3タイプ別に紹介!油のシミの落とし方のポイントとは?

洗濯物干し

洋服や作業着、椅子やソファーなどに付着した油のシミを落とすのは、なかなか大変です。時間が経つと油のシミが広がって、洗濯機で洗ってもシミが落とせないこともあります。

特別なグッズがなくてもできる、油のシミの落とし方についてご紹介します。






3タイプ別に紹介!油のシミの落とし方のポイントとは?


1)油のシミにも種類がある?2種類の違いとは?

油のシミには、大きく分けて2種類あります。

(1)食品に含まれる油分

1つは、食品に含まれる油分です。調理用のオイル、マヨネーズ、バター、マーガリン、油の入ったソースを服や布張りの椅子などに飛ばして、シミにしてしまうことは多々あります。

(2)機械油

もう1つは、自転車やバイク、車のメンテナンス等に使用する機械油です。メンテナンスはしないとしても、自転車の乗り降りの際や、カバーを装着する時にうっかり袖などを汚してしまうこともあるでしょう。普通に洗濯しただけでは落とせない頑固な油汚れです。

2)油のシミを落とすのに必要なグッズ4選

(1)台所用食器洗剤

食品に含まれる油のシミを落とすのに活用できるグッズの1つは、台所用食器洗剤です。食器の油汚れを落とすために使う洗剤ですが、衣類の油汚れにも有効です。普段使っている食器用洗剤をそのまま使うことができます。

(2)クレンジングオイル

頑固な機械油のシミには、クレンジングオイルを使用して対応できる場合があります。肌に直接つけて使えるお化粧落としグッズですので、衣類にも安心して使えます。

(3)消毒用エタノール

革製の椅子やソファーの油のシミを落とすために、消毒用エタノールが活用できます。革製品の色を落とすことなく、油汚れを綺麗に落とせることがあります。ドラッグストアや薬局で手軽に入手できるので、試しやすいでしょう。

(4)歯ブラシ

洗剤やクレンジングオイルをなじませるのに、使い古しの歯ブラシが役立ちます。服の繊維や椅子の布地を傷めないように、柔らかい毛腰の歯ブラシを使うことがポイントです。

3)油のシミの落とし方を解説!一般的なステップとは?

(1)STEP1:洗濯前に食器用洗剤で予洗いする

食品に含まれる油のシミの落とし方の1つ目のステップは、洗濯機で洗う前に食器用洗剤を使って予洗いすることです。

油のシミができてしまった部分に、食器用洗剤をなじませます。時間をおかず、ぬるま湯で優しくもみ洗いをしてから、いつもどおり洗濯機に入れて洗います。

(2)STEP2:時間が経った油のシミを衣類用洗剤とお湯で予洗いする

付着してから時間が経過してしまった油のシミを落とす際には、衣類用洗剤と熱めのお湯で予洗いする方法が効果的です。

シミになった部分に衣類用洗剤をなじませ、15~30分そのままおきます。それから、45~50度のお湯でシミを手洗いし、洗濯機で洗います。

手を入れて、熱く感じる程度のお湯を使いましょう。ぬるま湯では油分を服の繊維から溶け出させることができないからです。

(3)STEP3:頑固な機械油の汚れをクレンジングオイルで落とす

自転車やバイクのオイルが付着し、黒く汚れてしまった頑固な油のシミには、クレンジングオイルを使います。

その前に、まずは食器用洗剤を油のシミになっている部分に歯ブラシを使ってなじませます。食器用洗剤がなじんだところで、クレンジングオイルを塗布し、歯ブラシでそっと叩くようにしながら浸透させます。

その後、時間をおかずに45~50度の熱めのお湯でシミ部分を手洗いしてから、いつもどおり洗濯機で洗えばOKです。

(4)STEP4:布張りの椅子やソファーの油のシミを食器用洗剤と歯ブラシで落とす

布張りの椅子やソファーについてしまった油のシミを落とす時は、薄めた食器用洗剤を歯ブラシに少量つけ、軽い力でシミの部分をこすります。

その後、40度程度のお湯をつけた綺麗なタオル等でシミになった部分を何度か拭き、シミが目立たなくなるまで繰り返します。

バスルームの洗濯機

4)付着する素材別に解説!シミ取りの違いとは?

油のシミが付着した素材によって、シミ取りの方法や用いる洗剤が変わってきます。

(1)ニット製品

ウールのニット製品に油のシミができてしまった場合は、シミの下にタオルを置き、ウール専用の洗濯洗剤を水で薄めたものをシミの部分になじませ、使い古しの歯ブラシで軽く叩くようにして汚れを落とします。

シミが薄くなるまで繰り返してから、洗剤の液を綺麗なタオルで吸い取り、水をかけてまた吸い取る作業を2~3回繰り返します。

(2)シルク製品

シルクでできたネクタイに付着した油のシミには、食器用洗剤を柔らかいスポンジで軽く叩いてなじませ、おしゃれ着洗いの洗剤を40度程度のお湯に溶かした中で優しく押し洗いをし、すすいでから綺麗なタオルで押さえるようにして水分を取り、型崩れしないように陰干しします。

(3)革製品

革製の椅子やソファーに付着した油のシミには、消毒用エタノールを倍量の水で薄めたものをなじませます。柔らかい布を使って拭き上げ、水分が残らないようにします。

付着してすぐの食品の油汚れであれば、食器用洗剤をつけて軽く指などでこすると落ちる場合があります。この際も、柔らかい布で拭き上げ、洗剤の成分が革に残らないよう気をつけます。

5)油のシミ抜きでの2つの注意点とは

油は高温のお湯に溶け出す性質があるので、綿やアクリル、ジーンズ生地やコックコートといった、熱に強い素材でできた衣類には、50度程度のお湯で洗う方法が効果的です。しかし、ウールやシルクといった繊細な素材の衣類に高温のお湯を使用すると、縮みや変色、変質の原因になるので十分注意しましょう。

椅子やソファーなど、丸洗いできない家具の油のシミを落とす際には、必ず目立たない場所で洗剤やエタノールによる変色、変質がないかどうか確認してから落とすようにします。シミは落ちても、その周りが変色してしまうと、かえって目立ってしまうので注意が必要です。

6)応急処置って?油のシミにすぐに処置できる方法とは

油のシミは、できるだけ早く応急処置をすればするほど、綺麗に落とすことができます。

(1)ただちに吸い取る作業を

例えば、外食の際に服に油を飛ばしてしまった時は、ハンカチやティッシュで油分をできるだけ吸い取ってから、お手洗いにあるハンドソープや石鹸を、水を含ませたティッシュに少量つけてシミになじませます。

(2)水拭き・乾拭き

その後、水をつけたティッシュで押さえるように拭き、乾いたハンカチで水分を拭き取ります。これはあくまでも応急処置ですので、可能な限り早く洗濯することも忘れないようにしましょう。






今回のまとめ

1)油のシミの種類に合わせて落とし方を変えよう

2)家にあるグッズを活用して油のシミを綺麗に落とせる

3)一般的なステップと素材別の洗い方を覚えよう

4)油のシミを落とす際の注意点も忘れずに

5)できる限り早めの応急処置が重要