れしやすく、風合いも変化しやすいため、自宅では洗うことができないものもあるかもしれません。洗濯表示に従い、必要であればクリーニング店を利用するようにします。
3)帽子を洗う・お手入れに準備したいアイテム3選
(1)おしゃれ着洗い用の中性洗剤
手洗い、もしくは洗濯機洗いができる帽子を洗う際には、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用します。表示を確認して規定量をぬるま湯に溶かし、優しく押し洗いします。いつも使っている洗剤で大丈夫です。
(2)タオル
帽子を洗った後、タオルで水気を取ります。厚みのあるフェイスタオルか、バスタオルを使うことがオススメです。必ず綺麗なもの、硬くなっていないものを使い、帽子の素材の風合いを損なわないように心がけます。
(3)ザル
帽子を干す際に、ザルにかぶせると型崩れを防ぐことができます。帽子の大きさに合わせて、普段の料理に使っているザルを選び、活用できるので便利です。通気性があるので、速く乾かすことができるというメリットもあります。
4)お手入れの手順とは?自宅で帽子を洗う際の4STEP
(1)STEP1:中性洗剤で押し洗いする
30度ほどのぬるま湯を洗面器やバケツなどに入れ、水の量に合わせた規定量の中性洗剤を混ぜて溶かします。そこへ洗いたい帽子を入れて、両手を使いそっと押し洗いします。
(2)STEP2:気になる汚れを重点的に落とす
おでこが当たる部分の汗汚れなど、気になる汚れがある場合、歯ブラシと固形石鹸等を使って重点的に落としていきます。歯ブラシは使い古したもので、ブラシの部分が柔らかいものを選び、固形石鹸を少量つけて、軽い力でこするようにして洗います。
(3)STEP3:脱水する
綺麗なタオルの真ん中に、綺麗にすすいだ帽子を置き、両側からタオルをかぶせて静かに押すようにして水気を取ります。洗濯機洗いが可能で、型崩れの心配が少ない帽子であれば、洗濯用ネットに入れて短時間、1分程度脱水することもできます。
(4)STEP4:干す
日陰の風通しの良い場所にザルを置き、帽子をかぶせるようにして干します。生地が重なっている部分など、全体がしっかり乾くまで干せば完了です。
5)要注意!洗濯。お手入れで注意することとは?
帽子を洗うときは、キャップなどのつばが折れたり、型崩れしたりしないよう注意しながら洗うよう心がけます。汚れは落ちても、せっかくのおしゃれなデザインが台無しになってしまうと残念だからです。また、中性洗剤を使って洗った後は、ぬるま湯を3〜4回変えてしっかりとすすぎ、洗剤の成分が帽子に残らないよう注意します。色落ちやシミの原因になりかねないので、丁寧に行いましょう。
6)こんな時はどうしたら良い?色落ち・干し方のコツ
(1)色落ちの注意点とは?
色落ちという失敗をしないためにも、洗う前に必ず洗濯表示を確認する習慣づけが大切です。手洗い、洗濯機洗い不可の表示がある場合、無理に自宅で洗わない方がよいかもしれません。どうしても家で洗いたい時は、白っぽいタオルに薄めた中性洗剤液を少量染み込ませ、目立たない場所を軽く叩いてみて、色移りがないかどうかを確認した上で洗うようにします。
(2)染み抜きの効果的な方法って?
帽子のシミで一番気になるのは、汗によってできるシミです。上述のとおり、固形石鹸を使い古しの歯ブラシにつけて軽くこすり、染み抜きできる場合があります。色落ちやシミの広がりに注意しながら、中性洗剤の原液を少し歯ブラシにつけ、シミの周りから静かにこすり洗いすることもできるでしょう。
(3)帽子の付属品の洗濯のコツ
ベルトやリボンといった帽子の付属品は、素材によっては洗えないものもありますので、まずは洗濯表示や組成表示を確認します。リボンなど、外して洗える素材であれば、帽子とは別に押し洗いをし、タオルで脱水して洗濯バサミの跡がつかないように気をつけて干し、帽子が乾いた後に元の位置に戻します。
(4)帽子の乾かし方・干し方のポイントとは?
帽子を洗う際に最も心配なのが、型崩れと色褪せです。ステップでご紹介したように、帽子の大きさに合ったザルを使用して、風通しの良いところで陰干しをすると、この2つの心配を予防できます。生地が重なっている部分は、他の箇所より乾くのに時間がかかりますので、焦らず時間をかけて全体がきちんと乾くまで待つことが大切です。
(5)クリーニング専門店に頼む必要がある帽子も?
レザーやウール、フェルト、ファーといった素材の帽子は、自宅で水洗いすることが難しいものです。素材やデザイン、付属品によっては、クリーニング専門店でも対応していない場合があります。洗濯表示を確認したり、事前にクリーニング店に電話で問い合わせるなどして、依頼できるかどうかを調べておきましょう。
7)帽子を綺麗に保つポイント・メンテナンス方法とは
(1)保管方法のポイント
シーズンが終わって帽子を長期間保管する際は、洗って乾かしてから、柔らかい素材の袋などに入れておきます。時々風通しをして、シミや色落ちなどが生じていないか確認すると安心です。
(2)ほこり除去のコツ
帽子をそのまま収納していると、クローゼットの中でもほこりが付着してしまいます。半年以上保管する場合は特にほこり汚れが気になりますので、不織布など通気性のある柔らかい袋に入れることをオススメします。
(3)カビ防止のアイディアとは?
クローゼットに除湿剤を置いて、湿度が上がりすぎないように調整したり、1ヶ月に1回程度、定期的に扉を開けて換気をすることで、保管中の帽子にカビが発生するのを防ぎます。保管する袋の中に、乾燥剤や防虫剤を一緒に入れておくこともできます。
(4)臭い防止の方法とは?
帽子の素材の中には、臭いが付着しやすいものもあります。ずっとクローゼットに入れっぱなしにしていると、洋服についた臭いがそのまま移ってしまうことも考えられるので、シーズン以外の帽子も月に1回程度取り出して、半日ほど陰干しすると、臭いを防止できます。
8)その他帽子を綺麗に使う上での豆知識
夏場に人気の麦わら帽子や、最近手軽に入手できる紙(ペーパー素材)製の帽子など、天然素材の帽子は水洗いができません。そのお手入れ方法を最後にご紹介します。麦わら帽子は、かぶった後に濡れたタオルで全体を軽く拭くようにして汚れを落とします。汗などの臭いが気になる際は、重曹パウダーを水に溶かしたものをスプレーすることで対応します。
紙(ペーパー素材)製の帽子は、タオルに消臭剤を吹き付けたもので、汚れや臭いの気になる部分を静かに叩くようにして綺麗にします。また、かぶった日は陰干しすることを心がけましょう。
まとめ
(1)放置は危険!帽子の汚れの正体とは
(2)素材に合わせて帽子を洗うコツ
(3)帽子洗いには自宅にあるアイテムが大活躍
(4)シンプルな4ステップでお気に入りの帽子を洗ってみよう
(5)干し方やメンテナンスのポイント
(6)その他の帽子のお手入れ豆知識