油シミの落とし方解説!洋服の時間が経った油染みの撃退方法

クローゼットのニット

本記事では油シミの落とし方を徹底解説します!服(Tシャツ・トレーナーなど)につい時間が経った油シミの掃除方法とは?

掃除グッズ(クレンジングオイル・オキシクリーン・重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・酸素系漂白洗剤・消毒用エタノール)などの使い分けから、クリーニング依頼の注意点までお伝えしていますので、最後までご一読ください!

目次

油のシミにも種類がある?2種類の違いとは?

油のシミには、大きく分けて2種類あります。

食品に含まれる油分

1つは、食品に含まれる油分です。調理用のオイル、マヨネーズ、バター、マーガリン、油の入ったソースを服や布張りの椅子などに飛ばして、シミにしてしまうことは多々あります。

機械油

もう1つは、自転車やバイク、車のメンテナンス等に使用する機械油です。メンテナンスはしないとしても、自転車の乗り降りの際や、カバーを装着する時にうっかり袖などを汚してしまうこともあるでしょう。普通に洗濯しただけでは落とせない頑固な油汚れです。

油のシミを落とすのに必要なグッズ4選

台所用食器洗剤

食品に含まれる油のシミを落とすのに活用できるグッズの1つは、台所用食器洗剤です。食器の油汚れを落とすために使う洗剤ですが、衣類の油汚れにも有効です。普段使っている食器用洗剤をそのまま使うことができます。

クレンジングオイル

頑固な機械油のシミには、クレンジングオイルを使用して対応できる場合があります。肌に直接つけて使えるお化粧落としグッズですので、衣類にも安心して使えます。

消毒用エタノール

革製の椅子やソファーの油のシミを落とすために、消毒用エタノールが活用できます。革製品の色を落とすことなく、油汚れを綺麗に落とせることがあります。ドラッグストアや薬局で手軽に入手できるので、試しやすいでしょう。

歯ブラシ

洗剤やクレンジングオイルをなじませるのに、使い古しの歯ブラシが役立ちます。服の繊維や椅子の布地を傷めないように、柔らかい毛腰の歯ブラシを使うことがポイントです。

油のシミの落とし方を解説!一般的なステップ

STEP1:洗濯前に食器用洗剤で予洗いする

食品に含まれる油のシミの落とし方の1つ目のステップは、洗濯機で洗う前に食器用洗剤を使って予洗いすることです。

油のシミができてしまった部分に、食器用洗剤をなじませます。時間をおかず、ぬるま湯で優しくもみ洗いをしてから、いつもどおり洗濯機に入れて洗います。

STEP2:時間が経った油のシミを衣類用洗剤とお湯で予洗いする

付着してから時間が経過してしまった油のシミを落とす際には、衣類用洗剤と熱めのお湯で予洗いする方法が効果的です。

シミになった部分に衣類用洗剤をなじませ、15~30分そのままおきます。それから、45~50度のお湯でシミを手洗いし、洗濯機で洗います。

手を入れて、熱く感じる程度のお湯を使いましょう。ぬるま湯では油分を服の繊維から溶け出させることができないからです。

STEP3:頑固な機械油の汚れをクレンジングオイルで落とす

自転車やバイクのオイルが付着し、黒く汚れてしまった頑固な油のシミには、クレンジングオイルを使います。

その前に、まずは食器用洗剤を油のシミになっている部分に歯ブラシを使ってなじませます。食器用洗剤がなじんだところで、クレンジングオイルを塗布し、歯ブラシでそっと叩くようにしながら浸透させます。

その後、時間をおかずに45~50度の熱めのお湯でシミ部分を手洗いしてから、いつもどおり洗濯機で洗えばOKです。

STEP4:布張りの椅子やソファーの油のシミを食器用洗剤と歯ブラシで落とす

布張りの椅子やソファーについてしまった油のシミを落とす時は、薄めた食器用洗剤を歯ブラシに少量つけ、軽い力でシミの部分をこすります。

その後、40度程度のお湯をつけた綺麗なタオル等でシミになった部分を何度か拭き、シミが目立たなくなるまで繰り返します。

ライフハック+編集長

汚れが頑固な場合は、この後ご紹介する様々な洗剤(掃除グッズ)でのお手入れも試してみましょう。

付着する素材別に解説!シミ取りの違いとは?

油のシミが付着した素材によって、シミ取りの方法や用いる洗剤が変わってきます。

ニット製品

ウールのニット製品に油のシミができてしまった場合は、シミの下にタオルを置き、ウール専用の洗濯洗剤を水で薄めたものをシミの部分になじませ、使い古しの歯ブラシで軽く叩くようにして汚れを落とします。

シミが薄くなるまで繰り返してから、洗剤の液を綺麗なタオルで吸い取り、水をかけてまた吸い取る作業を2~3回繰り返します。以下の記事でも詳しく解説していますので、ご参考ください。

シルク製品

シルクでできたネクタイに付着した油のシミには、食器用洗剤を柔らかいスポンジで軽く叩いてなじませ、おしゃれ着洗いの洗剤を40度程度のお湯に溶かした中で優しく押し洗いをし、すすいでから綺麗なタオルで押さえるようにして水分を取り、型崩れしないように陰干しします。

革製品

革製の椅子やソファーに付着した油のシミには、消毒用エタノールを倍量の水で薄めたものをなじませます。柔らかい布を使って拭き上げ、水分が残らないようにします。

付着してすぐの食品の油汚れであれば、食器用洗剤をつけて軽く指などでこすると落ちる場合があります。この際も、柔らかい布で拭き上げ、洗剤の成分が革に残らないよう気をつけます。

油のシミ抜きでの注意点とは

油は高温のお湯に溶け出す性質があるので、綿やアクリル、ジーンズ生地やコックコートといった、熱に強い素材でできた衣類には、50度程度のお湯で洗う方法が効果的です。しかし、ウールやシルクといった繊細な素材の衣類に高温のお湯を使用すると、縮みや変色、変質の原因になるので十分注意しましょう。

椅子やソファーなど、丸洗いできない家具の油のシミを落とす際には、必ず目立たない場所で洗剤やエタノールによる変色、変質がないかどうか確認してから落とすようにします。シミは落ちても、その周りが変色してしまうと、かえって目立ってしまうので注意が必要です。

ライフハック+編集長

洗剤を使用する場合は、目立たない場所で試してから使用するように心がけましょう。

応急処置って?油のシミにすぐに処置できる方法とは

油のシミは、できるだけ早く応急処置をすればするほど、綺麗に落とすことができます。

すぐに吸い取る作業を

例えば、外食の際に服に油を飛ばしてしまった時は、ハンカチやティッシュで油分をできるだけ吸い取ってから、お手洗いにあるハンドソープや石鹸を、水を含ませたティッシュに少量つけてシミになじませます。

水拭き・乾拭き

その後、水をつけたティッシュで押さえるように拭き、乾いたハンカチで水分を拭き取ります。これはあくまでも応急処置ですので、可能な限り早く洗濯することも忘れないようにしましょう。

油シミをクリーニング店に依頼する場合は?価格や期間

油シミをクリーニング店に依頼する場合の価格相場・期間

油シミのクリーニングの価格は、クリーニング店によって異なりますが、一般的には1,000円~2,000円程度です。シミの範囲や大きさ、衣類の素材によって料金は変動します。

クリーニングにかかる期間は、一般的に4~7日程度です。シミの度合いや衣類の素材によって多少の変動はありますが、通常のクリーニングよりも長めの期間がかかります。

クリーニング店に依頼する際の注意点

油シミは、クリーニング店でドライクリーニングを依頼すると、きれいに落とすことができます。油は水に溶けにくいため、家庭での洗濯では落としにくいですが、ドライクリーニングでは石油系の溶剤を使って油分を分解し、シミを落とします。

クリーニング依頼の注意点
・染みの大きさや範囲を伝える
・衣類の素材を伝える
・染みが落ちなかった場合の対応について確認する
・価格と日数を確認する(高く見積もる、期間も長く持つもった場合も確認しておく)

クリーニング店は、地域ごとにさまざまな店舗があります。料金やサービス内容を比較して、自分に合ったクリーニング店を選びましょう。

油シミの落とし方に関連する質問まとめ(Q&A)

時間が経った油シミの落とし方は?

時間が経った油シミは、普通の洗濯では落ちにくいです。その場合は、以下の方法を試してみましょう。

クレンジングオイルを使う

クレンジングオイルは、油性の汚れとよく馴染む性質があります。そのため、時間が経った油シミも落とすことができます。

方法は、まずクレンジングオイルを染みのある部分に塗布します。その後、歯ブラシなどでこすり洗いをし、油汚れを落とします。最後に、ぬるま湯でよくすすいでください。

オキシクリーンを利用する

オキシクリーンは、酸素系漂白剤です。油汚れや皮脂汚れに効果的です。方法は、まず洗面器やタライにぬるま湯をはり、オキシクリーンを規定量加えます。その後、染みのある部分を漬け置きします。漬け置き時間は、2時間程度を目安にしてください。最後に、洗濯機で洗います。

色落ちする可能性があるため、目立たない部分で試してから使用してください。素材によっては、傷んでしまう可能性があるため、洗濯表示を確認しましょう。それでも汚れが落ちない場合は、専門のクリーニング店に依頼しましょう。

Tシャツの油染みの落とし方とは?

酸素系漂白剤を使う方法

酸素系漂白剤は、油汚れや皮脂汚れに効果的な漂白剤です。以下の手順で使用します。

酸素系漂白剤を使ったTシャツの油染みの落とし方
・洗面器やタライに50~60℃のお湯を張る
・酸素系漂白剤を規定量入れる
・油染み部分を漬け置きする(2時間程度)
・漬け置きした部分を十分にすすぐ
・通常通り、洗濯機で洗う

衣類用洗剤と重曹を混ぜる方法

衣類用洗剤と重曹を混ぜると、油汚れを落とす効果が高まります。以下の手順で使用します。

衣類用洗剤と重曹を混ぜたTシャツの油ジミの落とし方
・洗面器にぬるま湯を張る
・衣類用洗剤と重曹を混ぜる
・油染み部分を混ぜ合わせた洗剤液に浸す
・10~15分程度置く
・洗濯機で洗う

油染みは時間が経つほど落ちにくくなるため、早めに落とすことが大切です。

油汚れ(油シミ)に「重曹」「クエン酸」「セスキ」「オキシクリーン」の使い分けは?

重曹、クエン酸、セスキ、オキシクリーンなどの掃除用品は、汚れの性質によって使い分けることができます。

重曹クエン酸セスキ炭酸ソーダオキシクリーン
・アルカリ性
・油・皮脂・水垢に効果的
・消臭効果あり
・酸性
・水垢・尿石・石鹸カスに効果的
・漂白効果もあり
・アルカリ性
・油・皮脂・水垢汚れに効果的
・殺菌効果あり
・酸素系漂白剤
・衣類、食器の漂白
・カビ除菌、石鹸カスに効果的

それぞれの違い、効果的な手順をご紹介します。

その
重曹を試す方法

重曹はアルカリ性で、油汚れは酸性であるため、相性が良く、油汚れを落とす効果があります。重曹でベタベタの油汚れ(油シミ)を落とすには、以下の方法が効果的です。

方法1:重曹水で拭き取る

軽度の油汚れであれば、重曹水で拭き取るだけでも落とすことができます。重曹水の作り方はとても簡単で、水100mlに重曹小さじ1を溶かすだけです。重曹水を汚れに吹きかけ、スポンジなどで拭き取ります。

方法2:重曹ペーストでこする

重度の油汚れや、こびりついてしまった油汚れには、重曹ペーストでこすり落とす方法が効果的です。重曹ペーストの作り方は、重曹1に対して水を2の割合で混ぜるだけです。重曹ペーストを汚れに塗り、5〜10分ほど放置してから、スポンジなどでこすり落とします。

方法3:重曹パックで落とす

重曹パックをすると、汚れを浮き上がらせて落とすことができます。重曹パックの作り方は、重曹ペーストを厚めに塗り、その上からラップなどで密閉します。1〜2時間ほど放置してから、スポンジなどでこすり落とします。

重曹はアルカリ性なので、金属や樹脂などの素材によっては変色する可能性があります。あらかじめ目立たない場所で試してから使用しましょう。

その
クエン酸を試す方法

クエン酸と重曹を混ぜると、さらに効果的に油汚れを落とすことができます。

クエン酸と重曹を混ぜた汚れ落としの方法
・汚れに重曹を振りかけます。
・5分ほど放置します。
・クエン酸を振りかけます。
・5分ほど放置します。
・スポンジや布でこすり洗いします。
・水で洗い流します。

重曹とクエン酸が反応して泡が発生し、油汚れを浮き上がらせて落とす効果があります。ただし、クエン酸は酸性洗剤なので、金属や木材などの表面に使う場合は注意が必要です。また、酸性の臭いが気になる場合は、水で薄めて使うとよいでしょう。

その
セスキ炭酸ソーダを試す方法

セスキ炭酸ソーダは、アルカリ性で油汚れに効果的な洗剤です。セスキ炭酸ソーダでベタベタした油汚れを落とすには、以下の手順で掃除します。

セスキ炭酸ソーダソーダを使用した掃除手順
・セスキスプレーを汚れに吹きかける。
・5分ほど放置して、油汚れが浮いてきたら、スポンジや布で拭き取る。
・最後に水拭きして、洗剤を残さないようにする。

セスキスプレーは、水道水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1(5g)を加えて作ります。セスキ炭酸ソーダは、水に溶かして使うことで、より効果的に油汚れを落とすことができます。

汚れがひどい場合は、セスキスプレーを吹きかけて、キッチンペーパーなどでパックしてみましょう。キッチンペーパーは、油汚れを吸収してくれるので、汚れが浮き上がりやすくなります。

またセスキ炭酸ソーダは、酸性の汚れにも効果的です。油汚れだけでなく、キッチンの換気扇やコンロ周りのこげつき、浴室の水垢などにも使えるので、ぜひ試してみましょう。

その
オキシクリーンを試す方法

オキシクリーンは、酸素系漂白剤です。主成分である過炭酸ナトリウムは、アルカリ性で、酸性の汚れである油汚れを中和して分解する効果があります。そのため、ベタベタした油汚れにも効果的です。ただし、オキシクリーンを長時間置きすぎると、素材によっては変色や劣化の原因となるため、注意が必要です。

ベタベタした油汚れをオキシクリーンで落とす手順
・40〜60℃のお湯4ℓに、オキシクリーン1杯(約60g)を溶かします。
・汚れが気になるものをオキシ溶液に漬け置きます。漬け置き時間は、汚れの程度によって異なりますが、20〜30分程度を目安にしましょう。
・漬け置きした後は、軽くスポンジでこすって、よくすすぎます。

オキシクリーンは、油汚れが固まってしまう前に使用すると、より効果的です。油汚れが固まってしまった場合は、あらかじめ熱湯で温めてから、オキシクリーン漬けするとよいでしょう。

時間が経った服(トレーナー)の油染みの落とし方とは?

時間が経った服(トレーナー)の油染みは、以下の手順を試してみましょう。

トレーナーの油染みの落とし方

・油をゆるめる
まず、ぬるま湯で汚れを落とすバケツに40℃程のお湯をはり、シミがある部分を5分ほど浸し、油をゆるませます。

・食器用洗剤をつける
ぬるま湯から取り出し、シミに直接食器用洗剤をかけ、優しく揉んだり押したりして汚れを押し出してください。

・ブラシでこする
歯ブラシや洗濯用のブラシで、奥の油汚れまでかき出すように擦り洗いをします。

・洗濯する
洗濯機で洗う前に、シミの部分を十分にすすぎます。洗濯機で洗う際は、通常の洗濯モードで洗濯します。

頑固な油染みには、酸素系漂白剤も有効です。洗面器やタライに入れた約50~60℃の熱いお湯に規定量の酸素系漂白剤を入れ、油じみ部分を漬け置きします。漬け置き時間の目安は約2時間です。時間が経過したら漬け置きしていた部分を十分にすすぎ、洗濯機で洗います。

これらの方法を試しても落ちない場合は、クリーニング店への持ち込みを検討しましょう。

記事のまとめ:油シミの落とし方について

ここまで衣類の油汚れの落とし方についてご紹介をしました。素材や汚れの状態によって、使用する掃除グッズを変えるのがポイントなります!

また、油染みは時間が経つほど落としにくくなるため、できるだけ早く対処することが大切です。ご紹介した方法を試して、油シミを撃退してみましょう!

記事の参考文献

ナスラック
クリコム
HANDS

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